更新日:2022/09/22
この記事のまとめ
Webディレクターは、Webサイトの制作・運用における責任者です。Web業界の中でも人気の職種ですが、平均年収がどのくらいか気になる人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Webディレクターの平均年収や年収アップのポイントを紹介します。Webディレクターへの転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Webディレクターとは、Web制作・運営においてプロジェクトを指揮・監督する責任者です。Webエンジニア・Webデザイナー・Webライターなど、プロジェクトに関わる人たちをまとめ、プロジェクトが円滑に進むように管理します。業務内容は事業会社と制作会社で異なりますが、企画立案やスケジュールの進行管理、コンテンツの品質管理、クライアントと現場スタッフの橋渡しが主な仕事です。
Webディレクターには現場を指揮・管理するディレクション能力に加え、Webサイトの上位表示を目指す施策である「SEO」の知識、Webサイトの課題分析を行うWebマーケティングの知識が求められます。
Webディレクターへの転職を目指す人の中には、年収がどのくらいか気になる人もいるでしょう。ここでは、Webディレクターの平均年収を紹介します。年収を上げるために何をすべきかについても解説しているため、参考にしてみてください。
マイナビエージェントの調査によると、Webディレクター(プロデューサー・プランナーも含む)の平均年収は442万円です。クリエイティブ職全体の平均年収は349万円であるため、比較的高年収であることが分かります。
また、20代の平均年収は358万円、30代は442万円で、昇給率も高いと言えるでしょう。年代別の平均年収と比較しても、Webディレクターの年収は高水準です。
WebディレクターはWeb業界の中でも人気があり、競争率の高い職種です。インターネットやSNSの普及により今後も競争率が高まることが予想されるため、Webディレクターとして働くのに役立つスキルはもちろん、他者にはない独自のスキルを身につける必要があります。ライバルとの差別化やスキルアップができれば、年収アップにもつながるでしょう。
Webディレクターの業務は多岐にわたるため、求められるスキルも必然的に多くなります。年収を上げるためには、スキルを磨き、成果を出してクライアントから評価されることが重要です。ここでは、Webディレクターとして年収を上げるために大切なスキルを4つ紹介します。
Webディレクターには、課題を抽出し、解決する能力が求められます。Web制作・運営における課題には「アクセス数が伸びない」「Webサイトのデザインがニーズにマッチしていない」といったものがあり、このような課題や問題点を細かく分析して解決へと導かなくてはなりません。さらに、解決に至るまでのコストや時間を割り出し、数値面で評価できるようにします。
Webディレクターは、クライアントのニーズを汲み取った提案をする能力が求められます。そのためには、「クライアントがどのような課題を抱えているのか」「問題点は何か」を丁寧にヒアリングしなければなりません。提案がとおり、プロジェクトが成功すれば、Webディレクターとしての評価も上がります。クライアントから気に入られて、新たなプロジェクトを任せられることもあるでしょう。
UIとは「ユーザーインターフェース」の略で、Webサイトのデザインやフォントなど、ユーザーが見て分かる情報です。UXとは「ユーザーエクスペリエンス」の略で、ユーザーがサービスを通して得られる体験・経験を意味します。サービスを利用して「使いやすい」「クオリティーが高い」など、ユーザーが感じたことがUXです。
UI/UXへの理解があれば、デザインとサイト設計の専門性が高まり、業務の幅も広がるでしょう。企業によっては、UXデザイナーがWebディレクターの上位職に該当するケースもあります。
Webディレクターには、マーケティングやアクセス解析のスキルが求められます。一般的に、Webサイトの運用目的はサービスの認知拡大や販売促進です。自社製品が売れない原因を探るには、PVや訪問者数といった数値指標を読むスキルが欠かせません。
マーケティングに関する深い知識があり、ユーザーの特徴やSEOの効果を的確に分析できれば、希少性の高い人材となれるでしょう。
Webディレクターとして年収アップを狙う場合、知識やスキルを磨き、専門性を高めることが大切です。資格を取得すれば、専門的な知識が身につき、自らのスキルを客観的に証明できます。ここで紹介するのは、Webディレクターの年収アップに役立つ4つの資格です。ぜひ参考にしてみてください。
Webリテラシー試験は、社団法人全日本能率連盟登録資格 Web検定が実施するWeb資格検定です。プロデューサー・ディレクター・デザイナーといったWeb制作に関わる主要3職種を目指すのであれば、身につけたほうがよい重要知識が問われます。合格することで、Webの基礎知識のほか、Webサイトの企画・設計やWebマーケティングの知識が習得できます。
PMPは、PMIが主催するプロジェクトマネジメントに関する国家資格です。プロジェクトを円滑に進めるために、Webディレクターはコストやスケジュール、リスクの管理が欠かせません。資格を取得することで、プロジェクト進行に欠かせないスキルが体系的に身につきます。コミュニティ活動によって、人的なネットワークが広がるのもメリットです。
ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する国家資格で、合格すれば「ウェブデザイン技能士」を名乗れます。試験で問われるのは、Webサイトの制作に必要なWebデザインやシステム構築の知識・スキルです。
WebディレクターはWebデザイナーと連携して仕事を進めることが多いため、どのようなデザインで作成して欲しいかを伝えるためにも、Webデザインの知識と専門用語を身につけるとよいでしょう。
ウェブ解析士認定試験は、一般社団法人 ウェブ解析士協会が実施する試験です。Webディレクターとして年収を上げるには、WebサイトのPVや訪問者数を分析するスキルが欠かせません。資格取得により、マーケティングに必要なWeb解析の知識・スキルが身につきます。ウェブ解析士認定講座も開催しているため、講座を受講してから受験してもよいでしょう。
Webディレクターは、クリエイティブ職の中でも比較的年収が高い職種です。昇進や転職によってさらに年収アップが期待できるため、自身が目指す方向性をしっかりと決めるとよいでしょう。ここでは、Webディレクターの年収アップにつながるキャリアパスを3つ紹介します。
Webディレクターとして年収や待遇がよい企業へ転職するキャリアパスです。同業種同職種への転職は前職の経験が活かしやすく、即戦力として歓迎されます。自分の実績を高く評価してくれる企業を選ぶことで、理想の年収に近づけるでしょう。
ただし、新しい職場では人間関係を新たに構築しなければならないといった苦労もあるため、年収だけで決めるのはおすすめしません。求人情報に記載された情報だけでなく、企業の社風や魅力もきちんと調べておくとよいでしょう。
ほかのWebディレクターと差別化を図るため、専門分野の知識・スキルを磨くのもおすすめです。制作や開発のスキルを深めれば、コンテンツディレクターやテクニカルディレクターを目指せます。コンテンツディレクターとして対応できるコンテンツが増えれば、任せられる仕事も増えるでしょう。サイトの設計・開発の専門性を高めることで、テクニカルディレクターとしてシステム系の案件でも活躍できます。
Webディレクターの上位職であるWebプロデューサーを目指すキャリアパスもあります。Webプロデューサーは、Webサイトのコンセプトやイメージをクライアントとすり合わせ、プロジェクト全体を統括する仕事です。企画設計においては、トレンドやノウハウを調査しつつ、クライアントのニーズに合った提案をするスキルが求められます。Webディレクターとして着実にWeb制作の経験と実績を積めば目指せる職種です。
Webディレクターの平均年収は、クリエイティブ職の中では比較的高めです。知識やスキルを磨いて上位職を目指したり、好条件の企業に転職したりすることで、さらなる年収アップが期待できます。職種に役立つ資格を取得してもよいでしょう。
Webディレクターを目指している人は、ぜひマイナビITエージェントへご相談ください。業界に精通したキャリアアドバイザーが転職成功に向けてサポートします。
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