更新日:2023/11/10
この記事のまとめ
「アプリケーションエンジニアは未経験者でも転職できる?」「転職するにはどのようなスキルが必要?」といった疑問や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。未経験者がアプリケーションエンジニアになるには、最低限の知識・スキルを身につけておく必要があります。
そこでこの記事では、未経験の方がアプリケーションエンジニアになるためにできることを中心に解説します。転職で有利になり得る資格についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
未経験者でもアプリケーションエンジニアへの転職は可能です。開発するアプリケーションの種類や分野はいくつかあるため、得意な分野、今後強みにしたい技術などを軸に応募先を選ぶとよいでしょう。
しかし、どちらかというと経験者向けの求人が多く、未経験者が転職するのは簡単ではありません。未経験からアプリケーションエンジニアの採用を勝ち取るためにも、相応のスキルを身につけましょう。実力を証明する資格を取得し、面接でアピールするのも一つの手段です。
アプリケーションエンジニアは、その名の通りアプリケーションの開発や運用を行う職業です。ITソフトや企業内の業務システム、社会インフラなど、幅広い分野があります。ここでは、アプリケーションエンジニアの仕事内容や開発するアプリケーションの種類について紹介します。
アプリケーションエンジニアの業務工程は、大まかに以下の4つがあります。
どのようなアプリケーションを作るか、どのような言語を用いて作成するのかを決める工程です。クライアントの要望をヒアリングし、開発のための設計書を作成します。
設計書に従ってプログラミングしていく作業です。プログラミング言語や開発に関する知識・技術のほか、チームの効率を上げるためのヒューマンスキルやマネジメントスキルも必要になります。
アプリケーションが正常に動作するか、不具合がないかを確認する工程です。クライアントの要望に応えられているかをチェックすることも大切です。
アプリケーションをリリースした後のバグや不具合などを改善する工程です。クライアントから追加の要望があれば対応します。アプリケーションをより良くするためのアップデートも大切な仕事です。
アプリケーションエンジニアが開発するアプリケーションの代表的な種類は、以下の4つです。
Webブラウザ上で利用できるアプリケーションです。X(旧Twitter)やInstagramなどのSNS、Amazonや楽天市場のようなショッピングサイトが該当します。
業務効率化や経営課題を改善するための、企業向けのアプリケーションです。シフト管理や在庫管理といった社内用システムが該当します。
スマートフォンで使用するアプリケーションです。デバイスに内蔵されているカメラやメモ、オンラインで使用するマップなども該当します。
銀行のATMや自動販売機など、電子機器に組み込むソフトウェアです。業務系アプリケーション同様、企業向けに作られます。
ここでは、一からアプリケーションエンジニアを目指すためのステップを紹介します。あくまで一例ではありますが、やみくもに応募するよりは成功率を上げられるでしょう。
プログラミングスキルは独学でも習得できますが、スクールに通う手もあります。アプリケーション開発の技術や知識を学びながら転職支援も受けられるため、エンジニアの入り口として人気があります。
受講料やカリキュラムはスクールによってさまざまです。オンラインで受講できるものも多く、自分に合ったスクールを選べるでしょう。
アプリケーションエンジニアになるための特別な資格はありませんが、資格を持っていることでスキルや知識を証明でき、転職が有利になり得ます。未経験者の場合、勉強も兼ねて資格取得を目指すとよいでしょう。
取得する資格は、自分が目指したい分野や業務に直結する資格を選ぶと無駄がありません。具体的な資格については後述します。
アプリケーションエンジニアの求人は経験者向けが多いものの、未経験者OKの求人もあります。どうしてもやりたい仕事であれば経験者向けの求人に応募してみるのもよいですが、書類選考をパスする確率は低いといえます。
求人に応募する際は、資格取得を目指していたり、スクールに通ったりしているのであれば、きちんとアピールすることが大切です。スキルや知識と併せて意欲、向上心もアピールできます。
アプリケーションエンジニアになる前に、SESやSIerでエンジニアとしての経験を積み、経験者としてアプリケーションエンジニアに転職する方法もあります。
アプリケーションエンジニアよりもSESやSIerのほうが未経験OKの求人が多く、IT業界に席を置くという意味では近道といえます。
アプリケーションエンジニアを目指すのであれば、どのようなスキルが必要なのか把握しておくことが大切です。エンジニアとしてプログラミングスキルも必要ですが、コミュニケーションスキルも欠かせません。ここでは、アプリケーションエンジニアになるために習得しておきたいスキルを3つ紹介します。
未経験でも最低限のプログラミングスキルは必要です。「速く正確にコードを書く」「扱えるプログラミング言語を増やす」など、プログラミングスキルを磨いていけば、転職で有利になるでしょう。以下は、よく使われるプログラミング言語の一例です。
上記の中でもC言語は他言語のベースになっており、習得することで応用が利きます。ただ、開発するアプリケーションによって使用する言語は異なるため、自分が開発したいアプリケーションに合わせて学ぶとよいでしょう。
データベースとは、複数のデータを集め、整理して操作できるようにしたものです。アプリケーションエンジニアが用いる機会も多いため、データベースに関する知識やスキルも欠かせません。
データベースを操作するための代表言語に「SQL」があります。データの定義に始まり、追加、削除、並べ替えなどが可能です。
アプリケーションエンジニアには、クライアントの要望をヒアリングするコミュニケーションスキルも求められます。要件定義の段階でクライアントと相違があったり、ニーズを細部まで聞き出せなかったりすれば、開発後の大幅な修正にもなりかねません。
また、プロジェクトはチームで行うことが多いため、円滑に作業を進めるためにも適度なコミュニケーションが必要です。
アプリケーションエンジニアへ転職するために、資格を取得して知識やスキルを証明するのも一手です。ここでは、アプリケーションエンジニアへの転職で有利になり得る資格を5つ紹介します。
基本情報技術者試験は、「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が主催している試験です。これからIT業界で働きたい方や、すでにIT業界で働いている方を対象にしています。
基本情報技術者試験の勉強をすることで、情報処理分野のほか、マネジメントや経営・会計の基礎知識を身につけられます。情報処理に関する知識がない場合、合格するには100〜200時間程度の勉強時間を確保するとよいでしょう。
システムアーキテクト試験も、「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」が主催している試験です。資格取得に向けて勉強することで、情報システムの設計や要件定義、組み込みシステムの要件を調査・分析する能力が身につきます。
システムアーキテクト試験は上級エンジニアを目指す方を対象にしており、エンジニア経験のない方にとっては難易度の高い試験です。試験の範囲も広いため、多くの勉強時間を確保する必要があります。
Javaプログラミング能力認定試験は、「サーティファイ情報処理能力認定委員会」が主催している試験です。資格取得に向けて勉強することで、プログラミング言語のJavaに関する基本知識、オブジェクト指向についての理解を深められます。Javaは汎用性が高いため、Webアプリやスマートフォンアプリなど、幅広い現場で役立つでしょう。
試験は3級・2級・1級に分かれています。Javaの基本スキルを身につけたい方は、難易度の低い3級からチャレンジするとよいでしょう。
Android技術者認定試験は、「一般社団法人 IT職業能力支援機構 Android技術者認定試験制度委員会」が主催している試験です。資格取得に向けて勉強することで、AndroidのOS上で使用するアプリケーション開発の知識やスキルを身につけられます。
難易度はそれほど高くないといわれていますが、アプリケーションの開発経験がない場合は、3ヵ月以上の勉強期間が必要になるでしょう。
App Development with Swiftは、「株式会社オデッセイ コミュニケーションズ」が実施している試験です。資格を取得することで、Appleが提供するSwiftやXcode、App開発ツールの基礎知識を証明できます。
SwiftはiOSアプリを開発するために開発された言語ですが、いまやWindowsアプリにも活用されている人気の言語です。試験は英語で出題されるため、英語の能力も必要になり、試験の難易度も高いといわれています。
アプリケーションエンジニアは未経験者でも転職可能です。しかし、未経験者OKの求人は限られているため、ハードルは高いといえます。プログラミングスクールに通ったり、SESでエンジニア経験を積んだりなどして、転職を有利に進めてはいかがでしょうか。
「アプリケーションエンジニアの転職先を探している」「自分に合った職場を探している」といった方は、ぜひマイナビITエージェントにご相談ください。業界に精通したキャリアアドバイザーが、求職者に合った求人の紹介や応募書類の添削など、転職に関するサポートをいたします。
IT業界
Webエンジニアに将来性はない?AI発展の3つの影響と生き残るための戦略
IT業界
ネットワークエンジニアの将来性は?需要が高まる理由と必須のスキル
IT業界
システムエンジニアを辞めたい4つの理由と辞める前に確認したいこと