社内SEとネットワークエンジニアを年収と将来性で比較|求人・転職エージェント

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更新日:2022/05/26

IT業界

社内SEとネットワークエンジニアを年収と将来性で比較

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ITエンジニアが転職を希望する職種として人気が高い社内SE」と「ネットワークエンジニア」。
この2つは業界の中でも近い存在であるため、社内SEからネットワークエンジニアへ、またはネットワークエンジニアから社内SEへとジョブチェンジを希望する人も多いです。

また、エンジニア職未経験者にとっても、これらの職種は人気があります。
中にはどちらの職に就こうか迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで、転職を検討するにあたって、この2つの職種を年収と将来性を軸に比較・検討してみましょう。

目次

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社内SEとネットワークエンジニアの年収比較

まずは、転職に際して、多くの人が最も気になる「年収」を比較してみます。

社内SEの年収状況は?

マイナビエージェントが2015~2016年に行った調査では、社内SEの平均年収は516万円。
さらに、年齢と性別を分けると以下のような結果になりました。

年代性別で分けた社内SEの平均年収

年齢 平均年収 男性平均年収 女性平均年収
20代 442万円 480万円 395万円
30代 556万円 567万円 515万円


また、転職して社内SEになった人の中で、「転職後に年収がアップした」と回答をした人は65%、一方で、年収がダウンした人は35%という結果になりました。
もちろん、転職をする人の中には、まったく別の業界から社内SEになる人もいるでしょう。

しかし、転職者の多くは同じIT業界の人です。
その中で、年収がアップしたという人が圧倒的に多いという結果からすると、社内SEがIT業界の中でも比較的収入に恵まれた職種と考えていいでしょう。

ネットワークエンジニアの年収状況は?

一方、ネットワークエンジニアの平均年収は約455万円となっています。

年代性別で分けたネットワークエンジニアの平均年収

年齢 平均年収 男性平均年収 女性平均年収
20代 376万円 382万円 355万円
30代 554万円 559万円 497万円


この中で、「転職後に年収がアップした」という人は61%で、39%の「ダウンした人」を大幅に上回りました。
ネットワークエンジニアも社内SEと同様に、エンジニア職の中では給与が高いと考えていいのではないでしょうか。

社内SEとネットワークエンジニアを比較してみて

2つの職種を比べると、一見して「社内SEのほうがネットワークエンジニアより平均年収が60万円以上も多いのか」という印象を受けてしまいがちですが、30代で比較してみると平均年収の差は2万円と、僅差になっています。
転職してみて年収がどうなるかは、転職者にとって大きな関心事のひとつでしょう。

転職する職種や転職先を比較する際に年収が重要な指標となるのは当然です。
しかし、平均年収はあくまでも「ひとつの参考指標」であることを意識しつつ、慎重に仕事選びをしてください。

社内SEとネットワークエンジニアに共通する明るい将来性

社内SEとネットワークエンジニアの将来性について、まず共通する部分を挙げておきます。
両職種とも「人材ニーズ」という意味でとらえると、次の4点において将来性は非常に有望といえるでしょう。

(1)安定した保守運用ニーズ

社内SEもネットワークエンジニアも、ネットワークの保守・運用に大きく関わる業務です。
特に近年ではウイルス攻撃などが多発していますから、こうした業務が急激に衰えることは想像しにくく、将来にわたって安定した人材ニーズがあると期待できます。

(2)クラウド移行への対応

現在はクラウド全盛の時代。
クラウドベースへの移行が進めば、当然、企業内で使用される機器やネットワークも従来とは形態が変化していくため、ネットワークエンジニアを含むインフラエンジニアの需要は、当分衰えることはないでしょう。

一方、社内SEに関しては、クラウド化によって外注管理を含む技術窓口としての重要性が増し、職務内容はやや変化してきているものの、需要は安定しています。

(3)高度なセキュリティへの対応

近年は、システム構築、及びネットワークに高度なセキュリティが求められるようになってきています。
システム企画から末端のルーターに至るまで、セキュリティポリシーに基づいた業務に対応できるエンジニアの需要が増えています。 こうした変化の波に乗り遅れることがなければ、ITエンジニア職の将来は安泰でしょう。

(4)IoTによる新規ニーズの創出

IoTの波も両職種の背中を後押ししています。
IoTは私たちの身近な家電・機械その他の「モノ」をすべてインターネットでネットワーク化しようという概念です。

当然、それらの「モノ」を制御し、膨大な数のセンサーから集められるデータを処理するシステムが要求されます。
また、従来のネットワークよりも遥かに複雑で、繊細且つ膨大なネットワークの構築が必要になります。

こうした、新たなニーズに対応できるエンジニアになれれば、前途洋々。
明るい将来ビジョンが思い描けるでしょう。

社内SEとネットワークエンジニアのキャリアプラン

社内SEとネットワークエンジニア、それぞれのキャリアプランの組み立て方には、どのような違いがあるのでしょうか。

ヒューマンスキルが要求される社内SE

社内SEのキャリアプランは、プロジェクトリーダー(PL)、プロジェクトマネージャー(PM)といった社内昇進型が主流となっています。

このキャリアプランの場合、最終的なゴールは、「上級管理職」あるいはCTO(最高技術責任者)やCIO(最高情報責任者)といった「経営幹部」を目指すことになるでしょう。

ただし、こうしたキャリアプランを実現するためには、技術面ばかりを磨くのではなく、コミュニケーション能力・交渉力・リーダーシップ・プロジェクト進行スキル・マネジメントスキルなど、「集団」を率いるヒューマンスキルも要求されます。

大きく2つのキャリアプランがあるネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアのキャリアプランは、大きくゼネラリスト方面スペシャリスト方面に分かれます。
ネットワークエンジニアの仕事には、大きく「提案」「設計」「構築」「保守」「監視」「運用」の6種類がありますが、ゼネラリストのキャリアプランはこれらのスキルを広範に身に付けて、プロジェクトマネージャーや管理職を目指すということになります。

しかし、そのためには、社内SE同様、コミュニケーション能力やマネジメントスキルなどの、「集団」を率いるヒューマンスキルも必要です。
一方、スペシャリストは特定の分野において抜きん出た技術や知見を持つエンジニアですから、その得意分野を高く評価してくれる会社に転職するなどしてポジションを上げていく必要があるでしょう。

もちろん、現在の職場でその専門性を高く評価され、プレイングマネージャーとしてポジションアップしていくことも考えられます。
中には、独立してフリーランスになったり、起業したりという人もいます。

職場選びは慎重に

仕事内容も近い社内SEとネットワークエンジニアについて、年収や将来性をご紹介してきましたが、職種を選んだら、次は職場選びです。
企業ごとに条件は違うわけですから、できればすべての求人情報に目を通すのが理想的です。

もし、それが難しければ、転職エージェントに相談するのもいいでしょう。
マイナビエージェントでは、IT業界に詳しいキャリアアドバイザーが、数ある求人の中から、あなたに合った企業をご紹介いたします。

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執筆・編集

大原 直人

前職は大手メーカー系SIerにて要件定義から実装・導入まで幅広く担当し、現在は関西圏のIT領域責任者を担当しております。エンジニアとしての現場知識を活かし、コンサルタント・SI・WEB系・社内SEなど、ご希望に対する適切な提案を強みとしております。

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