理系の仕事には何がある?高収入が狙える楽しい仕事を紹介!

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理系の分野に進みたいのに、「なりたい職業がない」「自分に合う仕事がわからない」という方も少なくありません。そもそも、理系の仕事には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、理系の主な仕事と仕事内容を一覧で詳しく紹介します。

また、理系の仕事に求められる能力や、これから伸びる職業についても解説するので、理系分野で活躍したい方はぜひ参考にしてください。

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1 理系の仕事とは?

そもそも理系とは、主に自然科学や工学などの学問分野を指す言葉です。具体的には、数学、物理学、化学、生物学、地球科学、工学、情報科学などの分野を包括します。こういった理系分野の知識を活用したり、さらに追求したりする仕事が、一般的に「理系の仕事」と呼ばれています。

実際の職種は後ほど解説しますが、理系の仕事が多い業界には、IT業界や化学業界、医療業界などが挙げられます。学生時代に理系分野を学んだ人や、理系の学問が好きな人は、理系の仕事に就きやすいと言えるでしょう。

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2 理系の仕事を選ぶ基準

理系の仕事を選ぶ際は、どういったことを基準にすればいいのでしょうか。仕事に就いた後で後悔することのないように、以下で紹介するような基準を参考にするのがおすすめです。

2.1 専門性を活かせる仕事か

理系の仕事にはさまざまな分野があるため、大学で学んだ知識や、前職で培ったスキルが活かせるかどうかは重要な基準です。例えば、「大学では化学の研究に励んできた」「前職ではシステム設計に携わっていた」など、同じ理系でもそれぞれ得意なことは異なります。

企業にとっても、専門的な知識やスキルを持っている人は貴重な存在のため、専門性が活かせるかを基準にすることで、より満足度の高い仕事に就ける可能性が高まるでしょう。

2.2 論理的思考力が必要な仕事か

論理的思考力とは、情報を正確に分析・整理して、合理的な結論に導く能力です。論理的思考力は、問題解決や意思決定、論証、議論、判断など、さまざまな場面で重要です。理系分野を学んできた方は、この能力が優れていると言われています。

そのため、「情報やデータを客観的に評価し、正確な結論を導く」といった論理的思考力が必要な仕事であれば、より理系のポテンシャルを発揮できる可能性があります。

【関連記事】「ロジカルシンキングとは?主な論理展開方法や身に着けるメリット、鍛え方」

2.3 開発やものづくりに関わる仕事か

新しいアイデアを考えたり、0から1を生み出したりするのが得意な方もいます。特に、研究や実験が好きで、何度失敗しても目標に向かって諦めずに挑戦し続けられるという方は、開発やものづくりに関わる仕事が向いています。

手作業で何かを作る仕事は、一見すると理系とは関係ないように思えますが、技術職には理系の高い知識と技術が欠かせません。実際、日本のものづくりは理系出身者が支えてきたとも言われています。

2.4 データや数値を分析する仕事か

データ分析には、「利用可能な情報を収集する」「収集した情報を的確に分類する」「分類したデータをもとにして、論理的な推論や解決方法を導き出す」といったいくつもの段階を、一つずつ丁寧にこなすことが求められます。

日々の研究や勉強で、常に数字と関わってきた理系出身者は、データや数値を分析する能力に長けている方が多い傾向です。そのためこれらの仕事では、より高い能力を発揮できる可能性があるでしょう。

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3 理系におすすめの主な仕事一覧

ここからは、理系におすすめの主な仕事を紹介します。理系と一口に言っても、仕事内容は大きく異なるため、自分の能力やスキルに合わせてぴったりの仕事を見つけましょう。

3.1 システムエンジニア

発注者の要望に沿ったシステムやソフトウェアを、設計・開発する仕事です。「要件定義」や「設計書の作成」をはじめ、実装・管理といった幅広い業務を任されることもあり、ITに関する深い知識とスキルが求められます。

プログラムの構築はプログラマーが行うことが多いものの、共同で作業することもあるため、プログラミング言語を習得しておかなくてはなりません。また、発注者や社内メンバーとスムーズな意見交換ができる、コミュニケーション能力も必要です。

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3.2 AIエンジニア

AIエンジニアは、近年ITエンジニアの中でも注目度の高い職種です。AI技術は、検索エンジン、チャットボット、自動運転、医療画像の解析、顧客の行動予測など、多くの場面で利用されています。

AIエンジニアの仕事は、機械学習・ディープラーニング・自然言語処理・コンピュータビジョンといったさまざまな技術を活用して、AIシステムやアプリケーションを構築することです。AI技術は今後ますます発展していくと見られることから、AIエンジニアの需要もさらに高まっていくでしょう。

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3.3 AR・VRエンジニア

AR(拡張現実)とは、「本来はいないものを現実世界にいるかのように登場させる技術」です。例えば、スマホをかざすとキャラクターがそこにいるかのように見えるゲームは、AR技術を使用しています。

また、VR(仮想現実)とは、「現実のような仮想空間の中で、疑似体験できる技術」です。例えば、VRを通すことで、その場にいながら海外に行ったり、空を飛んだりする気分を味わえます。これらの技術を研究・開発するのがARエンジニアやVRエンジニアの仕事です。

3.4 データサイエンティスト

データサイエンティストの仕事は、大量のデータを分析して、その中から意味ある情報や傾向を抽出することです。以前は勘や経験に頼ってきたことが、ビッグデータの解析によってより正確に実施できるようになりました。

また、データサイエンティストは業務のDX化を担う人材としても注目されています。データサイエンティストには、数学、統計学、プログラミング、ビジネス理解など幅広い知識が求められます。

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3.5 医師・看護師

医学の知識と技術を用いて、患者の健康状態を診断・治療するのが医師の仕事です。また、看護師は治療が円滑に進むよう医師をサポートしたり、患者のケアにあたったりします。いずれも国家資格が必要な職業であり、医療に関する高い知識と、最先端の技術習得が求められます。

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3.6 薬剤師

医薬品や医療機器に関する知識とスキルを持つ、薬学の専門家です。医師が処方した薬剤を正確に調剤し、患者に提供するのが主な仕事です。また、医師や看護師などと連携し、患者へ健康管理や疾病予防に関する指導やアドバイスも行います。

国家資格が必要であり、病院、薬局、介護施設はもちろん、製薬会社や医薬品卸売業での研究開発や品質管理など、多くの場所で活躍が見込まれる職業です。

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3.7 研究職

研究職の主な目的は、新しい知識や技術を発見し、それを応用して問題を解決・改善することです。具体的には、学術機関や研究所で行われる「基礎研究」や、産業界や政府機関で行われる「応用研究」がそれにあたります。

問題解決能力、分析力、創造性、コミュニケーション能力のほか、論文をまとめる力や英語力など、幅広い知識が必要です。

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3.8 航空整備士

航空機やその部品の整備、修理、点検、メンテナンスなどを行うのが航空整備士です。航空機の安全性を確保するためには、素早く正確な点検と整備が必要なため、高い知識と技術力が求められます。

主に、機械や電気系統を専門に学んだ工学部出身者に人気の職種であり、航空会社や航空機メンテナンス会社、航空機製造会社などで働くのが一般的です。

3.9 機械・光学設計者

機械設計者とは、その名の通り機械製品を開発・設計する人を指します。機械設計の対象物としては、船舶や自動車、産業用機械などの大型機械から、一般家庭で使用する小型家電まで多岐に渡ります。また、レンズや光ファイバー、センサーなどの光学部品を設計するのが光学設計者です。

機械・光学ともに機械工学や電気工学の知識が必要であり、ものづくりに興味のある理系出身者におすすめの職種です。

3.10 アクチュアリー・クオンツ

アクチュアリーとは、保険や年金、投資などの金融リスクを評価し、計算・分析する職種です。数学や統計学といった理系知識のほか、財務諸表の解釈や金融市場の理解といった幅広いスキルが求められます。アクチュアリーとして働くには、認定試験に合格しなければなりません。

一方、クオンツは数学的な手法を用いて金融市場や投資戦略を分析し、取引や投資の意思決定を行うのが主な仕事です。資格は必要ないものの、高度な数学的スキルが必要なため、理系出身者以外には難しい職種だと言われています。

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4 理系の仕事に必要な能力

理系の仕事には具体的にどういった能力が必要なのでしょうか。大学や専門学校で理系の知識を習得していることに加えて、一般的には以下のような能力を身につけておくことが必要です。

4.1 論理的思考力

理系の分野では、科学や工学の原理を理解して、問題を解決するために論理的なアプローチを取ることが求められます。つまり、冷静に筋道を立ててものごとを把握する「論理的思考力」はとても重要です。

「迷ったときは直感で判断してしまう」「うまくいかないとつい感情的になってしまう」という方は、たとえ理系の知識があっても、理系の仕事には向かない可能性があります。

4.2 探求心

理系の仕事においては、新しい知識や技術の発見が重要な役割を果たします。そのため、既存の知識や結果に満足せず、常に探求心を持って挑む姿勢が大切です。

また、探求心を持つことで、新しいアイデアや解決策を見つけたり、自己の能力や専門知識を向上させることが可能になります。さらに、探求心を持って業界のトレンドを把握すれば、常に競争力を維持して成長し続けられるでしょう。

4.3 問題解決能力

問題解決能力とはどんな問題が起こっても、冷静かつ的確に対処できる能力のことです。具体的には、「問題を特定、分析する」「解決策を構築、実行する」「実行後に評価、さらなる改善を行う」といったことを冷静に実行する能力です。

特に、理系の仕事では問題が起きたときの対処が遅れると、その後致命的な問題に発展してしまうことも少なくありません。そのため、冷静沈着に素早く問題を解決する力が求められます。

4.4 コミュニケーション能力

一人で黙々と仕事をするイメージが強い理系の仕事ですが、コミュニケーション能力が必要な場面も多くあります。例えば、チームメンバーと情報やアイデアを共有し合ったり、クライアントからの要求を聴き取ったりする際は、密にコミュニケーションを取って良好な関係を築かなければなりません。

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5 理系は文系より高収入?【男女別】平均年収ランキング

「理系の仕事は文系の仕事よりも高収入が得られる」といった内容を耳にしたことがある方も多いでしょう。実際、理系の仕事はどれくらいの収入が得られるのでしょうか。ここでは、2023年に公表された厚生労働省のデータをもとに、主な職種ごとの平均給与を紹介します。

【出典】e-Stat「令和4年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)、性、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」

5.1 男性の平均給与ランキング

令和4年度における男性の職種別平均給与ランキング上位は以下の通りです。

順位職種平均給与(千円)
1 医師 1300.8
2 航空機操縦士 1028.5
3 大学教授(高専含む) 667
4 歯科医師 615.5
5 法務従事者 548.6
6 大学准教授(高専含む) 547.3
7 管理的職業従事者 545.4
8 大学講師・助教(高専含む) 515
9 小・中学校教員 502.3
10 高等学校教員 484.5
11 システムコンサルタント・設計者 475.6
12 その他の経営・金融・保険専門職業従事者 469.1
13 獣医師 467.7
14 公認会計士,税理士 461.2
15 薬剤師 443.8
16 研究者 442.1
17 助産師 430.6
18 航空機客室乗務員 417.1
19 著述家,記者,編集者 416.3
20 企画事務員 391.2
21 その他の教員 386.3
22 看護師 383.3

※企業規模10人以上
※経験年数合計

理系の職種では、医師・研究者・設計者・薬剤師・電気技術者などが上位にランクインしています。

5.2 女性の平均年収ランキング

続いて、令和4年度における女性の職種別平均給与ランキング上位は以下の通りです。

順位職種平均給与(千円)
1 航空機操縦士 775.5
2 医師 645.8
3 大学教授(高専含む) 624.2
4 歯科医師 609.6
5 大学准教授(高専含む) 558.2
6 法務従事者 513
7 管理的職業従事者 478.8
8 その他の経営・金融・保険専門職業従事者 424.3
9 獣医師 419.3
10 保険営業職業従事者 389.7
11 小・中学校教員 380.5
12 著述家,記者,編集者 375.9
13 大学講師・助教(高専含む) 374.2
14 公認会計士,税理士 367.5
15 研究者 364.7
16 高等学校教員 354.4
17 システムコンサルタント・設計者 345.2
18 企画事務員 344.7
19 薬剤師 343.8
20 機械器具・通信・システム営業職業従事者(自動車を除く) 319.4
21 販売類似職業従事者 318.3
22 電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) 317.3

※企業規模10人以上
※経験年数合計

理系の職種では、医師・設計者・薬剤師・研究者・看護師などが上位に入っています。

6 これから伸びる職業とは

技術の進歩や社会の変化によって、今後さらに需要が高まると予想される職業には以下のような分野があります。

情報技術(IT) DX化の推進やAI技術の発展により、今後も需要が伸び続けると予想されます。
健康・医療 高齢化や健康意識の向上に伴い、さらなる成長が見込まれます。再生医療の分野にも注目が集まっています。
電子部品・半導体 IT機器や電気自動車の普及とともに、今後も高い需要が見込まれています。
再生可能エネルギー 環境問題への取り組みが進む中で、太陽光発電、風力発電、バッテリー技術などが注目されています。
EC事業 オンラインショッピングやデジタル決済などのEC事業は、今後も世界中で発展していくと見られています。

7 自分に合った理系の仕事の見つけ方

実際、理系の仕事に就くにあたって、自分に合う職場を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは具体的な方法を3つ紹介します。

7.1 ホームページや四季報から情報を集める

まず、気になる企業を見つけたらホームページから情報を集めましょう。自分がやりたい仕事をできる環境か、勤務条件は希望と一致しているかといったことを、しっかり確認しておくことが重要です。

また、現在の業績や財務状況、採用実績や離職率などが掲載されている四季報を参照するのも良い方法です。就職後のミスマッチを防ぐためにも、事前のリサーチは徹底的に行いましょう。

7.2 体験入社やインターンシップ制度を利用する

体験入社やインターンシップ制度を設けている企業も増えています。実際に働いてみることで、職場の雰囲気や仕事の内容を確認できるので、就職後の自分を詳細にイメージできます。

これらの制度は新卒予定の学生しか利用できないと思われがちですが、近年は第二新卒者や転職者向けに体験入社制度を設けている企業もあるため、もし制度がある場合は積極的に活用してみましょう。

7.3 転職エージェントを利用する

一口に理系の仕事と言っても、上記で紹介したようにさまざまな仕事があります。それぞれの仕事で求められるスキルは異なるため、本当に自分に合った仕事は何なのかわからないという方も多いでしょう。その際は、マイナビエージェントなどの転職サービスを利用するのも一つの方法です。

個人ではなかなか見つけられない求人を紹介してくれたり、転職のプロがスキルや条件に合った企業を探してくれたりするので、こういったサービスをうまく活用すれば、入社後のミスマッチを軽減できるでしょう。

はじめての転職には、
「マイナビエージェント」がおすすめです。
マイナビエージェントについて詳しく知る >

8 その他の「〇〇な仕事」

その他の「〇〇な仕事」は以下の記事でもご紹介しています。
自分に合った仕事を探すための参考に、ご覧いただければ幸いです。

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9 まとめ

理系の仕事には、高い専門性と論理的思考力が求められます。多くのデータや複雑な数字を扱わなければならないことも多く、冷静な問題解決能力も必要なため、とても神経を使う仕事です。

その分、高い報酬を得られる可能性があり、今後もさらなる需要が見込まれるなど、やりがいと満足感を得られる仕事でもあります。職業によって活かせる知識やスキルは異なるので、事前にしっかりリサーチを行い、自分の専門性を活かせる理系の仕事を見つけましょう。

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