更新日:2022/07/06
外資系企業へ転職したい方の中には、食品メーカーに興味がある方もいるのではないでしょうか。
一般的に、外資系食品メーカーは「安定している」「日本企業と社風が近い」といわれる業界です。
しかし、海外の風土を持つ側面もあるため、転職に対して不安を抱く方もいるでしょう。
そこでこの記事では、外資系食品メーカーの特徴や業務の内容を紹介します。
併せて、転職の際の注意点もチェックしましょう。
目次
外資系食品メーカーと聞いて、特定のブランドを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
外資系食品メーカーはブランドマネジメントに長けており、知名度や認知度が高いという特徴があります。
また、日本企業と近い社風を持つことも大きな特徴でしょう。
ここでは、外資系企業の食品メーカーの特徴や食品業界の動向を紹介します。
日本企業と社風が近いのが特徴のひとつです。
また、英語力を必要としないメーカーもあります。
日本企業と似ている背景として、古くから日本市場で業務展開をしていることが挙げられるでしょう。
さらに、大きな特徴といわれるのが売上の高さです。
日本の食品メーカーと比較しても、利益率やブランド力は群を抜きます。
世界規模で比較した売上トップ企業の中に、多数の外資系食品メーカーがランクインしていることからも分かるでしょう。
安定しているといわれる食品業界ですが、国内の市場規模は停滞傾向にあります。
その背景にあるのが、近年問題視されている「少子高齢化」です。
食品業界の市場は人口規模に比例します。
人口が減少している日本では、今後大規模な市場成長は期待できないかもしれません。
一方、近年急成長を遂げているのが、人口が増加傾向にある東南アジアです。
しかし、日本においても、求人のニーズが減っているわけではありません。
外資系メーカーによる日系企業のM&Aが進んでおり、今後も活躍できる人材が必要とされるでしょう。
外資系と国内の食品メーカーを比較すると、大きく異なるのがブランディングです。
各国に拠点を置く外資系食品メーカーはブランドマネジメントに長けているため、日本企業と比べて高い利益率を誇る企業も少なくありません。
また、世界規模の販売経路を持つ外資系食品メーカーは、日本市場の影響を受けにくいといえるでしょう。
日本市場が縮小することでダメージを受けやすい国内のメーカーと比較して、安定していることが特徴です。
外資系食品メーカーには、さまざまな仕事が存在します。
自社商品の売り込みや商品企画と仕事内容が幅広いのも特徴です。
部門としては、営業やオフィススタッフ、生産、管理が挙げられるでしょう。
ここでは、各部門の仕事内容を紹介します。
営業は自社商品の魅力を伝える仕事です。
営業先は卸売業者や販売店で、外資系ということもあり、日本ではなじみのない商品をアピールすることもあるでしょう。
国内メーカーに負けずに、自社商品を最大限アピールするバイタリティが必要です。
また、担当者とのコミュニケーションも重視しなければなりません。
多くの商品を発注してもらうには、担当者と信頼関係を築く努力も重要です。
オフィススタッフは自社の商品を多くの方に届ける仕事です。
具体的には、商品の企画や管理、プロモーションを担当します。
新商品の企画提案や売り上げを把握することも業務のひとつです。
商品企画では、過去のデータをベースに消費者のニーズに合う商品を提案する必要があります。
伸び悩んでいる商品をより売れる商品へと改善するのもオフィススタッフの業務です。
特に外資系の場合、日本のニーズに合った商品を開発する仕事を任されるかもしれません。
生産・研究の分野は、自社商品の衛生チェックや品質チェックをするのが仕事です。
商品を安全に消費者へ届けるためにも、必要不可欠な部門といえます。
具体的には、細菌の検査や科学的な分析、生産場所の衛生チェックが品質管理にあたるでしょう。
また、部門ごとに業務は異なります。
基礎的な研究がメインの部門や商品の開発に携わる部門もあるでしょう。
生産・研究の分野では、積極的に人材を採用する傾向があります。
管理部門は事務業務を担当する仕事です。
一般的な企業と同じように、人事・総務・経理といった社内業務を中心とした仕事をします。
人事では、採用活動や社員の教育が業務内容となるでしょう。
総務はあらゆる社内業務を担当するのが特徴です。
問い合わせの対応はもちろん、社内文書を作成することもあります。
経理も管理の仕事のひとつです。
日本の会計基準と異なる企業も多いため、企業の基準をしっかりと把握する必要があります。
外資系食品メーカーで働くメリットを把握すれば、転職先を選ぶときに役立つでしょう。
たとえば、優れたブランディングを学べることや商品開発の秘訣を習得できること、給与水準が高いことは大きな魅力です。
ここでは、働くことで得られるさまざまなメリットについて解説します。
外資系食品メーカーは海外本社から拠点を広げ、日本市場で成功を収めている企業です。
働くことで、グローバルな視点で優れたマーケティングスキルを学べるでしょう。
また、メーカーの多くは緻密な戦略を立てて、商品力向上のためにさまざまな取り組みをしています。
ブランドマネジメントや商品開発に力を入れている企業に勤めることは、自らのスキルアップにつながるでしょう。
給与が高い企業が多いこともメリットです。
外資系食品メーカーは、利益率が高い傾向があります。
利益を給与に還元できることから、日本企業よりも高い給与水準を設けている企業が数多く存在するのが特徴です。
また、日本企業でよく見られる年功序列ではなく、実力に応じて給与が決まるのも特徴といえるでしょう。
勤務年数や年齢、学歴にかかわらず実力を評価されるため、転職で給与が上がる場合があります。
外資系食品メーカーへの転職を視野に入れている方は、注意点も把握しておきましょう。
たとえば、希望の仕事に就けない場合があることや実務経験が重視されることに注意しなければなりません。
ここでは、外資系食品メーカーへの転職で気をつけたいポイントを紹介します。
外資系食品メーカーは日本でもさまざまな事業を展開していますが、あくまで拠点は本社です。
日本のメーカーには存在している部署が、日本国内にないことも考えられます。
どうしても希望の部署で働きたい場合、海外勤務になる場合もあるでしょう。
海外で働くのであれば、高い英語力が求められます。
英語力をあまり必要としないことを理由に食品メーカーを選ぼうとしている方は、希望の部署が日本国内にあるかどうかを確認する必要があるでしょう。
食品メーカーへの転職で有利になる専門資格は存在しないため、実務経験が採用の基準となる傾向があります。
特に、食品メーカーや飲料メーカーでの実績が重視されるでしょう。
ほかにも、食品や飲料に関する仕事をしていた経験があれば、採用の可能性が高まるかもしれません。
一方、業界に携わったことがない方は不利になる恐れがあります。
外資系食品メーカーへの転職を考えている方は、どのような人が向いているのか把握するとよいでしょう。
たとえば、消費財業界に興味がある方は、楽しみながら仕事できます。
また、企業のブランドや商品を愛用していれば、入社後のモチベーションにつながるかもしれません。
ここでは、外資系食品メーカー勤務に向いている人の特徴を紹介します。
食品や日用品、衣料品といった「消費財業界」に興味がある方は向いています。
消費財メーカーは大きな経営基盤を持っており、安定している業界です。
待遇がよい企業も多く、安心して仕事に取り組める環境といえるでしょう。
中でも、食品は安定的な消費が見込める商品です。
大きなマーケットに興味がある方は、楽しみながら仕事に取り組めるでしょう。
アジアマーケットに興味がある方にもおすすめです。
食品業界の成長率にスポットを当てると、今後はアジアが大きく伸びると予想されています。
アジアマーケットに力を入れて事業を展開する企業が増えるでしょう。
アジアを含む海外のマーケットに興味がある方はもちろん、アジアで働きたいと考えている方にとっても魅力のある選択肢です。
個人の能力やスキルに重きを置く外資系ですが、食品メーカーも例外ではありません。
外資系食品メーカーの中には成果主義の社風を持つ企業が数多く存在し、成果を上げることが昇格や昇給につながるでしょう。
一方、成果を出さないと評価が下がる恐れがあります。
プレッシャーに負けず、高い意欲を持って仕事に取り組める方は、外資系食品メーカーに向いています。
外資系食品メーカーはブランドマネジメントに長けています。
価格競争に負けずに商品を販売するため、さまざまな戦略を立てて事業を展開しているメーカーも多いでしょう。
したがって、グローバルなマーケティングを学びたい方には適した環境です。
世界進出の手法を学ぶことは、自身のキャリアアップにもつながるでしょう。
転職を成功させるには、メーカーの特徴や経営業況を調べるのがコツです。
また、部署やポジションによっては高い英語力が必要なため、英語力を磨くことも大事でしょう。
ここでは、外資系食品メーカーへの転職を成功させるコツを紹介します。
応募するメーカーが取り扱っている商品の種類や傾向を理解することが大切です。
それぞれの商品の特徴だけでなく、現在最も力を入れている新製品をチェックすることで、企業への理解がより深まるでしょう。
転職を成功させるうえで、企業への関心は欠かせないポイントです。
よく利用する商品や自身が好きな食品を製造する企業について、日ごろから興味を持って調べることをおすすめします。
一般的に「高い英語力は不要」といわれる外資系食品メーカーですが、メーカーによって必要な英語力は異なります。
また、部署や役職によっても求められる英語力には差があるでしょう。
たとえば、本社と連絡を取り合う機会があるポジションの場合、ビジネスレベルの英語力が必要です。
また、英語の書類を扱ったり英語でミーティングをしたりするケースもあるかもしれません。
自身のスキルを上げるためにも、一定の英語力を身につけることをおすすめします。
メーカーの事業展開や経営業況を下調べしておくことも大切です。
比較的安定しているといわれる食品メーカーですが、近年は日本のマーケットが縮小傾向にあるため、日本から撤退することも考えられます。
また、撤退はしなくとも、事業規模を縮小するかもしれません。
そこで重要となるのが、事前のリサーチです。
企業の業況についてしっかりと調査し、将来性を確認したうえで転職先を選ぶことをおすすめします。
外資系企業も日本企業も、食品メーカーはグローバル展開がカギといわれています。
その背景にあるのは、日本の食品市場の縮小です。
少子高齢化に伴い、日本では食品の需要が減少しつつあります。
これからは多くの食品メーカーが大きな成長を見込めるアジアに進出し、事業を展開するでしょう。
外資系企業だけでなく、日本企業も同じです。
今後は日本企業でも国際的に活躍できる人材が求められると予想されています。
外資系食品メーカーへの転職を考えている方には、転職エージェントの利用をおすすめします。
食品メーカーに限らず、多くの外資系企業は非公開求人で採用活動をするのが特徴です。
自分ひとりで独自の転職活動をしていると、希望の転職先に出会うのが難しいかもしれません。
転職エージェントを利用すれば、希望する仕事について話し合ったうえで、自分に合った企業を紹介してもらえるでしょう。
また、転職エージェントでは非公開求人を紹介してもらえるだけでなく、転職に関するアドバイスを受けられます。
外資系企業への転職で注意したいポイントを把握することで、転職の成功へとつながるでしょう。
外資系食品メーカーは、安定した経営基盤を持つ企業が多く存在します。
日本企業と社風が似ているため、日本人が働きやすい環境といえるでしょう。
一方、外資系らしい特徴もあり、実力主義においてはシビアな評価をされる場合もあります。
「実力を試したい」「高いモチベーションを持って働きたい」と考えている方にはやりがいのある仕事です。
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