エンジニアを目指す人のなかには、機械設計を行う機械系エンジニアを目指す人も多いと思います。この記事では機械系エンジニアの志望動機の書き方やポイントをご紹介します。応募書類や面接などの選考時に必ず問われる「志望動機」は採否に関わる重要な項目ですので、ぜひチェックしてみてください。

まずは機械系エンジニア（機械設計）を理解しておく

機械系エンジニアが担う「機械設計」とは、機械が動く仕組みを設計する仕事です。例えば、冷蔵庫の扉を開けると電気が点くといったような仕組みを構築します。製品分野は広く、生活家電やIT機器、産業機械などの業界で活躍できます。

機械設計は生産工程のうち上流の企画段階から設計を担うことになります。製品のコンセプトを作る「概念設計」、概念を実現できるか実現・検証を行う「基本設計」、微調整を行う「詳細設計」、量産化のための「生産設計」が機械系エンジニアの仕事です。

機械系エンジニアの志望動機を書く前の準備

機械系エンジニアの志望動機を書く前にどのような準備が必要になるかを確認していきましょう。

企業研究を行う

機械系エンジニアを目指す場合はいきなり志望動機を書くのではなく、まずは企業研究を行います。企業によって設計する機械の種類は異なるため、仕事から得られる経験や求められる技能も変わります。企業の事業内容や扱う製品や顧客層などをリサーチしたうえで、その会社を志望する理由を明確にしておきましょう。

業界・市場調査を行う

次に、志望する企業が所属する業界や市場の調査を行います。機械メーカーには、自動車、家電、OA精密、医療機器、建設、産業用、工作機械、事務機などの分野があります。また、BtoBなのかBtoCなのかといったターゲットや事業規模なども調べておきましょう。

スキルや資格の棚卸しをしておく

機械系エンジニアとして必要になる知識は、力学や物理など理系の知識です。理系の大学を卒業した人であればある程度の基礎知識が身についていると思われるため、その知識を活かして活躍できます。

また、機械工学の知識やソフトウェアを操作するスキル、コミュニケーション能力も必要です。自分のスキルや資格を棚卸しておくことで、アピールできる部分や不足している技術を明確にしておきましょう。

これまで経験してきたことを振り返る

スキルや資格の棚卸をしたら、自分がこれまで経験したことや学んだことを振り返ります。志望する企業の特性と照らし合わせ、これまで学んできた中で活かせることがないかを確認します。

機械系エンジニアの志望動機を書く際のポイント

機械系エンジニアの志望動機を書く際のポイントを5つご紹介します。これらのポイントを参考に志望動機を書けば、説得力のある文章になり、熱意が伝わりやすくなります。

1.なぜ機械系エンジニアを目指そうと思ったのか

機械系エンジニアの志望動機として重要なポイントは、なぜ機械系エンジニアを目指すのかということです。機械設計を通じて何を達成したいのか、会社にどう貢献したいのかなどの視点から深掘りをしていきます。

2.なぜその企業を選んだのか

次に、なぜその企業を選んだのかを明確にします。仕事を通して成し遂げたいことを明文化し、企業から「うちの会社でなければ実現できない」と理解してもらうことは、選考の重要なポイントの一つです。事業内容や顧客層、社風などを調べたうえで、自分のキャリアプランをアピールしましょう。

3.自分の持つスキルをその企業・仕事でどう活かしたいのか

棚卸しした自分のスキルや経験をどのように活かすのかも必ず明記したいポイントです。機械設計の業務では力学やツールの専門知識が求められますが、社内外とのコミュニケーションスキルも必要です。自分の得意・不得意を明確にしたうえで、どのように自分の経験やスキルを活かすのかを盛り込みます。

4.入社後のビジョンや将来をどう考えているのか

転職・就職活動は、企業から内定をもらい入社することがゴールではありません。入社後にどのようにキャリアを積んで活躍し会社に貢献したいのかといったビジョンを言葉で伝えられると、企業側も入社後の活躍をイメージすることができます。

5.志望理由は具体的に一貫性を持たせる

志望理由は自分の経験などから具体的なエピソードを交えて作成します。その際、それぞれのエピソードに一貫性を持たせられるようにしましょう。アピールしていることに一貫性がないと信頼性がなくなってしまいます。過去の経験や行動をもとに、「なぜ」を繰り返しながら志望理由を深掘りしていくと、具体性を高めながら一貫性のある志望動機を作ることができます。

機械系エンジニアの志望動機を書く際の注意点

次に、機械系エンジニアの志望動機を書く際の注意点を2つご紹介します。

待遇面を理由とした志望動機は書かない

志望理由に給与や福利厚生などの待遇面のことは書かないようにしましょう。待遇面を志望動機にしてしまうと、自分が得られるメリットにのみ関心がある受け身な人間だと思われてしまいます。

「学ばせていただく」といった姿勢は避ける

学ぶ意欲は大切ですが、「学ばせていただく」といった姿勢は避けましょう。学んだことを発揮した結果が仕事になります。「仕事を通して勉強すること」を志望理由にしてしまうと、雇う側の企業としては本末転倒です。

機械系エンジニアの志望動機の書き方

ここでは、機械系エンジニアの志望動機の書き方の例文と、そのポイントや注意点をご紹介します。

経験者の場合

ポイントや注意点

経験者の場合、今まで培ったスキルや経験を活かせる即戦力であることを伝えることが重要です。業界を変える場合は、なぜその業界、その会社を選んだのかを明確にします。

未経験者の場合

ポイントや注意点

未経験の場合は、学生時代に培った関連知識やスキル、経験が乏しい場合は現在勉強中である分野についてアピールします。機械設計に携わりたいと思った理由や実現したいことを明確にします。

未経験から機械系エンジニアへの転職を目指す場合は、以下の記事もぜひ併せてご覧ください。

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異業種からの転職の場合

ポイントや注意点

未経験の場合は、機械設計の仕事に対する熱意を示すことが大切です。未経験という立場をカバーするために努力をしてきたことをアピールします。

まとめ

機械系エンジニアの志望動機を作成する際は、業務経験や保有するスキル、経験を具体的に記載します。機械系エンジニアという職種やその企業を選んだ理由について、自分の言葉でわかりやすく表現しましょう。また、入社の意欲や今後のキャリア、会社の事業展望なども示すことで、採用担当者の興味や関心を引く魅力的な志望動機を作成することができます。

機械系エンジニアは未経験や異業種からのチャレンジも可能な職種です。こちらのページで求人情報をチェックしてみましょう。

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