MRの仕事内容は?やりがいや資格について徹底解説|求人・転職エージェント

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更新日:2021/09/12

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MRの仕事内容は?やりがいや資格について徹底解説

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製薬会社の営業担当者として活躍している「MR(医薬情報担当者)」。具体的にどのような仕事をしており、どのようなやりがいがあるのでしょうか。
また、MRになるためにはどういったスキルや資格が必要なのでしょうか。ここでは、MRの仕事内容や必要な資格、やりがいについて解説していきます。

目次

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MR(医薬情報担当者)とは

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MRとは、Medical Representativeの頭文字を取った略称で、日本語では「医薬情報担当者」と呼ばれています。製薬会社などに属しており、医師や薬剤師などの医療関係者に対し、自社の薬に関する情報を提供する仕事です。
患者さんの治療に最適な薬として自社の薬を選んでもらい、結果的に売上げにつなげていくのがMRの役割です。

MRの仕事内容

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MRの仕事内容には、大きく分けて次の2つがあります。

2.1. 自社製品を病院で利用してもらうこと

MRの仕事は、まず第一に「自社の医薬品の情報を医師などの医療従事者に正しく伝え、利用してもらう」ということです。
自社製品の品質や有効性、安全性などに関する情報を医療従事者に提供することによって、患者さんの治療に最適な薬として自社の医薬品を選んでもらい、売り上げ向上を目指します。

2.2. 医師から得た意見を開発部門に伝えること

MRの仕事は、自社製品の情報提供だけではありません。医師などから自社製品の有効性(効き目や効果的な使い方)や安全性(副作用など)に関する情報を収集して開発部門に伝え、製品の改善や向上に役立てるという役割も担っています。
製薬会社と医療現場双方の情報の橋渡しをすることによって、よりよい医薬品づくりに役立つのがMRの仕事となります。

MRになるために必要な資格やスキルはある?

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MRになるために、特別な資格は必要ありません。国家資格もありませんし、薬剤師の資格や薬学部出身でないといけないという必要もありません。現に、文系出身者も数多くMRとして活躍しています。
しかし、実際に仕事をするうえでは、医薬品などに関する専門的な知識が求められるため、MRとして働いている方のほとんどが「MR認定試験」という認定制度を受け、「MR認定証」を取得しています。

この資格は、厚生労働省認可の公益財団法人MR認定センターが認定している民間資格です。「MR認定証」を持っていなくても仕事はできますが、「MR認定証」を取得していないMRの訪問は受け付けない医療機関も増えているといいます。
そのためMRとして働くためには欠かせない資格となっています。
MR認定センターが公表している「2019年版MR白書」によれば、2019年3月31日現在MR業務についている方59,900名のうち、MR認定取得者数は58,580名で取得率は97.8%となっています。このデータからも、MRにとってこの資格が必須になっていることがわかります。

加えて、MRは医師などの医療関係者と接して情報の伝達、収集を行うことから、コミュニケーション能力や情報伝達能力といったスキルが求められます。人の役に立ちたいという意欲の強い方や、最新情報を共有するのが好きな方、人と話すのが得意な方は強みを活かして仕事をすることができるかもしれません。

MRの平均年収は比較的高い?

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MRの平均年収は、600~700万円程度とされています。大手の製薬会社や外資系の製薬会社では、1,000万円を超える年収を得ている方もいます。医療関係の職種の中でも高収入であるといえるでしょう。

MRは医薬品に関する詳細な情報を医療機関などに提供するという、患者さんたちの健康にかかわる重要な役割を担っています。また、医療機関を訪問する外回りの仕事であるため、営業手当や外勤手当などもプラスされます。こうした要因から、MRの年収は高くなるのだと考えられます。

MRとしてのやりがいとは?

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MRは、医薬品を通して社会に貢献することができる仕事です。具体的に、どのようなやりがいがあるのでしょうか。

5.1. 医療に貢献している実感が得られる

MRの仕事は人々の健康に関わる医薬品の正しい情報を医療関係者に伝え、また医療現場から収集した情報を開発部門にフィードバックして自社製品の開発に生かす重要な役割を果たしています。
そうした役割を通して医療機関や医療従事者をサポートし、自社の医薬品が病気やけがで苦しんでいる人を助ける...といったように、医療に貢献している実感を得ることができるのは、MRという仕事の大きなやりがいだといえます。

5.2. インセンティブがもらえる企業もある

MRの仕事は高い収入を得られるのも魅力の一つですが、製薬会社によっては、売上の実績に応じて「インセンティブ」がもらえる企業もあります。このようなインセンティブは、製薬会社によって固定給+出来高(インセンティブ)の場合と完全インセンティブの場合があります。
個人の努力によって収入が上がるインセンティブは、MRのモチベーションを高め、やりがいを感じさせる大きな要因となっています。

MRの仕事の厳しさとは

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MRの仕事は医療に貢献でき、大きなやりがいを感じることができますが、その分、この職種ならではの厳しさもあることを知っておきましょう。

6.1. 勤務時間が不定期になりやすい

MRの仕事の特徴の一つは、勤務時間が不定期になりやすいということです。
その大きな理由は、取引相手である医師など医療従事者のスケジュールに合わせる必要があるため。
日中の時間帯は、医師は診察や治療、手術などを行っているため、診療時間前の早朝や診療時間終了後の夜遅い時間でないとアポイントが取れない場合が多いのです。

また、平日は忙しいので、休診の土日・祝日でないと時間が取れないというケースも多く、そうなると休日出勤せざるを得ません。
これらに加え、資料を作成したり、新たな知識や情報を勉強したりする時間も必要ですから、どうしても不定期の勤務時間になります。。MRの現場は、一般企業のように「9時から5時まで」という世界ではないのです。

6.2. 日々薬についての勉強が必要

各製薬会社では、日々新たな医薬品の研究開発を行っており、最近ではさまざまなジェネリック医薬品も登場しています。このように、MRは自社の医薬品はもちろん、他社の医薬品に関する知識を常に勉強していかなければなりません。
さらに、MRは医師を初めとした医療従事者へ情報を提供するだけでなく、情報のフィードバックを受けることから、必要最低限の医学知識を身に付けている必要があります。

6.3. 長期間にわたっての営業活動が多い

MRの営業活動で大切なことは、取引の相手である医師ら医療従事者との間に強い信頼関係が構築されているということです。

どのような仕事でも取引相手との信頼関係は重要ですが、MRの場合は人の命にも関わりかねない医薬品に関する情報を正しく、丁寧に提供しなければなりません。そのため、より強い信頼関係が求められるといえます。そうした信頼関係は一朝一夕に出来上がるものではないため、長期にわたる営業活動が多くなるのです。

また、医師本来の業務である診察や治療に支障がないタイミングでアポイントを取り、営業活動を進めていかなければならないという事情も、営業活動が長期間に及ぶ理由の一つだといえます。

MRの仕事に向いている人

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MRの仕事は、この仕事ならではの厳しさややりがいがあります。では、どのような人がこの仕事に向いているのでしょうか。

7.1. 医療分野に関心や興味がある

MRは、医薬品の効能や使用法、副作用についての知識はもちろんのこと、医学知識や最新の医療事情などに広く通じていることが求められる仕事です。そのため、MRという仕事は常に勉強をしていかなければなりません。
すなわち、向学心が強く、医療分野に関心や興味があるという人はMRに向いているといえます。

7.2. 人に説明するのが得意

MRは、自社の医薬品の有用性や安全性を医療従事者などに正しく情報提供し、患者さんの治療にとって最適な薬として自社の医薬品を選んでもらうことで売上に貢献する仕事です。
したがって、コミュニケーション能力が高く、物事をわかりやすく具体的に説明することが得意な人はMRに向いているといえるでしょう。

MRの雇用形態は?

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MRとしての働き方には、大きく分けて「正社員」と「派遣」の2つのタイプがあります。以下、それぞれの雇用形態について見ていきましょう。

8.1. 正社員として働くことがほとんど

MRの雇用形態としては、一般の企業と同じように正社員として働くことがほとんどです。製薬会社は全般的に給与も高く、福利厚生や教育研修制度なども整っており、安定した雇用環境で働くことができます。
ただし、勤務時間が不定期であるなど、企業によってはかなりの激務となる場合もあるでしょう。

8.2. MR派遣企業から製薬会社への派遣もある

MRには幅広い知識が求められますので、新卒社員や未経験の中途採用者が一人前になるにはある程度時間がかかります。そのため、製薬会社ではMRの人手不足を補うために、派遣のMRを採用することがあります。

派遣のMRは、さまざまな製薬会社で働くことができるのがメリットで、派遣先の製薬会社で実績を上げれば、厚遇で正社員として迎えられる可能性もあるでしょう。

近年、注目を集めているのが「コントラクトMR」という働き方です。派遣の一種ですが、通常の派遣がMR派遣企業に登録するのに対し、コントラクトMRは、「医薬品販売業務受託機関(CSO)」と呼ばれる企業に所属し、そこから派遣されて製薬会社のMRとして働きます。

担当する医薬品の分野を替えて幅広い経験を積んだり、働く環境を変えたりできるのがメリットで、製薬会社のMRからコントラクトMRにキャリアチェンジするケースも増えてきているといいます。

MRへ転職する際に知っておきたいこと

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MRへの転職を考える際には、特に以下の2点に注意しておきましょう。これらを押さえておかないと、転職してから慌てることになりかねません。

9.1. 未経験の転職は入念に準備をしてから

未経験者であっても、MRに転職することは可能ですが、入念な準備をして転職活動に臨むことが非常に重要です。

MRの中途採用は即戦力を求める場合が多いことから、未経験者の募集自体があまり多くありません。少しでも有利にMRへの転職を進めたいなら、先に触れた「MR認定証」を取得するなど、かなりの努力が必要でしょう。

また、転職の難易度から、未経験者の場合は製薬会社よりも「コントラクトMR」を目指す方が多いようです。
CSOは未経験者が採用されやすく、教育研修制度も充実している所が多いため、CSOでコントラクトMCとしての経験を積み、その後、製薬会社のMRに転職するという選択肢も検討するといいでしょう。

9.2. 完全歩合制の求人には注意が必要

MRは比較的年収が高い職種であると紹介しましたが、完全歩合制の求人には注意する必要があります。

完全歩合制では、収入が成績に大きく左右されますから、完全歩合制の求人は安定した生活を求めている方向きではありません。
完全歩合制の場合は収入が不安定になり得るということを強く意識しておかないと、転職後の生活に支障が生じる可能性もあります。慎重に転職を検討した方がいいでしょう。

まとめ

MRは、製薬会社と医療現場双方の情報の橋渡しをすることによって、人々の健康や医療の進歩に貢献できる仕事です。大きなやりがいがあり、高い収入を得られる可能性もありますが、簡単に転職できるわけではなく、転職後も常に勉強し続けることが大切であることを覚えておきましょう。

MRへの転職に迷っていたり、さらに詳しい情報が知りたいと考えている方は、転職エージェントを活用するのも一つの手です。転職エージェントではMRに関する転職ノウハウや豊富な求人情報を持っていますので、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。

執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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