更新日:2023/07/21
この記事のまとめ
女性の活躍がうたわれているいま、キャリアアップを重ねて高給な仕事に就くことが珍しくない時代になりました。キャリアアップを実現し、高い収入を得たいと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、収入アップを実現したい方に向けて、転職先としておすすめの業界や職種を紹介します。業界・職種別の報酬水準を把握することで、自分がどの分野を目指せばよいか判断しやすくなるでしょう。
目次
国税庁が2022年9月に発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、1年間勤務した給与所得者の年間の平均給与、つまり平均年収は女性の場合で302万円です。年齢階層別に見ると、女性の平均年収は以下の表のとおりです。
|
高年収を目指すのであれば、平均とされている302万円を超える報酬を得られる可能性が高い業界・職種に転職するのがおすすめです。
世の中には多くの職業があり、一口に高収入を目指せる職種といっても多種多様です。ここでは、高収入を実現しやすい10種類の職業を紹介します。高いスキルや取得するのが難しい資格が求められる職業もありますが、報酬水準を重視するのであればチャレンジしてみてもよいでしょう。
厚生労働省が発表した「第23回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告」によると医師の平均年収は約966万円~約1,535万円と高い金額です。
十分な臨床経験を積んでから開業医として独立する道もあり、高年収を実現できるだけでなくキャリアの幅が広いのも魅力的なポイントといえます。生涯現役を掲げていて、年齢を重ねてからも活躍したいと考えている方に向いている職業のひとつです。
医師同様に医療職に分類され、高い給与を得やすいのが薬剤師です。薬剤師の仕事は処方箋に基づいた薬の調合や管理がメインです。患者に処方された薬剤の飲み合わせに問題がないか、処方内容が適切かなどを確認する業務にも携わります。病院や薬局などの医療機関だけでなく、企業の研究機関で働くケースもあります。なお、薬剤師の平均年収は583万4,000円です(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)。
弁護士は「上位層であれば1年目から年収1000万に届く」といわれるほど高収入を目指せる職種です。ただし、司法制度改革により弁護士の数が増えたため、今後は渉外弁護士など、自己ブランディングをして強い分野を作るなどの戦略が求められるでしょう。
金融業界で活躍し、金融・経済の動向を注視して分析する職業がアナリスト・エコノミストです。それぞれ携わる分野は以下のように異なります。
アナリストは金融市場に特化した職であり、エコノミストは経済に関連するすべての分野を対象にする職であるといえるでしょう。いずれも金融・経済・政治などに関する幅広く深い知識が求められます。アナリストの平均年収は780万9,000円、エコノミストの平均年収は703万9,000円です(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)。
ビジネスにおいて、プロジェクトマネージャーは自分が担当するプロジェクトの責任者として活躍します。プロジェクトの発足段階では計画の策定や人員・予算の確保、実施体制の構築などに携わります。
プロジェクトがスタートしてからは予定どおりに完遂するために進捗管理を行い、必要に応じて軌道修正するのが仕事です。プロジェクト完了後には全体の評価やフィードバックを行い、次回以降のプロジェクトに学んだことを活かします。
プロジェクトマネージャーを目指すには、担当するプロジェクトに関する専門的な知識・スキルに加えて高度なマネジメントスキルが必要です。平均年収は660万4,000円です(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)。
コンサルタントは主にコンサルティングファームで働き、企業が抱えているさまざまな課題の解決策を考えて提案する職種です。一口にコンサルタントといっても、以下のようにさまざまな種類があります。
どのコンサルタントを目指すかによって、求められるスキルや必要な経験が異なります。自分が目指したい分野を明確にしたうえでスキルアップに励むとよいでしょう。一例として挙げると、人材コンサルタントの平均年収は579万8,000円です(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)。
企業は毎年、財務諸表を作成して公表します。公認会計士は、財務諸表が適正に作成されているか、内容に問題がないか、ルールを逸脱していないか監査するのが主な仕事です。
ほかにも、企業の経営判断に必要な情報を提供したりM&Aに携わったりするなど、コンサルティング業務を担当することもあります。公認会計士の資格を取得する難易度は高いものの、平均年収は746万6,000円と高く(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)、チャレンジする価値はあるでしょう。
税理士は法人や個人を相手にして、税務に関する相談や申告業務の代行をはじめとした多くのサポートを提供する職です。法人税や所得税、相続税などを正しく計算して納税するには、専門的な知識が求められます。培った専門知識を活かして納税者をサポートする職といえるでしょう。
さらに、税理士は経営に関するコンサルティングを行うこともあります。税務をメインとしつつも、手掛ける範囲が比較的幅広い職種です。平均年収は746万6,000円です(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)。
IT業界で開発現場の最前線で活躍し、さまざまなシステムを開発したりインフラを整備したりするのがITエンジニアです。一口にITエンジニアといっても、職種によってWebアプリケーションやネイティブアプリケーション、データベース、ネットワークなど携わる分野が異なります。
年収水準もITエンジニアの種類によって大きく異なるため、転職を検討しているのであれば目指す分野を明確に決めましょう。そのうえで、プログラミングスキルをはじめとしたエンジニアリングスキルを習得することが大切です。一例を挙げると、システムエンジニアの平均年収は660万4,000円です(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による)。
医療業界で活躍したいと考えているのであれば、看護師もおすすめの職種です。医療従事者の一員として医師をサポートしたり、医師の指示に基づいて一部の医療行為を担ったりします。患者のケアや関連する事務作業も看護師の仕事です。看護師の平均年収は508万1,000円です(厚生労働省「 令和4年賃金構造基本統計調査」による)。
転職で高収入を目指したいと考えているのであれば、業界ごとの年収水準を考えることも大切です。ここでは、厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」に基づき、高収入を目指しやすい業界を4つ紹介します。これまでの経験やスキルを活かせる業界が含まれているのであれば、転職を前向きに検討してもよいでしょう。
医師や薬剤師など、医療・福祉業界には高収入を目指せる職種が多数あります。具体例を挙げると以下のとおりです。
|
高収入を目指せる職種が多いものの、必要な資格を取得して就職する難易度が高いのがデメリットといえるでしょう。大学などで一定期間学ぶことが求められる職も多く、転職が難しい分野です。一方、すでに上記の職で活躍しているのであれば、経験を積んでさらなる年収アップを目指せるでしょう。
比較的転職難易度が低く、高収入を狙える職を目指している方にはIT業界がおすすめです。IT業界で活躍する職種の一例には以下のようなものがあります。
|
これからITエンジニアを目指す方は必要なスキルを習得したうえで、まずはプログラマーに転職するのがおすすめです。プログラマーに転職した後は、スキルアップに励みつつシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを目指すとよいでしょう。
「電気・ガス・熱供給・水道業」などのインフラ系業界の平均年収は766万円です(国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」による)。最も低い業界の平均年収が260万円であることを考えると、インフラ系業界の年収水準は約3倍です。
生活に欠かせないインフラ系の業界は、たとえ不景気であってもしっかりお金を稼げる業界といえるかもしれません。
「金融業、保険業」も高収入を狙える業界で、平均年収は677万円です(国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」による)。金融業と保険業はお金をダイレクトに扱う業界で、それだけお金を集める力があります。
貯金や保険など毎月コンスタントにお金が入ってくる仕組みや、運用によって資金を増やす仕組みがあるのも大きな強みでしょう。
転職によって高収入を実現するには、年収水準が高い業界・職種を選ぶ必要があります。一方で、自身の市場価値を高めることも重要です。
ここからは、すでに社会人として働いている方が自身の市場価値を高めるために無理なくできることを4つ紹介します。自分が置かれている状況で何ができるかを考え、スキルアップに励むとよいでしょう。
社会人でも勉強して取得でき、今後の給与アップを狙える人気の職種を紹介します。
理想とするライフプランニングに基づき、お金の計画を立てるスキルを持つのが「FP」と呼ばれるファイナンシャル・プランナーです。個人からのニーズが高い職種でもあり、自分の生活にも活きる資格といえます。
節約方法から節税対策、お金を増やすための投資やローンなどさまざまなお金の運用について学べるのが魅力です。
税理士は会計処理や節税対策のアドバイスを行う税法のプロフェッショナルです。一般的なクライアントは中小企業で、企業のパートナーとして活躍します。
国家資格でもあり、多くの中小企業から求められる立派な専門職種なので、給与も高めです。キャリアアップしたい方におすすめの資格の一つです。
行政書士は官公庁などに提出する書類の作成や提出代行、作成時の相談や手続きのアドバイスなどを行う許認可申請のプロフェッショナルで、飲食業や建設業などをスタートしたい人から頼られる存在です。
ビジネスコンサルティングのスキルも習得できて努力しだいでクライアントからの報酬もアップさせやすく、高給を目指すのであればおすすめしたい資格のひとつです。
中小企業診断士はビジネスに関する知識が身につく経営コンサルタントの国家資格です。社会の変化に応じた経営戦略を立てる高度なスキルを習得できます。
企業ではもちろん、独立する際にも役立つのが魅力です。経営資源を見極める力がつくとともに給与アップに結びつきやすい資格といえるでしょう。
同じ業界で活躍していても、職種によって年収水準は大きく異なります。したがって、年収アップを転職の主目的に掲げているのであれば年収水準が高い職種を目指すことが大切です。
ただし、年収水準が高い職種に就職するには、十分なレベルのスキルと豊富な経験が求められることがあります。最初は転職しやすい職種からキャリアをスタートさせ、経験を積みつつ再び転職を考えるのがおすすめです。
すでにある程度の年収水準を目指せる職種で働いている方がさらなる年収アップを目指したいのであれば、キャリアアップが必要です。必要なスキルを高め、自分が担当する分野のスペシャリストや上位職種を目指すとよいでしょう。
自分が活躍している業界・職種でどのようなスキルや経験が高く評価されるのかを調査し、積極的にキャリアアップに取り組むのがおすすめです。
高度なスキルや十分な経験を有していても、それを応募先企業にアピールできなければ転職で年収アップを実現するのが難しくなる可能性があります。自分のスキル・経験を正しく評価してくれる企業を探すには、転職エージェントを活用するのが有用です。
転職エージェントは転職市場の状況や業界・企業の内情に精通しているため、ひとりで転職活動を進める場合と比較して大きなメリットを享受できるでしょう。ミスマッチを防ぐためにも転職エージェントを積極的に活用することをおすすめします。
これから転職して高収入を実現したいと考えている方は、ぜひこの機会にマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントには経験豊富なキャリアアドバイザーが在籍しており、一人ひとりのスキルや経験を活かせる転職の実現をサポートします。
マイナビエージェントには非公開求人も多数集まっており、高年収を狙えるだけでなく自分に合った仕事を探しやすいのもメリットです。転職を検討中の方は、マイナビエージェントのキャリアアドバイザーと二人三脚で転職活動を進め、後悔しない転職を実現しましょう。
女性が高収入を実現できる職種は数多く存在します。転職で年収アップを実現したいと考えている方は、スキルアップに励みつつ年収水準が高い職種への転職を目指すとよいでしょう。
自分に合った転職を実現したいのであれば、転職エージェントの活用をおすすめします。マイナビエージェントでもさまざまな求人を豊富に取り扱っており、一人ひとりのスキルや経験に合わせて適切な求人を紹介しています。より満足できる結果につなげるためにも、ぜひマイナビエージェントに一度ご相談ください。
女性
女性が30代から始める仕事おすすめ10選|注意点や成功のコツも解説
女性
手に職をつけたい女性向けの職種15選を紹介!転職のコツとキャリアの方向性
女性
30代女性の転職先としておすすめの職種は?成功のコツと必要なスキルも紹介