更新日:2022/07/06
機械設計の仕事に興味がある方の中には「資格は必要なのだろうか?」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか? また、どのようなスキルを身につければ活躍できるのか知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、機械設計の仕事に役立つ4つの資格とそれぞれの試験内容、取得することによるメリットなどについて紹介します。
目次
機械設計とは、私たちの身の回りにある「機械」を設計する仕事を指します。
パソコンやスマートフォン、自動車や重機械などが正確に動くためのメカニズムを作るのが機械設計の仕事です。一つの製品や機械を作るためにコンセプトや構造を考える「概念設計」、具体的な設計図を描く「基本設計」、実際に製造できる最終形状まで作り込む「詳細設計」、そして生産ラインを考える「生産設計」の4つの業務に分けられます。
世間のニーズや最先端技術を取り入れて作った設計が実際に多くの人に使われるようになることで大きな達成感を味わえる仕事です。
機械設計の仕事に就くためにおすすめの資格はいくつかあり、資格を取得することで転職に有利に働く可能性はあります。しかし、どの資格も必須というわけではありません。
実際、現場では資格を持っていない機械設計者も多く活躍しています。
大切なのは、ただ肩書のためだけに資格を取得するのではなく、学んだ専門知識を現場で活かすことをイメージしながら資格取得の学びを進めることです。なぜその資格を取るのか、そしてどう活かすのか、その目標をまずは定めましょう。
機械設計の業務に役立つ資格はいくつかあります。幅広い知識を学べる資格もあれば専門的な知識を深められる資格もあるので、自分に必要な資格を見つけましょう。
ここでは機械設計に役立つ代表的な4つの資格のメリットを紹介します。
技術士は、科学技術に関連する専門知識と応用能力、そして実務経験があることを認定する国家資格です。その専門科目は20部門に分けられており、そのうちの機械部門を選択することで、機械力学や熱工学など機械設計に役立つ幅広い知識を学ぶことができます。
専門科目以外にも、科学技術全般に関する基礎知識や法律に関する知識の習得も可能です。技術士第二次試験には口頭試験も含まれるので、筆記試験だけでは身につけることがむずかしい応用力や対応力も習得できるでしょう。
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技術士(機械部門)は難易度の高い国家資格ですが、取得することで豊富な専門知識と応用力を身につけていることが証明でき、就職や転職する際の大きなアピールポイントになります。
機械設計を業務としている技術者の能力を評価するための民間資格です。
機械工学基礎知識や環境経営知識など、機械設計の仕事をする際に技術的に役立つ知識が学べます。試験は1級・2級・3級と分かれており、受験資格がそれぞれ違うので、低いレベルから受験していくのが一般的です。
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※詳しい情報は本サイトをご確認ください。
機械設計技術者3級は未経験でも受験できるため、就職・転職への備えとしておすすめです。また1級や2級を取得すると、技術士に次いで機械設計業務を任せられるレベル・指導できるレベルであると判断されます。そのためキャリアアップにもつながります。
実際に機械設計を行う際の図面を作るスキルを評価する国家検定です。
機械製図の手書き作業やCAD作業、プラント配管製図作業の3つの区分で実技試験がおこなわれ、実践的なスキルを証明することができます。試験レベルは特級・1級・2級・3級と分かれており、2級以上を受験するには実務経験が必要です。
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※詳しい情報は本サイトをご確認ください。
機械や電気、建築など設計が必要になるさまざまな業界で活躍できます。製造業では常に機械設計業務が求められているため、今後のニーズも期待できます。
実務経験がない場合でも3級を取得することで知識をアピールすることができるでしょう。すでに実務経験を積んでいる場合は1級や2級を取得することでキャリアアップが期待できます。
設計や製図業務に必要なCADシステムにおける知識と実技が求められる試験です。
二次元CAD利用技術者試験基礎・二次元CAD利用者技術者1級(建築・機械・トレース)、2級・三次元CAD利用技術者試験1級、準1級、2級で分けられています。業界によって求められるスキルが違うので、自分の目指す業界に適した試験を選ぶのがポイントです。
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詳しい情報は本サイトをご確認ください。
CAD利用技術者試験はCADスキルに特化した試験です。
CADはいまや設計製図を行ううえで必ず習得しなければいけないものですので、就職・転職においても採用の前提となる場合がありますので、合格することで有利に働く可能性は大いにあります。
ここで紹介した資格はいずれも業務を円滑に進めるために有効な資格ばかりですが、必ずしも就職や転職に有利になるとは限りません。なぜなら、資格を持っているからといって即戦力になるような実力を持ち合わせているかは判断できないからです。
資格はあくまで専門知識と技術を習得するための一つの方法であり、本当のゴールはその先にあると考えて学びを進めましょう。
そうすることで、プロフェッショナルとして必要なスキルは自ずと身につくはずです。
ここまで、機械設計業務全般に関する資格やCADシステムのスキルを評価する資格など、機械設計の仕事に就くうえでおすすめの4つの資格を紹介しました。それぞれの目的や将来像に合った資格を探し、ぜひトライしてみてください。
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