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更新日:2022/07/06

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金属加工・機械加工の仕事とは?必要な資格と仕事内容について

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金属加工は、日常生活に必要な製品をはじめとする、ものづくりには欠かせない仕事です。手を使う技術であるとともに、最近では機械加工のためのオペレーションといった業務も加わっています。
ここでは、金属加工の仕事内容や、金属加工の仕事において必要な資格についてご紹介します。

目次

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金属加工の種類

金属加工と一口にいっても、加工方式や用途により様々な種類があります。金属加工の種類を見てみましょう。

切削(切断)

切削とは、2次元・3次元のレーザーなどを使って金属を切断する加工です。
切るという表現をしていますが、穴開け加工や金属を削って溝や歯車を作るのも切削加工に入ります。

研削

研削は、金属を高速で回転する研削砥石で削り取ったり、表面を磨いて滑らかにしたりする加工です。研削によって、切削加工で落としきれない細かい部分を落とすことができますし、研削砥石の種類により、非常に硬い素材や切削加工ではコントロールしにくいもろい素材にも対応できます。

プレス

プレスは、金属を機械によって曲げたり変形させたりする加工のことをいいます。
金型に金属をあて、プレス加工機で圧力を加えて変形させる加工は、自動車部品の製作でよく行われています。プレス加工では、最初に目的とする形状の金型を用意しなければなりませんが、一度金型ができてしまえば、短時間で同じ形の部品等を大量生産することが可能です。
他に、パンチで穴を開けるように決まった形を抜き取る「抜き」や、金属をV字やL字、Z字などの形状に折り曲げる「曲げ」、板状の金属を円筒形や円すい形などに加工する「絞り」なども、プレス加工に分類されます。

溶接

溶接は、金属の部材同士を、熱や圧力を加えることにより接合させる加工のことです。
溶接の中でも最も基本的な「融接」は、部材に熱を加えて溶かして継ぎ合わせ、そのまま冷やして固定する方法です。
「圧接」はプレス機などの機械を用い、部材に強い圧力をかけて接合します。この加工法は、特に硬い金属の場合に行われます。
「ろう接」とは、溶加材である蠟(ろう)を用いて、部材そのものを溶かすことなく接合するものです。溶加材にはんだを使用する場合は「はんだ付け」といいます。

積層造形

積層造形とは、金属3Dプリンターを用いて、物体を積層して形にする技術です。金属3Dプリンターは、粉末や液体状の金属材料を、入力したデジタルデータのとおりに積み上げ、レーザーやビームをあてて固めて形にしていきます。複雑な形状の加工にも対応できるため、今後大いに注目される加工方法です。

金属加工が用いられる仕事

金属加工が行われる仕事は多岐にわたります。ここからは、金属加工が用いられている仕事をいくつかご紹介します。

機械加工

機械加工とは、機械や工具を用いて、製作図面に基づいた部品や製品を加工製造することです。金属加工といえば、この機械加工を指すことも多々あります。
機械加工の仕事においては、製造する物の形状や材料とする金属の材質により、加工の手順を考えたり、使用する機械を変えたりと、多様な技術が要求されます。

以前から使われている旋盤やフライス盤といった機械に加え、近頃は「マシニングセンタ」という機械が精密金属加工の主流となりつつあります。マシニングセンタは、数値制御により機械を操作して材料を削り、複雑な形をした部品の製造も可能な旋盤です。

このマシニングセンタを操作するのが、マシニングセンタ・オペレーターです。
マシニングセンタ・オペレーターは、目的とする形状を精密に製造するために、コンピューターに打ち込むプログラムを組み、刃の入れ方を決めます。たとえば、穴を1つ開けるにしても、穴を開ける位置や深さ、そのための工具の直径、工具の回転数などを全て数値で入れていかなければなりません。機械を正確に動かせるよう、多くの知識と技術を習得する必要があります。
また、工具と機械の摩擦により発生した熱により金属が反ってしまうことも考えられるため、金属ごとの性質も把握しなければなりません。シビアな精度が求められ、責任も大きく根気のいる仕事ではありますが、ものづくりの要ともいえる仕事でしょう。

その他、コンピューターを操作する機械加工として、金属3Dプリンターを使用した加工製造もあります。

熱処理加工

熱処理加工により、金属の材料や部品の形を変化させることなく、金属としての性質を向上させます。加熱と冷却の加減やタイミングにより、金属を硬くしたり軟らかくしたり、さびにくくしたり、表面を均一にならしたりします。
熱処理加工は、素材全体の性質を熱処理により変化させる「全体熱処理」、素材の表面だけを変質させる「表面熱処理」といったように、製品の使用目的により様々な手法を使い分けていきます。

表面処理

表面処理とは、材料の表面に処理加工を行い、耐蝕性や潤滑性を与える加工をすることです。
加工の手法には、熱を加える、表面で化学反応を起こさせる、めっき・塗装など表面に他の物質をのせるなど、様々なものがあります。
表面処理の仕事においては、加工方法と金属の両方についての知識と理解が必要とされます。

溶接

溶接の仕事は、金属の材料同士を接合させるというもの。そのため、ものづくりの様々な場面で必要とされるでしょう。活躍の場としては、大きく分けて「一般機械の現場」と「建設現場」があります。

一般機械の現場は、自動車あるいは発電機といった大型の電気機械などの製造分野の現場のことで、多くは工場内で部材ごとの溶接作業が行われます。
建設現場では、比較的大きいサイズの建材の溶接作業が行われることも多いため、高い技術力が要求されます。また、溶接の方法は、プレス機を用いる圧接はほとんどなく、融接、ろう接がメインとなります。

金属加工を仕事にする際に必要な資格

専門的な技術力が必要とされることが多い金属加工の仕事を行うにあたって、必要とされる資格も多くあります。
最後に、金属加工の仕事において、必要な資格をいくつかご紹介します。

機械加工技能士

機械加工技能士は、国家資格である技能検定のひとつで、機械加工の分野での技術や知識を証明する資格です。
3級、2級、1級、特級とレベルがあり、受験するためには、実務経験年数や、前のレベルの等級の合格者であることなどそれぞれ条件があります。

3級、2級、1級の試験は筆記試験と実技試験が行われ、特級は筆記試験のみとなります。
実技試験は、普通旋盤、数値制御旋盤、フライス盤、数値制御フライス盤、ボール盤、平面研削盤、タレット旋盤などと、使用機械や作業ごとに細かく分かれており、旋盤作業を機械で制御するマシニングセンタの操作の実技試験もあります。
ですから、自分が普段行っている作業やこれから身に付けたい技術に合わせて、資格の取得を目指すといいでしょう。

めっき技能士

表面処理加工を仕事とするのであれば、めっき技能士を目指しましょう。めっき技能士は、機械加工技能士と同じく、国家資格である技能検定です。
レベルは3級、2級、1級、特級があり、全ての等級に筆記試験と実技試験が課せられます。
実技試験には、電気めっき作業、溶融亜鉛めっき作業があります。特級は、工程管理や品質管理、原価管理、作業指導など、全体を見通した計画立案の試験が行われます。

溶接技能者・溶接管理技術者

溶接技能者は、一般社団法人日本溶接協会によって認証される、溶接の仕事をする上で必要な資格のひとつです。
溶接技能者の資格の種類は、溶接方法と対象となる材料ごとに細分化されており、自分がやりたい仕事内容と照らし合わせて、どの種類の資格を取得するのがいいか検討しましょう。

また、溶接管理技術者も、日本溶接協会が認証する資格です。溶接技術はもとより、工場や施工現場においての管理、監督、計画、それらを実行する管理者としての能力が問われます。
工場や現場での責任ある立場を目指すのであれば、取得を目指したい資格です。

金属加工の仕事はマイナビエージェントにご相談を

金属加工の仕事なくしては、現在のものづくりの現場は立ち行かないといっても過言ではありません。
とはいえ、多岐にわたる金属加工の仕事を目指すとなると、自分の適性がどんな職場にあるのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。
そのようなときは、マイナビエージェントにご相談ください。豊富な情報を持つ専門のキャリアアドバイザーが、適切なアドバイスを行います。

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