更新日:2024/05/30
機械オペレーターとは、製品の加工などを行う機械の操作・管理をする仕事です。ただ機械を扱うだけではなく、製品素材の準備・加工や、それぞれの機械によって生じる微妙なずれの調整、完成した製品の品質管理など、製品製造に広く関わる仕事です。
ここでは、機械オペレーターの仕事内容や年収、キャリアパス、転職するときに役立つスキルや資格などについてご紹介します。
目次
機械オペレーターは、未経験から始められる仕事です。同じ動作を何度も繰り返すため、ルーティン作業が苦にならない方や、集中力が長続きする方は、この仕事に向いているといえます。
また、生産計画に基づき製品を製造するため、現場では効率的に動ける人が求められます。製品の組み立て・加工などの仕事を経験したことがあれば、仕事の流れがイメージしやすくなるでしょう。
フォークリフトの免許や、はんだ付けの技術などは、現場で即戦力となります。
機械オペレーターは、暑い場所や寒い場所、深夜シフトのある現場で働くことも多い仕事です。そのため、体力や自己管理能力も、この仕事に求められるスキルといえます。
機械オペレーターと一口にいっても、どの機械・旋盤を扱うかにより、活かせる資格が異なります。
ここでは、代表的な資格を3つご紹介します。
フォークリフト運転技能講習修了証は、主に資材の運搬などに使われるフォークリフトの運転に必要な免許です。厚生労働省が管轄しており、取得することで最大積載荷重1t以上のフォークリフトを運転することができます。
フォークリフト運転技能講習修了証を取得するためには、各都道府県の労働局長が登録した教習機関で「フォークリフトの運転技能講習」を受ける必要があります。自動車免許などの取得状況によって異なりますが、約20,000〜40,000円の費用がかかります。
また、現在所持している免許によって講習時間も異なり、取得までの日数は最大5日間・最短2日間です。
講習は学科科目と実技科目に分かれています。学科科目では「走行に関する装置の構造および取扱いの方法に関する知識」「運転に必要な力学に関する知識」など、実技科目では「走行の操作」「荷役の操作」について学びます。
機械加工技能士は、国家資格である技能検定制度の一種です。都道府県職業能力開発協会が機械加工技能検定試験を実施しており、合格することで、旋盤やフライス盤など、各種工作機械や切削工具を用いて、金属材料などを加工する技術があると認められます。
3級から特級までレベルが4段階に分かれており、2級以上の受験には実務経験が必要となります。学科試験と実技試験があり、実技は普通旋盤作業やフライス旋盤作業、ボール盤作業、平面研削盤作業など、多数の科目から選択して受験します。
建設機械施工技士は、国土交通省が管轄する施工管理系の国家資格の一種です。建設機械施工技術検定試験に合格することで、ブルドーザーや油圧ショベルなどの建設機械を使う現場において、監督や主任技術者として業務に携わることができます。
学科試験と実地試験があり、学科試験は「土木工学」「建設機械原動機」「石油燃料」「潤滑剤」「法規」に関する共通問題と、「建設機械、建設機械施工法」などに関する種別問題の6つの項目に分けて出題されます。実地試験では、実際に建築機械の操作を行います。
機械オペレーターの平均年収は、雇用形態により異なりますが、正社員で350万〜600万円程度です。
高い年収とはいえませんが、会社によっては家賃補助が出たり、職場の近くに格安で利用できる寮などが完備されていたりするなど、福利厚生が充実している場合もあります。
機械オペレーターとして技術が身に付けば、生産計画の立案や管理、製造する商品の設計など、上流の工程に携わる機会が得られる場合もあるでしょう。また、経験を積むことで、管理職登用など、キャリアアップの機会を設けている会社もあります。
資格を取得することで特別な手当が支給されたり、転職する場合も有利になったりします。仕事をしながら、キャリアアップに必要な知識を身に付けていきましょう。
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