更新日:2022/05/27
転職の成功・失敗の一因となる志望動機。どうすれば採用担当者の目にとまるか、書き方に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、志望動機を書く際に押さえておきたいことや、メーカーに転職を希望する場合の志望動機の書き方についてご紹介します。
目次
志望動機は、面接の際に必ず聞かれる質問のひとつですが、もちろん採用担当者もなんとなく聞いているわけではありません。企業が志望動機を尋ねる理由として、主に次の2つが挙げられます。
企業としては、手間と時間をかけて採用した人材に、いざ入社という段階になって「やっぱり他社に行きます」と内定を辞退されるのは最も避けたいところ。
応募者がどれほど業界や自社のことを理解し、入社を望んでいるか判断するために、志望動機を尋ねて「なぜその業界、企業に入りたいのか」を説明できるか見ています。
業界研究や企業分析を十分にしてきた人材を採用すれば、入社後に「思っていた仕事と違う」というギャップから辞めてしまうことを防げます。
つまり企業は、業界や自社のことをしっかり理解した上で入社を望む人材を採用するために、志望動機を確認しているのです。
転職を成功させるためには、採用担当者に「この人が入社したら活躍してくれそうだ」「この人に会ってみたい」と思ってもらうことが大切です。
そのためには、業界研究・企業分析をしっかり行うだけでなく、それを自分の経験やスキルと結び付けてアピールすることが重要になります。
志望動機をまとめる際は、まず自分の目標を明確にしましょう。転職したいということは「やりたいことがあるけれど、現在働いている企業ではそれができない。だから、やりたいことができる企業に移りたい」ということです。
自分のやりたい仕事をはっきりさせることで、応募企業のどんなところに魅力を感じたのか、なぜ同業他社ではなく、その会社でなければならないのかが、自ずと見えてきます。
「転職理由」「その企業でなければならない理由」「自身のスキル・実績」の3つをうまくつなげることが、良い志望動機を書くためのポイントとなるのです。
志望動機の書き方に決まりはありませんが、まず結論を述べてから、その根拠を示していく書き方がおすすめです。
最初に「私が貴社を志望する理由は~です」と言い切った上で、「自分のしたいこと」と「応募企業のどこに魅力を感じたのか」を中心に説明し、最後に今後の抱負や入社してからどんな風に働きたいかを書いて締めるとスムーズな構成になります。
業界研究や企業分析の結果を連ねるのではなく「◯◯という経験をしたことから、△△をしたいと考えるようになった」など、自身の経験に基づいた記述を心掛けましょう。
文章の長さは決まっていませんが、職務経歴書なら冒頭に4~5行程度でまとめると良いでしょう。履歴書などであまりスペースがない場合は簡潔にまとめ、職務経歴書や志望動機書を別に提出するのが一般的です。
メーカーへ転職を希望する場合、ここまで紹介してきた一般的な志望動機の書き方に加え、次のような点にも注意してください。
一口にメーカーといっても、作っている物や顧客層は企業によって異なります。
そのため、当然ながら企業が求める人材や仕事内容にも大きな違いがあります。同業他社も数多く、その中でなぜ他社ではなくその企業を選ぶのか、どんなところに魅力を感じたのかをしっかり説明できるように、製品だけでなく経営方針なども含めて、事前の企業分析を徹底しましょう。
メーカーは自社で製品を作って販売するのが仕事ですから、社員には当然、自社製品への愛着や理解が求められます。
志望企業の製品のどんなところが好きかに加えて、製品を使用した際のエピソードなども伝えると、入社への熱意をアピールすることができます。
また、入社してからどんな風に働きたいかを伝えることは大切ですが、理想を語るばかりでは「たとえ入社しても、現実とのギャップが大きければすぐに辞めてしまうのでは...」と思われかねません。そのようなリスクへの理解があることも伝えておくと良いでしょう。
志望動機を聞かれた際に「他の企業ではなく、その企業に入りたい理由」をしっかり伝えなければならないのは、どの業界でも同じです。
メーカーへの転職を希望する場合は、特にこの点が重要になるため、事前準備にしっかり時間をかけて、自身の転職理由の掘り下げと企業分析を行ってください。
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