更新日:2022/05/24
プログラマが覚えなくてはいけない言語は、プログラミング言語だけとは限りません。
もちろんプログラミング言語を知ってさえいればすぐに作業できる仕事もありますが、既存のソースコードをコピーし、修正をして...といった繰り返しの作業をしているだけではキャリアアップは叶いません。
プログラマとしてのキャリアを形成するうえで、プログラミング言語と共に身につけておきたいのが、英語のスキルです。
ここでは、プログラマと英語の関係、そしてキャリアップに向けたスキル獲得について解説します。
目次
まず、なぜプログラマに英語のスキルが必要なのかを見ていきましょう。
日本の企業でプログラマとして働く場合でも英語が必要となるシーンは少なからずあります。
そもそも、IT技術は英語圏から生まれた技術です。
新しい技術は英語圏で生まれることが多く、本国で作られた公式ドキュメントやチュートリアルを読むことは技術習得への近道となります。
よく使われる技術やリリースから一定期間が過ぎているものであればドキュメントが日本語に翻訳されている場合もありますが、英語の一次ソースはやはり最も信頼できる情報ですし、新しく高度な技術であるほど価値が高いものです。
したがって、プログラマとしてキャリアを築きたいのであれば最新技術を取り入れることは不可欠であり、そのためにも英語のスキルは欠かせないものなのです。
プログラマとして国際的なやり取りが必要となるシーンはいくつか想定されます。
例えば、国際的なプロジェクトを担当する場合。
複数国のメンバーが参加するようなプロジェクトや、プロジェクトメンバーに外国人がいる場合などが考えられます。
またオフショア利用の場合もほとんどのケースで英語が共通言語となります。
世界中の技術者の知見を得ることができる海外の掲示板を利用する場合にも、英語でのやりとりができれば日本で知られていないような情報に触れるチャンスを得ることができ、プログラマとして大きなアドバンテージとなるかもしれません。
一次ソースである英語のドキュメントを日本語に翻訳し、そこから技術を理解しようとするのでは、進化の速いITの世界のスピードに後れをとってしまう可能性があります。
しかし、英語からダイレクトに技術に関する情報を取り入れることができれば、学習効率も大きく上がるはずです。
プログラマが英語力を身につけることは、技術面だけでなくキャリアアップの面でも大きなメリットをもたらします。
具体的に見ていきましょう。
英語力を活かして日本ではまだ知られていないような最新の技術を習得できれば、他のプログラマにはない付加価値を自らに与えることができます。
また、単なるプログラマの枠を超え、大規模な開発においてプログラマを束ねるチーフプログラマとして活躍するチャンスを得られるかもしれません。
さらに、より広くシステムの設計などに携わっていくことで、SEとしての活躍の道も見えてきます。
システム開発においては、技術的に難易度の高い仕事ほど収入が高くなっていきます。
英語力を活かして最新技術を使ったプログラミングを実現すれば年収アップが見込めますし、収入とやりがいを両立できるような有意義なプロジェクトへの参加も期待できます。
プログラマが業務に英語を活かす場合、実際にはどの程度の英語のスキルが必要なのでしょうか。
英語圏で生まれた最新技術を学ぶ際は、英語で記載された公式ドキュメント、チュートリアル、サンプルが一番の情報源となります。
この英語のドキュメントを理解し技術を身につけることができるかどうかが、必要な読解力の一つの目安となります。
ただし、始めからそこまでの読解力がなくても対応は可能です。
プログラムを読むことである程度の理解はできるかもしれませんし、まずは翻訳サービスを利用してみることで、徐々に理解できるようなっていきましょう。
国際的なプロジェクトで働く場合、情報伝達の手段としてチャットやメールで意思を伝えることができれば、プロジェクトをよりスムーズに進めることができます。
海外の掲示板を利用する場合においても非常に有効です。
ここ数年は、IT系のサービスや技術サイトでも解説に動画を活用するケースが増えているため、動画内の英語を聞き取るリスニング力も求められます。
動画のメリットは文章だけで説明をするより的確に情報を伝えられる点にありますので、動画の内容を理解することは技術の習得をより早めることにつながります。
プログラマ向けの英語検定として知られる「プログラミング英語検定」は、合同会社グローバリゼーションデザイン研究所プログラミング英語検定事務局により運営されています。
ネット上で受験が可能で、公式テキストとオンライン講座による学習が用意されています。
試験コースは以下の2つです。
プログラミングで求められる「基本的な英語力」を問うものです。
一般的な英語力と基礎的なIT技術用語の理解が求められます。
プログラミングで求められる「応用的な英語力」を問う試験です。
専門的な技術について記載された内容が理解できる英語力が求められます。
日々のプログラミング業務をこなしつつ英語を学ぶ場合、集中して学ぶ時間をまとめて取ることは簡単ではありません。
では、どのような方法で学べば英語を効率的に身につけられるのでしょうか。
プログラマであれば業務で日常的にインターネットを活用すると思いますが、この時に英語の情報を避けようとせずに、まずは翻訳サービスを利用しながらでも英語の情報に触れてみましょう。
また、自分一人で解決できない技術的な課題が出てきたら技術者が集まる掲示板で質問してみてください。
実際に使ってみることが語学の一番の上達方法です。
なお、インターネット利用の際は所属企業、団体のルールに則って利用するようにしましょう。
利用しているOSの言語を英語に設定するなど、日常的に英語に触れやすい環境を作ってみましょう。
使い慣れたPC環境であれば、英語で記載されていてもだいたいの意味は想像できると思います。
また、検索エンジンの言語設定を英語にしてみるのもよいかもしれません。
プログラマとしてキャリアを伸ばしたいなら英語力は必須と言っても過言ではありません。
特に英語の公式ドキュメント、チュートリアルを読み解く読解力があれば、プログラマの最大の武器である技術力の向上に大きな力を発揮します。
ただし、必要以上に難しく考えることはありません。
ここで紹介したように日常業務の中で英語に触れながら学んでいくことも可能ですので、ぜひ英語力アップへのチャレンジを始めてみましょう。
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