更新日:2024/01/26
この記事のまとめ
クラウドサービスの利用が増えたことで今後も需要が高まっていくと考えられている職種「クラウドエンジニア」。クラウドエンジニアとして将来活躍したいと考える人も多いのではないでしょうか。
この記事では、クラウドエンジニアの転職先の業界や将来性、未経験でもクラウドエンジニアになれるのかを解説します。
目次
クラウドエンジニアとは、クラウドサービス上のシステム構築や保守を行うエンジニアのことです。近年、ネットワーク環境のクラウド化が普及し、急激に需要が高まっていますが、担い手は不足しているのが現状です。従来のサーバー構築で培った基礎知識や技術を活かしつつ、ネットワークインフラの知識やクラウドの知識を併せ持つことで、クラウドエンジニアの道は開かれていくでしょう。
クラウドエンジニアの仕事内容の詳細や将来性については以下の記事でも解説しています。
クラウドエンジニアの転職先にはさまざまな業界があります。ここでは主な業界を6つご紹介します。
クラウドエンジニアの転職先として最もメジャーな業界は、サービス・インフラ業界です。
クラウドエンジニアを自社で抱えたいと思う企業は多くありますが、母数が少なく採用しにくいのが現状です。そのため外注や業務委託でクラウドエンジニアのリソースを確保している企業は少なくありません。そうした企業に対してサービス・インフラ業界がサポートするケースはよくあります。
ソフトウエア・通信業界も、クラウドエンジニアの転職先としてはメジャーな業界です。近年、Webサービスやシステムをソリューションとして提供する企業は増加しています。そうした自社のサービスを強化していくためにクラウドエンジニアを求めているようです。
金融業界も、IoTによって今後進化が期待される業界です。金融業界では、お客様がより便利に資産管理・資産運用ができるように自社サービスを発展させ、他社と差別化することが急務となっています。そのためクラウンドエンジニアの需要が高まっており、転職先の一つに挙げられます。
不動産業界は最もデジタル化が遅れている業界といわれています。しかし、不動産契約の一部がオンラインで締結できるようになり、今後デジタルシフトが期待されている業界でもあります。デジタル化の遅れを取り戻すためには急速なシステム構築が求められるため、クラウドエンジニアの転職先としてやりがいを持って仕事ができるでしょう。
医療業界もクラウドエンジニアの転職先として挙げられる業界です。電子カルテなどの導入が始まり、今後もデジタル化の加速が期待されています。多忙な医療従事者の負担を軽減するためにも、医療業界においてクラウドエンジニアの存在は欠かせません。
メーカーは商品を販売して終わりではなく、ブランドや商品のファンになってもらうために購入後もアフターフォローをしたり、商品の利便性を高めるサービスを提供したりと、消費者との関係性を保とうとします。そのため自社でクラウドエンジニアを抱えクラウドサービスの構築を図りたいと考える企業は多くなっています。
クラウドエンジニアはこの他にもさまざまな業界でも求められています。業界問わず需要が高く、キャリアの選択肢が広い職種といえます。
クラウドシステムは必要な機能を必要なぶんだけ利用でき、構築が比較的簡単でメンテナンスが容易などメリットも多く、導入する企業が増えています。総務省が2021年に実施した「通信利用動向調査」によると、調査対象の国内約2,400社のうち約7割が何かしらのクラウドサービスを導入していると回答しています。
クラウドサービスの利用は今後も拡大が続くと予想され、それにともないクラウドエンジニアの需要も伸びることが想定されます。
システムやサーバーを正確に扱えるクラウドエンジニアの数はまだ決して多くはありません。それでも、未経験からクラウドエンジニアに転職するには、ある程度のスキルや知識、経験が求められます。逆にいえば、クラウドエンジニアとしての経験がなくても何らかのエンジニア経験や知識があれば、道は開かれるでしょう。
エンジニア経験やスキルなどがない場合、研修制度がある企業を選ぶのも一つの方法です。しかし、そもそも資格やスキルへの関心がなければ、クラウドエンジニアとしての資質そのものに疑念を持たれる可能性があります。資格取得まで至らなかったとしても、独学やスクールなどで事前に勉強しておくことをおすすめします。
ここでは、クラウドエンジニアに転職するために必要なことを4つご紹介します。
クラウドエンジニアとしての転職を目指すなら、まずは自身の経験やスキル・知識の棚卸しをしておきましょう。クラウドエンジニアには、サーバー管理のスキルやネットワーク管理のスキル、プログラミングのスキルなどが求められます。自分が持っている技術はどういったものなのか、足りない技術はなんなのかを明確にしておきましょう。
自分に足りない知識や資格を理解したら、実際に資格を取得してスキルや知識の幅を広げましょう。特に「AWS認定ソリューションアーキテクト」「Microsoft Azure Administrator」「Google Cloud Certified Professional Cloud Architect」といった3つの資格は取得しておくと良いでしょう。業界経験が必要な資格もあるため、転職するには資格取得が必須というわけではありませんが、学習を通じて知識を広げることもできます。
クラウドエンジニアにおすすめの資格について詳しくは下記記事でも紹介していますので、合わせてご覧ください。
クラウドエンジニアに限ったことではありませんが、転職活動において業界や市場調査を行うことは必須です。チャレンジしたい業界が決まったら、まず業界や市場がどうなっているかを調査したうえで、希望する企業の立ち位置を理解します。そして、自分がその企業においてクラウドエンジニアとしてどのように活躍できるのか、というところまで深掘りしておくことをおすすめします。
クラウドエンジニアを目指すのであれば、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントには、エンジニアの職種に特化した転職の実績やサポート体制が整っています。書類選考や面接でのアドバイスなども含め、転職活動をトータルにサポートしてくれます。
この記事では、クラウドエンジニアの将来性や転職先、転職するために必要なことをご紹介しました。
企業のクラウドサービス導入が進む昨今、今後もクラウドエンジニアの需要は高まることが想定されます。将来性のある職種ですので、ぜひクラウドエンジニアへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。
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