更新日:2022/06/28
この記事のまとめ
ITコンサルタントへの転職を目指す際、志望動機で過去の実績や企業との相性をアピールすれば採用の確率が高まります。しかしどのような志望動機が評価されやすいのか、イメージが湧きにくい方もいるでしょう。
そこでこの記事では、ITコンサルタントを目指すうえで押さえておきたい志望動機のポイントを解説します。ITコンサルタントを目指している方はぜひ参考にしてください。
目次
これからITコンサルタントを目指すにあたり、採用担当者に興味を持ってもらえるような志望動機を考えることが大切です。明確な志望動機を掲げて、応募先企業にとって必要な人材だと判断してもらいましょう。ここでは、ITコンサルタントの志望動機のポイントを解説します。
志望動機を作成する際は、伝えたいことを短い言葉で表現する意識が重要です。応募書類に記載できるスペースや文章量には限りがあります。長い文章ではメッセージが伝わらないリスクもあるため、注意しましょう。
また、要点を簡潔に伝える技術は面接の場でも役立ちます。面接官の質問に対して端的に回答できれば、好印象へとつながるでしょう。「結論から述べる」かつ「論理的な展開を意識する」ことで、相手に伝わる志望動機が作りやすくなります。
志望動機において、応募先企業との相性は重要な要素のひとつです。応募先企業でなければならない理由を伝えることで、採用担当者に志望動機の一貫性をアピールできます。
応募者の中には、内定後に企業とのミスマッチを訴えて短期離職をするケースも少なくありません。企業との相性や自身の強み、将来の目標などをアピールして、企業に必要な人材であると認識してもらいましょう。
採用担当者は能力を活かして自社に貢献してくれる優秀な人材を常に求めているため、志望動機では応募先企業にどのような価値を提供できるのかもアピールしましょう。
具体的には「語学スキルを活かして外資系企業との折衝も可能」「丁寧なヒアリングを通じてクライアントの潜在ニーズをくみ取れる」といった付加価値が挙げられます。自身のスキルで企業にどのような貢献ができるのかを考えましょう。
応募書類を作成する際、どのような形で志望動機をまとめればよいのか分からない方もいるでしょう。ITコンサルタントの志望動機を作成するにあたっては、未経験者と業界経験者の場合で押さえるべきポイントが異なります。ここではITコンサルタントの志望動機の例文を紹介します。
未経験からITコンサルタントに転職する際は、クライアントの発展に貢献する意識や応募先企業への貢献度合いをアピールしましょう。
【例文】
私はプロジェクトマネージャーとして培ったスキルや経験を活かしてクライアントの役に立ちたいとの思いから、ITコンサルタント職を志望しました。現職では製造管理のプロジェクトマネジメントに携わっており、取引先の企業様からも高い評価をいただいています。今後はよりお客様に近い距離で大きな価値提供をしたいとの気持ちが強くなってきたため、ITコンサルタントを志望した次第です。
ITコンサルタントは未経験ですが、幅広いスキルや柔軟さが必要になる職種であると心得ています。貴社が持つクライアントファーストの精神に近づけるよう、努力を惜しまず貢献する所存です。
すでにIT系の職種を経験している場合、過去の実績やスキルをまとめておきましょう。応募先企業にどのような形で貢献できるのかをアピールできると好印象につながります。
【例文】
私はこれまでにプログラマーを3年、システムエンジニアを4年経験してきました。開発現場やプロジェクト管理に関して幅広い経験を持つことが私の強みです。特にシステムエンジニアとしては、要件定義や設計業務に携わっていました。そのためITコンサルタントになった暁には、クライアントの要望と現場の状況を考慮したバランスのよい提案が可能になると自負しています。
ITコンサルタントへの志望動機を作成する際、使ってはいけない表現も存在します。しかし志望動機を作成したことがなければ、どのような表現が好ましくないのか、判断が難しいかもしれません。ここではITコンサルタントの志望動機のNG例を紹介します。
志望動機を作成する際に避けたいのは、ITコンサルタントを目指す理由が曖昧になることです。職種への理解が明確でないまま選考に臨むと、働きたい意欲が伝わりにくくなります。
実際、ITコンサルタントは心身の強さや幅広い知識が求められる高難易度の職種です。課題解決への強い気持ちや企業を通じて社会に貢献したいといった考えがなければ選考でも不利になるため、注意しましょう。
ITコンサルタントに限らず、目的や理由が不明確な志望動機は評価されにくい傾向にあります。好印象を与えるためには、なぜITコンサルタントを選んだのか、なぜ応募先企業に転職したいのかといった情報を伝えましょう。
【NG例文】
私が貴社を志望する理由は、クライアントの問題解決をサポートしたいからです。これまでの経験から、改善点の列挙と課題分析を実施すれば、次回以降の成果につながると分かりました。ITの最新技術を活用しつつ、顧客の課題解決をサポートしたいと考えています。
志望動機を企業に評価してもらうには、読まれやすい履歴書を作る必要があります。経歴や志望動機をまとめる能力が高いと判断されれば、そのまま面接に進める確率も高まるでしょう。ここでは選考に通過しやすい履歴書を書くポイントを解説します。
履歴書には過不足なく情報を記載しましょう。特に、これまでに携わってきたプロジェクト概要を整理しておくと、採用担当者から興味を持ってもらいやすくなります。
実際にプロジェクトの内容や担当フェーズ、業務内容などを丁寧にまとめておけば、採用担当者の目にも留まりやすくなります。複数のプロジェクトに携わった方であれば、転職後にどのような働きができるのかも伝えやすくなるでしょう。
求人内容に目を通したうえで、企業とマッチしそうな実績やスキルを自己PRとして記載しましょう。能力の高さをアピールすることで、企業に必要な人材だと判断してもらうためです。
たとえば複数回転職を経験している方であれば、業界知識の幅広さをアピールできるでしょう。ITコンサルタントは、製造業や金融などさまざまな業界のクライアントと契約を結ぶため、知識が豊富な人材は重宝されます。自身の強みにつながる実績をアピールして、応募先企業からの評価を高めましょう。
企業によっては、特定のスキルや資格を応募条件として設定しているケースがあります。もしすでにそれらのスキルや資格を身につけている場合は、自己PRとして積極的にアピールしましょう。
実際にプロジェクトマネジメントの経験を持つ人材や経営企画に携わった経験がある人材などは、選考の際に高く評価されます。ITスキルや語学力を証明する資格も評価に直結するため、アピール材料として利用しましょう。
これまでITやコンサルタントに関わる経験があれば、選考の場でも有利に働きます。応募者の能力を判断する際、経験の有無は重要な指標として評価対象になるためです。
たとえばITコンサルタント未経験で10年の社会人経験がある人材よりも、SEとして2年の経験を持つ人材のほうが採用されやすい傾向にあります。すでに一定の業務知識がある人材であれば、企業側も教育コストを抑えつつ、即戦力として仕事を任せやすくなるためです。
ITコンサルタントを目指すにあたり、求められるスキルの種類やレベル感を押さえておきましょう。ITコンサルタントはITの専門家としてクライアントに提案する難易度の高い職種のため、ベースとなるスキルだけでも事前に鍛えておくと転職後も有利です。ここではITコンサルタントで求められるスキルを紹介します。
コンサルティングは、社内のメンバーはもちろん、多くのクライアントと良好な関係を作るのが仕事です。そのため、業務を円滑に進められるだけのコミュニケーションスキルを身につけておく必要があります。
実際にITコンサルタントが携わる仕事には、数千万円単位の資金が動くプロジェクトや海外のメンバーと協力して進めるプロジェクトなどがあります。責任の大きな業務が多い分、日頃からプロジェクトに関わるメンバーとの密なコミュニケーションが欠かせません。
ITコンサルタントは、クライアントの要望や課題を解決する役目があります。ヒアリングを通じて最適な提案ができるよう、クライアント目線で課題に向き合う姿勢が不可欠です。
具体的には、業務効率化を図るプロジェクトが挙げられます。既存システムの老朽化やパフォーマンスの低下に伴い、コストやスケジュールを考慮しながらベストな選択肢を提案します。
プロジェクトを成功に導くうえで、論理的思考スキルは欠かせません。クライアントへの進捗報告やチームメンバーに業務の説明をする際、段取りよく伝えられないと混乱を招く恐れがあるためです。
また因果関係を正確に伝えたつもりでも、誤解されたまま話が進むケースもあります。相手の理解度に合わせた論理展開を考えるのも重要な仕事のひとつです。
ITコンサルタントは、企業の経営に関わるプロジェクトを担当することがあります。そのためプロジェクト全体を管理するマネジメントスキルが欠かせません。
実際、マネジメント経験を持つITコンサルティングの場合はクライアントと現場の調整役を兼任することがあります。SEやプロジェクトマネージャーの負担軽減にもつながるため、企業にとっても重宝するスキルのひとつです。
ITコンサルタントの志望動機を作成する際は、志望した理由や自身の経歴・スキル、企業にどう貢献できるかなどを端的に示すとともに、応募先企業との相性を考慮した内容を伝える意識が重要です。また課題解決能力やプロジェクト管理スキルがあれば、採用の場でも有利に働きます。
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