更新日:2024/09/05
この記事のまとめ
新卒入社した企業とのミスマッチが発覚し、そのまま在職していても理想としているキャリアが実現できない場合などは第二新卒として転職を検討する形が一般的です。
第二新卒として転職を検討する中で、求人が豊富な時期や転職に適した時期があるのかが知りたいと思う方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、第二新卒の転職におすすめの時期とその理由を紹介します。
最適なタイミングで転職活動を進めれば、転職を成功に導ける確率を上げられるでしょう。
目次
新卒から3年以内に転職した人を「第二新卒」と呼びます。転職を決断するタイミングは人によって異なりますが、第二新卒として転職活動を行う際に最適なタイミングとおすすめできない時期がある点に注意が必要です。ここでは、第二新卒が転職を有利に進めやすいおすすめの時期とNGなタイミングを理由とともに解説します。
新卒入社した企業に1年~2年程度在籍していると、基本的なビジネススキルや業種・職種で求められるスキルをある程度習得できます。そのため、社会人経験がある程度備わった2年目~3年目に転職を検討するとよいでしょう。
第二新卒を積極的に採用している企業は、「新卒より社会人経験がある第二新卒を採用したほうが効率的だ」と考えている傾向にあります。社会人経験がある2年目~3年目の人材であれば、この需要に比較的応えやすいでしょう。早期退職したという印象が薄くなる点もメリットです。
就職してから1年もたたないタイミングでの転職はあまりおすすめできません。社会人としての経験が浅く、そこまでスキルも習得できていないことから企業側の採用担当者にも採用するメリットを感じてもらえないでしょう。
また、早期退職に該当することから「採用してもまたすぐに辞めるのではないか」と懸念される可能性も否めません。基本的に1年目はそのまま在職し、2年目~3年目になってから転職を検討するのがおすすめです。
ただし、精神面・身体面に不調を抱えている場合など、そのまま就業し続けることに致命的なデメリットがある場合は上記の限りではありません。
転職をするにあたり、入社時期として狙うとよいのが4月と10月です。4月に入社したい場合は1月~3月に、10月に入社したい場合は7月~9月に転職活動をするとよいでしょう。ここでは、なぜこれらの時期が転職活動におすすめなのかを解説します。それぞれの時期に特有の理由があるため、理解したうえで転職活動に取り組むことが大切です。
4月は新卒入社が活性化する時期であり、第二新卒の入社時期を新卒と合わせるために求人が増える傾向にあります。求人の絶対数が多く、選択肢が広がるためおすすめの時期といえるでしょう。企業によっては退職者の補充や事業拡大による増員などの目的で人材を募集することもあります。
4月入社を目標とする場合、転職活動に取り組むのは1月~3月です。この時期になると4月入社の募集が増えるため、継続的に求人情報をチェックするとよいでしょう。
企業によっては10月入社の人材を募集するケースがあります。7月頃には新卒採用・研修が一段落し、人事や研修を担当している社員のスケジュールに余裕が生まれます。そのため、採用・研修業務の負荷を軽減する目的で7月~9月に第二新卒の募集を行うというわけです。10月入社の募集を開始する7月~9月も求人数が増えるため、第二新卒の転職時期としておすすめです。
新卒採用者も同時に入社してくる4月。この時期の入社にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
4月はどの企業でも、多くの新人が入社する時期です。
この時期に入社すると、新卒と一緒に研修を受けられます。学生から社会人になったばかりの新入社員が多いわけですから、必然的に会社側からのフォローも手厚くなります。今後のためにじっくりと研修を受けられるでしょう。
ほとんどの第二新卒の方にとっては、初めての転職で不安なことも多いでしょう。そんなとき、一緒にスタートする同期がいるというのは心強いものです。
「誰かに相談したいけど、いきなり上司に尋ねるのも......」と気が引けてしまうようなことも、同期であれば気軽に相談できます。人間関係の構築がしやすいという点で、4月入社はとても魅力的です。
それでは、10月入社の場合には、どのようなメリットがあるでしょうか。
一般的な転職者と関わる機会が増えるのが、10月入社ならではのメリットです。8月~9月は求人広告の掲載が増える時期で、そこを狙って転職活動を行う方が多いためです。年齢も経歴もバラエティに富んだメンバーと同期になる可能性が高いでしょう。
同年代ではない人と同期として働くことに不安を感じる方もいますが、さまざまな人と一緒に働くというのは、自分の視野を広げるために大切なことです。人生の先輩から、いままで知らなかったことを学ぶチャンスです。
4月入社と違って、新卒社員と一緒にじっくり研修を受ける機会はありませんが、その分早く実際の業務に取りかかれます。
「早く仕事を始めたい」という意欲のある方にとって、10月入社は即戦力としてすぐに働けるタイミングといえるでしょう。
転職に適した時期があるのは事実ですが、時期にこだわりすぎるのはキャリアを考えると危険です。第二新卒に適した時期によい求人が出るとは限らないためです。
ここからは、第二新卒の転職で時期にこだわりすぎるのが危険な理由を詳しく見ていきましょう。自分が望む業種・職種に転職するためにも、さまざまな要素を複合的に考えることをおすすめします。
最初から1月~3月、7月~9月に転職活動をしようと決めていると、それ以外の時期に求人情報を探すのがおろそかになります。欠員補充や事業拡大など、さまざまな理由で企業は時期を問わず人材を募集しています。
求人のピーク以外でも人材募集は行われているため、自分のキャリアを実現できる理想的な求人が掲載されている可能性も考えられるでしょう。理想の求人を見逃さないためにも、求人情報には常に目を光らせておくことをおすすめします。
現在勤めている企業からの退職を決断したときが、第二新卒の転職に有利な時期ということもあるでしょう。しかし、慌てて転職活動に取り組んでも十分に準備ができず、採用を勝ち取れない恐れがあります。
また、転職を急ぐあまり性急に転職先を決めてしまうと、入社してから「思っていた業務内容ではない」「自分が望んでいるキャリアパスを実現できない」などのミスマッチに悩んでしまいかねません。転職活動を焦ると失敗するリスクが高まるため、時期にはこだわらずに余裕を持って取り組むことが大切です。
新卒入社した企業で自分が望むキャリアを実現できないなど、ミスマッチが理由で転職を検討することもあります。転職目的を果たすためにも、第二新卒の転職で最優先したいのは「自分が望むキャリアが実現できるか」というポイントです。
求人が増える時期を狙うことで選択肢が広がるのは事実ですが、選択肢が少ない時期でも自分にとって魅力的な求人があれば積極的に応募するとよいでしょう。「どの求人に応募するのが自分の理想とするキャリアを実現するうえで最適か」を考えることが、転職を成功させるひけつです。
4月入社・10月入社いずれの場合も、転職準備には十分な時間をかけることが理想です。転職の決意をしたら、転職活動全体のスケジュールをしっかり立てましょう。
転職活動を始めてから入社するまでの期間は、一般的には約3ヵ月。4月入社であれば1月、10月入社を狙うのであれば7月くらいから動き始めます。ここからは、転職活動の具体的な流れを順に紹介します。
自己分析では、自身の経験や能力を洗い出し、志望動機を掘り下げます。「自分ができること」「自分がやりたいこと」を明確にし、次の仕事を選ぶ条件を定めていきましょう。
漠然と「違う仕事に就きたい」では、自分に合った仕事を見つけられません。興味のある業界・職種の情報を集めて、自分の希望と照らし合わせてみましょう。
このとき、社風やその会社の求める人物像などの情報も収集できると、より具体的に自分とマッチした企業をイメージできるでしょう。
自己分析、企業から求められるスキルなどをベースに、履歴書、職務経歴書を作成します。
自分の「仕事の価値観」に合った企業を多く見つけましょう。気になる企業があったら、迷わず応募します。ただし、一番入社したい企業の内定が最も早く出るように日程調整を行うことを忘れないようにしましょう。
面接では、企業側が求める人物像にどれだけ近いかをアピールし、採用担当者に好印象を与えましょう。前職のネガティブな不平不満を並べ立てるのはNGです。それまでの社会人としての経験を活かして、今後、会社にどう貢献できるかを伝えます。
内定が決まったら、入社意思を早めに伝えます。複数の企業から内定を獲得した場合、どの企業に転職するか迷うこともあるかもしれません。そのときは、自分の譲れない条件を基準に判断しましょう。
直属の上司に退職の意思を伝えます。その際、業務を考慮し、退職日をいつにするかも相談します。
退職日までの引き継ぎスケジュールを組み、通常業務・引き継ぎ業務ともしっかり行います。デスク周りの整理や、会社の備品の返却も忘れないようにしましょう。
第二新卒として転職を検討している場合、求人情報が増える1月~3月や7月~9月が転職に適したメインシーズンです。この時期は多くの企業が求人を出すため、重点的にチェックするとよいでしょう。
しかし、それ以外の時期にも採用活動を行う企業は多いため、定期的に自分に合った求人がないかどうかを探すことが大切です。転職の主目的は自分が思い描くキャリアを実現することと考えれば、第二新卒の転職に強いキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。
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