更新日:2024/03/11
この記事のまとめ
転職回数が多くなりすぎると、選考で不利になるといわれることがあります。これから4回目の転職活動を行うにあたり、採用されるのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、転職回数の多さが選考で不利に働くのか、4回目の転職を成功させるにはどうしたらよいのかについて解説します。選考対策を万全にすれば、4回目の転職を成功に導けるでしょう。
目次
転職が4回目の応募者は、採用担当者からどのように見られているのでしょうか。ここでは、転職を繰り返している人に対して採用担当者が抱く印象と採用への影響を紹介します。懸念材料がないわけではありませんが、転職理由がきちんとしていて納得できるものであれば、採用の判断にそこまで大きく影響することはないでしょう。
一般的に、企業の採用担当者は転職回数のみで採用の可否を判断することはありません。採用の判断に影響をおよぼす要素は、以下のようにさまざまです。
新卒一括採用を続けてきた企業であれば、転職回数が多めの人材に対して「本当に長く働いてくれるのか」と不安を抱く場合もあります。しかし、転職回数をそこまで重視していない企業は多く、十分な経験やスキルを有していれば転職において不利になることは少ないでしょう。
企業側は転職回数の多さだけで採用の可否を判断するわけではないものの、転職理由が納得できるものでないと以下のような懸念を抱くことがあります。
そのため、選考では「キャリアアップのため」など企業側が納得できる転職理由を示すことが大切です。併せて入社後のビジョンを具体的に伝えることも欠かせません。
ここでは、企業が4回目の転職者を採用する理由を2つ紹介します。いずれも企業側にとってはメリットとなるものであり、うまくアピールできれば転職回数の多さは不利にはなりません。転職が4回目だからといって臆することなく、積極的に転職活動に取り組むとよいでしょう。
採用にかかるコストを比較すると、中途採用のほうが新卒採用に比べて高くなる傾向にあります。しかし中途採用者はスキルレベルが高く、入社後に研修や教育を施さなくても即戦力としての活躍が期待できます。業務に必要なテクニカルスキルだけでなく、基本的なビジネススキルも中途採用者のほうが高いケースが一般的です。
そのため即戦力を求める企業にとって、実務経験があって入社後の教育コストを抑えられる中途採用者は魅力的な存在といえます。
採用活動において、企業は業務に必要なスキルを備えている人材の確保を目標にしています。採用した人材に即戦力として活躍してもらうには、十分なスキルが欠かせません。たとえ転職回数が多くても、能力が高い人材は企業から重宝されるといえます。
そのため4回目の転職を成功させたいのであれば、入社後に活かせるスキルや資格をアピールしましょう。選考の場で即戦力として活躍できることを伝えられれば、採用される確率を上げられます。
転職回数の多さには、いくつかのデメリットがあるのも事実です。デメリットになりやすい主なポイントには、以下があります。
異職種転職を繰り返している場合など、キャリアに一貫性がないとスキルアップも難しくなり、転職市場における自分の価値が下がります。その分、好条件で転職するのが難しくなるでしょう。短期離職が多い場合も不利になるといえます。
ただし、きちんとキャリアプランを定めていて、キャリアアップできるように転職している場合はその限りではありません。
すでに4回目の転職活動に取り組んでいる場合、成功させるにはどのようにすればよいのでしょうか。ここでは、転職活動において自分の強みを魅力的なものとしてアピールするためにできることを紹介します。
自分に合った転職先を見つけてキャリアアップや年収アップを実現するためにも、応募書類を作成する前にチェックしておくとよいでしょう。
応募先企業に対して自分の経験やスキルをアピールするための書類が、職務経歴書です。職務経歴書を作成する際は、これまでの経験と主な実績、スキルレベルをアピールできる内容に仕上げることを意識しましょう。作成時に意識したい具体的なポイントは以下のとおりです。
完成した書類を見返すときは、「自分が採用担当者だったら魅力に感じるだろうか」と考えるとよいでしょう。伝えたいことが明確で、どのような人材かイメージしやすいように作成することが大切です。
面接の基本的な対策は、通常の中途採用と共通です。しかし、転職を繰り返している場合は転職回数に関する内容を深掘りされる可能性が高い点を意識しておきましょう。転職理由を聞かれたときに備えて、以下をアピールできるように考えておくことが大切です。
応募先企業に入社すれば自分が望んでいるキャリアプランを実現できること、スキルを発揮して利益の向上に貢献できることをアピールするとよいでしょう。
転職を成功させるために意識したい5つのポイントを詳しく見ていきましょう。今後も転職を繰り返す結果に陥るのを防ぐには、転職理由を明確にして自分に合った企業を選ぶことが大切です。
そのためには、何を意識すればよいのでしょうか。転職活動を進めるうちに本来の目的を見失わないためにも、常に以下のポイントを意識しましょう。基本的に、転職活動の多さを強みとしてアピールする方向性にするのがおすすめです。
転職を決断したら、なぜ自分が転職したいと思うのかを明確にしましょう。「キャリアアップを実現するため」「年収アップのため」など、実現したいことが何かを考えます。選考においても転職理由を問われるため、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
応募書類や面接で退職理由について言及するときは、ポジティブな内容にすることも大切です。待遇や将来性に問題があるなど、ネガティブな要素が転職理由に含まれるときは特に注意しましょう。不満や批判を転職理由として直接伝えるのは不適切です。
異業界転職を検討している方は、人手不足に悩んでいる業界や大きく成長している業界など、比較的転職しやすい業界を選ぶのもひとつの方法です。たとえば、人手不足といわれている主な業界は以下のとおりです。
人手不足で悩んでいる業界は、未経験者の採用に積極的です。転職しやすいとされている業界で自分が思い描くキャリアプランを実現できるのであれば、前向きに転職を検討しましょう。
自分の転職目標を実現できる企業を探すには、多くの求人を比較・検討することが大切です。そのためには、求人量が多い時期に転職するのがおすすめといえます。人事異動に合わせて2月~3月や8月~9月に求人量が増える傾向にあるため、そのタイミングで転職活動を始めるとよいでしょう。
また、転職の準備は十分に余裕を持って進めることをおすすめします。経験・スキルの整理や求人探し、応募書類の準備には一定の時間がかかるためです。急いで転職先を探さなくても済むよう、在職中から転職活動に取り組みましょう。落ち着いて転職活動に取り組むことで、より自分に合った企業を探しやすくなります。
キャリアプランについて深く考えていなかったり、転職先に求める条件が明確になっていなかったりするなどの理由でミスマッチに陥り、転職を繰り返す方がいます。そのため、転職を決断したら早い段階で長期的なキャリアプランを考えましょう。
まずは、5年後にどのようになっていたいかを書き出します。そのためにいま何ができるかを考え、それを実現できそうな企業を探すのがおすすめです。長期的なキャリアプランとそれを実現するためにやらなければならないことが明らかになっていれば、転職の軸が明確になります。
早い段階で転職エージェントに相談するのも重要です。ひとりで転職活動に取り組んでいると思ったように進まなかったり、途中で転職の軸を見失ったりするときがあります。早めに転職エージェントに相談し、プロのキャリアアドバイザーからサポートを受ければ転職を成功しやすくなるでしょう。
転職エージェントはヒアリングに基づいて適切な求人を紹介してくれるだけではなく、経験・スキルの整理や応募書類の添削・面接対策もサポートしてくれます。日程調整をはじめとした手間がかかる手続きも任せられるため、ひとりで転職活動に取り組むより効率的です。
さまざまな理由で転職を繰り返しており、自分に合った企業を探している方は、ぜひ一度マイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは経験豊かなキャリアアドバイザーがあなたの経歴やスキル・希望条件・キャリアプランをヒアリングし、適した求人を紹介します。
求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策など転職成功率を可能な限り高めるためのサポートも提供しています。転職に伴うさまざまな悩みを解消できる環境も整えているため、ぜひお早めにご相談ください。
転職が4回目になったからといって、選考において大きく不利になるわけではありません。転職目的が納得できるものであり、キャリアが一貫していれば特にそのようにいえます。しかし、長期的にキャリアを形成するには長く働ける企業に勤めることも大切です。
自分が思い描いているキャリアプランを実現でき、長く働ける企業を探している方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントではキャリアの分析から求人の紹介、選考対策までのサポートを総合的に提供しています。ひとりで転職活動に取り組むよりも自分に合った企業を見つけられる可能性が高くなるため、お早めにご登録ください。
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