更新日:2024/11/07
この記事のまとめ
ある程度キャリアを積んだ28歳の時期は、今後の働き方や生活を見直して転職を考えるにはよいタイミングだといえます。しかし、転職活動をどのように進めたらよいのか、何に気をつけたらよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、転職を検討している28歳の方へ向けて転職をスムーズに進めるポイントや「未経験」「スキルなし」でも転職できるおすすめの業種を5つピックアップして紹介します。
目次
「28歳でも転職できるのだろうか」「28歳で転職する人はどのくらいいるのだろうか」など、転職に関する不安や疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。また転職活動を始める前には、28歳の転職の難易度についても知っておくことが大切です。ここでは、28歳の転職事情や難易度について解説します。
総務省が発表した「労働力調査(詳細集計)2022年(令和4年)平均結果」によると、25歳〜34歳で転職している人の数は男女合計で75万人と、ほかの年代と比べて最も転職者数が多くなっています。20代はキャリア構築において重要な時期であることから、20代後半になると転職を考える人が多い様子がうかがえます。
一般的に転職では即戦力が求められることから、転職先は前職と同業界・同職種を選ぶのがセオリーです。しかし、20代は若さゆえの将来性を評価され、ポテンシャル採用が期待できます。未経験の業種にも比較的挑戦しやすいため、やりたい仕事や興味のある仕事は20代のうちに挑戦するのがおすすめです。自分の好きな仕事に就くことで、モチベーションを高く維持した状態で働けるようになります。
転職では、1社へ応募してすぐに採用される人もいれば、数十社に応募してようやく決まる人もいます。転職が成功しやすい人の特徴を事前に押さえておけば、転職活動を有利に進められるようになるでしょう。ここでは、28歳で転職が成功する人の特徴を3つ紹介します。
ポータブルスキルを身につけている人は転職市場において高く評価されやすく、内定を獲得しやすい傾向にあります。
ポータブルスキルとは、特定の業界・職業に限らず幅広い業界・職種で活かせるスキルです。ポータブルスキルの要素は「仕事の仕方」「人との関わり方」の大きく2つに分類できます。以下は、ポータブルスキルの例です。
上記のスキルを身につけられるよう、日頃から意識的に行動しましょう。
キャリアプランとは、理想のキャリア実現に向けた計画のことです。キャリアプランを立てることで、数年後、数十年後にどうなっていたいかが明確になります。また転職活動にも軸が生まれ、いま何をすべきかが見えてくるでしょう。
キャリアプランを立てる際は、ライフステージの変化を想定することが大切です。特にこれから結婚や出産などを控えている場合は、そういったライフイベントによって働き方が変わることもあります。キャリアプランは面接で聞かれることもあるため、きちんと説明できるようにしておきましょう。
転職における市場価値とは、「その人が特定の業界や企業にとって、どれだけ価値があるか」を示す指標のことです。市場価値は求職者が持つスキルや経験、学歴、専門性、ポータブルスキルなどによって決まります。
自分の市場価値を正しく分析できていれば、スキルに見合った転職先を選ぶことができ、転職が成功しやすくなるでしょう。自分の市場価値を過小評価して転職先を選ぶと、給与が下がる可能性があるため注意が必要です。
転職活動を始めるタイミングは、「在職中」「退職後」の2つです。可能であれば、働きながら転職活動をするのがおすすめです。しかしそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分の現状を踏まえて検討してみてください。ここでは、転職活動を始めるタイミングについて解説します。
在職中に転職活動をするメリットは、ブランク(離職期間)が生じないことです。ブランクは企業側が懸念しやすい部分であり、うまく説明できなければ採用で不利になる可能性があります。在職中に転職活動をしていれば、その心配はいりません。
ほかにも、経済的な面で安心できる点もメリットです。退職してから転職活動をすると、転職先が決まるまでは収入がなくなります。転職活動が長期化すれば経済的な余裕がなくなり、焦りが生じるでしょう。焦って転職先を妥協して決めれば、後悔する恐れがあります。
現職で働き続けるのがつらい場合や、転職活動に注げる体力・時間がない場合は、退職後に転職活動をするのがおすすめです。退職すれば、心身ともにリフレッシュする時間が取れます。
十分に休んでから転職活動をすれば、前向きな気持ちで求人探しや選考対策に取り組めるでしょう。また退職後であれば、内定をもらったら即入社できる点もメリットです。在職中に転職活動をすると、内定をもらっても退職交渉や引き継ぎなどで入社までに1ヵ月〜2ヵ月程度はかかります。
28歳は比較的転職しやすい年齢ではありますが、無計画で転職活動を始めると失敗してしまうでしょう。転職活動を成功させるには、ポイントを押さえたうえで入念な準備と計画を進めることが大切です。ここでは、転職をスムーズに進めるポイントを5つ紹介します。
転職活動は自分のペースで進められることから、計画を立てないと長期化する恐れがあります。いつまでに転職したいのかゴール(期限)を決め、逆算してスケジュールを立てましょう。転職にかかる期間は人それぞれですが、平均は3ヵ月程度とされています。以下は転職のスケジュール例です。
転職先を探す際には、「給与は月25万円以上」「残業時間は20時間まで」「通勤は片道30分以内」といったように、条件を設定するのが一般的です。しかし、この条件が厳しすぎると転職先は見つかりません。また、希望条件をすべて満たす職場を見つけるのにも苦労するでしょう。
転職先をスムーズに決めるためには、希望条件に優先順位をつけることが大切です。ほかにも、譲れない条件や妥協できる条件を決めるのもよいでしょう。
1社ずつ応募していると、選考結果を待っている間は何も行動できません。思うように採用が決まらなければ転職活動が長期化するでしょう。転職活動を効率化するには、複数社に応募して同時に選考を進めるのがポイントです。
とはいえ、複数社に応募するとスケジュール管理が難しくなる点は考慮しておきましょう。「面接の日程が重なった」といったことがないよう、働きながら転職活動をする場合は一度に応募する数を2社〜3社程度にとどめておくのがおすすめです。
転職エージェントは求職者の転職活動をサポートする人材紹介サービスです。求人の紹介や応募書類の添削、面接対策のアドバイス、内定後の条件交渉など、転職におけるさまざまなサポートを無料で提供しています。
転職エージェントを利用すると、求人サイトには公開されていない「非公開求人」や、その転職エージェントのみが扱う「独占求人」を紹介してもらえる可能性があります。転職の成功確率を上げたい方、転職における不安や悩みを相談したい方もぜひ利用してみてください。
28歳はポテンシャル採用が狙えるため、異業種へ挑戦するなら「いまがチャンス」といえるでしょう。ここでは、「未経験」「スキルなし」でも転職できる業種を5つピックアップして紹介します。転職先選びで悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。
ITエンジニアは、情報技術(IT)の知識・スキルを活かしてシステムやソフトウェアの設計・開発を行う技術者です。一口に「ITエンジニア」といっても、扱う分野や役割によって職種が分かれます。
ITエンジニアにはITの専門的な知識が求められますが、多くのIT企業が人手不足に陥っているため未経験でも転職可能です。IT業界は成長・発展していることから将来性が高く、長く安定して働けるでしょう。
顧客に自社の商品やサービスを提案し、成約につなげるのが営業の仕事です。営業職は、営業相手や営業方法などによって働き方が大きく変わります。たとえば新規顧客を開拓する「新規営業」、すでに取引している顧客にさらなる営業をかける「ルート営業」などです。
営業職の魅力は、コミュニケーションスキルや調整スキルなど、どの業界でも役立つスキルが身につけられることです。またインセンティブ制度のある企業では営業成果が給与に反映されるため、高収入にも期待できます。
配送ドライバーは荷物を目的地に届ける仕事です。運転免許があれば転職できる仕事で、さらに中型免許や大型免許を取得すれば業務の幅が広がります。
配送ドライバーの魅力は、職場の人間関係をあまり気にする必要がないことです。荷物の配送はひとりで行うことがほとんどで、上司や部下とコミュニケーションを取りながら仕事を進めることは基本的にありません。また、ドライバーの仕事はAIやロボットに仕事を代替される心配がないため、安定して働けます。
高齢者や障がい者をケアするのが介護の仕事です。仕事内容は施設やサービス内容によっても異なりますが、「食事や入浴、排せつの手伝い」「掃除・洗濯・買い物の代行や補助」「身体機能の維持・向上のための機能訓練」「レクリエーションの提供」などが挙げられます。
介護職の大きな魅力は、利用者から直接感謝の言葉をもらえることです。仕事を通じて人の役に立ちたいと考えている方におすすめです。
製造業は、材料や部品を加工・組立・点検する「ものづくり」の仕事です。基本的には生産ラインでひとつの工程を担当します。工場や扱う製品によっても異なりますが、複雑な作業はあまりなく、マニュアルが整備されていて仕事を覚えやすいのが特徴です。
製造業の魅力は、自分の仕事が社会に役立っていると実感できることです。製造業は車の部品や食品、医薬品など、人々の生活に必要なものを製造しています。自分が携わった製品を日常生活で見かけたときは、達成感や充実感を得られるでしょう。
転職に関して、まだ疑問や不安のある方も多いのではないでしょうか。転職活動を迷いなく進めるためにも、気になる点はきちんと解消しておくことが大切です。ここでは、28歳の転職に関するよくある質問を3つ紹介します。
「28歳で転職回数が3回」といったように、転職回数が多くなるほど「すぐに辞めてしまうのでは」と思われてしまう可能性があります。特に短期での転職を繰り返している場合は要注意です。
とはいえ、転職回数が多くてもきちんと転職理由を説明できたり、明確なキャリアプランがあったりすれば、転職の成功確率を高められます。
学歴よりも人間性やスキルを重視する会社は多いため、高卒だからといって転職が不利になるわけではありません。ただし、求人の中には「大卒以上」といったように学歴に制限を設けているものもあり、応募できる求人は限られます。求人探しの際には、応募条件を注意深く見ましょう。
公務員試験は、試験種ごとに受験可能な年齢制限が定められています。国家公務員は一部を除いて30歳まで受験可能です。地方公務員は各自治体によって異なりますが、28歳であれば受験できる市区町村は多い傾向にあります。ただし公務員試験は一朝一夕で合格できるものではなく、一般的には1年ほど勉強してから試験に臨みます。28歳で公務員を目指すのであれば、早めに行動したほうがよいでしょう。
転職活動はひとりでも進められますが、働きながらの転職活動は肉体的にも精神的にも負担が多くかかります。また転職の経験が少ない場合は、どのように転職活動を進めればよいのか、何に注意したらよいのか悩むこともあるでしょう。
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転職市場における28歳は、若さもありながらある程度社会人経験を積んでいるのが強みです。未経験の業種でもポテンシャル採用が狙えるため、やりたい仕事があれば積極的に挑戦してみるとよいでしょう。
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