更新日:2025/05/20
この記事のまとめ
面接における定番の質問に、長所と短所があります。しかし、自分の長所と短所は何なのか、面接ではどのように伝えればよいのかが分からない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、長所と短所の見つけ方や面接で効果的に伝えるポイント、文章化するときのコツを解説します。面接で採用担当者に好印象を与えるためにも、事前にポイントを押さえておきましょう。
目次
質問に対して的確に答えるには、企業がなぜ応募者の長所と短所を聞くのかを理解することが大切です。理由を知ることで、回答時にどのようなポイントを意識すればよいかが分かります。ここでは、企業が面接で長所と短所を聞く理由を詳しく解説します。
長所・短所を聞くと応募者の人となりが把握でき、どのような人物なのかを判断できます。また、企業はそれぞれ独自の社風や価値観・ビジョンを持っているので、長所・短所を知ることで、応募者の性格や資質が自社の文化や価値観とマッチしているかどうかを確認する目的もあります。
採用担当者は、応募者が自身の強みや弱点を客観的に把握しているかを確認しています。応募者が長所を活かして活躍してくれるか、短所を改善する意欲を持っているかを判断するためです。長所・短所を尋ねることで、応募者が自分自身を把握できているかを確認できます。加えて自己分析ができているかどうかを知ることで、分析力や問題解決能力を備えているかを見極めます。
企業は応募者が自社のビジョンや目標に共感しているか、長期的に貢献してくれるかどうかを判断したいと考えています。そのため長所や強みを質問し、求めている人物像と一致しているかを確認します。
また、短所を尋ねることで、応募者が成長するための努力をしているかを知ることができます。改善意欲や向上心を持つ応募者は成長するための努力を惜しまず、企業の発展に貢献してくれる可能性が高いと判断できます。
採用担当者に長所・短所を聞かれたときは、どのようなことを答えればよいのでしょうか。ここでは、それぞれの質問に回答するときにフォーカスしたいポイントを紹介します。まずは自分の資質・性格を客観的に見て、どのようなところを伝えると魅力的かを考えてみましょう。
人柄や性格・資質を客観的に見た際に、優れている部分を総称して長所と呼びます。面接で伝える長所は、ビジネスで有利に働く資質・性格面の特徴です。「どのようなことにも諦めずに取り組める」など、採用担当者が一緒に働きたい人材であると思えるような長所を伝えられると効果的でしょう。
長所としては、業務に取り組む際の姿勢や日々のコミュニケーションに直結できる内容を伝えることをおすすめします。何を伝えればよいか迷ったときは自分の性格を書き出し、魅力的なものがないかを探しましょう。
ビジネスにおいて、マイナスになり得る資質・性格上の特徴が短所です。面接で聞かれたときは、自覚している短所について言及するだけでなく、どのように改善したいかも併せて伝えるようにしましょう。自分の短所を正確に把握していて改善しようと思っていることを知ってもらえるだけでなく、きちんと自己分析している人であると印象づけられます。
単純に短所を伝えるだけではマイナスイメージになりかねません。短所に触れたときは、フォローする内容をセットで盛り込むことが大切です。
転職で聞かれがちな質問の中には、長所・短所と混同しやすいものもあります。ここでは、特に混同しやすい要素として強み・弱み、自己PRとの違いを見ていきましょう。それぞれの意味は以下のとおりです。
|
長所・短所は人格面や性格面、強み・弱みは実務面にフォーカスしたものといえます。自己PRは採用担当者に自分の経験やスキルをアピールすることであり、長所・短所、強み・弱みとは意味合いが異なります。
面接の場で的外れな発言をしないようにするには、それぞれの違いを正しく理解して適切な回答を準備しておくことが大切です。
自分の長所や短所は日頃から意識するものではないため、いざ転職の面接の場で聞かれると答えに詰まってしまいかねません。スムーズに回答できるよう、自分自身を見つめ直して長所と短所を把握しておきましょう。ここでは、長所と短所の見つけ方について解説します。
まずはこれまでの経験を振り返り、自分の長所・短所を探してみましょう。思いつかない場合は、マインドマップを作成して思考を可視化する方法が効果的です。
マインドマップとは、特定のキーワードから連想できるキーワードを書き出していくことで、脳内を整理して記憶・思考を可視化するフレームワークです。得意なことや苦手なことから徐々に広げると、自分の長所と短所が見えてくる可能性があります。マインドマップを作成する過程で自分のやりたいことや転職の軸が見つかるケースもあるため、この機会に一度取り組んでみましょう。
客観的な視点から自分を知りたい場合は、過去の人事評価をチェックするのもひとつの方法です。人事評価には業務の成果だけでなく、業務に取り組む姿勢や改善が必要な要素などが記載されています。それらを見直すと、自分の長所と短所が見つかることがあるでしょう。
人事評価をチェックする以外にも、家族や同僚といった身近な人に聞いてみるのもひとつの方法です。第三者の意見を聞けば、自分では見えてこなかった長所や短所が浮き彫りになる可能性があります。
長所や短所を診断するツールを使用する方法も有効です。オンラインの診断ツールもあり、表示される質問に回答していくと自分の長所と短所を教えてくれるため、自己分析の助けになります。
ただし、診断ツールの結果をそのままうのみにするのは避けましょう。結果をひとつずつチェックして分析し、これまでのキャリアを振り返って自分に当てはまっているかを考えることが大切です。
面接の場で長所をどのように伝えると効果的なのでしょうか。基本的に、実務に関係がなかったり活かせなかったりする長所を伝えてもアピールにはなりません。また、長所の数が多いほど効果的というわけでもない点を押さえておく必要があります。ここでは、面接で長所を伝えるときのポイントを4つ紹介します。
長所が多いことはよいことですが、すべてを伝える必要はありません。転職先で活かせる長所を厳選し、実務でどのように役立つかを示しましょう。そのためには企業研究を通じて、応募先企業の仕事内容や商品・サービス、ビジョンなどへの理解を深めることが大事です。
ビジネススタイルや具体的な仕事内容に関する理解を深めることで、自分の長所のうち何が役立つかが明らかになります。
ただ長所を述べるのではなく、長所を裏づける経験やエピソードを交えて話すと、採用担当者に働く姿をイメージしてもらいやすくなり、説得力が高まります。たとえば、チームでのプロジェクトで困難な状況に直面した際に自分が主導して解決した経験をもとにリーダーシップをアピールしたり、クライアントとの対応で信頼を築いたエピソードをもとに相手のために全力を尽くせる行動力をアピールしたりする、といった内容です。自分の長所が反映された具体的な経験を選びましょう。
加えて、入社後に長所をどのように活かしたいかを伝えると、貢献したいという思いと業務に必要な資質を備えていることをアピールできます。
長所を伝えるときは、過度な自慢にならないように意識することが大切です。立派な成果や実績をともなうような場合でも、自慢話や自己陶酔のように聞こえる話し方は、採用担当者にマイナスな印象を与えかねませんので気を付けましょう。自分の長所を生かした先にチームへの貢献があることを意識することが大切です。
面接の時間は限られているため、伝える長所はひとつに絞りましょう。何を伝えればよいか迷ったときは、長所の中で応募先企業の業務で活かせるものは何かを考えます。多くのことを伝えようとするあまり2つ以上の要素を盛り込むと、要点が曖昧になって何を伝えたいのか分からなくなりがちです。
アピールする内容をひとつに絞るのは、長所だけでなく短所を伝えるときも同様です。面接の準備をするときは、自分が何を伝えたいのかをはっきりさせて要点を見失わないようにしましょう。
「短所」と聞くと、ネガティブなイメージを持つかもしれません。しかし、転職の面接における短所は伝え方しだいでアピールポイントにもなり得ます。ここでは、面接で短所を伝えるときのポイントを4つ紹介します。
自己分析や自己PRを通じて見つけた強みやポジティブな要素をアピールすることが、面接で好印象を与えるコツです。そのため、短所を伝える際には長所につなげることを意識するとよいでしょう。たとえば、「仕事に時間をかけすぎる」という短所であれば「慎重な性格」「丁寧な仕事を心掛けている」など、好印象を与える表現に置き換えられます。
短所を伝える際には、改善するためにしている努力を盛り込むことも重要です。具体的なエピソードや経験を交えて、成長の過程や改善への取り組みを説明しましょう。これにより、短所を改善しようとしている前向きな姿勢を採用担当者に伝えられます。
短所をすべて伝える必要はありません。仕事に支障をきたすような短所やマイナスな要素は選ばず、改善の余地があり、今後の成長につなげられる短所を選びましょう。あまりにも仕事に悪影響をおよぼすような短所を伝えると、応募した職種への適性がないのではないかと判断される恐れがあるため注意しましょう。
たとえば、小売店の店長候補など接客業務が重要な職種に応募しているにもかかわらず、「コミュニケーションが苦手」という短所を伝えた場合、業務を支障なく行えるのか懸念されてしまう可能性があります。また、プライベートに関する短所ではなくあくまでも仕事に関連する短所を選択するのがポイントです。
短所を聞かれた際に「ありません」と答えると、「自己分析ができていない」「自分をよく見せようとしている」などと思われ、マイナスな印象を与える恐れがあります。世の中に完璧な人物は存在せず、誰にでも何らかの短所があるものです。
短所が見つからない場合は、家族や友人に客観的に評価してもらうのがおすすめです。「丁寧に仕事をこなす」を「仕事に時間がかかってスピーディーに進められない」のように、長所のマイナス面に目を向けるのもひとつの方法といえるでしょう。
短所と長所は表裏一体です。アピールポイントにつなげるためにも、短所の魅力的な言い換え例を覚えておきましょう。以下で短所を長所に変換する例を紹介します。
|
上記のように、見方を変えると短所を長所に変換できます。同様に、長所を短所に変換することも可能です。長所と短所のどちらかが思い浮かばないときには、考えついたほうから変換してみましょう。
自己分析で長所と短所が明らかになったら、応募書類に記入したり面接で話したりするために文章化しましょう。きちんと文章化しておくと、書類選考や面接でアピールしたいことを明確に伝えられるようになります。
ここでは、長所と短所を文章化するときに意識したい3つのコツを紹介します。
「私の長所(短所)は○○です」のように、最初に結論を明記しましょう。冒頭で結論を示すことで、何を伝えたいのかが明確になります。面接で長所と短所を聞かれたときは、それぞれ簡潔に伝え、軸がぶれないようにすることが大切です。
結論を最初に伝えないと何を言っているのかが伝わりにくくなり、相手の印象に残らなくなってしまうことがあります。結論を最初に伝えるのはビジネスの基本ですので、しっかりと押さえておくとよいでしょう。
続いて長所と短所に結びつく具体的な経験を盛り込みましょう。長所を伝えるときは、これまでのキャリアでその長所が成果につながった経験に言及します。短所を伝えるときは、その短所に気づいたきっかけや改善するために取り組んだ行動に言及すると効果的です。
具体的なエピソードを含めることで、採用担当者は応募者がどのような人格的・性格的特性を持った人材なのかを知ることができます。
入社後の活躍をイメージさせられるような内容を盛り込むことも大切です。入社後に長所をどのように活かして成果につなげられるのか、どのように短所を改善しようと考えているのかに言及します。
企業側は、応募者が長所を発揮して自社で活躍してくれることを願っています。そのため、業務内容と長所を結びつけて具体的に活躍する姿をイメージしてもらえるように伝えると、好印象を与えることが可能です。
長所を伝えるときのポイントが分かっても、面接の場でどのように表現すればよいのかで悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、長所と例文を紹介します。ただし、例文はあくまでも参考にとどめて、面接で伝える際は自分の経験を自分の言葉で表現することを意識しましょう。
【例文】
私の長所は、責任感の強さです。仕事に真剣に向き合い、与えられた任務に対して責任を持って取り組むことを常に心掛けています。前職ではプロジェクトリーダーとして常に責任感を持って行動し、目標達成に向けて全力を尽くしてきました。特に、自分だけでなくチームメンバーがルールや期限を順守できるようメンバーの進捗状況を把握し、遅延が生じないようフォローするなどチームでスケジュールを守れるよう徹底してきました。
【例文】
私の長所は真面目なところです。仕事に取り組む際には真剣な姿勢で臨み、課されたタスクに最善を尽くすことを心掛けています。
また常に自己管理を徹底し、時間や予算などのリソースを効率的に活用する方法を追求しながら品質の高い成果物の提供を目指しています。初めて会う人には「堅いイメージ」を持たれることもありますが、私の真面目さはプロフェッショナルな仕事の姿勢を示すものだと考えています。そのおかげで、お客様から「丁寧に仕事をしてくれる人」との評価をいただけたことがあります。
【例文】
私の長所は協調性があることです。チームでの仕事やプロジェクトにおいて、円滑なコミュニケーションと協力関係の構築を重視しています。私はチームメンバーの意見やアイデアに対して真剣に耳を傾け、役立ててもらえそうなアイディアがあれば惜しみなく提供しました。また自分に対して異なる視点からの意見があれば受け入れ、応えるようにしました。相手の意見を尊重することでよりよい方法が見つかり、チーム全体のパフォーマンス向上につながると信じているためです。
意見の食い違いや問題が生じた場合でも、円滑な解決策を見つけるための努力は惜しみません。チームで共通の目標を達成できるよう、日々業務に励んでいます。
【例文】
私の長所は粘り強さです。一度着手した課題や目標に対して、最後まで諦めずに取り組んできました。前職では、新商品の開発と市場投入のプロジェクトを担当しました。予算の制約や技術的な課題など、多くの困難が立ちはだかりましたが、諦めることなくチームと協力したり、新たな協力先を探しながら解決策を模索し続けました。
その結果、開発チームと協力して問題を克服し、新商品を期日どおりに完成できました。さらに、市場投入後も効果的な販促活動や顧客フォローアップにも粘り強く取り組み、市場シェアの拡大や売上増加に貢献しました。
【例文】
私の長所はポジティブなところです。常に前向きな姿勢で物事に取り組める力を持っています。前職は営業職でしたが、担当していたエリアには競合他社が多く、売上を伸長させるのは困難な状況でした。しかし、私はそのような状況をチャンスと捉え、新規顧客の開拓を行ったり、既存顧客とのコミュニケーション方法を見直したりするなどして、新たなビジネス機会を見つける努力を惜しみませんでした。
その結果、担当エリアの売り上げを前年比30%増加できました。これは、ポジティブな姿勢を持ちながら、困難な状況を乗り越えて取り組んだ結果です。また、顧客からの評価も高く、定期的な取引の継続や新規顧客の獲得にもつながりました。
面接で短所を伝えるときは、長所より慎重になる必要があります。短所はマイナスイメージにつながる要素であるため、解決策を含めてポジティブな印象になるように工夫しましょう。ここでは、短所をできるだけポジティブに伝えるときの例文を紹介します。
【例文】
私の短所は心配性なところです。過去にはあれこれ心配することでストレスを抱えたこともありました。しかし、心配性によってさまざまなリスクを事前に予測し事前に準備をすることができるため、いまはポジティブに変えられると考えています。前職では大型プロジェクトを無事に成功させることができました。
そのプロジェクトは納期が厳しく、多くのステークホルダーが関与していました。そのような中で進捗状況やリスクを細やかにチェックし、プロジェクト進行を妨げる要因を事前に取り除いた結果、スケジュールが遅延することなくプロジェクトを完遂できました。
【例文】
私の短所は、マイペースな性格です。マイペースさが原因で、ほかのメンバーとの調整や短期的な締め切りに対して苦労することもありました。現在は、自己管理やタイムマネジメントのスキルを向上させることで、自分のマイペースさと周囲との調和を図るよう努力しています。
また、マイペースな性格を活かして物事に取り組むことで、クオリティーが高い成果を生み出せると自負しています。前職では、タイトなスケジュールのプロジェクトで納期が迫る中、私は冷静に自分のペースでクオリティを落とすことなく作業を進め、お客様に満足いただける品質の高い成果物を納品することができました。
【例文】
私の短所は優柔不断な性格です。優柔不断さがプロジェクトの進行において遅れを生じさせることもありました。しかし、この課題に対して改善に努めています。私の優柔不断さの原因は、物事を判断する際に情報が不足していることによって意思決定が遅くなることだと自覚しているため、早期に情報収集や分析を実施して意思決定をスピーディーにできるよう努力しています。
一方で、私の優柔不断さが役に立つこともあります。さまざまな場面において慎重に物事を考え、リスクを最小限に抑えながら最適な解決策や戦略を見いだせると自負しています。
【例文】
私の短所として挙げられる点は、せっかちな性格です。せっかちさがチームのメンバーとのコミュニケーションに支障をきたすこともありました。しかし、せっかちな性格を改善するために努力をしています。具体的には、他者の意見やフィードバックを積極的に受け入れる姿勢を持ち、相手のペースに合わせてコミュニケーションを取ることを心掛けています。
一方で、私のせっかちな性格が迅速な行動と効率的な時間管理に活かせることがあります。以前のプロジェクトにおいて短期間での納期達成や迅速な問題解決が求められた場合に、私は自ら進んで行動し、周囲のメンバーと協力しながら効率的に作業を進めました。その結果、プロジェクトの品質を担保しつつスケジュールを守り、成功を収められました。
【例文】
私の短所は緊張しやすい性格です。新規営業で緊張してうまく話せないこともありました。しかし緊張しやすい性格を克服するために、自己管理やリラックス法に積極的に取り組んでいます。また公共の場や人前で話す機会を積極的に増やすことで、徐々に緊張感に慣れるように努めています。
一方で、緊張しやすい性格は仕事に活かせるとも考えています。適度な緊張感を維持することでより高い集中力を持って取り組めるためです。実際、前職でのプレゼンテーションの機会では、緊張感から逃げずに徹底的に準備し、結果的に高い評価を得られました。
面接の場では、「あなたの長所と短所を教えてください」というように一度の質問で両方を聞かれることがあります。その際は、以下のように長所を短所に言い換えて一体感を持たせるとよいでしょう。
【例文】
私の長所は柔軟性があることです。業務で直面する課題に対応するために試行錯誤し、解決策を考えるのが得意です。前職ではソフトウェア開発の工程で発生した不具合を解消するため、別のライブラリを使用して対処したことがあります。
一方で優柔不断なのが私の短所です。さまざまな可能性を考慮するあまり、スピード感が求められる状況でも意思決定に時間がかかるケースがあります。意思決定のスピードを少しでも上げるため、解決しなければならない問題に優先順位をつけ、上位の問題から解消するように努力しています。
上記の例文では「柔軟性がある」という長所に言及した後に、長所を「優柔不断」と短所に置き換えて伝えています。長所と短所は表裏一体のため、どちらか一方が思いつけば、変換することでスムーズに文章化できます。
長所・短所を聞かれたときの答え方が的確でないと、応募先企業の採用担当者に自分のことを正しく伝えられません。以下では、どのような答え方がNGなのかを紹介します。改善策もセットで紹介するため、参考にしつつ自分の考えた文章が効果的なものに仕上がっているかチェックしてみてはいかがでしょうか。
【例文】
私の長所は忠実であることです。どのようなときにも定められた手順に忠実に作業を進め、ミスなく正確に業務をこなします。この長所は、御社でWebデザイナーとして働くうえで役立つと自負しております。
上記の例文は、一見するときちんと仕事をこなしてくれる人材であることをアピールしていて、好印象なものに見えます。しかし、臨機応変な対応や柔軟な発想が求められるWebデザイナーという職種にはマッチしない内容といえるでしょう。
プラスイメージになる回答をするには、「さまざまな観点から物事を見て柔軟に対応できる」など、業務に活かせる長所を探すのがおすすめです。まずは自分が伝えたいと思っている長所が、応募先企業で働く際に活かせるかを考えてみましょう。
【例文】
私の短所は、他者との会話に苦手意識があることです。日頃から接する人と会話することには問題ありませんが、初対面の人との会話を難しく感じております。
上記の伝え方では短所がどのようなものか理解できるものの、改善しようと努力していることが伝わりません。場合によっては自己分析できているものの、改善する意欲がない応募者であると判断されるリスクがあります。
そのため、短所を伝える際は改善策もセットで盛り込むことを忘れないようにしましょう。「まずは相手の話をきちんと聞くように努力している」「自分から進んで話しかけ、積極的にコミュニケーションを取るように意識している」など、短所を改善することに直結する取り組みに言及するのが効果的です。
また、「営業職に応募しているのにもかかわらずコミュニケーションが苦手」など、致命的な短所に言及するのは避けましょう。「そもそも適性がない」と思われる可能性があるためです。
自己分析が難しい方や面接対策のサポートを受けたい方は、マイナビエージェントをご利用ください。マイナビエージェントでは、転職のノウハウを熟知したキャリアアドバイザーが個別に対応し、あなたの転職活動をサポートします。
自己分析に関しては、キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングし、強みや価値観、キャリアプランなどを明確化できるように手助けします。そのほか、求人情報の提供や応募書類の添削・模擬面接・給与交渉の支援など、幅広いサービスを提供しているため、ぜひご相談ください。
転職の選考において、長所と短所は定番の質問です。しかし、日頃から意識するものではないため、時間を取ってきちんと自己分析することが大切です。人事評価を振り返ったり、第三者の意見を聞いたりして長所と短所を見つけ出してもよいでしょう。
どうしても長所と短所が見つからないと悩んでいる方や、転職活動全般に対して不安を感じている方は、マイナビエージェントにご相談ください。マイナビエージェントでは、あなたの経験やスキル・長所を活かせる企業を紹介します。キャリアの振り返りや自己分析のサポートも可能なため、お気軽にお問い合わせください。
面接
【例文つき】転職の面接辞退は電話?メール?伝え方のマナーも解説
面接
面接の挨拶で好印象を残すには?シチュエーションごとに詳しく解説
面接
転職における一次面接とは?通過率アップのコツや主な質問内容を紹介