【例文あり】IT業界の志望動機の書き方|企業が見ているポイントとは?|求人・転職エージェント

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更新日:2023/11/14

IT業界

【例文あり】IT業界の志望動機の書き方|企業が見ているポイントとは?

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この記事のまとめ

  • 文系や未経験でもIT業界へのチャレンジは可能であり、コミュニケーション力や論理的思考力があれば採用の場で有利になる。
  • 志望動機は応募先企業に熱意が伝わるように内容をまとめるとともに、文章の読みやすさを意識するのがポイント。
  • 面接官の目を見て、正しい言葉を用いてはっきりと話すと好印象につながりやすい。

IT業界へ転職する際は、志望動機を丁寧に作り込むことが大事です。特にIT業界未経験者は強みとなる実績や経験が少ないため、志望動機で入社意欲や人間性をアピールしましょう。

この記事では、IT業界への転職を目指す方に向け、志望動機の書き方と例文を紹介します。企業側が志望動機でどういった点を注意深く見ているのかを把握したうえで作成することで、より選考の通過率を上げられるでしょう。

目次

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志望動機を書く前に|IT業界とは?

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IT業界についての十分な知識を持つことで、志望動機を具体的かつ説得力のあるものにできます。また、面接やエントリーシートなどの選考プロセスでも、業界についての知識を活かして自身の意欲や適性をアピールすることが可能です。志望動機を作成する前に、ここで紹介するIT業界の特徴や転職事情について押さえておきましょう。

IT業界の特徴

Webサイトやスマートフォンアプリなど、「IT(情報技術)」を活用したサービスを展開する企業の集合体がIT業界です。専門性が高く、需要が拡大し続けていることから、メディアに取り挙げられることも多々あります。同じ業界の中でもさまざまな職種や業態があり、複雑化してきているのが特徴です。

また、将来的にはITとは無縁と思われていた分野でも、ITの活用が進むと予想されています。IT業界はほかの業界と比較しても、変化に富んだ伸びしろのある業界といえるでしょう。

IT業界の主な業種

IT業界の業種は、大きく次の5分野に区分けできます。

業種 取り扱う商材
インターネット クラウド、EC、Webサイト制作などインターネットサービス全般
通信 電話、インターネット、無線などの通信インフラ
ソフトウェア クライアントの要望に応じた受託開発
自社企画の商品を開発・販売するパッケージ開発
ハードウェア パソコン、スマートフォン、そのほかIT機器
情報処理 情報処理システムの構築・運用・コンサルティング
(銀行の決済システムや製造業の生産管理システムなど)


複数の業種をまたがって事業を展開している企業もあります。業種ごとに仕事内容や求められるスキルは異なるため、志望動機でアピールする内容も業種や職種に合わせた対応が大切です。

IT業界の主な職種

IT業界にはさまざまな職種があります。たとえば、ITエンジニア、プロダクトマネージャー、ITコンサルタントなどです。ITエンジニアはクライアントが要望する製品の開発に直接携わり、要件定義にしたがい作業を進めます。

要件定義を行うのはプロダクトマネージャーで、チームの総指揮を執るとともに、顧客折衝も担います。ITコンサルタントも要件定義に参加しますが、ヒアリングや分析、提案業務がメインであり、開発チームをまとめるプロダクトマネージャーとはやや違う立ち回りをします。

文系・未経験者も積極的に採用している

IT業界は急速に成長して需要が高まっていますが、人材不足が深刻化しています。そのため、多くのIT企業は文系出身者や未経験者の採用にも積極的です。未経験者の採用においても、独自のトレーニングプログラムや研修制度を提供する企業が増えています。しっかりとした教育プログラムが用意されている企業へ転職すれば、未経験であっても必要なスキルや知識を習得でき、活躍できるでしょう。

企業が志望動機で見ている3つのポイント

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志望動機を作成する際には、企業側がどのようなポイントを注意して見ているのか知ることが大事です。そうすることで、訴求力が高く無駄のない志望動機が作成できるでしょう。ここでは、企業が志望動機で見ているポイントを3つ紹介します。

1.入社意欲・成長意欲

企業側は長期的に自社で活躍してくれる人材を欲しているため、志望動機から応募者の入社意欲・成長意欲を見極めます。特にIT業界は技術やトレンドの変化が激しいため、日々情報のアップデートが欠かせません。

成長意欲がない人材を採用しても、「技術変化に追いつけず、すぐに辞めてしまうだろう」と判断されてしまうでしょう。未経験者であっても高い入社意欲・成長意欲をアピールできれば、ポテンシャル採用が狙えます。

2.自社とのマッチ度

企業側は自社の社風や文化、価値観に共感してくれる人材を求めています。社風や文化が合わないまま採用してもミスマッチが発生し、早期離職につながるためです。採用担当者は応募者が入社後にすぐに自社になじみ、長く働いてくれるかどうかを志望動機から見極めます

3.人間性・人柄

採用においてスキルや実績と同じように重要なのが人間性や人柄です。会社には、年齢や性別、性格が異なるさまざまな人々が働いています。同僚と協力して仕事ができるか、正直でうそをつかない人か、などを志望動機から注意深く見ています

【6つのSTEP】IT業界の志望動機の作り方・ポイント

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IT業界への転職にあたり、実際にどのように志望動機を作成すればよいのかが分からずに頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。そこでここでは、IT業界への転職を目指す方へ向けて志望動機を作成するポイントを6つ紹介します。前述の企業側が志望動機で見ているポイントも踏まえたうえで志望動機を作成していきましょう。

1.IT業界を志望する理由を伝える

なぜIT業界で働きたいのかを志望動機に盛り込みます。IT業界を選択するにいたった経緯を、実体験を交えながら紹介すると効果的です。

2.数ある中からその企業を選んだ理由を伝える

IT業界にはさまざまな企業があります。数ある中からその企業を選んだ理由を明確にしましょう。企業についてよく調査・研究することが大事です。

3.会社でやりたいことや入社後の貢献について伝える

その企業に入社できたらやりたいこと、自分が貢献できることを記入します。企業は自社に利益をもたらす人材を獲得したいと考えています。そのため、自分を採用することで会社にどのようなメリットがあるのかを志望動機でアピールしましょう。

4.意欲と関心をアピールする

IT業界が未経験の場合、貢献できることを書くのは難しいでしょう。しかし、未経験者でも意欲と関心の高さを企業にアピールできれば、そのポテンシャルが評価され採用にいたる場合があります

志望する企業の製品・サービスをしっかりと理解し、具体的に行っているITに関する活動について述べましょう。プロレベルの活動でなくても構いません。実際に行動していることが、意欲を裏づける証明となります。

5.経験・スキルは端的にまとめる

アピールできる経験やスキルは、できる限り絞って伝えると効果的です。長々とスキルや経験について語ると、「どれが一番強みなのか」が伝わりにくくなります。IT業界でアピールできるスキルには、ITに関する知識・経験以外にもコミュニケーションスキルやパソコンスキル、論理的思考力、情報収集力なども挙げられます。

これらはIT業界未経験者でもアピールできるスキルです。該当するスキルを有している方は、積極的にアピールするとよいでしょう。

6.読みやすい構成の文章にする

志望動機は読みやすい構成にすることが重要です。読み手に伝わりやすい文章であれば、オリジナリティーにあふれていなくても構いません。構成のコツは、ポイント→理由→具体例→結論の順で伝えることです。最初にポイントを示すことで、読み手の印象に残る文章が書けます。読みやすい文章が書けるだけでも評価につながるため、志望動機の構成は分かりやすさを意識しましょう。

【例文】IT業界の職種別の志望動機

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志望動機は応募者の熱意や考えが直接反映される項目で、場合によっては経験やスキルよりも重視されます。採用担当者の心を動かすためには、具体性のあるビジョンを伝えることが大切です。ここでは、IT業界の職種別の志望動機例を紹介します。

ITエンジニアの場合

【例文】
貴社がリリースしておられる家計簿アプリに大変魅力を感じ、志望いたしました。レシート解析の精度や金融機関との連携のスムーズさに驚き、家計簿をつけるストレスがなくなりました。むしろ、月々の収支を振り返るのが楽しみのひとつになったほどです。

私もユーザーの生活に密着できるアプリを開発したいと考え、自主的にダイエット系やタスク管理系のアプリにチャレンジしました。残念ながら改善点や反省点が多い仕上がりになったものの、より本格的に取り組んでみたいという気持ちが強くなっています。

持ち前の学習意欲と熱意で貴社の事業に貢献したいと考えております。

システムエンジニアの場合

【例文】
あらゆる業界・企業から高い顧客満足度を獲得し、それを維持し続けておられる開発レベルの高さに魅力を感じています。

これまではプログラマーとしてシステムのバックエンド開発に携わっており、一部設計も担当しました。開発スキルをさらに伸ばすことも考えましたが、より顧客と近い距離でプロジェクトに貢献したい思いが強くなったため、システムエンジニア職として貴社を志望した次第です。

開発フェーズで培った技術と丁寧なコミュニケーションを活かしたいと考えております。

インフラエンジニアの場合

【例文】
これまでは経理として働いてきましたが、システムの開発環境の整備や、テクノロジーを活用してトラブルへ対応する姿に感銘を受け、インフラエンジニアの仕事に興味を持ちました。

経理のときから使用しているExcel・マクロのスキル習得や、データベースの自己学習を通じて日々スキルアップを図っております。論理的な思考スキルと原因追究のための粘り強さを活かして貢献していきたいと考えております。

ネットワークエンジニアの場合

【例文】
システム開発企業として長い歴史と技術を持ち、社員のスキルアップにも力を入れている貴社に大きな魅力を感じたため志望しました。

前職は事務職でしたが、社内で頻発していた回線トラブルを見事に解決してくれるネットワークエンジニアに憧れるようになりました。そこで、独学ではありながらプログラミングの学習やLPICの取得などに挑戦するうちに、仕事として取り組みたいと考えるようになった次第です。

社内外含め幅広い部署・職種の方々と関わってきたのでコミュニケーションスキルには自信があります。また、急なトラブルへの対応も得意なほうだと考えています。培った問題解決能力を活かして貴社の事業に貢献してまいります。

社内SEの場合

【例文】
前職は学習塾で講師をする傍ら、生徒の出欠や成績などの情報管理も任されていました。何かと対応に困ることが多かったのですが、貴社のオンラインサービスを導入したところ、工数面で劇的な改善が見られました。これが、自身でもプログラミングを学ぶようになったきっかけです。

習熟度が増すほど趣味や副業としてではなく、いつしか「自分もこのようなシステムを支える側の人間になりたい」と強く思うようになりました。感銘を受けた貴社のオンラインサービス事業を支える社内SEになりたいと考えた次第です。

未経験ながら、スキルアップのスピードや学習意欲の高さでカバーしたいと考えております。

志望動機での注意点とNG例

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志望動機での注意点を、NG事例を交えながら紹介します。

【NG例1】教育制度が整っていることを志望理由にしている

【例文】
自身のWebサイトを構築していくうちに、Webデザインやプログラミングの面白さを知り、一生涯の仕事にしたいと考えるようになりました。Web関連の企業の中でも、貴社は未経験の人材を多く採用しており、教育カリキュラムを利用して一から技術を学べる点に魅力を感じています。


企業の教育制度が整っていることを志望理由として記載するのは、あまりおすすめできません。IT業界では自ら学び続ける姿勢が重要なため、このような志望動機では意欲や関心が薄く見えてしまいます。

【NG例2】ほかの企業でも通用する内容になっている

【例文】
私はアプリゲームが大好きで、自身でもアプリゲームを作成しています。貴社ではその経験を活かし、ゲームプログラマーとして、話題になるようなアプリを生み出したいと考えています。


一見、経験もありよいアピールのようですが、この例の場合、ほかのゲームアプリ会社でも通じる志望動機になってしまっています。「なぜその企業でないといけないのか」を伝えられるようにしましょう

【NG例3】給与や福利厚生を前面に押し出している

【例文】
貴社は給与が高く、福利厚生も充実しているため魅力的な会社だと思い、応募いたしました。貴社で働くことで、ワークライフバランスを整えて生き生きと働くことができると感じております。


転職先を決めるうえで給与や福利厚生は大事ですが、それを前面に押し出した志望動機は「働く意欲がない」と思われてしまいます。志望動機は事業内容や仕事内容などを中心に作成しましょう

【NG例4】勤務地を志望理由にしている

【例文】
貴社は私の自宅から近く、通勤で30分かからないため通いやすいのが魅力的だと感じました。短縮できる通勤時間分を別の時間に充てられるため、有意義に日々を過ごせると思っています。


給与や福利厚生と同じく、志望意欲が感じられない内容です。「転勤になった際にどうするのか」と不安にさせてしまうため、勤務地を志望理由に盛り込むのは控えましょう

【NG例5】上から目線になっている

【例文】
私は前職でシステムエンジニアとして勤務しており、大規模なシステム開発に携わっていました。採用いただければ、私の経験とスキルを活かして貴社のシステム開発で抱えている問題点を洗い出し、作業効率と品質をアップさせてみせます。


実績やスキルをアピールするあまり、上から目線になったり自慢になったりするのはNGです。会社に貢献する、活躍するといったことを伝えるのは大事ですが、伝え方には注意しましょう。

IT業界の面接で志望動機を伝える際のポイントは?

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IT業界に限ったことではありませんが、面接での対応は重要です。特に志望動機の伝え方は合否に左右するといっても過言ではありません。面接官から好印象に映る態度や話し方を意識しましょう。

面接官の目を見てはっきりと話す

志望動機を伝える際には、面接官の目を見て話しましょう。面接はコミュニケーション能力の高さを評価される場でもあります。相手の目を見てはっきりと明るく話すことで、好印象につながります。コミュニケーションはビジネススキルの土台です。

対人スキルが乏しいと判断されると、その後の志望動機も評価してもらえない可能性があります。内容ではなく伝え方の問題で評価を落とすのは惜しいため、シミュレーションを重ねておきましょう。

言葉遣いに気をつける

正しい言葉遣いを意識しましょう。特に尊敬語・謙譲語は、緊張しているせいで使い分けが怪しくなる方もいます。よく見られるのは、「いらっしゃる」「伺う」や「拝見する」「ご覧になる」などの誤用です。

上流行程を担当する役職ともなれば、顧客とコミュニケーションを取る時間が増えます。言葉遣いはビジネスマナーの基本であるため、きちんと身につけましょう。

志望動機と転職理由に一貫性をもたせる

志望動機と転職理由に一貫性がないと、「うそをついているのでは」「本心で話していない」など、人間性を疑われてしまいます。企業側は誠実に働く人材がほしいと思っているため、うそはNGです。しかし、転職したいと思ったきっかけがネガティブな内容の場合もあるでしょう。そういった場合は、転職理由をポジティブな内容に言い換えて伝えることをおすすめします。

まとめ

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企業側は志望動機を通じて、応募者の入社意欲や自社とのマッチ度、人間性を評価します。IT業界未経験者は特に志望動機が採用の可否に大きく影響するため、丁寧に作り込みましょう。

「志望動機の作成に自信がない」「面接でうまく話せるか分からない」といった方は、ぜひマイナビITエージェントにご相談ください。業界に精通したキャリアアドバイザーが、訴求力の高い志望動機の作成や面接のアドバイスなど、転職成功に向けてサポートいたします。

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マイナビエージェント編集部

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