更新日:2025-09-26
この記事のまとめ
ごくまれに、転職エージェント経由で応募した企業から直接連絡が来ることがあります。内定通知の可能性があると、思わず連絡を受けてしまいそうですが、企業から連絡があった際に直接やり取りをするのは原則NGです。
この記事では、転職エージェント仲介の企業から直接連絡があったときの対処法や注意点を紹介します。後から不利益を被る恐れがあるため、正しい判断ができるだけの知識を身につけましょう。
目次
転職エージェント経由で応募した企業から直接連絡が来た場合、原則やり取りするのはNGです。ここでは、応募先企業との直接連絡を避ける理由と併せて、直接連絡を取ってしまった際のリスクについて解説します。
多くの転職エージェントでは、応募先企業との直接連絡を原則禁止としています。求職者から企業に連絡することはもちろん、企業から求職者に連絡を取ることも含みます。
内定通知の可能性があっても直接連絡を受けることは避け、転職エージェントの担当キャリアアドバイザーに相談するのが望ましいでしょう。
転職エージェントの利用規約で禁止されているにもかかわらず、企業からの直接連絡を快諾した場合、信頼が損なわれ、転職エージェントの利用を断られる恐れがあります。転職エージェントは顧客である企業に対し、信頼のおける人材を紹介する必要があるためです。
内定から入社までの日程調整や入社後のミスマッチに関する相談ができるのも、転職エージェント経由で転職するメリットのひとつです。企業から直接連絡を受けて入社した場合、転職後のフォローは受けられません。
転職エージェントから紹介される企業の中には、転職サイトと併用して採用活動をしている企業もあります。ただし、転職エージェントから紹介された後の直接応募は避けましょう。転職エージェントから企業情報を得ている求職者とほかの一般求職者が同じ選考を受けては、公平性が損なわれるためです。
転職エージェントと企業は契約関係にあるため、転職エージェント利用者によって公平性が損なわれ企業間の信用問題に発展した場合、責任を問われる恐れがあります。
転職エージェント経由で応募した企業から直接連絡が来ることは少なくありませんが、その背景にはさまざまな理由が潜んでいます。企業の意図や状況によって、対応方法も変わるため注意が必要です。ここでは、なぜ転職エージェントを介さずに連絡が来るのか、その背景と適切な対応策について代表的な4つのケースを紹介します。
転職エージェント経由で応募した企業から直接連絡が来る場合、手数料回避の意図が隠れていることがあります。企業は採用成功時、転職者の年収の25%~30%相当の手数料を転職エージェントに支払わなければなりません(手数料の規定は転職エージェントによって異なる)。この費用を節約するために、転職エージェントを介さず求職者に直接アプローチするケースが存在します。
このような行為は転職エージェントと企業間の契約違反であり、コンプライアンス意識の低さを示しています。人材獲得のための正当な費用を支払わない企業は、入社後の待遇や環境面でも問題がある可能性が高いといえるでしょう。企業から直接連絡が来たら、転職エージェントに相談するのが賢明です。
採用枠や条件に急な変更があった場合、企業から直接連絡が来ることがあります。たとえば、内定者の辞退や類似ポジションの社員の退職により早急に人材を確保する必要が生じた際に、以前の選考で不合格となった応募者に直接アプローチするケースです。
このような行為は、転職エージェントとの契約違反に該当する可能性が高い行為です。企業の採用条件や状況が変わったとしても、転職エージェントを経由して連絡を取るのが正しい手続きといえるでしょう。直接連絡を受けた際はすぐに返答せず、まずは転職エージェントに状況を報告し、対応方法について相談することをおすすめします。
転職エージェント経由で応募した企業から直接連絡があるケースの中には、単純なミスや認識違いによるものもあります。企業の採用担当者が転職エージェントを通じた応募であることを把握していなかったり、社内での情報共有が不十分だったりすることが原因です。特に大企業では、採用部門と現場部門の連携不足により、このようなケースが発生しやすくなっています。
また、緊急連絡や入社手続きに関する事務的な連絡を、転職エージェントを介さずに行うケースもあります。このような場合、悪意はないものの、まずは転職エージェントに状況を確認することが適切です。担当者に「転職エージェントを通じて応募している」と丁寧に伝え、今後の連絡方法について明確にすることが大切です。
企業から直接連絡を受けても問題がないケースもあります。主に内定承諾後、かつ転職エージェントが合意したときです。ただし、労働条件の交渉や雇用契約の手続きなど、基本的なやり取りは内定承諾後も転職エージェントを介して進みます。
「入社に伴って、直に説明や確認したいことがある」といった希望が企業から転職エージェントに伝えられた場合、特例として直接連絡が許可されるといった形です。このようなケースは転職エージェントから事前に説明があるため、指示に従いましょう。
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転職エージェントの選考と企業の選考では、評価基準や採用プロセスが異なることがあります。どの段階で不採用となったかによって、直接応募の成功確率は大きく変わります。転職エージェントを通して不採用になった企業に直接応募するケースについて、選考段階別に詳しく見てみましょう。
転職エージェントの選考で不採用になっても、直接応募で採用される可能性はあります。転職エージェントは企業の希望にあった求職者を紹介しているため、条件を充たしていない場合は求人自体を紹介されない可能性があります。希望する企業名を伝えた際、求人の応募条件を充たしていない項目が多い場合は難しい選考になる旨を伝えられるかもしれません。このように転職エージェントで求人が紹介されなかった場合は、企業の採用担当者が応募者を見ていないケースがあります。
転職エージェントと企業では選考基準が異なることがあるため、直接応募すれば書類選考を通過できる場合もあります。自ら気になる企業の求人を見つけた場合は、直接応募を検討する価値はあるでしょう。
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企業からの直接連絡を受けないほうがよい理由は、今後の転職活動や入社後の労働環境にリスクがあるからだけではありません。転職エージェントを活用すれば、ここで紹介する6つのメリットを得られます。いずれも理想の転職を実現するのに役立つため、ぜひチェックしてみてください。
転職エージェントでは、面接や入社の日程調整といったスケジュール管理を代行してくれます。一社への応募で内定を獲得できるケースは少なく、効率よく転職活動を進めるには複数社に同時応募しなくてはなりません。
自分の力だけで複数の企業と同時進行でやりとりをするのは大変でしょう。働きながら転職活動をしていて多忙な方や初めての転職で勝手が分からない方には、特におすすめのサービスです。
企業と密接にコミュニケーションを取っている転職エージェントであれば、一般的な求人票には記載されない企業情報を多く持っています。たとえば、実際の労働環境や社内の雰囲気といった情報です。
そのため、自分の持つスキルや経験はもちろん、社内風土や勤務環境など自分に合った企業を紹介してもらいやすく、入社後のミスマッチを減らせるでしょう。
転職エージェントでは、年収をはじめとした雇用条件に関する交渉もサポート対象です。年収や給与などの雇用条件について企業と直接交渉することに気後れする方も多いでしょう。「業務内容や社風は理想どおりだけれど、雇用条件に不満がある」といった場合は、ぜひ交渉してもらえるよう相談してみてください。
転職エージェントを利用すると、面接の練習や応募書類の添削といったサービスを無料で受けられます。転職エージェントは採用担当者に好印象を与えるノウハウに精通しているため、助言を受けることで選考通過率アップが期待できます。
また、不採用の際にフィードバックを受けられるのもメリットです。応募書類や面接の受け答えに関する課題が明確になれば、次回の応募で改善することができます。
転職エージェントを通すメリットのひとつに、推薦状の作成があります。転職エージェントは応募者と企業の間に立ち、応募書類だけでは伝えきれない人柄や能力を企業に伝えてくれます。転職エージェントと企業の間に信頼関係がある場合、「この担当者が推薦する人物なら」と採用担当者に興味を持ってもらい書類選考通過の可能性が高まることもあります。面接前に推薦状の内容を確認することで、効果的な対策を立てることも可能です。
転職エージェントを活用するメリットとして、非公開求人へ応募できることが挙げられます。非公開求人とは、求人サイトや企業の採用ページには掲載されておらず、限られた応募者にのみ開放される特別な案件です。
企業が求人を非公開とする理由は多岐にわたり、少数精鋭の重要プロジェクトの機密保持のためであったり、特定スキルを持つ人材のみを選考したいという意向であったりします。特に、経営幹部や新規事業の立ち上げなど戦略に関わるポジションほど非公開求人となる傾向があります。重要プロジェクトに関わりキャリアアップのチャンスを広げるには転職エージェントの活用が効果的です。
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転職エージェントからの紹介にもかかわらず、企業から直接連絡があった場合、原則やり取りをするのは禁止です。企業には「紹介手数料を回避したい」「採用枠に急に変更があった」という事情があるかもしれませんが、契約違反に該当する可能性が高いコンプライアンス上の問題です。
企業から直接連絡があったら、まずは転職エージェントに報告と相談をしましょう。ただし、内定承諾後、転職エージェントの合意があれば、直接連絡を受けても構わないケースもあります。
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