メーカー営業からの転職先でおすすめなのは?転職準備や注意点を解説|求人・転職エージェント

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更新日:2022/05/27

営業職

メーカー営業からの転職先でおすすめなのは?転職準備や注意点を解説

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この記事のまとめ

  • 競合他社から未経験のIT業界までメーカー営業からの転職先は選択肢が豊富。
  • 労働環境の変化や収入の減少もあり得る。転職に時間がかかるため退職時期も注意。
  • メーカー営業の転職は顧客ニーズの理解や高いコスト管理能力が評価される。

メーカー(製造業)は日本のGDPの約20%を占めています。これは、サービス業に次いで2番目の割合です。中でも営業職は企業の利益に直結するため、日本の産業を支える重要な役割を担っているといえるでしょう。

一方で、IoTやAIの進化に伴いこの先需要が下がる企業も現れます。先を見据えて、現在のメーカー営業から転職を考える方もいるではないでしょうか。

そこでこの記事では、メーカー営業の転職先の候補や転職活動のポイントを解説します。効率的かつ有用な転職活動に役立つようまとめましたので、転職に不安で行動に移せない方もぜひ参考にしてください。

目次

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メーカー営業からスキルアップで選ばれる転職先は?

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メーカーは専門的な分野を扱うため、転職が困難なイメージがあるかもしれません。しかし、専門的であるゆえに重宝されるスキルでもあります。営業としての本質的かつ汎用的なスキルが伴っていれば別の業界への転職も可能です。メーカー営業からおすすめの転職先をいくつか紹介します。

競合他社のメーカー

競合他社のメーカーであれば、培った知識を生かせます。現職よりも将来性がありそうなメーカーに転職できれば、スキルアップにもつながるでしょう。

しかし、同じ業種であるため転職後のメリットが少ない場合があります。自動車業界であれば自動運転技術、食品業界であれば工場の自動化システムといったように、メーカーはAIやIoT技術の変化が大きい業界です。これら技術の扱い方がより良い企業を選ぶ比較材料となります

異業種の営業職

次に異業種の営業職です。コミュニケーション能力や商品のプレゼン能力など、営業としての本質的なスキルをそのまま生かせます。異業種であっても、顧客のニーズや業界の流行に敏感な方は十分に活躍できまるでしょう。

営業職は自身の成績が給料や昇進に目に見えて反映されやすいため、大きなやりがいを感じられる仕事です。営業職自体は好んでいて、ビジネス領域だけ変えたい方におすすめします

IT業界

IT業界もひとつの選択肢です。さまざまな職種がありますが、中でもプログラマーやエンジニアといった技術者は需要に対して人手が不足しています。そのため、未経験からでもスキルを磨けば転職に挑戦できます。

技術職以外の職種も、企業が提供しているサービスや製品の理解が重要です。PC・ネットワークの扱いに長けた方や、独学で知識を身につける気概のある方におすすめできます

コンサルティング会社

コンサルティング会社の仕事は、各業界・企業の経営戦略や課題への解決策の提案です。コンサルティング会社のクライアントにはメーカーが多いため、これまでの経験を大いに生かせます

また、メーカー営業は生産管理や原価管理など、ほかの部署と関わる機会の多い職種です。効率的な生産ラインの確保、製品発注といった業務に理解がある分、コンサルティングでも最適な解決案を提案できるでしょう。実際に、メーカーからコンサルティング会社シニアパートナーにまで就いた方もいます。

ベンチャー

これから顧客拡大や安定した組織環境の整備を目指す、ベンチャー企業も選択肢のひとつです。メーカー営業としてさまざまな企業と接している方なら、大手企業のルールや顧客のニーズを理解しているでしょう。そうした知識は、ある程度の規模にあるベンチャー企業に重宝されます。

現職の企業より事業規模が小さくても、重要な役職を任せられれば収入もやりがいもアップするでしょう。その分仕事の範囲や責任も大きくなりますが、メーカー営業として培った知識に自信がある方や、業務範囲を増やしてキャリアを成長させたい方におすすめです

独立して起業

まれなケースですが、メーカー営業を経て起業する方もいます。起業分野はIT業界が一般的で、ハードウェアのスタートアップも増えています。プログラミングスキルやデザインスキルの習得、資金調達や人材確保といったさまざまな課題があるため簡単ではありません。

しかし、メーカー営業として培った顧客ニーズの理解から、新しいビジネスアイデアは生まれます。起業が成功した後に大手企業の社長になった方もいるため、大きなキャリアビジョンを描いている方に最適な挑戦です

メーカー営業からの転職理由で多いものは?

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メーカー営業からの転職には、さまざまな理由があります。向上心を持って転職を決意する方もいますが、メーカー営業の厳しさが多くの理由です。

「厳しさ」にもノルマや労働量、対人関係などいくつかの種類があります。以下の内容を参考に、自分が転職でどのような点を改善したいと思ったか考えてみましょう。

成果を上げるのが難しい

メーカー営業の厳しさのひとつに、成果を上げることの難しさがあります。営業はメーカーが扱う商品を顧客に提案します。しかし、専門分野な商品であるため商品理解はもちろん、その魅力を最大限に伝えることはたやすくありません。ノルマ未達成が続けば歩合給も伸びず、結果モチベーションも保てず、多くの方が転職を考えるようです。

このような事態に陥る原因はさまざまでしょうが、論理的思考や情報収集力、行動力の不足が考えられます。思い当たる節がある場合は、何が原因であったのか、転職前に整理しておくとよいでしょう。

体力がついていかない

体力的な負担もメーカー営業の厳しさです。営業はクライアント先に自身の足で訪問します。毎日のように移動していると疲労が蓄積し、体がついていかなくなります。

しかし、すべての営業職で身体的負担が大きいわけではありません。中には電話による勧誘・販売がメインの企業もあります。近年はオンラインでのやり取りも拡大しています。同じ営業職に転職する場合は、その企業の働き方に目を向けてみましょう。

メンタル面でつらい

メーカー営業は同じ職場だけでなく、ほかの部署やクライアントなど多くの人間と関わる仕事です。商品が適正でなければクライアントに門前払いされ、商品が売れなければ上司から指導を受けます。このようなメンタル面でのつらさも転職理由のひとつです。

これは、同じ営業職でも職場で良好な人間関係が構築できればある程度解決できます。コミュニケーション能力に不安がある方は、転職先の職場の雰囲気も判断材料としましょう。

転職活動の前に準備すること

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志望業界・職種によりますが、メーカー営業からの転職は簡単ではありません。未経験から募集している求人は多々ありますが、企業は優秀な人材を理想としています。そのため、転職前には堅実な準備が必要です。事前にどのような準備をしておくべきかを解説します。

転職先の調査を行う

安定した給料を求める方は大手企業、幅広い仕事をこなしてスキルアップを目指したい方はベンチャー企業といったように、企業と個人には相性があります。転職後に悔やまないよう、事前に業界や候補企業の特徴を調査しましょう

これは、企業が求める人物像の理解にもつながります。面接で有効なアピールが可能なほか、転職後も自分に合った仕事で力を発揮できます。

転職に肯定的な理由を考える

なぜ転職を決意したのか、なぜその会社を志望したのかといった質問は必ずといってよいほどされます。

本音をいえば、人間関係のつまずきや給与・待遇への不満などネガティブな内容に寄りがちでしょう。しかし、それをそのまま伝えては企業に良い印象を与えられません。嘘をつかない範囲で肯定的な理由に変換しましょう

メーカー営業から転職先を探す際の注意点

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転職によって、現状からすべてが好転するとは限りません。特にメーカー営業から別の業界・職種にチャレンジする場合は、ある程度のデメリットも理解したうえでの行動が重要です。とはいえ、人それぞれ生活や仕事のための享受できないデメリットもあります。ここでは、転職先を探す際の注意点を紹介します。

労働環境の違いを把握する

労働時間や環境が変わる可能性が大いにあります。メーカーはほかの業種に比べて残業が少ないため、転職後の仕事量の多さは大きな負担になりかねません。

特にベンチャー企業は残業が多い傾向があります。スキルアップや残業代を稼ぐ目的ならデメリットとまではいえません。しかし、「小さな子供がいる」「プライベートの時間を充実させたい」といった場合に融通が利きづらいため、労働環境を把握・理解したうえで選択しましょう

収入が変わる可能性を考慮する

転職により収入が変わる可能性にも目を向けましょう。中途採用では、企業にとって即戦力となる人材が理想です。そのため、未経験者と経験者では収入や待遇が変わるのが一般的です

未経験からでも順調にスキルアップできれば収入も上がっていきます。未経験からどうしてもチャレンジしたい職種がある場合は、一定期間は生活水準が下がることも覚悟しましょう。

転職には時間がかかる場合もある

転職活動には時間がかかり、個人差もあります。特に異業種や難しい業界を選ぶ場合は、長丁場になる覚悟も必要です。転職したいという理由で即座にいまの会社を辞めてしまうと、長期にわたって収入がゼロになる可能性もあります。

転職活動は会社に所属しながらでも可能です。一定期間は生活できるほどの貯えがあれば別ですが、転職先が決まるまで退職はしないほうが無難といえます。

メーカー営業出身者が転職先で評価されるスキル

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転職活動時には、前職で得たスキルをアピールします。しかし、自身が思う強みと企業側が求めるスキルとが一致するとは限りません。ここでは、メーカー営業の場合どのようなスキルが転職先の評価につながるのかを解説します。

顧客を理解できている

メーカーは日本の産業を支える存在です。企業数も豊富なため、場合によっては転職先でメーカーの顧客を相手にします。製造業の知見や企業の仕組みなど、顧客目線での理解が高ければ評価につながります

営業は自社の最適な商品を提案するために、さまざまな顧客のニーズへの理解が必要です。こうして得た異業種に関する知識も評価されるポイントです。

コストに対する意識が習慣化されている

ビジネスでは売上だけでなく、コスト削減が利益につながります。メーカー営業は販売が主な仕事ですが、優秀な営業パーソンはコスト構造まで理解して商品を提案します。

コスト管理が重要なことは経営者層なら重々理解しているため、不要なコストを削除・改善する意識が高い方は転職後も評価されるでしょう

業務の流れを考慮できる

メーカーの商品が生み出されるまでには、設計・開発部門や工場の生産部門など、さまざまな工程を踏みます。営業も各部門と携わりつつ販売する商品の製造過程を確認するため、全体を把握しながら効率よく業務を進めるスキルが育まれます。

たいていの企業に独自の業務フローがあるため、このようなスキルは評価されるポイントです。

まとめ

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メーカー営業で得たコスト管理スキルや顧客ニーズの理解は、さまざまな分野で活用できます。転職先の選択肢は豊富ですが、労働環境や収入など、自分に合った条件を満たす企業選びが重要です。

どのように転職活動を進めていけばよいか、難しく感じる方は、マイナビ営業エージェントがお力になれます。営業職を熟知したキャリアドバイザーが、応募書類の添削や面接対策まで、幅広くサポートします。

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マイナビエージェント編集部

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