更新日:2022/05/27
BtoBビジネスがメインとなり、化粧品や医薬品など様々な生活必需品を扱う化学メーカーは、就職先や転職先として人気です。自社で開発した素材や製品を顧客に提案する、化学メーカーの営業職を志望する方もいるでしょう。
ここでは、化学メーカーの営業職の仕事内容や求められるスキルのほか、化学メーカーの営業職のキャリアプランについて解説します。
目次
化学メーカーとは、石油や天然ガスなどの原材料に化学変化を加えたり精製したりすることで、様々な製品を生産して販売する企業のことです。具体的に、プラスチックなどの石油化学製品や半導体などの電子材料、ガラスやセラミックスなどの無機材料などを生産・販売します。
化学メーカーは主に、総合化学メーカー、誘導品メーカー、電子材料メーカーの3つに分けることができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
総合化学メーカーとは、エチレンなどの基礎原料の精製から、合成繊維などの中間製品の製造、ペットボトルや健康食品素材といった様々な分野の製品の開発、販売までを行っている化学メーカーのことです。
誘導品メーカーとは、ペットボトルや洋服などの最終製品を作るために必要な、プラスチックや合成繊維などの中間製品(誘導品)を生産する化学メーカーです。
誘導品には、ポリエチレンやポリスチレンといったプラスチック、合成ゴム、合成繊維などがあり、自動車メーカーや食品・飲料メーカー、商社などに販売されます。
電子材料メーカーは、半導体やディスプレイといった電子材料を生産する化学メーカーです。基礎原料や誘導品を購入して電子材料を生産し、電子機器を製造するメーカーなどに販売します。
化学メーカーの営業は、その他の業界の営業と比べてどのような違いがあるのでしょうか。続いては、化学メーカーの営業の特徴をご紹介します。
化学メーカーの営業活動は、既存顧客を対象としたルート営業がメインとなるのが特徴です。一般的に化学メーカーは、新規商品を次々に売り出すのではなく、既存商品を安定的に販売しながら新規商品を開発するからです。
営業担当者は顧客とコミュニケーションをとりながら顧客企業のニーズをくみ取り、自社製品の提案を行い、契約を継続させます。
また、製品を販売した企業に対して、定期的にアフターフォローを実施するのも営業職の大切な仕事です。次の開発や既存製品の改良に活かすため、顧客に改善点などのヒアリングを行います。
化学メーカーの営業は、自社工場や生産を委託する工場と連携する必要があります。
素材や製品を生産するにあたっては、在庫を考えた上で生産量を調整しなければなりません。在庫が増えすぎると、コスト管理に影響が出てきてしまいます。/p>
化学メーカーの営業は、特殊な製品を扱い、ルート営業が中心という特徴があります。化学メーカーの営業では、どのような人が活躍することができるのでしょうか。
化学メーカーの営業に求められる資質について解説します。
ルート営業がメインになる化学メーカーの営業では、顧客と信頼関係を構築できるコミュニケーション能力が必要です。長いつき合いの顧客に対しても、丁寧にヒアリングした上で有益な情報提供を心掛けることなどが重要になります。
化学メーカーの営業には、学習意欲や知識欲が求められます。
化学メーカーで扱う製品は専門的で日々進歩しているため、顧客に適切な提案をしたり、顧客からの質問に適切な回答をしたりするためには、常に最新の知識を学び続ける必要があります。
化学メーカーの営業に転職を考えるのであれば、自分の資質やスキルを理解して、マッチする企業を探すことが大切です。
化学メーカーの営業に転職するための、具体的な方法をご紹介します。
化学メーカーの営業に転職する方法として、求人サイトで募集情報を探して応募するという方法が挙げられます。
求人サイトを利用して転職活動を進めるメリットは、自分のペースで進められることです。空き時間を有効活用して、勤務地や給与、業務内容などの条件を納得いくまで検討した上で応募することができます。登録した履歴書を見た企業からオファーが届く求人サイトもあります。
化学メーカーの営業に転職するには、転職エージェントを利用するのもおすすめです。転職エージェントを利用する最大のメリットは、客観的な視点に基づいてアドバイスしてもらえたり、自身の市場価値に即して適切な転職先を紹介してもらえたりすることです。
また、転職エージェントでは、応募書類の添削や面接対策などのサービスを受けることができ、面接の日程調整なども代行してもらえるため、在職中の方も無理なく転職活動を進めることができます。
化学メーカーの営業職のキャリアプランは、他業界の営業職と大きな違いはありません。
続いては、化学メーカーの営業職のキャリアプランをご紹介します。
営業職のキャリアプランとして一般的なのは、管理職へのステップアップです。管理職に昇進するためには、営業としても優秀な成績で、マネジメント能力に長けていることなどが条件となります。
自社で思うようなキャリアプランが描けない場合や、営業としてより幅広いスキルを身に付けたい場合は、同業他社や、他の業界に転職するのもおすすめです。扱う商材や、環境を変えることで自分のスキルをより活かせる場合があります。
営業職のキャリアプランとして、営業経験を活かして、他の職種に転職する選択肢もあります。顧客の課題を把握して解決策を提案するスキルは、コンサルタントなどの職種にも応用できるでしょう。
また、営業の資料作成業務で培った事務能力を活かして、事務職として活躍できる可能性もあります。
化学メーカーの中には、人口減少による国内市場の縮小を見越して海外に事業展開する企業や、付加価値が高い機能性化学品の生産に注力する企業も増えています。
今後の発展が見込まれる化学メーカーの営業として活躍したいという方は、マイナビエージェントにご相談ください。
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