商社営業の志望動機の書き方を解説│業務内容や求められるスキルとは|求人・転職エージェント

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更新日:2022/05/11

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商社営業の志望動機の書き方を解説│業務内容や求められるスキルとは

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この記事のまとめ

  • 商社営業にはコミュニケーションスキルや課題解決スキル、語学の堪能さといった能力が求められる。
  • 志望動機は総合商社と専門商社とでそれぞれアピールしたい内容を分けて考える意識が重要。
  • 企業の特徴やビジョンを理解し、自身がどのように貢献できるのかを確実に伝えることが大切。

商社営業に憧れを抱き、転職したいと考えている方もいるでしょう。しかし、これまで商社に携わったことがなければ求められる人物像が把握しづらいため、志望動機を考える際にどのようなことを伝えればよいのかイメージするのが難しいかもしれません。

そこでこの記事では、商社営業への転職時に高評価につながる志望動機の書き方を解説します。これから商社を目指す方はもちろん、志望動機の書き方が分からない方もぜひ参考にしてください。

目次

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まずは商社業界と営業の仕事内容を理解

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これまで商社での業務経験がない場合、商社のビジネスモデルや業務内容を具体的にイメージするのは難しいでしょう。そのため、まずは商社に関する基本的な情報を押さえるのが得策です。ここでは、商社業界と営業の仕事内容を解説します。

利益構造の仕組み

商社の利益を生み出す構造には「トレーディング」と「事業投資」の2つがあります。トレーディングとは、商品やサービスを扱う中で手数料を得るビジネスモデルのことです。扱う商品・サービスは食料品や精密機器など多岐にわたります。

一方、事業投資とは将来的に成長する見込みがある事業への投資で利益を生み出すビジネスです。専門的な技術や資金を投じて、多くの配当が得られる事業を育てます。

総合商社とは

総合商社とは、貴金属やアパレル、自動車などさまざまな商材を扱う企業を指します。取り扱っている商材の種類は3万を超えるともいわれています。また、一般に国内で総合商社と呼ばれる企業は計7社で、いずれも日本を代表する大手企業です。

専門商社とは

専門商社とは、特定ジャンルに特化した商材を扱う企業のことです。日用品や家具、モバイル端末など特定分野の商材を中心にビジネスを展開します。総合商社に比べて規模は小さいものの、ジャンル別の競争力では大手に負けない強さを誇る企業も少なくありません。

営業の仕事内容

商社営業は、営業活動で仕入れた商材を販売する仕事です。新規顧客の獲得に加え、仕入れ先を確保するのも重要な業務のひとつです。状況によっては市場ニーズを汲み取るための分析を行う必要もあります。

また、商社営業は国内のみならず、世界の企業を対象としています。自社にとって都合のよい取引をするため、日々企業と交渉を繰り返している点が特徴です。

メーカー営業との違い

商社営業とメーカー営業の違いは明確です。メーカー営業の目的は、自社の商品販売にあります。顧客からの問い合わせにも応じるほか、アフターサポートの担当も業務のひとつです。

一方、商社営業の場合は対象となる商材に制約はありません。商品の提案を通じて顧客が抱えている課題を解決するのも商社営業の大切な仕事です。

商社営業で求められる能力や人物像

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商社営業は、対人スキルや課題解決力など複数のスキルを発揮しながら業務を遂行する能力が求められます。実際、商社営業として第一線で活躍しているのは顧客と良好な関係を構築しながら問題点を解決し、商品の提案を行える人材です。ここでは、商社営業に求められる能力や人物像を解説します。

リーダーシップやチャレンジ精神が豊富

商社営業では、チャレンジ精神を持って業務に取り組む姿勢が求められます。ビジネスを成長させるためには、新規顧客を獲得して競争力を高めなければなりません。

そこで重宝されるのが、柔軟性や行動力のある人材です。リーダーシップを発揮し、自身の力で市場を開拓するといったバイタリティに富んだ人物は商社に不可欠といえるでしょう。

外交的でコミュニケーションが得意

商社営業は既存顧客だけではなく新規開拓の機会も多いことから、初対面の方とでもコミュニケーションを図れる社交的な人材が好まれます。

顧客との良好な関係性を構築できるかどうかも大切な要素のひとつです。顧客との密なコミュニケーションは信頼感につながり、商材の購入へと結びついていくためです。商社営業を目指すにあたり、コミュニケーション能力は必須といえるでしょう。

課題解決に積極的

商社営業の本質は「課題解決」にあります。商材を販売する上で、クライアントがどのようなことに悩んでいるのか、あるいはどのような要望を抱えているのかなどを深く理解する必要があるためです。

したがって商談の現場では、商材の提案ではなく丁寧なヒアリングが求められます。あくまでも商材は課題解決のためのツールであり、顧客の悩みの解決や希望に応えることが最優先であることを押さえておきましょう。

英語に抵抗がない

商社営業として活躍したいのであれば、最低限の語学力が必要です。少なくともTOEICで600点以上のスコアは求められるでしょう。海外企業とのやりとりも多いため、語学スキルを適宜磨いておくのが得策です。

また、資格を持っていると活躍の幅が広がります。語学関連の資格はもちろんのこと、金融系や貿易系の資格なども業務に直結するものが多いためです。交渉時の発言にも説得力が増すため、取得できる資格があればチャレンジしてみましょう。

商社の営業として働くメリット

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商社の営業として働くと幅広い種類の商材に携われるほか、海外企業との商談といった貴重な業務経験も積めます。業務を通じて得られるメリットを知っていれば、転職のモチベーションアップにもつながるでしょう。ここでは商社の営業として働くメリットを解説します。

多様な商品を販売できる

商社で取り扱う商品には制約がありません。そのため営業に携わる中で、さまざまな商品・サービスを売る経験を積めるでしょう。

またあらゆる商材を扱うため、商品に関する知見が自然と身につく点もメリットのひとつです。市場のニーズもつかみやすくなります。特定の商品に限らず、さまざまな商品の販売に携わりたい方が適しているといえるでしょう。

グローバルな活躍ができる

商社営業の仕事に従事すれば、海外企業を対象とした取引を経験できます。商談やオンライン会議などでは持ち前の語学力を生かせるでしょう。英語や中国語などの言語に精通している方であれば、活躍の見込みがあるといえます。

また、国外への転勤を命じられることもあります。特に規模が大きい商社に勤めている場合、海外に支社を設けているケースも少なくありません。グローバルに活躍する人材を目指せる点は大きなメリットといえるのではないでしょうか。

年収が高めである

商社は、平均よりも給与水準が高い傾向にあります。たとえばマイナビエージェントの調査によると、年代別の平均年収は20代で300〜350万円、30代で400〜440万円です。

また、商社の年収は、同年代の平均値よりも高めです。特に総合商社の場合、一般的水準と比べて倍以上の報酬をもらえるケースも少なくありません。高年収を希望する方はチャレンジする価値があるといえるでしょう。

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商社営業の志望動機ポイント

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商社営業への志望動機を考えるにあたり、どのようなポイントを押さえれば高評価につながるのかは気になるところでしょう。ここでは、商社営業の志望動機を作成する際に押さえておきたいポイントを解説します。総合商社と専門商社とではそれぞれポイントが異なるため注意しましょう

総合商社の場合

まずは転職先が総合商社でなければならない理由を伝えましょう。前職でも経験できそうなことや実現可能な内容ではなく、総合商社の環境でなければ得られない経験やスキルを明確にすることがポイントです。幅広い商材を扱える点や語学力を生かせる旨などを添えると伝わりやすくなります。

また、自身の経験やスキルが総合商社で生かせる点や、応募先企業でどのように貢献できるのかを伝える意識が重要です。採用担当者から「必要な人材」と判断してもらうため、企業のニーズを研究・分析して志望動機に絡めましょう。

専門商社の場合

専門商社の場合は、企業がメインに扱っている商材へのこだわりを伝えましょう。具体的には商材のニーズが高く市場で求められていることや、価値が高いと認識しているため多くの方に利用してほしいといった熱意です。

自身が専門商社に適性がある旨もしっかりと伝えましょう。コミュニケーションスキルや心身の強さなどをアピールすると、高評価につながります。スキルを生かしてどのように貢献したいかといったビジョンも織り交ぜると、さらに好印象を持ってもらえるでしょう。

商社営業の志望動機で注意する点

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書くべきポイントを押さえて志望動機を作成したものの、採用の場にそぐわない内容まで記載してしまっていることがあります。しかし企業から不適切と判断される表現は、なかなか自分では気づけないものです。ここでは、商社営業の志望動機を作成する際に注意すべき点を解説します。

総合商社の場合

志望動機を伝える際は、入社理由を明確にしましょう。総合商社への入社意欲が高ければ、評価されやすいと感じるかもしれません。しかし根拠がなければ、採用担当者から「内定が欲しいだけかもしれない」と判断されてしまいます。説得力のある入社理由を考えましょう。

また、専門商社でもできることをアピールするのは避けましょう。具体的には「営業がしたい」「顧客の課題を解決したい」といった抽象度の高い内容です。総合商社でなければならない理由を明らかにすると、採用担当者にも納得してもらえます。

専門商社の場合

専門商社の採用試験を受ける際に避けるべきなのは、競合他社との違いを正しく理解せずに志望動機を伝えることです。

応募企業の強みや扱う商材のセールスポイントを理解していないと、採用担当者から「なぜ競合他社を志望しなかったのか」といった疑問を持たれる可能性があります。競合他社とどのような点で差別化を図っているのかを認識した上で、志望動機を伝えましょう

自分の利益だけを考えた志望動機もマイナスイメージにつながります。報酬や福利厚生といった条件面だけで判断していると思われないためにも、自身がどのように企業へ貢献できるかを優先して考えましょう。

商社営業の志望動機の例文

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アピールすべきポイントや注意点を押さえた上で、志望動機を作成します。総合商社と専門商社とでは伝えるべき内容が異なるため、それぞれの企業の特徴をしっかりと把握し、過不足なく必要な情報を伝えましょう。ここでは商社営業の志望動機の例文を紹介します。

総合商社の場合

【例文】
海外の企業と連携する中で、日本の存在感を世界にアピールする仕事に魅力を感じています。私自身、日本で生産されている良質な製品やサービスのうち、世界的に評価されているものはまだまだ少ないと感じており、もっと世界に発信できる仕組みを築きたいと考えています。

貴社はグローバルにビジネスを展開しており、新規顧客の獲得にも余念がない環境と存じます。語学力を生かしたコミュニケーション能力や、新しいビジネスにチャレンジする行動力を武器に貢献させていただきます。

専門商社の場合

【例文】
国内の豊かな食文化を世界中にシェアできる仕事に強い関心があります。国内で流通している食材はもちろん、日本産の惣菜・お菓子などは品質と安全面の両方で世界的に強い信頼があります。実際に私が日本のお菓子を欧州圏の同僚に渡したところ「自国でも絶対に流行する」と評価をもらえました。

特に海外の食品企業と豊富なネットワークを築いている貴社においては、国内食品のさらなる流通量増加を目標に掲げているかと存じます。前職で培った交渉力や課題解決スキルを生かして、存分に貢献したいと考えています。

まとめ

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商社営業では、社交性や課題解決力などに長けた人材が重宝されます。海外とのやりとりも多いため、語学スキルが求められるケースも少なくありません。

志望動機を作成する際は、総合商社と専門商社のどちらを希望するかで内容が異なります。企業のビジョンや特徴をしっかりと理解し、自身がどのように貢献できるのかを考える意識が重要です。

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