更新日:2022/05/11
この記事のまとめ
SaaSに携わる仕事のうち、SaaS営業に興味を持っている方もいるのではないでしょうか。しかし同時に、転職活動での志望動機や自身のアピールポイントなど、準備が大変といったイメージをお持ちかもしれません。
そこでこの記事では、SaaS営業の志望動機や書き方を例文とともに解説します。まさにいまSaaS営業を目指して転職活動をしている方に参考となる内容です。
目次
IT専門用語の中でも耳にすることが多い「SaaS」。クラウドサービスに関する用語だと認識していても、具体的な内容まで把握している方は少ないかもしれません。ここでは、SaaSの概要からSaaS営業の特徴に至るまでを詳しく解説します。
SaaSとは「Software as a service」の略称です。パッケージ製品として扱われていたソフトウェアを、オンライン上で提供・利用できるようにした形態を指します。SaaSの利用により安定した収益やビジネスの成長、幅広いデータの取得など、多くのメリットにつながることを期待できます。
SaaSを取り扱う上では、クライアントとの長期的な関係性が欠かせません。継続的に利用してもらうためにも、高い顧客満足度を維持し続ける必要があります。そのため近年では、カスタマーサクセス・フィールドセールスといった職種にも注目が集まるようになってきました。
PaaSとは「Platform as a Service」の略称です。主にOSやデータベースといったプラットフォームを、インターネット上のサービスとして提供する形態のことを指します。
SaaSがユーザー・データ管理を中心にサービス展開しているのに対し、PaaSではAPIやデータベースといった開発に必要なミドルウェアを提供します。開発の効率化やコスト削減を目的として利用されるのが特徴です。
一方のIaaSは「Infrastructure as a Service」の略称です。インターネット上でネットワークやハードウェアなどのインフラを提供するサービスであり、SaaS、PaaSを構築する土台となります。
SaaSはPaaSとIaaSをベースに成り立っており、これらの組み合せでクラウドサービスとして提供されています。
SaaSの提供モデルであるサブスクリプションは、新しいビジネスモデルとして需要が高まっています。サービス利用者が急増している背景には、月額料金の安さや導入の手軽さ、インターネットがあればどこでも使える利便性などがあるためです。
特に導入の手軽さはビジネスを展開する上で重要な要素のひとつです。新規で自社サービスを構築するより速いスピードでサービスを使えます。効率的にビジネスを加速させるためにも、非常に有用と言えるでしょう。
SaaSビジネスの特性上、解約率の低下は収益の安定に直結します。継続的にサービスを利用してもらうことが、サービス運営の維持につながるためです。そのためSaaS営業では、クライアントの継続率やサービス導入後の支援などを重視します。
具体的にはクライアントの意向を汲み取り、製品に反映させることです。マーケティングや自社製品に関する知見も必要なため、積極性を発揮して学び続けられる人材が重宝されます。
SaaS営業を目指すなら、説得力のある志望動機を準備しておきたいものです。しかしIT業界の営業職において、どのようなアピールが評価につながるのかイメージしづらいでしょう。ここでは、SaaS営業の志望動機を3つのポイントに絞って解説します。
SaaS営業として業務を遂行するには、サービスに関する専門知識やコミュニケーション能力、クライアントの業務要件チェックなど多種多様なスキルが求められます。
過去の実績や経験からどのように役立てるか、採用担当者にきちんと伝えましょう。企業によっては保有資格を評価してもらえることもあります。業務や成果に直結する魅力があれば、積極的にアピールしましょう。
採用担当者が知りたいポイントのひとつに、転職理由が挙げられます。企業としては「将来企業に必要な人材か」や「成果を残してくれそうか」といった点をチェックしておきたいためです。
そのため志望動機を伝えるには、企業と自身の相性を考慮する必要があります。事業内容やクライアント層を理解して、自身がどのような価値提供ができるかを正確に伝えましょう。
採用の場では現時点での保有スキルに加え、将来性をアピールする必要性があります。過去の実績や習得したスキルを明確にし、入社後どのように貢献できるかを伝えましょう。
特に未経験から応募する場合、将来のビジョンや業務への熱意を評価してもらえることがあります。企業が求める人物像をイメージしつつ、将来性の高さをアピールするのがおすすめです。
すでにIT営業としての経験があれば、志望動機にも説得力が増します。これまでの経験やスキルを存分にアピールして、選考を有利に進めましょう。ここでは、職務経験がある場合の志望動機例を紹介します。自身の経験を踏まえつつ、アレンジを加えて志望動機を仕上げましょう。
【例文】
私は法人向けパッケージソフトの提案営業として、3年間勤務しております。業務においてはクライアントの課題解決と業務効率化のため、丁寧なヒアリングと分かりやすい説明を意識してまいりました。クライアントからは「あなたになら安心してなんでも相談できる」といった評価を頂いたこともあります。
この度は現職での経験を生かし、さらに付加価値の高い営業活動をしたいと考え、転職を決意しました。これまで培ったスキルを存分に生かして貢献してまいります。
経験者の場合は自身の得意分野を明確にした上で、どのように企業へ貢献できるかをアピールするのがポイントです。採用担当者に「即戦力」として活躍できることを伝えましょう。
一方で、転職理由に矛盾が生じないような配慮も欠かせません。転職に至った経緯や、転職先企業の持つビジョンへの共感などで一貫したアピールを心掛けましょう。
まだIT営業としてのキャリアがない場合、職種への熱量をアピールしましょう。現職での経験や営業を志すきっかけとなった出来事などから、応募先企業の志望理由を考えます。ここでは職務経験がない場合の志望動機例を紹介します。
【例文】
私は現在、美容関連商材のECサイト運営を担当しています。業務の中心はオンラインでの受発注対応ですが、新規顧客獲得に向けた社内プレゼンを複数回経験し、コミュニケーションスキルを磨いてきました。
以前より高い付加価値を提供できる法人向け商材を扱う職種へのステップアップを検討していたところ、社内で貴社サービスの導入により業務効率が大幅に改善したことがありました。
そこで今回、貴社が募集している営業職への応募へと踏み出した次第です。IT営業職の経験はないものの、まずはIT関連の資格取得に向けて学習中で、貴社サービスの拡大に向けて努力を惜しまない所存です。
異なる職種からの転職でも、入社後活躍できるといった内容を根拠とともにアピールをしましょう。保有スキルのアピールや入社に向けて知見を広げているなどの熱意は、採用担当者の高評価につながりやすくなります。
特に資格取得に向けた学習は、魅力的なアピールポイントになるでしょう。業務時間外に自己研鑽を欠かさない姿勢が、新たな業務への熱意・チャレンジ精神として伝わるためです。
SaaS営業に従事するには、クライアント折衝や提案力などさまざまなスキルが求められます。自身の適性を把握するためにも、求められる能力を把握しておきましょう。ここではSaaS営業に必要な適性を解説します。
SaaS営業では、高いコミュニケーション力やヒアリング力を求められます。営業活動では、まず顧客の要望や意図を汲み取ることが重要だからです。
顧客の悩みや課題がどこにあるのかを丁寧にヒアリングし、情報を引き出しましょう。なお顧客との信頼関係が成り立っていないうちに、いきなり商品やサービスを提案すると煙たがられる可能性があります。営業としては避けたほうが無難でしょう。
SaaS営業をするなら、論理的な思考が欠かせません。クライアントからヒアリングした情報をもとに解決すべき課題を設定したり、課題解決に向けた計画を構築したりするためです。
数値などの定量面と合わせてロジカルに考え、クライアントに分かりやすく伝えられる技術が求められます。
SaaS営業ではITの専門的な知識以外にも、クライアントの業界に関連する知識もインプットする必要があります。さらに自社製品を多くのクライアントに利用してもらうためにも、マーケティングの視点を持って業務に携わる意識が欠かせません。これまでに身につけた知見やスキルも存分に生かしつつ、説得力のある志望動機に仕上げましょう。
SaaS営業を目指すなら、説得力のある志望動機が不可欠です。業務に役立つスキルや将来性の高さをアピールして、採用担当者の高評価につなげましょう。
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