更新日:2024/02/08
この記事のまとめ
ハウスメーカーに転職したい場合、どのように志望動機を書けば良いのでしょうか。志望動機は入社したい企業への最初のアピールの場です。うまく採用側に興味を持ってもらえなければ、面接にすら辿り着けない可能性もあります。
志望動機をうまく伝えるには、下準備が大切です。会社や業界のことを理解できていれば、より深く納得度の高いものが作れるでしょう。
そこでこの記事では、ハウスメーカーの志望動機を書くための情報をまとめました。気になる書き方のコツに加えて、仕事内容なども解説しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
志望動機をいきなり書き始めると具体性に欠け、魅力的なPRができません。志望動機を書く前には3つの準備が必要です。
それぞれ具体的に解説します。
住宅や不動産に携わる業界は、ハウスメーカーだけではありません。数ある住宅関係の仕事のなかで、なぜハウスメーカーを志望するのか明確にしておきましょう。
伝え方次第では、別業界の方が良いと思われてしまう可能性もあります。また、自分の提供したかった住居に携われず、入社後のギャップに苦しんでしまうこともあります。
ほかの住宅関係の業界ではなくハウスメーカーを選んだ理由は、必ず意識すべきポイントです。
多くの企業の中で、その会社を選ぶ理由も明確にしましょう。同じハウスメーカーでも力を入れている事業や提案している住宅の特徴はさまざまです。
自分の挑戦したいことや興味を持ったきっかけと絡めて、その会社で働きたい理由を伝えられるようにしておきましょう。
志望動機には、なぜあなたを採用すべきなのか判断できる内容も盛り込む必要があります。採用者に入社後のメリットを提示できるように、現在自分が持っている資格や、現職での実績を棚卸しして、アピールポイントを洗い出しておきましょう。
住宅に関わる業界は、ハウスメーカーに限りません。志望動機をわかりやすく伝えるには、仕事内容を理解することが大切です。ハウスメーカーに加え、ほかの住宅関係の業界とどこが違うのか、仕事内容の違いについても理解しておきましょう。
ハウスメーカーは、戸建ての住宅設計や施工を行う会社です。各社独自の商品を持っており、短納期・低コストで住宅を供給しています。
住宅販売にとどまらず、点検やリフォームなど、家に関することをトータル的に扱っている企業もあります。
その他、住宅を扱うほかの業界との違いも解説します。
工務店は年間の住宅供給が20〜30棟程度であり、ハウスメーカーより小規模です。提供する住宅数が少ない分、注文住宅を中心に扱うことができ、完全オーダーメイドの家造りに強いのが特色といえるでしょう。
顧客の要望や理想に応えられる強みがある分、一棟あたりの単価が高くなる傾向があります。
ディベロッパーも住宅に関する業務を担いますが、街づくりの一環で住居を建てています。戸建住宅が集合したエリア開発やタワーマンションの建設など、コンセプトを持ったエリア開発を行うのがディベロッパーの役割です。
ハウスメーカーより街全体を意識した規模の大きな開発を行っています。一方、ハウスメーカーは住居を必要とする個人に重きをおいており、買い主のニーズに合わせた住宅の建設を行っているのが特長です。
ハウスメーカーで志望動機を書くときは、3つのコツを意識しましょう。
それぞれ具体的に解説します。
まず伝えるのは、なぜその企業で働きたいのかという理由です。ここでは、志望企業を選んだ理由とともになぜその職種が良いのかも端的に示しましょう。
伝え方のポイントとして、最初に結論から伝えることで、採用担当者にわかりやすく志望動機が伝わります。直後に、自身の経験に紐付けながら理由を膨らませます。エピソードを交えつつ、その企業ならではの理由付けをすることで、納得度の高い志望理由を書けるでしょう。
理由を述べた後は、入社後にやりたいこととどのように会社に貢献できるのかを示します。転職の場合は新卒採用以上に、どう貢献できるかの部分が重視されます。
ハウスメーカー間で転職する場合は、前職で達成した実績を伝えます。このとき、前の企業を否定しないように注意しましょう。あくまで志望動機は前向きな言葉で伝えるべきです。
異業種から転職する方は、ハウスメーカーの業務に直結する実績やスキルはないかもしれません。この場合は、前職の実績を延べつつ、どのように経験を活かしたいか伝えます。同時に、ハウスメーカー業界で働く熱意や、転職に向けていま勉強していることをアピールすると良いでしょう。
志望動機全体にいえることですが、読みやすい文章を書くように意識しましょう。具体的には以下の点を意識するとわかりやすくなります。
ハウスメーカーの場合、営業・設計職ともにお客さんの要望を把握しつつ、その希望に沿った提案を繰り返して理想の住居を形にしていきます。そのため、お客様にわかりやすく伝える能力は職種を問わず必要なものです。
志望動機を読んだときに、「この文章を書く人ならば現場でも活躍できそうだ」と思ってもらえるように、わかりやすい文章を書くことが大切です。
どのように志望動機を書くか悩んでいる方に向けて、例文をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしてください。
なお、下記の記事ではさまざまなメーカーの営業職を目指す方向けに志望動機の例文を多く紹介しているので、ぜひご覧ください。
【例文】
前職では食品メーカーの営業を5年担当し、担当エリアの売上ナンバーワンを達成しました。より高額な商品を扱う営業として挑戦したいこと、およびエンドユーザーの喜ぶ姿を直接見たいという思いからハウスメーカーに関心を持ちました。
なかでも貴社は独自の資材調達経路や設計の仕組みを整えており、よりリーズナブルな価格でお客様に住宅を届けられる点に魅力を感じています。
前職で培った相手の要望をヒアリングする力と提案力を生かし、貴社の利益に貢献したいと考えます。
【例文】
私はディベロッパー業界の設計職として働いています。今まではマンションの設計に携わってきましたが、より個人の希望に合わせた住宅を提供したいという気持ちが強くなり、転職を決意しました。
中でも貴社は断熱性にこだわり、省エネにも貢献しているため、人にも環境にもやさしく長く住み続けられる住居を提供している点に魅力を感じました。
魅力的な住宅をたてるために他部署の意見を吸い上げつつ形を作り上げる設計スキルで、貴社でも貢献したいと考えています。
ハウスメーカーではどのような人が求められているのでしょうか。具体例を4つ紹介します。
コミュニケーション能力は、営業職に限らず、技術職でも必要な能力です。
ハウスメーカーではお客さんの生活スタイルに踏み込んで話をきき、設計を進める必要があります。工事に関わる施工管理職の場合も、近隣住民への挨拶など人と話す能力は必須です。
特に戸建てを扱うことが多いので、一人ひとりと密に話をするのがハウスメーカーの特長です。人と話すことが好き、または得意な人に向いています。
住宅は人生最大の買い物の一つであり、お客様の期待値が高いのも特色です。プレッシャーに強い人であれば、仕事をやりきることができるでしょう。
特に営業職は歩合給が中心なこともあり、ノルマがある会社も多いため、より緊張感のある環境で成果を出せる人が求められます。
責任感が強い人もハウスメーカー向きです。お客様の都合に合わせるため土日の出勤も多く、比較的忙しい業界であるため、責任感が強く、やりきる力を持っている人が良いでしょう。
高額の商品を扱うことからも、責任感が特に求められる仕事です。
ハウスメーカーでは、一人ひとりのライフスタイルに合わせて個別に提案をしていきます。相手を考えてより良い内容を突き詰め、住居を完成させるため、根本的に人を喜ばせるのことが好きな人は向いているでしょう。
ハウスメーカーへの転職を考えるならば、ほかの住宅・不動産関係の仕事との違いを理解することが大切です。それを踏まえて、なぜハウスメーカーが良いのかを適切に伝えられれば、志望動機はより採用担当者に納得してもらいやすくなります。
また、業界研究をした上で、なぜその企業を志望するのかわかりやすく伝えられれば、採用の可能性はより高まるでしょう。ぜひ、仕事への理解を深めた上で、自分の前職での実績をアピールし、内定を勝ち取ってみてください。
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