更新日:2022/05/24
転職などで自分の履歴や能力・スキルを伝えるために必要なポートフォリオですが、エンジニアを目指す場合、必要なのでしょうか。
ポートフォリオは、自分のスキルレベルを示すために非常に役に立つツールです。
本記事では、未経験者・経験者別のポートフォリオ作成のポイントやメリットについて解説します。
目次
特定の職種におけるスキルや力量を、第三者に正確に理解してもらうために作成する「作品集」がポートフォリオです。
また、ポートフォリオを作成するメリットは、自分の能力を証明できることと、業務に関する熱意を示せることが挙げられます。
ポートフォリオ(Portfolio)の語源は、イタリア語で"札入れの財布"を意味する「Portafoglio(ポルタフォリオ)」です。
接頭語の"Porta"は、運ぶ・保つという意味があり、英語の「portable=携帯用の」に通じます。
自己紹介のためのツールとして定期的にポートフォリオの情報を更新し、携帯しておくといいでしょう。
エンジニアにとってポートフォリオは、必須のツールではありませんが、転職する際などに用意しておくと、企業に自分をアピールするときに役立ちます。
ポートフォリオには、職種の経験の有無に関係なく、氏名や連絡先、経歴などの基本事項や得意なプログラミング言語など、技術スキルを示すものを記載します。
ただ、職種の経験値により、追加すべき事項が異なります。
では未経験者と経験者のポートフォリオにはどういった内容を示すと良いのでしょうか?
職種未経験者のポートフォリオで示すべきは、応募する職種に対する熱意です。
未経験者のポートフォリオの場合、経験者と比較すると、記載する成果や作品のクオリティが低くみえてしまいます。
しかし、それは未経験者であれば当然のことです。
そのため、自己紹介に加えて、携わりたい業務へのやる気をポートフォリオに盛り込むと印象つけることができます。
職種経験者のポートフォリオで示すべきは、過去の業務実績や携わったプロジェクトの内容です。
ポートフォリオを見る側は、その応募者の技量だけでなく、これまでの職務経験が自社での業務に活かせるか否かという観点からもポートフォリオをチェックしています。
続いては、エンジニアがポートフォリオを作成するメリットを解説します。
口頭で「プログラミングができます」と伝えるよりも、実際に作成したプログラムを提示したほうが、スキルの高低にかかわらず、プログラミングの技術に対する信用度も高まります。
応募した企業に入社した後に、企業が求めていたスキルや技術レベルと違ったなどのミスマッチが起こることがありますが、あらかじめポートフォリオで自身が持つスキルや技術レベルを目に見える形で伝えておくことで、需要と供給のミスマッチを防げます。
企業の人事担当者は、求職者からの応募書類を数多く見ています。
型にはまった履歴書や職務経歴書のみではなく、技量や熱意を証明するポートフォリオを添付することで他の応募者との差別化が図れます。
面接などでうまく自分の言葉で伝えられるか不安に思う方も多いと思います。
エンジニアとして高い技術力があるにもかかわらず、面接などで自分をアピールことが苦手な方などは、ポートフォリオによって、口頭で伝えるよりも効果的に技術力をアピールすることができます。
エンジニア向けのポートフォリオに記載する内容のうち、職種未経験者・経験者に共通する項目は次のようなものです。
エンジニア未経験者の場合、上記の基本事項に加えて、自力でどの程度まで開発が進められるかを記載しましょう。
そうすることで、その人材を採用した後、企業側でどのくらいの教育をするべきか予測できます。
技術だけではなくプログラムの見やすさや操作性への気配りが感じられるポートフォリオであれば、適切な教育により、一人前のエンジニアになる人材と見てもらえる可能性も高まります。
エンジニア経験者の場合は、過去に担当したプロジェクトの内容やプログラミング言語、スキル、作成したサービスに加え、問題に直面した際にどう解決したかという経験談も記載すると良いでしょう。
開発の現場では、頻繁にバグや問題に直面します。
過去に自分が解決してきた問題についてポートフォリオで紹介することで、入社後も困難な問題に立ち向かえる人材であることをアピールできます。
エンジニアがポートフォリオを作成するときのポイントは、次の通りです。
採用担当者は忙しい中、多数の応募書類やポートフォリオを見ています。
見やすく読みやすいポートフォリオにまとめることで、面接する前により良い印象を持ってもらえることにつながります。
ポートフォリオ用の作品を作るときは、制作意図やコンセプトを練り上げてから制作に着手します。
また、ただ作品を掲載するだけでなく、それら作品のコンセプトの紹介や概要説明も添えると良いでしょう。
作品の制作意図は、自分では理解していたとしても、初めて見る相手には伝わりにくいものです。
丁寧に説明を加えることで、採用担当者からの印象アップにつながります。
基本情報以外の要素も追加すると、より効果的なポートフォリオになりますが、情報の詰め込み過ぎは避けたいところです。
アピールしたいポイントに絞り、シンプルかつ分かりやすく、端的にまとめることが大切です。
ポートフォリオに掲載する作品は、プログラミングスクールの課題として作成したものや、チュートリアルに沿って作成したものでも構いません。
ただ、他の応募者と差別化するためにも、可能な限り自分のオリジナル作品を掲載することをおすすめします。
独力で作成したオリジナリティの高い作品であれば、採用担当者の目に止まる確率も高まります。
エンジニア経験者の場合、過去に担当したプロジェクトの成果もポートフォリオに掲載できます。
ただし、企業の中で業務として作成した制作物の著作権は、企業側にあるため、ポートフォリオへ掲載することの許可は得ておく必要があります。
また、どんなに高い技術を駆使した作品であったとしても、公序良俗に反する作品ではいけません。
よくあるのが、オリジナリティやクオリティをアピールするために、プロフィール用の作品に時間をかけすぎてしまうことです。
実際の開発業務には決められたスケジュールとコストがあり、それらの制限の中で、必要十分なクオリティを担保しながら開発できる人材が求められます。
実際の業務をおこなっているつもりで、ポートフォリオの制作に取り組みましょう。
ポートフォリオの作成を開始すると、採用担当者の目に留まる内容になっているのかと不安になることがあります。
このようなときは、多数の企業とコネクションを持つ、マイナビエージェントのような転職エージェントからアドバイスを得ることがおすすめです。
担当者が採用する側の視点から、より効果的なポートフォリオを完成させるためのアドバイスをしてくれます。
エンジニア向けのポートフォリオの作成方法や注意点について紹介しました。
効果的なポートフォリオに仕上げるためには、転職エージェントなどを積極的に活用して、採用担当者からの視点でチェックしてもらうことが重要です。
マイナビエージェントでは、多数の求職者をエンジニアとして送り出してきた実績を活かしたアドバイスをさせていただきます。
そのほかにも、応募書類の添削や面接対策、内定・入社後のアフターフォローまで、手厚くサポートいたします。
まずはお気軽にご相談ください。
IT業界
Webエンジニアに将来性はない?AI発展の3つの影響と生き残るための戦略
IT業界
ネットワークエンジニアの将来性は?需要が高まる理由と必須のスキル
IT業界
システムエンジニアを辞めたい4つの理由と辞める前に確認したいこと