更新日:2023/08/29
この記事のまとめ
現在Webデザイナーとして働いていて、自身の年収がほかの職種と比べてどの程度の水準にあるのかが気になる方は多いでしょう。また、年収を上げるにはどうしたらよいのか、頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、Webデザイナーの年収水準や年収アップにつながるスキル、年収アップを実現できるキャリアパス例を解説します。
Webデザイナーとして年収アップを目指すためにも、転職の方向性を見定めるとともに自身のスキルレベルの向上に努めましょう。
目次
Webデザイナーの年収は企業によって異なりますが、現在の自分の年収が平均と比べてどの程度の水準にあるのかを知りたい方は多いでしょう。そこでまずは厚生労働省が発表している「令和4年賃金構造基本統計調査」に基づき、Webデザイナーの年収水準を詳しく紹介します。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、Webデザイナーの平均年収は480万6,000円です。全産業平均の平均年収496万5,000円と比較すると、やや低めの水準といえます。
ただしWebデザイナーは技術職のひとつであり、自分のスキルレベルを高めてより高い年収を提示する企業へ転職すれば年収アップを実現できます。年収を上げたいと考えているのであれば、日頃からスキルレベルの向上に励みましょう。
次に、Webデザイナーの平均年収を年齢別に見ていきましょう。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、Webデザイナーの年齢別の平均年収は以下のとおりです。
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20代のWebデザイナーの平均年収は300万円台ですが、30代後半になると500万円を超え、50代後半で年収のピークを迎えます。実務経験を積み重ねるほど、年収が上がっていく様子がうかがえます。
Webデザイナーの月給は人によって大きく異なり、10万円台後半の方がいれば100万円以上の方もいます。中でも割合が多いのは24万円~25万9,000円で、全体の約10.5%を占めます。また18万円~19万9,000円が全体の約6.5%、45万円~49万9,000円が全体の約6.1%を占めているのが現状です。
たとえ現在の月給が20万円に満たない場合でも、キャリアやスキルを積み重ねていけば40万円台後半を目指すのは不可能ではありません。Webデザイナーに求められるスキルを習得して対応できる業務の幅を広げ、年収アップを実現させましょう。
Webデザイナーと同じWeb業界で働く職種と比較した際に、自身の年収がどの程度の水準なのかが気になる方もいるでしょう。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」に基づき、Web業界で活躍する職種の年収を以下にまとめました。
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Web業界内でもWebデザイナーの年収水準は低めです。年収アップを実現したいのであれば、スキルアップに励んで担当できる業務の幅を広げるか、上流工程を担う職種への転職を検討するとよいでしょう。
Webデザイナーとして多方面で活躍し、年収アップを実現するには以下で紹介する4つのスキルが必要です。今後のキャリアアップを考えるといずれのスキルも重要なため、日頃から学習に励むとよいでしょう。それぞれの分野でどのようなスキルを学ぶとよいかを詳しく解説します。
さまざまなデザインを制作するうえで、クリエイター向けソフトウェアの操作スキルは欠かせません。Webデザインでは、主に以下のソフトウェアを使用します。
そのほか、動画を扱うのであればAdobe Premiere Proなどの動画編集ソフトを、UI・UXに携わるときはAdobe XDを使用することになるでしょう。
上記のソフトウェアを十分に使えないと業務に支障が出るため、常に学習に励む心掛けが大切です。アップデートで新しい機能が実装されたときは、すぐに試して実務でどのように活用できるか考えることをおすすめします。
Webデザインのトレンドや求められる技術は時代によって大きく変化します。そのため、Webデザイナーとして年収アップを実現するには、Webデザインに関連する知識を学び続けて最新のトレンドに精通することが大切です。また使いやすさや視認性を確保するため、デザインのセオリーを意識しつつも個性的なデザインを生み出すことが求められます。
どのようにサイトを制作すればトレンドのデザインを実現できるかを意識し、学習に励みましょう。
Webサイトの制作には、さまざまなプログラミング言語を使用します。プログラミング言語を習得してプログラミングスキルを高めると、担当できる業務の幅を広げられて年収アップにつながります。また、Webデザイナーよりも年収が高いWebエンジニアへのキャリアチェンジも可能です。
Web業界でよく使用されるプログラミング言語には、主に以下のものがあります。
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ただし、担当する分野によって需要が高い言語は異なります。自身が望むキャリアプランを実現するために必要とされる言語が何かをリサーチしたうえで、学習するとよいでしょう。Webサイトなどにおいてユーザーが直接目にするフロントエンドの開発に携わりたい場合は、上記に加えてマークアップ言語に関するスキルも必要です。
Web業界内でWebマーケターとして活躍したい場合は、マーケティングスキルが求められます。マーケティングスキルの一例は以下のとおりです。
WebマーケターはWebサイトやサービスの利用者を増やす施策を考える職種であり、Webデザイナーよりも年収水準は高めです。WebデザイナーからWebマーケターへのキャリアアップを目指す場合は、データに向き合うスキルや効果的な施策を実施するためのスキルの習得に励みましょう。
現在Webデザイナーとして働いていて年収アップを実現したいのであれば、キャリアチェンジも視野に入れるとよいでしょう。ここでは、Webデザイナーが目指せるキャリアパス例を3つ紹介します。年収アップをかなえるためにも、それぞれの職種に求められるスキルの習得に励むことをおすすめします。
WebエンジニアはWebデザイナーよりも年収水準が高いため、転職することで年収アップを実現できます。Webエンジニアは、ITシステムやアプリケーションなどの設計や開発、運用などを担当する職種です。Webデザイナーとは業務内容が大きく異なりますが、プログラミングに関するスキルを習得すれば転職することは可能です。
なお、Webエンジニアも技術職であるため、長期的に活躍したり年収アップを実現したりするには継続的な学習が必要です。
Web業界で必要とされる新たなスキルを習得し、担当できる業務の幅を広げるのも年収アップを実現するコツのひとつです。業務の幅を広げるのに役立つスキルの一例は以下のとおりです。
自分が目指すキャリアの方向性を定め、実現に必要なスキルを学ぶとよいでしょう。普段からスキルアップに励むと自分の市場価値が高まり、転職による年収アップを実現しやすくなります。
技術職のスペシャリストを目指す以外にも、ディレクターやマネージャーをはじめとした管理職を目指して年収アップを実現する道もあります。経営関連の知識・スキルを学んでコンサルタントを目指すのもよいでしょう。
管理職に転職すると、デザイン制作や開発よりもプロジェクトの管理やクライアントとの渉外がメイン業務となります。ミスマッチを防ぐためにも、事前に適性があるかどうかを確認することが大切です。
転職をすれば、必ず年収が上がるとは限りません。転職による年収アップを実現するためには、ポイントを押さえたうえで転職活動を進めることが大切です。ここでは、Webデザイナーが転職で年収アップを目指す際に押さえておきたい3つのコツを紹介します。
Webデザイナーからの転職を決断したら、まずは自身が望むキャリアの方向性を明確にしましょう。Webデザイナーのスペシャリストを目指すのか、Webエンジニアへキャリアチェンジするのか、管理職を目指すのかによって求められるスキルが異なるためです。
転職活動を始める前に目指すべきキャリアの方向性を設定すれば、スキルの習得時や転職時に軸がぶれるのを防げ、望まない転職にいたるリスクを下げられるでしょう。転職後のミスマッチを防ぐ観点でも重要です。
転職の方向性が定まって必要なスキルが明らかになったら、スキルレベルを高めるための学習に励みましょう。スキルレベルを高めると自身の市場価値が上がり、年収アップを実現しやすくなるためです。
一例として、Webエンジニアへのキャリアチェンジを目指すのであればプログラミングスキルを習得する必要があります。マネージャーなどの管理職を目指す場合は、マネジメントスキルの習得が不可欠です。
同じ職種であっても、企業によって年収は大きく異なります。そのため年収アップを目的とした転職を成功させたいのであれば、より高い報酬を提示してくれる企業を選択することが大切です。
求人を探すときは仕事内容や条件などをチェックすることに加え、年収やキャリアパス、昇給制度についても忘れずに確認しましょう。不明点・問題点があるときは選考中や入社前に確認・交渉しておくことで、ミスマッチを防げます。
Webデザイナーの平均年収は全産業平均よりもやや低めです。しかし、スキルアップに励みつつ自分に合ったキャリアを選択して転職することで年収アップを目指せます。
年収アップを目的としてWebデザイナーからの転職を検討している方は、まず自分に合ったキャリアプランを考えることが重要です。実際に転職活動を行う際には仕事内容に加えて年収を確認し、転職目的を果たせる企業を選択しましょう。
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