更新日:2022/05/31
この記事のまとめ
Webエンジニアとは、Web業界で活躍するITエンジニアの総称です。Webサイトで使用するシステムを開発・運用する役割を担っており、現代社会では欠かせない仕事といえるでしょう。
IT業界にチャレンジしたいと考え、Webエンジニアを目指している方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、Webエンジニアへの転職に役立つ資格を紹介します。事前に資格を取得することで、自身のスキルを客観的に証明できるでしょう。
目次
Webエンジニアは技術職ですが、特定の資格がなければ業務に携われない職種ではありません。資格の有無より、エンジニアとしての経験や業務遂行能力のような即戦力になれるスキルを重視する傾向があります。
ただし、未経験者は実務経験をアピールできません。そこで役立つのが、ITスキルを証明する資格です。資格を取得することで、どの程度のスキルを保有しているのか客観的に分かり、選考を有利に進められます。未経験からWebエンジニアへの転職を検討している方は、必要なスキルを習得するとともに、資格取得を目指すとよいでしょう。
資格を取得するメリットはさまざまです。選考時に有効なメリットも多いため、転職活動を有利に進めたいと考えているのであれば、資格取得を検討するとよいでしょう。ここでは、転職時に資格を取得するメリットについて詳しく解説します。
IT関連の資格を取得することで、資格者として求められるレベルのスキルを保有し、発揮できることが証明できます。転職時には、自身のスキルレベルがどの程度かを応募先企業に示すのに役立つでしょう。
例えば、「Javaを使用したプログラミングができる」だけではスキルレベルがイメージできません。一方、Oracle認定Javaプログラマ Gold SE 11を取得していれば、自力で設計書どおりに機能を実装できるレベルのスキルを保有していることをアピールできます。
自身は選考を有利に進められ、応募先企業は自社が求めるスキルにマッチしているか判断するのに役立つのが資格取得のメリットのひとつです。
Webエンジニアとして働くために必須の資格はありませんが、資格を取得することでWebエンジニアとして活躍したいという熱意を応募先企業に伝えられます。自分自身でスキルアップに励んでいることが分かれば、応募先企業によい印象を与えられるでしょう。
応募者の熱意はスキルレベルとともに、選考における重要な要素です。Webエンジニアに役立つ資格を取得することで、スキルレベルと熱意の両方をアピールできます。
IT関連のスキルを証明する資格は多種多様です。どれを取得すればよいか迷う方もいるでしょう。ここでは、Webエンジニアへの転職に役立つ資格を11種類ピックアップして紹介します。基礎的な資格から専門的な資格まであるため、自身のスキルレベルに合わせて取得しましょう。スキルアップに励んで上位の資格を目指すのもおすすめです。
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基礎的なITスキルを習得していることを証明する資格で、エンジニアの登竜門ともいわれています。出題範囲はストラテジ(経営)、マネジメント(IT管理)、テクノロジ(IT技術)の3分野で、いずれも基礎的な知識を有しているかを測る内容です。基礎レベルの知識・スキルを問う試験で、市場価値はそこまで高くありません。ITパスポート試験をゴールとするのではなく、上位資格へのステップアップを目指しましょう。
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システム設計・開発・運用もしくは戦略立案に携わる方を対象とした試験です。マネージャーの指導に基づいて業務を遂行できるレベルのスキルが求められ、エンジニアとしての基礎が問われます。エンジニアとしてステップアップを目指しているのであれば、基本情報技術者試験から始めて、徐々に上位の資格を取得するのもおすすめです。
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ITエンジニアとしてスキルアップしたい方を対象にした試験です。設計・開発・運用に必要な高いスキルだけでなく、経営戦略・情報戦略に関する知識も欠かせません。基本情報技術者試験に合格した方がステップアップするために取得する資格として最適です。
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HTMLやCSSのようなコーディングスキルやデザインスキル、クロスプラットフォーム対応といった実践的なスキルを総合的に測定する試験です。いずれもWebサイトやWebアプリを開発するのに欠かせません。Webエンジニアを目指すのであれば、取得しておきたい資格のひとつといえるでしょう。
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Web開発に必要なマークアップ言語やプログラミング言語(HTML5、CSS3、JS)に関するスキルを認定する資格です。WebサイトやWebアプリの開発に携わりたいのであれば、取得しておくとよいでしょう。試験はレベル1とレベル2に分かれており、レベル2の認定を受けるにはレベル1の認定がなければなりません。これから受験する方は、レベル1から順番に取得しましょう。
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Javaは汎用性が高いプログラミング言語で、Webアプリやエンベデッドシステムといったさまざまな場面で用いられます。Webエンジニアの現場では、バックエンド開発に携わる際に必要なケースが多い言語です。Javaプログラミング能力認定試験では、アプリを作成できる能力を有することを認定します。取得することで、即戦力として十分なスキルを証明できるでしょう。
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Javaに関するスキルレベルを認定する資格です。基礎的なスキルを認定するBronzeから応用性が問われ高度なスキルを認定するGoldまで3段階に分かれているため、自身のレベルにマッチした試験を受験しましょう。下位の資格を取得した後に上位の資格を目指すことで、さらなるスキルアップにつながります。
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Oracle Databaseは世界的にシェアが高いデータベースで、Webエンジニアとして開発に携わる際に使用することも考えられます。Webアプリにデータベースは欠かせないため、Oracle Databaseを運用できることはアピール材料のひとつになるでしょう。Oracleマスター資格を取得することで、Oracle Databaseを運用するために必要なスキルを十分に習得していることを証明できます。
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PHPはWebエンジニアとしてバックエンド開発に携わる際に使用します。実用的なスキルを習得すれば、即戦力として活躍できるでしょう。試験は、基礎的な知識を問うレベルから高度なスキルを求めるレベルまで分かれています。これから取得を目指す方は、まずは初級試験の合格を目指すとよいでしょう。
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Ruby技術者認定試験はSilverとGoldに分かれており、SilverではRubyに関する文法知識をはじめとした基礎的なスキルが問われます。Goldでは実際にプログラムを組むのに必要な技術が求められるため、取得することでRubyプログラマとして十分なスキルを有することを証明できるでしょう。
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Ruby on Railsに関する専門知識を有することを認定する資格です。Ruby on Railsは開発効率を上げるためのフレームワークで、Web開発の現場でよく用いられます。試験に合格して専門知識を有することが証明できれば、Rubyを使用するWeb開発現場で活躍する道が開かれるでしょう。
Webエンジニアとして開発現場で活躍するには、プログラミングスキルをはじめとしたさまざまなスキルが求められます。未経験からWebエンジニアに転職したい方は、資格取得を目指しつつ、ほかのスキルの習得にも励むとよいでしょう。ここでは、Webエンジニアに必要なスキルを紹介します。
コーディングやプログラム設計に必要な開発スキルは、Webエンジニアにはなくてはならないスキルです。Webエンジニアは開発を担当する部分に応じて、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分かれます。現場で活躍するには両方に対応できる開発スキルが必要です。
フロントエンドエンジニア:表示内容やユーザーインターフェースなど、表示や操作に関わる部分を開発するエンジニア
バックエンドエンジニア:サーバサイドやデータベースなど、スクリプトの実行やデータの処理を担当する部分を開発するエンジニア
Webサイトやアプリを構築する上でデータベースは欠かせません。必要なデータはサーバ上にあるデータベースに格納され、必要に応じてデータベースを操作して呼び出します。
データベースを構築・管理・運用するには、データベース言語であるSQLのスキルが必要です。Webエンジニアとして活躍するには、SQLのスキルを習得するとよいでしょう。代表的なSQLにはMySQLやPostgreSQL、Oracle Databaseがあります。
システム運用においてはセキュリティ対策が必須です。DDoS攻撃や不正アクセスなど、サイバー攻撃の多様化・複雑化により、セキュリティ対策の重要性は年々増しています。大きな被害を防ぐには、高度なセキュリティ対策が不可欠といえるでしょう。セキュリティに関する設計や実装もWebエンジニアの仕事であり、高いレベルのセキュリティ管理スキルが求められます。
Webエンジニアは、プログラミング言語を使用してWebサイトやWebアプリを開発する職業です。ここでは、Webエンジニアが使用するプログラミング言語として、Java・PHP・Python・Rubyの4つを紹介します。いずれもシェアが高く、積極的に習得したいプログラミング言語です。さまざまな現場の最前線で活躍するためにも、継続的に学習しましょう。
Javaは、Webアプリやエンベデッドシステム、デスクトップアプリ、スマホアプリに幅広く用いられているオブジェクト指向プログラミング言語です。汎用性が高いのが特徴で、クロスプラットフォーム対応アプリの開発にも向いています。
大規模な開発に使用することが多く、将来性も期待できるため積極的に習得を目指すとよいでしょう。プログラムを細かく分解し、必要な修正を加えることで容易にアップデートを実装できるのもメリットです。主に、バックエンド開発に携わる際に使用します。
PHPはJavaと同様にバックエンド開発で使用するプログラミング言語です。世界的にシェアが高く、開発に使用する現場が多いため、Webエンジニアとして働きたいのであれば優先度が高い言語といえるでしょう。
PHPはDBMSと連携するidiormというライブラリを提供しています。これを活用することでデータベースの操作が容易になり、開発工数の削減が可能です。ほかにも、HTML内にコードを記述できるなど、Webアプリ開発において便利な機能を搭載しています。
Pythonは習得難易度が低めで汎用性が高いプログラミング言語です。Webアプリのバックエンド開発だけでなく、R言語と合わせてAI開発でも主流の言語として使用されています。したがって、将来的にAI開発やデータマイニング分野を目指したい方、プログラミング言語を一から習得する方におすすめといえるでしょう。自動で問い合わせ対応をするチャットボットなど、AIを活用したWebアプリも存在します。
RubyはWebアプリ開発用のフレームワークとしてRuby on Railsを提供しています。Ruby on Railsはログイン認証を実装するDeviceやテスト用のデータを作成するFakerといったライブラリを提供しており、これらを活用した効率的な開発が可能です。
直感的なコーディングが可能で習得難易度が低いため、これからプログラミング言語を習得する方にも向いています。
Webエンジニアになるために必須の資格はありませんが、実務においては高いレベルの開発スキルが必要です。プログラミング言語をはじめとした開発スキルを習得し、スキルレベルを証明する資格を取得すれば、より有利に転職活動を展開できるでしょう。
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