ITエンジニアのキャリアアップに必要なのは?キャリアプランの描き方を紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2022/05/26

IT業界

ITエンジニアのキャリアアップに必要なのは?キャリアプランの描き方を紹介

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この記事のまとめ

  • 職種が幅広いITエンジニアとしてキャリアアップするためには、具体的なキャリアプランが不可欠。
  • キャリアプランの描き方は、1.現状を知る、2.希望する姿を明確にする、3.具体的なプランを練る、の3ステップ。
  • 最後の転職は30代までに済ませ、最終ゴールを射程圏内に収めることが成功のカギ。

ITエンジニアの就職先は幅広い職種や業態が含まれます。キャリアアップするために転職したほうがよいか迷っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、キャリアプランの立て方を紹介します。キャリアアップは行き当たりばったりではなく、キャリアプランに基づく的確な判断が必要です。現実的で具体的なキャリアプランがあれば、タイミングを間違えることなくキャリアアップへの道を選べるでしょう。

目次

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エンジニアのキャリアアップにはキャリアプランが不可欠

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ITエンジニアのキャリアアップには、業務やスキルの幅を広げたり新たな分野に挑戦したりしながら、自分の価値を高めることが必要です。そのためにも、現実的な道筋を見据えなければなりません。ここでは、キャリアプランを立てることがキャリアアップに必要な理由を解説します。

キャリアプランとは

キャリアプランとは、自分が将来的にどうなりたいかを見据えて、今後積み上げる経歴について考える中長期計画のことです。

ITエンジニアは、業務内容や働き方、必要とされるスキルにかなりの幅があります。キャリアプランでしっかりと道筋を立てないと、周りに流されたり時代のはやり廃りに振り回されたりして、キャリアアップにはつながらない方向に時間や労力を費やしてしまうかもしれません。

キャリアプランがあれば、仕事への取り組み方が変わり、転職やキャリアチェンジといった人生を大きく左右する転換点をキャリアアップにつなげられるでしょう。

ITエンジニアにキャリアプランが必要な理由

金融やマーケティングといった経済の中枢だけでなく、製造業や飲食業、農業に至るまで社会生活のほぼすべての側面でコンピューターが利用されているため、あらゆる分野でITエンジニアが必要です。

ITエンジニアと一口にいっても、職種や分野によって必要とされるスキルや経験は異なります。職場を選ぶ際に、労働環境や給与といった条件のみで選ぶとミスマッチが起こりやすいのも、この業界の特徴です。キャリアプランを立てて道筋を明確にすることで、理想とするゴールに到達できるでしょう。

20代と30代ではキャリアプランにも違いが

IT技術の進歩はめまぐるしく、いままで当たり前に使っていた技術が突然使われなくなることがよくあります。スキルの幅を広げるだけでなく、たくさんのスキルの中からどれを習得するかを見極める目も必要です。

キャリアアップに生かせないスキルの習得に時間をかけると、大きな回り道になります。さまざまな可能性が開かれている20代であれば、経験不足で遠回りすることがあっても、回り道の中から目指すものを見つけるケースもあるでしょう。

一方、経験値の上がる30代になると、ある程度絞り込まなければ貴重な時間を無駄にしてしまうかもしれません。年齢とともにキャリアプランの重要性は一層大きくなります。

ライフプランとキャリアプランの関わり

どのような人生を送るのかというライフプランは、キャリアプランに大きく関係します。「結婚する」「子どもを持つ」「サラリーマンとして定年まで勤め上げる」「趣味の時間が取れるような働き方をする」など、価値観や人生観は人それぞれです。

ライフプランが変われば、キャリアプランは練り直さなければなりません。たとえば、パソコンとネット環境があればできる仕事もあるため、リモートワークで働きながら田舎暮らしという働き方を目指すのも選択肢のひとつです。ライフプランに合わせたキャリアプランでキャリアアップすれば、仕事だけでなく人生も有意義なものになるでしょう。

エンジニアのキャリアプランはこう描く!

ITエンジニアがキャリアプランを立てる場合、「1.現状を知る」「2.希望する姿を明確にする」「3.具体的なプランを練る」という3つのステップを踏むとよいでしょう。

一度立てたキャリアプランは最終決定事項ではなく、毎年見直し、修正を繰り返しながら現実に即したものにすることが重要です。キャリアアップしながらさまざまな人や仕事に触れる中で、理想とする働き方が変化することもあります。自身の健康や家族の問題で、ライフプランが変わることも考えられるでしょう。

方向転換するのであれば、早いほうが有利です。キャリアプランの構築により理想と現実とのずれにも気づきやすく、無駄のない修正ができます。

【エンジニアのキャリアプラン】1.現状を知る

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キャリアプランの第1ステップは、現状を分析することです。自分がいまどこにいるのか分かっていなければ、地図は役に立ちません。キャリアアップのためには、現状を知り、目的地へとつながるルートを見つけることが重要です。ここでは、具体的な方法について解説します。

現時点でのキャリアをまとめる

まずは、いままでの経験を整理します。システムエンジニアやネットワークエンジニアといった職種だけでなく、具体的な業務内容や習得したスキル、経験年数を書き出すとよいでしょう。

ほかにも、業態やBtoB、BtoCといった環境で得た業務知識を書き出すことで、自分の経験やスキル、知識がどのような可能性につながるかが見えてきます。キャリアチェンジした方は、以前の経験やスキルも書き加えましょう。そこにキャリアアップのヒントがあるかもしれません。

自分を分析する

書き出した経験を分析し、自分の強みを確認しましょう。「BtoBやBtoCでプロジェクトに何度も携わった」「特定のプログラミング言語を扱える」「要件定義や設計のスキルがある」といった経験から得た強みを知ったうえでキャリアプランを構築すると、より現実的なプランになります。

また、転職やキャリアチェンジの際にも重要なアピールポイントになるでしょう。ITエンジニアだけでなく、金融や医療、法律、飲食といった分野で働いた経験があれば、業界の仕組みが分かっていることを強みにできます。

いまの仕事を評価する

現在就いている仕事も評価しましょう。満足している点と不満な点を比較することで、現在の会社でキャリアアップするのか、別部署への転属や転職、キャリアチェンジを視野に入れるのかといった判断材料になります。

仕事の量や質といった業務そのものだけでなく、給料、通勤時間、将来性、福利厚生、人間関係、職場の雰囲気といった幅広い項目を評価するとよいでしょう。

【エンジニアのキャリアプラン】2.希望する姿を明確にする

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自分がいる場所が分かったら、次は目的地を決めなければなりません。これがキャリアプランの第2ステップです。なりたい姿をはっきりとイメージできれば、キャリアプランはより具体的なものになります。ここでは、到達する目的地をどのように決めればよいかを見てみましょう。

仕事に何を求めるのかをはっきりさせる

キャリアアップに求めることは人それぞれです。高い給料を望む方もいれば、やりがいのある仕事やポジション、業務の幅の拡大を求める方もいます。

働き方についても考えてみましょう。ITエンジニアが目指す働き方は、専門性を高める「スペシャリスト」とより汎用性の高い「マネジメント職」の2つです。どちらを目指すのかをはっきりさせることで、自分が希望するゴールも見えてくるでしょう。

情報を集めて希望を絞る

理想と現実にはギャップがあるため、理想をすぐに目的地とするのではなく、本当に自分が求めるものと合致しているか確認しなければなりません。情報を集めてより正確な現実を知ることで、目指す方向性はさらに絞れます。

情報収集の方法として、ITエンジニアによる勉強会やコミュニティ活動、SNSがおすすめです。「この人のようになりたい」「こんな働き方がしたい」といったロールモデルが見つかれば、具体性は増すでしょう。ただし、中には不正確な情報や偏った情報もあるため、正しい情報を精査してうのみにしないことも大切です。

大きなゴールを決める

最終目的地を決める前に、大きなゴールを決めるとよいでしょう。まずはスペシャリストかマネジメント職かを決めてから、職種を考えます。ITエンジニアの職種は、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、フロントエンドエンジニア、サーバサイドエンジニア、セキュリティエンジニア、QAエンジニアとさまざまです。

また、IT企業の社員として働くだけでなく、事業会社の社内SEや独立といった幅広い選択肢があります。

【エンジニアのキャリアプラン】3.具体的なプランを練る

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現在地と目的地が決まったら、到達ルートを探りましょう。ITエンジニアは、キャリアによって求められるスキルや経験が異なり、ゴール到達に必要なスキルや経験を身につけるためのプランを練ることが重要です。経験を積んでスキルを習得するには時間がかかりますが、キャリアプランが現実に即したものであれば、確実にゴールに近づけるでしょう。

勉強が必要な分野を見極める

目指すITエンジニアの姿が見えたら、必要なスキルや経験、知識を洗い出します。たとえば、マネジメント職を目指すのであれば、ITに関するスキルや知識だけでは不十分です。スケジュールや予算の管理能力やコミュニケーション能力といった管理者としての能力が必要になるでしょう。

スペシャリストを目指す方には、特定分野における深い知識とスキルが不可欠です。AIやビッグデータ、クラウド、IoTのような最先端領域は、将来性のある分野として注目されています。

現実的なステップを描く

大きなゴールを見据えて、1年後、5年後、10年後にどうなっていたいかを考えましょう。いまの会社でスキルや経験を積むのか、転職して新たなステップへと踏み出すのかは、ITエンジニアのキャリアを大きく左右する決断です。

一度の転職で目指すキャリアに到達したいと考える方もいるかもしれませんが、求められる経験・スキルと現状の差が大きい状態で転職活動を続けても、なかなか実現しません。2社、3社と転職し、ステップアップしながら最終目標に近づくほうが、結果として近道になる場合もあります。

プランを実現するための具体策を探す

キャリアプランを実現するために、スキルを磨く具体的な方法を考えましょう。オーソドックスなスタイルとして、書籍や専門学校、オンライン講座を利用する方法があります。

社内で積極的に手を挙げて、要件定義に挑戦するという方法もあるでしょう。事情が許せば、本業とは別にフリーランスで仕事を引き受け、希望する分野に関係しそうな開発案件で経験を積むといった方法もあります。

キャリアプランを立てる際の注意点

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キャリアプランは毎年見直し修正を繰り返すことで、より現実的なものになります。ただし、修正のたびに大きく方向転換すると時間と労力が無駄になり、目標達成が難しくなるでしょう。ここでは、キャリアアップにつながるキャリアプランを立て際の注意点を紹介します。

30代で目標に近づけるプランを立てる

ITエンジニアは需要も将来性もある仕事です。とはいえ、キャリアアップやキャリアチェンジを考えると、40代以降はやや難しい傾向があります。

30代になると、転職できても条件や給料が下がるケースも見られるため、最後の転職は30代に済ませて最終ゴールを射程圏内に捉えるのが理想です。キャリアプランは修正や方向転換もできますが、タイミングを間違えるとキャリアアップの道が閉ざされる恐れがあるため注意しましょう。

フリーランスにはプラスアルファが必要

ITエンジニアの中には、フリーランスや独立を目指す方も少なくありません。働いた分だけ収入になることや自分のペースで働けるのが魅力です。

ただし、フリーランスはITエンジニアとしてのスキルや知識だけでなく、ほかと差別化できる強みや仕事を取ってくる能力が必要とされます。ひとつの取引先に頼りっぱなしでは安定した収入につながりません。多くのコネクションを作ることで、事業として安定性が増します。

フリーランスを目標にするのであれば、プラスアルファが求められることを意識したキャリアプランの構築が必要です。実際に独立している方から話を聞くなど、現実的な情報を取り入れましょう。

第三者の意見も参考に

現状の分析や将来の目標設定の際には、第三者の意見が役に立ちます。自分のことは案外見えにくく、自分の好きなものが必ずしも向いているとは限りません。

希望するキャリアを見定める前に、自分の傾向や向き・不向きを第三者に尋ねてみましょう。自分が気づかなかった強みを教えてくれるかもしれません。自分に向いている仕事やストレスの少ない働き方が分かれば、キャリアアップ後も充実した仕事ができます。

まとめ

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ITエンジニアとしてキャリアアップを目指すのであれば、キャリアプランに沿って経験を積み、スキルを上げていきましょう。具体性のあるキャリアプランには、現状の分析や明確なビジョンが必要です。第三者の意見も参考にしながら毎年プランを見直すことで、理想のキャリアに近づけます。

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