ホールセールの志望動機を書くポイント!有利なスキルや資格はある?|求人・転職エージェント

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更新日:2022/07/07

金融業界

ホールセールの志望動機を書くポイント!有利なスキルや資格はある?

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この記事のまとめ

  • ホールセールとは金融機関内で法人や大口の顧客対象の営業を指す。
  • ホールセールは顧客の規模が大きく、やりがいや達成感を味わえやすい職種といえる。
  • 志望動機では強みを書くことが大切。特に英語でのコミュニケーションスキルや証券アナリスト資格はアピールできる。

世の中を動かしている金融の仕組みは奥深く、専門知識を得られることから金融業界は一定の人気を保っています。多岐にわたる金融業界の職種の中で、ホールセールへの転職職を希望する方は少なくありません。

そこでこの記事では、ホールセールの仕事内容や、転職する際に役立つスキルや資格について解説します。志望動機を書く際の参考にしてください。

目次

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ホールセールの志望動機を書くポイント!

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エントリーシートでも面接でも、志望動機は必ずといってよいほど尋ねられる内容です。どのように答えれば採用担当者の記憶に残るのか、それにはいくつかのポイントがあります。ここでは、志望動機を書く際に押さえておきたい代表的な点を紹介します。

ホールセールを選んだ理由を明記する

どこへ就職希望する際にもいえることですが、なぜ自分がその仕事を選んだのかを明記することが重要です。

数ある職種の中で、なぜホールセールに引かれているのかを自己分析しましょう。たとえば、ホールセールで味わえる充実感や達成感こそ、前職で求めていた足りない部分であるなど、いまの自分と結びつけることが大切です。

業界を選んだ理由も明確にする

多くの業界の中からどうしてホールセールを含む金融業界を選んだのか、その理由を明確にしなければいけません。自分の適性や能力が金融業界でどのような形で発揮できるかを分析し、志望動機の中で端的に説明しましょう。

志望動機を書く際には、「論理的である」「一貫性があるか」を意識することが大切です。具体的に聞かれた際に戸惑わないように、自分の経験・スキルと業界との関連性を分かりやすく説明できるよう準備しておきましょう。

強みをアピールする

志望動機を書く際には、まず自己分析を行い、自分の強みを言語化させましょう。たとえば、高いコミュニケーションスキルがあれば円滑な人間関係を築きやすく、ホールセールのような規模の大きい営業に役立ちます。周りの意見や情に流されない、冷静な判断力もアピール材料になります。

自分の強みをポジティブな表現で記載し、ホールセールに向いている理由や入社後の貢献度をアピールしましょう。

最新の正しい情報が重要

志望する業界や企業について勉強しておくことは最低限の準備です。ただ、情報の中にはいわゆる二次ソースと呼ばれる、オリジナルでない情報があります。特に、ネット上で得られる情報は玉石混交であることを認識しておきましょう。

また、自分で調査することも大切ですが、詳しい人に聞くことも重要です。得た情報が最新で正しいかどうかを判断する意味でも、意見交換ができる場や人脈を作っておくとよいでしょう。

ホールセールの志望動機は仕事への理解度が重要

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どの職種を選ぶ際にも、応募しようとしている職種の仕事内容を理解しておくことが大切です。どのような人材が求められているのか、収入はどれくらいなのかなどを調査しておきしょう。

企業研究は中身の濃い志望動機につながります。そこでこの項目では、ホールセールの仕事内容、やりがい、年収を紹介します。

ホールセールとはどんな仕事?

ホールセールとは、金融機関内で大企業・投資家・自治体の公共機関など法人を相手に行う営業職です。金融機関の営業は、個人や中小企業など小口の顧客を対象とした営業(リテール)と、大企業をはじめとする大口の顧客を対象とした営業(ホールセール)の2種類があります。

一言で金融機関といっても、銀行・証券会社・保険会社などさまざまな種類があり、業務内容が異なります。どの金融機関でホールセールとして働きたいのか、きちんと下調べをして志望を固めておきましょう。

主な仕事内容とは?

ホールセールは、資金調達・資産運用・決算業務のサポートなど、顧客の事業推進を助ける役目が一般的です。M&Aの仲介などを行うケースもあり、経営に深く関わる業務が多くあります。

場合によっては海外の顧客とのやり取りを行うため、グローバルスタンダードな視点が求められます。資金調達に関するリスク想定・事業展開予測・資金計画など、大きなプロジェクトに携わる仕事です。

規模が大きく達成感が得られる

営業規模の違いが、ホールセールとリテールとでは大きく異なる点です。たとえば、ホールセールの顧客には数十億円・数百億円といった営業規模の企業は珍しくありません。それら大口の顧客に対して営業を行うため、日本のみならず世界経済についての深い知識が求められます。

顧客の経営状態を的確に把握する能力も磨かなければいけません。仕事の規模が大きいぶん結果が出たときの達成感は大きいでしょう。

年収はどのくらい?

マイナビエージェントの調査では、ホールセール全体の平均年収は513万円です。20代の平均年収は418万円、30代の平均年収は656万円となっています。経験を積んで実績を上げることにより、年収アップが可能な職種です。

求められる人材の特徴

ホールセールを務めるには高いコミュニケーション能力です。大企業や投資家といった、各分野で活躍している面々を相手に資金面での提案をする際には、論理的に筋道立てて話す能力が求められます。

日本を含む世界の社会・経済動向に敏感であり、的確な判断力を持ち合わせていることも重要です。

ホールセールの志望動機の例文【業種別】

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ホールセールの大まかな業務内容は同じであるものの、銀行・証券会社など各金融機関、または各店舗内において詳細が異なることを覚えておきましょう。そのため、求められる人材にも若干違いがあります。

代表的な6つの各業種別に、志望動機の例文を紹介します。志望金融機関が力を入れている分野・方向性などをあらかじめ調査し、自分がどの程度貢献できるかをアピールしましょう。

例文1:メガバンク

大都市に基盤がある都市銀行のうち、銀行の3大業務である預金・融資・為替を日本国内または世界規模で行っている銀行をメガバンクと呼びます。

【例文】
金融業は、世界展開している日本企業のグローバルプロジェクトを支えられる仕事として興味を持っております。グローバル経済において、銀行がビジネス進出を支えたことについて知り、日本の国益そのものに貢献できる仕事として感銘を受けました。

経済を専攻した者として、学んだ知識や取得した資格をぜひ生かしたいと考え、都市銀行ホールセール部門での仕事を希望しております。強固な海外ネットワークをお持ちの貴行では、豊富な経験をすることが可能だと考えております。

例文2:地方銀行

地域の企業・個人を対象に業務を行っているのが地方銀行です。「第一地銀」と「第二地銀」の違いについても把握しておきましょう。

【例文】
企業や個人の重要局面を支える金融という仕事に興味を持っております。お客様と長くお付き合いができる地域密着型サービスにも引かれております。貴行では、お客様がさまざまな相談をしやすいように取り組みをしておられることに感銘を受けました。ぜひそのような環境で働きたいと考えております。

例文3:信託銀行

信託銀行は、有価証券・不動産・知的財産などの信託業務と、相続関連・証券代行・不動産関連業務などの併営業務をメイン業務としています。

【例文】
不動産や投資信託、遺言など非常に幅広い業務に携われる貴行に引かれております。ひとつの業務を掘り下げることも大切ですが、幅広い業務に関われ、多くのニーズに応えられる仕事をしたいと考えております。

集中力をキープし、効率良く業務を完結させることには自信があります。貴行なら私の強みを生かせるうえ、業績にも大いに貢献できるのではないかと考えました。

例文4:信用金庫

信用金庫の業務内容は銀行とさほど変わりませんが、非営利団体である点が違います。地域や会員組織の中小企業・個人を対象とした協同組織です。

【例文】
信用金庫は、転勤が少ない点に引かれました。というのも、転勤が少ないということは、お客様と長くお付き合いができるのではないかと考えたからです。地域企業へのサポートに、最初から最後まで立ち会えることは魅力的だと感じております。

例文5:証券会社

証券会社は、ブローカー・ディーラー・アンダーライティング・セリングという4大業務を行っています。

【例文】
私が貴社を志望する理由は、営業スキルが身につく環境に自分をおきたいと思ったからです。これまで〇〇を経験してきた中で、人間性などが評価される環境にいました。責任ある立場として営業できる証券会社では、自己成長できる環境があるのではないかと魅力を感じております。

入社後は、お客様との信頼関係を構築し、ニーズをくみ取れるよう向上心を持って働き、貴社のコンセプトに貢献していきたいと考えております。

例文6:保険会社

保険会社は、大きく生命保険と損害保険の2種類に分けられます。生命保険は死亡保険や養老保険、損害保険は自動車保険や火災保険を扱います。商品の性格がまったく異なるため、志望動機も連動させなければいけません。

【生命保険の例文】
自分や家族を大切に思う気持ちを形にしている生命保険は、自信を持っておすすめできる商品だと強く思っています。貴社の死亡保険である○○にもそれが打ち出されていると感じました。貴社の商品が多くの人の安心につながるよう、心を込めて営業したいと考えています。

【損害保険の例文】
事故後の経済的リスクを減らせる損害保険は、突発的な事故を心配している方々に安心感を与える、なくてはならない商品だと思っています。私自身も交通事故でパニックになった経験があるのですが、損害保険の仕組みに救われました。

あのときの安心感を一人でも多くのお客様に伝えたく、貴社で営業できればと考えております。

ホールセールの志望動機!有利に働く資格やスキル

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ホールセールの志望動機には、これまでの経験で培ったスキルや、取得している資格を書いてアピールしましょう。具体的にはどのような内容が「強み」として受け取られやすいのか、代表的なスキルや資格をご紹介します。

英語が話せる

ホールセールは、大企業など大口の取引先が対象です。そのような企業は、国内のみならず海外展開していることも少なくありません。また、顧客が海外の投資家であるなど、日本人ではないケースも多々あります。

したがって、英語でも円滑なコミュニケーションができる力は必要です。顧客のニーズを的確に理解し、こちらの提案についても分かりやすく説明できる英語力を持つ人材は重宝されます。

証券アナリスト

投資家が顧客の場合はもちろんのこと、ホールセールには高度な金融知識が求められます。そのような知識を習得したことの証明として、世界中の金融業界で高く評価されているのがCFAと呼ばれるアメリカ証券アナリスト資格です。

日本のアナリスト資格もあるものの、よりグローバルに役立つCFAのほうが役立つことが少なくありません。将来的に幅広い分野での活躍を目指すのであれば、CFA資格を取得しましょう。

参考:『CFA Institute』

ファイナンシャルプランナー

人それぞれ抱いている目標や夢を実現するためには、ライフプランを立てる必要があります。ライフプランを立てるに際し、資金計画は重要です。資金計画には税金や保険を含め幅広い分野の知識が必要ですが、それらをサポートする専門家をファイナンシャルプランナー(FP)と呼びます。

FP資格にはFP技能士(1~3級)・AFP・CFP®資格があります。中でもFP1級とCFP®の難易度は高く、高い金融リテラシーを持つことの証明になるでしょう。

参考:『FP資格取得を目指す|特定非営利活動法人(NPO法人) 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会』

銀行業務検定試験

銀行業務検定試験は長年にわたり金融業界に定着している試験です。金融業界で必要な実務知識や技能・応用力の習得度合いの測定手段とされています。法務・財務・税務・外国為替など検定の種類は幅広く、全部で36種類もあります。合格している方は自信を持ってアピールするとよいでしょう。

参考:『銀行業務検定協会』

まとめ

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金融業界における営業職の中でも、大きな規模の金融商品を取り扱うホールセールは、難易度が高い反面やりがいのある仕事です。積極的に最新の知識を取り入れる、人との関わりを大切にすることに喜びを感じられる方に向いています。

ホールセールの志望動機を書く際には、自己分析を行い、自分の強みを上手にアピールできるようにしましょう。マイナビ金融エージェントの専門チームは、現実に即したアドバイスやサポートを行います。

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マイナビエージェント編集部

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