更新日:2024/08/06
この記事のまとめ
ハローワークには多くの求人情報があり、無料で利用できます。そのため、転職の際にハローワークを利用しようと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ハローワークの特徴や利用方法を解説します。転職希望者がハローワークを利用するメリットや注意点も紹介しますので、参考にしてみてください。ハローワークを賢く利用して、理想の転職を実現しましょう。
目次
ハローワーク(公共職業安定所)は、全国に500ヵ所以上設置されている、就職や転職を希望する方のサポートを行う機関です。国が運営しており、求人紹介のほか、就職や転職に役立つさまざまなサービスを無料で受けられます。ハローワークには、「わかものハローワーク」「マザーズハローワーク」など、支援対象者別の専門支援窓口もあり、ニーズに合わせて利用可能です。
ハローワークは、転職を考えている人にとって心強い味方です。ここでは、ハローワークで転職希望者が受けられる主なサービスを詳しく解説します。どのようなサービスを受けられるか事前に確認しておくことで、自分に合った活用方法を見つけられるでしょう。
ハローワークでは、求職者に対して求人紹介サービスを提供しています。求人情報はハローワーク内に設置されているパソコンで閲覧できるだけでなく、自宅のパソコンやスマートフォンから「ハローワークインターネットサービス」を利用しての検索も可能です。年齢や仕事内容などの条件を入力できるため、希望に合う仕事に絞って検索できます。
ハローワークでは、担当者が求職者の希望や適性を考慮し、マッチする求人を紹介してくれる、窓口相談も行っています。「ワークライフバランスを考慮した求人を探している」「前職で習得したスキルを活かしたい」といった希望に合わせて求人情報を検索してくれるため、自分に合った仕事を見つけやすいでしょう。
また、「どのような仕事が自分に合っているか分からない」という場合には、自己分析のサポートや適職の提案もしてくれます。希望の求人が見つかったあとは、応募や面接日の設定といった支援も行っています。
「いまの仕事を辞めたいけれど、何から始めればよいのか分からない」と悩んでいる方には、キャリアプランの作成をサポートしてくれます。自分の強みや弱み、価値観を整理し、目標とするキャリアの方向性を見いだすお手伝いをしてくれるでしょう。
また、応募書類の添削や面接対策なども行っています。「履歴書の書き方が分からない」「面接でうまく受け答えができるか不安」といった悩みを抱えている方が活用できるサービスです。
職業訓練の相談も、ハローワークが提供するサービスのひとつです。職業訓練にはIT関連や医療事務など、さまざまな分野の訓練コースが用意されています。受講料の助成制度があるため、比較的リーズナブルに新しいスキルを身につけられるでしょう。
ただし職業訓練には、在職中に受講できるものとできないものがあります。受講を希望する場合は、ハローワークの担当者に相談してみるとよいでしょう。
ハローワークでは、就職に役立つ各種セミナーの案内も行っています。たとえば、「履歴書の書き方が分からない」という方には、応募書類の作成セミナーを紹介してくれるでしょう。また、「面接でうまく受け答えができるか不安」という方には、面接対策セミナーを案内してくれます。
そのほかにも、ビジネスマナーや業界研究、パソコン講習といったセミナーも実施しています。セミナーの開催日時や定員には限りがあるため、気になるセミナーを見つけたら、早めの申し込みが安心です。
そのほかにも、ハローワークでは雇用保険の手続きや雇用関連の助成金の相談なども行っています。失業給付を受けるには、ハローワークでの手続きが必要です。また、障がい者や高齢者などを対象とした専門的な就労支援も行っています。
ただし、提供しているサービス内容は窓口や施設によって異なる場合があるため、事前の確認が大切です。ハローワークを上手に活用することで、転職活動をより円滑に進められるでしょう。
ハローワークを利用して転職活動を行うメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、無料で利用できる点や、幅広い求人情報が得られる点など、ハローワークならではの魅力について詳しく解説します。転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハローワークを利用する大きなメリットは、さまざまなサービスが無料で受けられることです。求人情報の閲覧から職業相談、応募書類の添削、面接対策まで、転職活動に必要なサポートを無料で利用できます。「転職にお金をかけたくない」「できるだけ予算を抑えたい」という方にとって、ハローワークは心強い味方といえるでしょう。
ハローワークでは、全国の企業から寄せられた多種多様な求人情報の入手が可能です。地元の中小企業だけでなく、ほかの地域の求人情報も閲覧できます。窓口の担当者に希望する地域の求人を紹介してもらえるのはもちろんのこと、幅広い選択肢の中から、求人検索システムを使って希望する条件に合った求人を効率的に探せる点もハローワークならではの強みといえるでしょう。
ハローワークは地元密着型の求人が豊富です。求人サイトには掲載されていない、中小企業や個人事業主からの求人情報も多く寄せられています。そのため、地元での就職を希望する方や、Iターン転職、Uターン転職を考えている方は、ハローワークの活用がおすすめといえるでしょう。担当者から、求人票に記載されていない情報を聞けることもあります。
職業訓練を受けられる点も、ハローワークを利用するメリットのひとつです。スキルアップやキャリアチェンジに役立つ職業訓練が、一定の条件を満たすと無料で受講できます。未経験分野への転職にも役立つでしょう。ビジネスの基本から専門的分野まで多岐にわたる訓練コースがあり、住んでいる地域を管轄するハローワークの窓口で申し込み可能です。
転職希望者がハローワークを利用する際には、いくつか注意したい点があります。事前に確認しておくことで、より賢くハローワークを活用できるでしょう。ここからは、転職にハローワークを活用する際の注意点を4つ解説します。
在職中にハローワークを利用する際は、紹介状の発行に制限があることに注意が必要です。ハローワークでは、求職者の就職を支援するために、企業に求職者を紹介する「紹介状」を発行しています。しかし、在職中は、紹介状を発行してもらえないケースがほとんどです。ただし、退職日が決まっていて、離職票の提出が可能な場合は、在職中でも紹介状を発行してもらえる可能性があります。
ハローワークは国が運営していますが、施設ごとに雰囲気は異なります。また、担当者によっても、対応や提案内容が大きく変わることがあるのも事実です。担当者の経験値だけでなく求職者との相性なども影響するため、「合わない」と感じたら、ほかの地域の施設を利用してみたり担当者の変更を申し出たりすることも検討してみましょう。
ハローワークを利用する際は、自ら目標を立てて行動する必要があります。「ハローワークに行けば、すぐによい求人が見つかるだろう」と受け身の姿勢でいると、なかなか満足のいく結果は得られません。担当者はあくまでサポート役なので担当者任せにせず、自ら求人情報を探したり応募書類を準備したりと、主体的に転職活動を進めていきましょう。
ハローワークの開庁時間は平日の日中がメインです。基本的には、土日や夜間の利用ができません。そのため、転職活動を在職中に行いたいと考えている方は、不便さを感じることもあるでしょう。また、ハローワーク内に設置されている、求人情報を閲覧できるパソコンの利用時間にも制限があります。一度に印刷できる求人一覧表や求人票の枚数にも決まりがあるため、計画的な利用が求められるでしょう。
ハローワークを利用して転職活動を進める一般的な手順は、以下のとおりです。
求職申し込み手続きの際には、希望する条件を記載します。できるだけ細かく、具体的な内容を記載しておくと、窓口での相談がスムーズに進むでしょう。手続きが完了すると、「ハローワーク受付票」が発行されます。窓口での相談や求人を紹介してもらう際に必要な書類なので、ハローワークを訪れる際は毎回持参しましょう。
転職活動にハローワークを利用するメリットは多数あるものの、すべての人に適しているわけではありません。ここでは、ハローワークの利用が向いている人と向いていない人の特徴を見ていきましょう。自分がどちらに当てはまるか考えながら、転職にハローワークを活用する際の参考にしてみてください。
ハローワークの利用が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
特に、「地元で働きたい」という方にとって、ハローワークは心強い味方となるでしょう。ハローワークには地元企業の求人が多数あり、地域密着型の転職活動ができます。また、「新しいスキルを身につけて、キャリアアップを目指したい」という方は、ハローワークで職業訓練の相談ができるのも魅力といえるでしょう。
一方、ハローワークの利用があまり向いていない人の特徴は、以下のとおりです。
「ITエンジニアとして、最先端の技術を扱う企業に転職したい」「業界や職種にこだわらず、自分に合った仕事を見つけたい」などと考えている方にとって、ハローワークの求人情報だけでは選択肢が限られてしまう可能性があります。また、忙しくてハローワークを訪れる時間がない方や、転職のプロによるサポートを受けたい方にも向いていないといえるでしょう。
転職活動において、ハローワークを利用する際は、転職エージェントとの併用がおすすめです。転職エージェントと併用することで、より効果的な求職が可能になるでしょう。ここでは、転職エージェントの特徴や、ハローワークと転職エージェントを併用する際のポイントを解説します。
転職エージェントとは、転職希望者に代わって求人企業を探し、求職者と企業のマッチングを行うサービスです。転職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが求職者の経歴や希望条件をヒアリングし、それに合った求人情報を紹介してくれます。求人紹介後も、面接日の調整や採用条件の交渉、入社日の調整など、転職活動全般をサポートしてくれるのが特徴です。
転職エージェントを利用するメリットは、大きく分けて3つあります。まず、豊富な求人情報を保有していることです。転職エージェントは、企業から直接求人を受け取るため、ハローワークや求人サイトには掲載されていない非公開求人も多数あります。
次に、専任のキャリアアドバイザーによる手厚いサポートが受けられる点です。書類の添削や面接対策など、転職活動のあらゆる場面で専門家のアドバイスを受けられます。また、スピーディーな転職が可能なことも大きなメリットといえるでしょう。転職エージェントは、求職者と企業のマッチングのプロであるため、効率的に転職活動を進められます。
ハローワークと転職エージェントを併用する際は、それぞれの強みを活かすことがポイントです。たとえば、ハローワークでは地元企業の求人情報を集め、転職エージェントでは非公開求人を含む幅広い求人を探すといった具合に、両者を使い分けると効果的でしょう。
また、ハローワークの職業相談で自己分析を行い、転職エージェントではその結果を基により具体的なキャリアプランを立てるなど、段階的に活用するのもひとつの方法です。両者のサービスを上手に組み合わせることで、より満足のいく転職活動が実現できるでしょう。
ハローワークは無料で求人情報の閲覧や職業相談ができますが、専門性の高い転職相談には不向きな場合もあります。転職を有利に進めたい場合は、ハローワークとマイナビエージェントの併用がおすすめです。
マイナビエージェントでは、転職のノウハウに精通した専任のキャリアアドバイザーが、一人ひとりの希望を丁寧にヒアリングしたうえで最適な求人を紹介し転職をサポートいたします。現段階では転職するか決めかねている場合でも、お気軽にご相談いただけます。
ハローワークは無料で利用でき、求人情報の閲覧や職業相談など、さまざまなサービスが受けられます。地元企業の求人情報が多い一方、専門性の高い転職相談には向いていない場合があるため、転職エージェントとの併用がおすすめです。
ハローワークと転職エージェントの併用をお考えの場合は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの理想的な転職の実現をサポートいたします。
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