更新日:2024/04/05
この記事のまとめ
採用面接では、面接何分前に会場に到着するのがベストといえるのでしょうか。遅刻は厳禁ですが、早すぎると迷惑をかけてしまう場合があります。
この記事では、面接の到着時間の目安や、到着後の受け付けの仕方を解説します。ほかにも、面接会場での過ごし方のマナーや遅刻しそうになった場合の対処法、面接前のチェックリストなども紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
採用面接において、面接会場に何分前に着けばよいのか、受け付けはいつまでに済ませればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。応募先企業に迷惑にならないよう、適切な時間を知っておきましょう。ここでは、面接会場への到着時間や受け付け時間の目安について解説します。
面接をする際は、企業の受付で「◯時から面接のお約束をしている××です」と伝えます。受け付けは、面接開始時刻の5分前を目安に行うのが適切です。
受け付けの仕方は、企業によって異なります。有人の受付カウンターがある場合や、電話などで採用担当者を呼び出す場合もあります。指定された時間間際に到着した場合、受け付け方法を確認したり、先客がいて順番待ちをしたりしている間に刻限を過ぎてしまうリスクがあるでしょう。そのため、遅くても約束の時間の5分前には受付に到着するのが基本です。
ただし約束の10分以上前に受け付けをすると、今度は早すぎて先方に迷惑がかかる可能性があります。面接会場のセッティングが終わっていない場合もあり、担当者を急がせることにもなりかねません。「時間を守る」というのは、「早くも遅くもない指定の時間」であることを意識しましょう。
なお、あらかじめ「受け付け時間は◯時×分から△分です」といったように時間を指定される場合があります。この場合は指定にしたがって、その範囲内に訪問しましょう。
面接会場が高層階にある場合やビルが広い場合は、5分前到着だと受け付けが面接時間間際になってしまう可能性があります。そのため、面接会場に到着する時刻は余裕を持って10分前を目安にしましょう。そうすれば「エレベーターがなかなか来ない」「オフィスがどこにあるのか分からない」といったトラブルがあっても、慌てずに受付へ向かえます。
バイトの面接も、10分前には会場に到着し、受け付けは5分前に済ませましょう。会社やお店が分かりにくい場合に備えて、30分前には面接会場の近くに到着しておくと万全です。またお店の場合はスタッフが忙しく、声を掛けるタイミングが難しい場合もあるため、余裕を持って行動するとよいでしょう。
オンライン面接の場合は5分前を目安に入室しましょう。企業によってはメールやチャットなどで「面接の10分前に入室してください」「面接の開始時間になったら入室してください」など、入室時間を指定してくる場合もあります。その際は指定時間に入室しましょう。またオンライン面接を滞りなく進めるため、入室前には以下の4点を確認しておくことをおすすめします。
採用面接は緊張しやすく、「アピールしたいことが伝えられなかった」というケースは珍しくありません。そのため、少し早めに面接会場の近くに到着して、ゆっくりと心を整える時間を確保することが大切です。ここでは、余裕を持って面接に臨むために押さえておきたい家を出る時間の目安を解説します。
家を出る時間は、「面接会場の前に10分前には到着できる時間」を基準に考えます。ただし、「会社は最寄り駅から徒歩5分と書かれている。自宅から会社の最寄り駅までは1時間だから、1時間5分に10分を加えた1時間15分前に家を出ればいい」と考えるのは少し危険です。
公共の交通機関は、必ずしも時刻どおりに運行されるとは限りません。トラブルで5分や10分程度電車が遅延したり、バスが予定どおりの時間に到着しなかったりすることもあります。さらに、最寄り駅から会社までの道で迷ってしまったり、身だしなみを整える必要が出てしまったりするケースも考えられます。
このようなときに「間に合わないかもしれない」と焦るよりは、最初から余裕を持っておくほうがよいでしょう。多少のトラブルには対応できるよう、30分程度の余裕を持って到着できるようにすると安心です。
時間に余裕を持って家を出て、1時間以上早く着いてしまった場合、どこで過ごせばよいか迷う方も多いでしょう。受付前で面接の時間になるまで待つのはNGです。従業員や来客が出入りする場所で長く立ち止まっていると、「あの人は何をしているのだろう」と不審がられてしまいます。
最寄り駅に着いたら、まずオフィスが入っている建物の場所を確認します。エレベーターの位置なども見ておくと、より安心です。その後、近くのファミリーレストランやカフェなどで、面接の時間が近づくまで待つのがおすすめです。
履歴書や職務経歴書の控えが手元にある場合は、内容を確認したり、自己紹介や自己PRで話すことをまとめたりしておけば、安心して面接に臨めるでしょう。面接を受ける企業のWebサイトを見て、事業内容を再確認するのも有効です。
やむをえない事情で面接の約束時間に遅刻しそうなときは、早急に連絡をしましょう。相手に確実に情報を伝えるためにも、原則として連絡は電話で行います。ただし、電車内にいる場合は取り急ぎメールで連絡を入れましょう。
メールの返信がない場合は相手が見ていない可能性があるため、電話ができる状況になり次第、再度連絡を入れる必要があります。
遅刻の連絡をする場合は、「謝罪」「いまの状況」「遅刻の理由」「到着予定時刻」を伝えます。「本日◯時より面接のお約束をしている××です。大変申し訳ありませんが、△△線が事故で止まってしまい、復旧までに30分程度かかる見込みです。そのため、到着が◯時◯分頃になる予定です。ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません」といったように、自分の状況と到着時刻、謝罪の気持ちを素直に伝えることが大切です。
また「急げば間に合うかもしれないが、もしかすると間に合わないかもしれない」といったときでも、念のため連絡を入れておきましょう。こうした不測の事態に備えることは、社会人として重要です。「誰に連絡をすればよいのかが分からない」といったことがないよう、あらかじめ携帯電話に担当者のメールアドレスや電話番号を登録しておくと安心です。
面接を受ける際は、通常、会社の総合受付で取り次ぎをお願いすることになります。会社がワンフロアではなく複数階にわたっている場合は、企業から届いた面接案内のメールに書かれた会場と同じフロアに行きましょう。なお、「最初に総合受付で受け付けをしてください」といった案内がある場合は、それに従います。
受け付けの場所が分からない場合は、面接案内に受け付けの場所について説明がなかったか確認してみてください。それでも分からず面接の時刻に遅れそうな場合は、採用担当者もしくは企業の代表番号に連絡して、受け付け場所を案内してもらいましょう。
有人受付と無人受付の場合とでは、受け付けのやり方が異なります。企業によっては「応募者の受け付けの様子が社会人としてふさわしいか」を見ていることもあります。面接当日に慌てないよう、ここで紹介する受け付けの仕方を押さえておきましょう。
受付に人が常駐している会社であれば、受付の人に取り次ぎを依頼します。有人受付の場合、受付の人が常にこちらを見ているため、訪問相手の名前を確認したり、スマートフォンをいじったりしないほうがよいでしょう。
受付の人にあいさつをしてから、「お世話になります。◯◯時から面接のお約束をしております◯×と申します。人事部の××様にお取り次ぎいただけますでしょうか」というように、「面接の時間」「面接の約束をしていること」「自分の名前」「面接を受ける部署と採用担当者の名前」を伝えます。
スムーズに受け付けを済ませられるように、面接前日に採用担当者の名前などを確認して準備しておくとよいでしょう。
無人受付の場合は、内線電話やインターホンを利用して担当者に連絡をします。受付に内線電話がある場合は、横に記載された説明などを参考に、訪問相手の部署、もしくは総合受付に連絡をしましょう。
内線電話がなくインターホンのみ設置されている場合は、チャイムを押した後に出た相手に対して、自分の名前や訪問目的、アポイントの時間、面接を受ける部署と担当者の名前を伝えます。
企業によっては面接案内のメールに詳しい呼び出し方法が書いてあるため、その場合は案内にしたがって連絡をしましょう。
訪問したものの受付が見当たらなかったときは、入り口の近くにいる人に声を掛けましょう。扉が閉まっている場合は、ノックをして出てきてくれた人に自分の名前や面接で訪問した旨を伝えます。
このような場合、受付業務を専門に行っている人ではない相手に取り次ぎを依頼することになります。仕事の手を止めて対応してもらったことへの感謝を忘れないようにしましょう。「お仕事中に恐れ入ります」といった文言を最初に述べると丁寧です。
受け付けを済ませた後は、「受付横の椅子でお待ちください」「こちらの部屋でお待ちください」といった指示があります。このときも「履歴書の控えを確認しておきたい」「メールのチェックがしたい」といった気持ちになるかもしれませんが、荷物を広げたりスマートフォンを眺めていたりすると、悪い印象を与えてしまうため注意しましょう。
また姿勢を崩したり、落ち着きなく体を動かしたりするのも避けましょう。姿勢を正し、両手はひざの上に置いて静かに待つことが大切です。なお、移動中や待っている間に会社の人や来客者とすれ違った場合は、軽く会釈をします。
面接を受けるときは、事前に必要な情報をチェックしておくことが大切です。以下のチェックリストを、家を出る前の確認に役立ててみてください。
採用面接を辞退する場合、どのように伝えたらよいのか悩む方も多いでしょう。伝え方を間違えると、相手に悪い印象を与えてしまう可能性があるため、社会人として適切な面接辞退の伝え方を押さえることが大切です。ここでは、面接を辞退する際の伝え方を例文とともに紹介します。
やむを得ず面接を辞退する場合は、できる限り早めに連絡しましょう。連絡手段は面接日まで余裕があればメールでも構いませんが、面接当日や前日の場合は電話で連絡したほうが確実です。無断キャンセルは社会人としてのマナー違反であり、相手に迷惑を掛けるためNGです。
【例文】
お世話になっております。11月10日に面接のお約束をいただいておりますマイナビ太郎と申します。このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございます。しかしながら熟考の末、先日内定をいただいた他社への入社を決めたため、面接を辞退させていただきたくご連絡いたしました。
お忙しい中、面接の日程を確保していただいたにもかかわらず、このような結果になってしまったこと、申し訳ございません。
面接は採用の可否を左右する重要な試験です。十分な面接対策をしている方も、最後にもう一度面接で大事なポイントを整理して万全な状態で臨みましょう。ここでは、面接の最終確認として大事なポイントを3つ紹介します。
転職の面接では、社会人としての素養を確かめるために入退室のマナーを注意深く見られます。以下は基本的な入室のマナーです。
以下は基本的な退室のマナーです。
面接には定番の質問があり、スムーズに答えられないと準備不足を疑われてしまいます。定番の質問に対する回答を用意していても面接本番では緊張して答えられなくなる可能性もあるため、何度も練習をして体に覚え込ませるとよいでしょう。以下は、定番の質問です。
面接の最後には「何か質問はありますか」と、面接官から質問をされる場合があります。これを「逆質問」と呼び、応募者の意欲や主体性を評価するために多くの企業が行っています。
この逆質問に対して、「特にありません」と答えるのはNGです。入社意欲の低い人材だと思われてしまいます。言い換えれば、逆質問は自分がどれだけ企業研究したかをアピールするチャンスです。事前にいくつか逆質問を用意しておきましょう。
転職活動は基本的にひとりで進めることとなりますが、さまざまな場面で対応に迷ったり不安が生じたりするでしょう。特に転職に慣れていない方の場合、「自分が行った面接対策が正しいのか」「落ちたらどうすればよいか」と、手探りの転職活動に戸惑うことも少なくありません。
マイナビエージェントは、転職ノウハウに精通したキャリアアドバイザーが転職をサポートしています。面接対策のアドバイスや応募書類の添削、求人の紹介など幅広くサポートしているので、転職で悩んでいる方はぜひご相談ください。
時間と心に余裕を持って面接に臨むためにも、面接会場付近には早めに到着することが大切です。面接会場前には10分前に到着し、5分前には受け付けを済ませましょう。面接前日には、面接会場までの道のりをインターネットで調べておくのもおすすめです。
転職に関する悩みや不安のある方は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。各業界に精通したキャリアアドバイザーが、あなたの転職に関するお悩みをお伺いし、アドバイスやサポートをいたします。
面接
【例文あり】面接で長所・短所を聞かれたら?答え方のポイントやNG例も紹介
面接
面接の自己紹介で意識したいポイントとは?ケース別の例文や含めたい内容
面接
【例文あり】面接で退職理由を聞かれたときの答え方|意識するポイントも紹介