更新日:2024/02/22
この記事のまとめ
「休職していたことは隠していてもバレない?」
「空白期間がある場合、職務経歴書にはどう書けば良いのだろう」
と、過去に休職していたり、退職後ブランクがあったりする方は、職務経歴書の書き方にお悩みかもしれません。
休職については、率先して伝える必要はないものの、問われた際には嘘偽りなく申告する必要があります。
ブランク期間についても、なかったことにしたり虚偽の申告をしたりするのは避けなければなりません。
そこで今回は、休職経験がある方に向けて、職務経歴書作成のポイントや注意点、休職・ブランク期間がある場合の書き方などを解説します。
休職やブランクがあることで職務経歴書の記載方法に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
休職しているかどうかはその会社の内部情報ですので、基本的には転職先に知られる可能性は低いです。そのため、特に知られてしまうような状況下ではない場合には、自ら率先して休職している事実を職務経歴書に記載する義務はありません。
しかしながら、休職中の転職活動が現在の勤務先に知られると、復職することを前提に休職となっているため、解雇となってしまう場合もあります。同様に、選考中や入社後の発覚は人事担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があるだけでなく、内定取り消しや解雇となるケースもあるでしょう。
また、申告は義務ではないものの、休職している事実を伏せて転職活動をしても、入社時の源泉徴収票や住民税の手続き時に発覚してしまうケースが想定されますので、よほどの事情がない限りは事前に伝えたほうが良いでしょう。
病気などで現在の勤務先を休職中の方は、職務経歴書をどのように記入すればよいのでしょうか?
ここからは、書き方のポイントや注意点を5つご紹介します。
休職している事実を書く時には、休職している事実を明確に記述するとともに、転職先でも同じように休職状態になることがないという旨を、理由をつけて明確に記入しておきましょう。本来はクリアになっているにも関わらず、転職後も休職の可能性があるように取られてしまうと大きなマイナスポイントとなります。
本人からみて休職に至る相応の理由があり、会社側の十分な理解が得られていたとしても、応募先企業の解釈は別問題です。採用担当者によっては、「休職=マイナスな出来事」と認識している場合もあります。休職理由を偽ることは避けるべきですが、休職によって学んだことや今後に活かしたいことなどを書き加え、ポジティブな印象で結論づける必要があります。
休職期間が短い場合、休職の過去を転職先に知られてしまう可能性があります。採用選考を行う企業は、職務経歴書の情報をもとに、応募者が過去在籍していた企業に対して、経歴に偽りがないか、どのような人柄なのかをヒアリングする場合があるためです。自分から申告せず、第三者を介して休職の事実が知られることになれば、心証が悪くなる可能性があります。そのため、意図的に隠すことはおすすめできません。
休職理由が病気で、現在治療中、もしくは治療は終了していても再発の可能性がある場合は、職務経歴書にその旨を記載しましょう。たとえ隠していても体調次第では今後会社に知られる可能性があり、そうなれば、選考段階で申告しなかった責任を問われる可能性があります。
病気で休職したことを伝える場合は、今後の病気とのつき合い方やリスク対策を示し、採用担当者の不安を払拭するよう意識しましょう。
休職とは、何らかの原因で一時的に働けない従業員に対して労働契約を締結したまま労働を免除するシステムであり、基本的に復職を想定したものです。そのため、休職中の転職活動は転職先に倫理観を疑われるリスクがあります。法律で禁止されているわけではありませんが、控えるのが無難です。選考段階で判明すれば採否に影響が、採用後であれば今後の信頼関係の構築に支障が出る可能性があるでしょう。
休職中の職務経歴書の書き方について、詳細は以下の記事も参考にしてみてください。
ここでは、休職・ブランクがある場合の職務経歴書への書き方例を3パターンご紹介します。あくまでも一つの例なので、ご自身の状況によりカスタマイズしてみてください。
【例文】
2022年6月~2022年8月 病気療養のため休職(現在は良好であり業務に支障はありません。月に一度、公休日に通院します。)
病気や体調不良による休職の場合、病名まで記載する必要はありません。ただ、応募先企業は「自社での業務に支障が出る要素があるか」という点を気にしています。
そのため、上記のように現在の健康状態と今後の通院予定を記載するようにしましょう。怪我など一時的な不調の場合は(全治○ヵ月)と記載するようにします。
【例文】
2021年9月~2022年8月 オーストラリアへ語学留学
退職後に空白期間がある場合は、まずは前職の退職理由を説明しましょう。
応募先企業としては、「自社でも前職のように辞められてしまうと困る」という思いがあるので、「仕事が嫌だったから」などのネガティブな理由は厳禁です。
たとえ実際はネガティブな要素があったとしても、ポジティブな言葉に言い換えて伝える必要があります。
そして、「なぜブランク期間が生じたのか」についても記載しましょう。
ブランク期間が長いほど、何をしていたのか、なぜ就職活動をしなかったのかという点は、応募先企業が気にするポイントです。
その期間に転職するための資格取得を行っていた、転職に必要な語学勉強を行っていたといったようなことです。空白期間に前向きな行動を起こしていたことを採用担当者に印象づけることが重要です。
【例文】
2023年3月 株式会社●● 倒産により退職
自らが経営の立場にない限り、倒産企業に勤務していた事実は、転職活動にマイナスな影響をおよぼすことはないでしょう。したがって、倒産の事実や理由について、職務経歴書へ記載しても問題ありません。
そして、たとえ会社が倒産してしまったとしても、あなたの実績や経験がなくなることもありません。
自分がどのような行動を起こしてきてどのような能力を持っているかを表現することが重要です。応募先企業に貢献できる人材であることをしっかりアピールする職務経歴書を作成しましょう。
休職期間の書き方を含め、「職務経歴書の書き方が不安」「自信がない」という方には、転職エージェントの活用をおすすめします。
転職エージェントとは、求職者を理想の転職へ導くプロ集団です。各業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しており、職務経歴書の作成についても、職務経歴を踏まえたうえで、希望する転職先に最適な書き方をアドバイスしてくれます。また、休職期間のお悩みについてもさまざまなアドバイスをご提供しています。
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休職中やブランクがある方でも、「選考で不利になるのではないか」と過度な不安を抱く必要はありません。誤解を生まないように正しく情報を伝えられれば、応募先企業側にもきっと安心してもらえるはずです。
休職・ブランクの過去があったとしても、あなたがいままで積み重ねてきた経験や身につけてきたスキルが失われることはありません。社会人としてのこれまでの歩みを堂々とアピールしましょう。
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