女性の転職先の選び方を6つのポイントでわかりやすく解説|求人・転職エージェント

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更新日:2024/10/28

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女性の転職先の選び方を6つのポイントでわかりやすく解説

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この記事のまとめ

  • 「えるぼし」「くるみん」認定企業など、女性の活躍やキャリアアップを支援する企業が増えつつある。
  • 出産や育児を予定している方は、育児休暇などのサポート体制や、柔軟な働き方ができるかにも着目しよう。
  • 転職する女性にとって、「安定して働ける仕事」「スキルを活かせる仕事」に人気が集まる傾向にある。

厚生労働省の「令和5年動向調査」によると、令和5年の1年間で転職した女性の人数は約279万6,000人にのぼります(※)。現在の職場の仕事内容に興味を持てない、自分の能力・個性・資格を活かせないといった理由から、転職を検討している方もいるでしょう。

この記事では、女性の方を対象として、転職先の選び方や失敗しないコツ、転職する女性に人気の仕事・おすすめの仕事を紹介します。

参照:令和5年雇用動向調査結果の概要 p11|厚生労働省

目次

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女性が転職先を選ぶときに重視すべき6つのポイント

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現在の職場に不満があり、働き方を見直したいと考えている場合、思い切って転職するという選択肢もあります。転職先を選ぶにあたって、自分の将来のキャリアや仕事のやりがい、福利厚生などはもちろん、出産や育児を予定している方は、育児休暇などの制度が整っているかを確認するとよいでしょう。

ここでは、とくに女性の方が重視したい転職先の選び方を紹介します。

キャリアアップできるか

転職するときは、「その職場で自分の資格やスキルを活かせるか」「将来的なキャリアアップにつながるか」を確認することが大切です。5年後や10年後の自分をイメージし、なりたい自分を実現できそうな企業を選びましょう。

とくに管理職を目指す方や、非正社員から正社員への転換を目指す方は、転職先選びが将来のキャリアに大きく影響します。

たとえば、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定企業のように、女性の管理職比率の増加や、多様なキャリアパスの整備に向けて積極的に取り組む企業も存在します(※)。一般的な企業と比べて、キャリアアップがしやすくなるでしょう。

参照:えるぼし認定、プラチナえるぼし認定 p1|厚生労働省

仕事内容に魅力を感じるか

転職先の仕事内容に、魅力ややりがいを感じるかも重要なポイントです。厚生労働省の「令和5年動向調査」によると、令和5年の1年間で転職した25~29歳の女性のうち、約9.0%が「仕事の内容に興味を持てなかった」ことを転職理由に挙げています(※)。

仕事において自分らしいパフォーマンスを発揮するには、「職場の雰囲気に馴染めそうか」「企業理念が自分に合っているか」といった点も重要です。転職活動を始めるにあたって、しっかりと企業研究を行いましょう。

参照:令和5年雇用動向調査結果の概要 p15|厚生労働省

出産や育児に対するサポート体制が整っているか

出産や育児を予定している場合は、育児休暇などの制度が整っているかを確認することも大切です。サポート体制が充実した企業に転職すれば、出産・育児を経てもキャリアを中断せず、仕事と家庭生活を両立しながら働きつづけられます。

近年では、次世代育成支援対策推進法に基づき、働く女性の子育てをサポートする企業を対象とした「くるみん」認定が創設されました。平成27年4月1日からは、通常の「くるみん」よりも高い水準の取り組みを行う「プラチナくるみん」の認定も始まっています(※)。

企業研究の一環として、「くるみん」「プラチナくるみん」の認定を受けているか、という点にも着目するとよいでしょう。

参照:くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて|厚生労働省

柔軟な働き方ができるか

転職先を選ぶ基準として、「多様な働き方ができるか」や「仕事と家庭生活を両立するワークライフバランスを実現できるか」といった点を重視する方が増えています。

とくにテレワーク・リモートワークなどの在宅勤務や、育児・介護にともなう時短勤務(短時間勤務制度)を選べる企業は、働く女性にとって人気のある転職先です。将来、ライフステージの大きな変化を経験しても、心身の負担を抑えて働きつづけられるでしょう。

そのほか、柔軟な働き方の一例として、フレックスタイム制度や時差出勤の制度を導入している企業も存在します。

コンプライアンスの意識が高いか

令和2年6月1日から、職場におけるハラスメント防止対策が強化されました(※)。パワーハラスメントの防止措置が事業主の義務となっただけでなく、労働者に対するセクシュアルハラスメントや、妊娠・出産した女性や育児休業を取得した男女へのハラスメントについても、事業主・労働者それぞれの責務が法律上明確化されています。

転職後も自分らしく働きつづけるためには、こうしたハラスメント防止対策をはじめとして、日ごろから社内のコンプライアンス意識の向上に取り組む企業を選ぶとよいでしょう。たとえば、定期的なハラスメント対策研修の実施や、職場の風通しを良くする社内コミュニケーションの活性化、ハラスメントについての社内相談窓口の設置などの取り組み例が挙げられます。

参照:職場におけるハラスメント防止対策が強化されました! p1|厚生労働省

福利厚生が充実しているか

現在の職場より福利厚生が充実しているかどうかも、転職先を選ぶうえで重要な基準の一つです。

福利厚生には、法律で定められた「法定福利厚生」と、法的な義務のない「法定外福利厚生」の2種類があります。法定外福利厚生は、企業が独自に設けられるため、転職先によって福利厚生の充実度に差がつく原因となっています。

たとえば、女性に人気の福利厚生の一つが、生理休暇やリフレッシュ休暇、ファミリーケア休暇など、体調の変化や家庭生活の事情に合わせて取得できる休暇制度です。また社内に託児所を設置している企業なら、勤務中に子どもを預けられるため、送り迎えにかかる時間を短縮できるでしょう。

安定して働ける!転職する女性に人気の仕事4選

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転職する女性に人気があるのが、将来的に出産や育児といったライフイベントを経験しても、安定して働きつづけられるような仕事です。

ここでは、転職する女性に人気の仕事4選を紹介します。

  • 事務職
  • 人事職
  • 経理職
  • 介護職

事務職

事務職(一般事務)とは、一般事務員や庶務係事務員とも呼ばれ、主に以下のような仕事に従事する職種です(※)。

  • 文書の作成や整理
  • メールでの応対
  • 発注伝票や受注伝票の作成と管理
  • 各種台帳の管理
  • 生産量や売上高などのデータの入力
  • 社内の各種届出書類の管理など

事務職は未経験者でも転職が可能なことや、残業時間が比較的少なく、ワークライフバランスを確保しやすいことから、女性に人気のある仕事の一つです。

参照:一般事務|職業情報提供サイト(日本版O-NET)

人事職

人事職(人事事務)とは、従業員の採用から退職までの人事管理に関わる職種です。たとえば、人事職には以下のような仕事があります(※)。

  • 経営計画などに基づく採用活動
  • 本人の希望や適性などを考慮した配属先の決定
  • 人材の中途採用に関する事務手続き
  • 従業員の教育訓練や、自己啓発などの能力開発
  • 定期的な人事異動や昇進に関する事務など

ほとんどの企業に人事部門が存在するため、人事職は安定した転職先の一つです。

また人事職では、企業の未来を担う人材の採用や育成に関われるため、やりがいが大きい仕事でもあります。「社会保険労務士」や「キャリアコンサルタント」、「メンタルヘルス・マネジメント検定」などの資格取得によってキャリアアップも可能な職種です。

参照:人事事務|職業情報提供サイト(日本版O-NET)

経理職

経理職(経理事務)とは、"経理・会計管理のソフトウェア、システムなどを使い、社外との取引にともなう入出金、社内の資金管理、給料の支払いなどを行う"職種です(※)。

主な仕事内容として、以下のようなものがあります。

  • 従業員の給与計算
  • 現金の出納管理
  • 小切手の処理
  • 月次決算書類の作成(毎月の月末)
  • 財務諸表の作成(各期の決算時)
  • 会計監査や税務調査への立ち会いなど

経理に関する専門知識が必要なため、事務職の中では過去の経験やノウハウを活かしやすい仕事です。決算時などの繁忙期は業務量が増えるものの、年間を通じた仕事のスケジュールが決まっており、計画的に休暇を取得できるという魅力もあります。

参照:経理事務|職業情報提供サイト(日本版O-NET)

介護職

介護職(介護職員)とは、高齢者や障害のある方など、自立した暮らしが難しい方を対象として、食事・入浴・排泄をはじめとしたケアを提供する職種です。

介護職には、特別養護老人ホームやケアハウス、デイサービスセンターなどの老人福祉施設で働く「施設介護員」と、在宅の高齢者などの居宅を訪問する「訪問介護員」の2種類の区分があります。

介護の仕事は給料が上がりにくい、というイメージがあるかもしれませんが、近年は「介護職員処遇改善加算」や「介護職員等特定処遇改善加算」などの制度改正により、待遇の改善が行われています。離職率も2007年から減少傾向にあり、長く安定して働ける仕事になりつつあります(※)。

参照:介護業界で働いてみませんか p2|厚生労働省

スキルを活かせる!転職する女性におすすめの仕事4選

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転職する女性にとって、自分の資格やスキルを活かせる仕事も人気があります。「自分らしいキャリアを形成したい」「新しい職場でも即戦力として活躍したい」という方には、以下のような職種がおすすめです。

  • Webデザイナー
  • エンジニア
  • マーケティング職
  • 税理士

Webデザイナー

Webデザイナーとは、Webサイトの企画・デザイン・制作に携わる職種のことで、Webクリエイターと呼ばれることもあります。

HTMLやCSSといったプログラミング言語の知識や、CMS(コンテンツマネジメントシステム)などを用いた制作経験など、自分のスキルを活かしやすい仕事の一つです。一定の知識・技術があれば、ほかの職種と比べて学歴や資格が必要とされにくいという側面もあります。

それでも、「ウェブデザイン技能検定」や「Webクリエイター能力認定試験」、「HTML5プロフェッショナル認定資格」などの資格を取得していれば、転職時にアピールできるでしょう。

エンジニア

エンジニア(システムエンジニア)は、自分の資格やスキルを活かせるIT系の職種の一つです。

エンジニアの仕事内容は、コーディング(プログラムの作成)を担当するプログラマーとは区別されることが一般的です。エンジニアはプロジェクトの全体に携わり、顧客のニーズの明確化(要件定義)や、システムの基本仕様の具体化(基本設計)必要な処理の流れの細分化(詳細設計)などを行います。

エンジニアといっても、業務用システムや基盤システム、Webサイト開発、組み込み、IoTなど、専門とする分野に合わせて細かく求人が分かれています。近年では、成長分野の一つとされるAIエンジニアも人気の職種です。

マーケティング職

マーケティング職とは、マーケッターやマーケターとも呼ばれ、市場のデータを収集・分析し、商品やサービスが売れる仕組みをつくる仕事です。

マーケティング職には、WebサイトやWeb技術を利用してマーケティングを行う「Webマーケティング」という職種もあります。たとえば、Web広告を用いた集客や、Webサイトでの購入・問い合わせなどを増やすためのアクセス解析、メールマガジンやSNSによるリピーター獲得戦略などが、Webマーケティングの仕事内容の一例です。

マーケティング業務に関しては未経験でも、表計算や統計処理のソフトウェア、Microsoft PowerPointなどのプレゼン資料作成ソフトを業務に使用した経験があれば、転職活動において有利に働くでしょう。

税理士

税理士は、働くうえで国家資格の取得が必要な職種の一つです。税理士になるには、弁護士や公認会計士の資格を持っているか、税理士試験に合格してから2年間の実務経験(合格前でも可)を経て、日本税理士会連合会に登録する必要があります(※)。

税理士法では、税理士における独占業務について定めています。たとえば、税金の申告などを代わりに行う「税務代理」や、税務署に提出する書類を作成する「税務書類の作成」、税金に関する困りごとなどへの相談に応じる「税務相談」の3つは、税理士にしか行えない独占業務です(※)。

すでに税理士として働いている方でも、より女性が活躍できる職場環境を求めて、転職活動をスタートする例もあります。

参照:税理士|職業情報提供サイト(日本版O-NET)

女性の転職先選びを成功させる2つのコツ

転職先選びを成功させるには、以下のようなコツがあります。

  • 企業に関する情報収集を徹底する
  • 転職エージェントを活用する

企業研究をしっかりと行い、企業に関する情報収集を徹底することで、転職後のミスマッチを減らせます。自分に合う仕事がなかなか見つからない場合は、転職エージェントの活用を検討するとよいでしょう。

企業に関する情報収集を徹底する

転職活動をするときに避けたいのが、「働いてみたら、事前の印象と違った」「仕事内容や社内での待遇に満足できない」といった転職後のミスマッチです。

こうしたミスマッチを防ぐには、自己分析によって「自分はどのような企業に転職したいのか」を明確化したうえで、転職先の候補の企業研究を徹底することが大切です。

主な情報源として、企業のホームページ(コーポレートサイト)や、対外的なプレスリリース、株主・投資家向けのIR情報のほか、インターネット上の口コミサイトなどが挙げられます。さまざまな角度から企業の情報を収集し、「本当に働きたい会社なのか」「自分の個性やキャリアを活かせる場所なのか」を見極めましょう。

転職エージェントを活用する

転職エージェントに相談すれば、自分一人では調べきれない情報も手に入ります。転職エージェントは、エンジニアや営業職など、さまざまな業界・職種の経歴を持っており、現場の事情に精通しているからです。

また企業側とのやりとりを通じて、求める人物像や社内の雰囲気といった、求人サイトからは知ることが難しい情報も提供できます。

入念なリサーチに基づいて、自分に合った転職先を探したい方」「履歴書の添削や面接対策もふくめ、ワンストップで転職相談をしたい方」は、転職エージェントの利用を検討しましょう。

まとめ

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どのような転職先を選ぶかによって、その後のキャリアが大きく変わってきます。出産や育児を予定している方は、育児休暇などのサポート体制や、柔軟な働き方がしやすい環境整備が行われているかを確認することも大切です。

一般的に転職する女性の間では、事務職や人事職、経理職などの安定して働ける仕事や、Webデザイナーやエンジニア、マーケティング職などのスキルを活かせる仕事に人気が集まる傾向にあります。

もし自分に合う仕事が見つからない場合は、マイナビエージェントにご相談ください。さまざまな業界・職種の経歴を持つキャリアアドバイザーが、一人ひとりに合った求人を紹介いたします。

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執筆・編集

マイナビエージェント編集部

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