更新日:2023/10/04
営業職への転職を考えた時、どのような内容の面接がおこなわれるのか気になる方は多いと思います。面接は入社後に志望者が活躍できるかどうかを見極める場であるため、適切に準備を整えて転職に臨みたいものです。
ここでは、営業職の面接で気をつけたいポイントや転職の際によく聞かれる質問などを紹介します。
目次
営業職の面接では、入社後に会社が期待している成果を上げられるかどうかや、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力など営業としての適性を満たしているかが重点的にチェックされます。
また、将来的なビジョンをしっかり持ち、すぐ離職せずに長期的に働けるかどうかもチェックポイントの一つとなります。営業職の経験者であれば前職の目標や具体的な実績について尋ねられることもありますので、あらかじめまとめておくといいでしょう。
面接は「入社後に現場にうまく馴染んで働いていけそうか」「求めている人材の水準に達しているか」「企業の考え方にマッチしているか」を見極める役割を果たしています。せっかく採用しても会社に馴染めずすぐに辞めることになってしまっては、志望者と企業の双方にとって不利益な結果に終わってしまいます。
お互いのミスマッチを防ぎ長く活躍する存在となるためにも、企業への適性を図る面接は重要なプロセスなのです。
面接に臨む前には十分に面接練習を重ねておきましょう。志望動機や自己PRなどはあらかじめまとめておき、面接官からどのような質問を受けるかも想定しておくことが大切です。当日に緊張して伝えたいことが抜け落ちてしまわないよう、何度も繰り返し模擬練習をしましょう。
志望先の企業によって面接の内容はさまざまですが、一般的には次のような流れで進行していくことが多いです。
まずは自己紹介や自己PRから始まるケースが一般的です。自分の名前や前職の所属先などを面接官に伝え、長所やアピールしたいポイントなどを話します。第一印象がその後の印象も大きく左右するため、明るくはっきりと話すように心がけることが大切です。
なぜ前職からの転職を決意したのか理由を伝えます。ネガティブな内容を率直に伝えてしまうとマイナスの印象を与えてしまう可能性があるため、「人間関係がうまくいかなかったから」「上司と一緒に働きたくなかったから」などの理由ではなく、「前職で扱っていた商材とは異なる分野に興味を持つようになったのですが、異動では希望を叶えるのがむずかしいと感じ、転職を決意しました」など、前向きな理由を話すようにしましょう。
転職の理由を伝えた後は、なぜ志望先の企業を選んだのかについて尋ねられます。同業種の転職であれば、前職と志望先企業の間にどのような魅力の違いを感じているのかを説得力のある内容で伝えましょう。
他業種からの転職となる場合は、その企業でなければならなかった理由と併せて、なぜその業種を選んだのかについても答える必要があります。
これまでの就業経験などを踏まえ、自身が持つスキルや経験をどのように志望先企業に役立てられるのかをアピールします。面接に臨む前に自分のスキルを棚卸しして、アピールポイントをはっきりさせておくことをおすすめします。
入社後どのように働いていきたいのか、将来的にどのような立場を目指しているのかを明確に伝えることで、長期的に働く熱意をアピールします。面接官は長く働いてくれるかどうかも見極めたいと考えているため、長期的なビジョンが描けている志望者には好意的なイメージを持ちやすい傾向にあります。
「最後に何か質問はありませんか?」と面接官から逆質問を受けるケースもよくあります。「特にありません」と答える方もいますが、「興味がないのでは」と思われてしまうため、逆質問を求められたら必ず質問するように意識しましょう。
次に、面接での質問に対するの回答例をご紹介します。
≪質問≫
「自己紹介・自己PRをしてください」
≪回答≫
「△△と申します。前職では〇〇株式会社に勤務し、新卒入社から8年間、保険商品を販売していました。
私の強みは、お客様と積極的にコミュニケーションを図り深い信頼関係を築く力を持っているところです。前職では提案件数を増やすことを心がけ、グループ内のエリア別個人成績で年間1位を達成したこともあります。その後も毎月の新規契約件数の目標を下回ったことはありませんでした。」
ポイントや注意点:自身の経験と強みを簡潔に述べ、なぜそのような強みがあると感じるのか理由を説明します。まずは結論から伝え、それを裏付ける理由を述べることで納得感を持たせています。
≪質問≫
「転職の理由について教えてください」
≪回答≫
「前職では個人を対象とした保険商品を販売していましたが、仕事に取り組むうちに法人向けの保険商品の販売に興味を持つようになりました。前職の企業には法人部門がなく、部署異動では希望が叶えられないため、転職を決意しました。」
ポイントや注意点:前職では業務内容と自分の希望がすり合わなかったことを伝えて、前向きな転職であることをアピールします。マイナスなことは言わず、自分の興味・関心について述べています。
≪質問≫
「当社を志望した理由は何ですか?」
≪回答≫
「貴社は法人向けの保険販売で業界トップのシェアと商品数を誇っておられるため、豊富なプランの中から柔軟な提案ができるのが魅力だと感じています。私も貴社の一員となり、一つひとつの企業に寄り添った提案をしていきたいと思い、貴社を志望いたしました。」
ポイントや注意点:「なぜその企業でなければならないのか」を簡潔かつ具体的に伝えましょう。ほかの企業でもいいのではないかと思われないよう、志望先ならではの要素を盛り込むことが大切です。
≪質問≫
「お持ちのスキルや経験についてお聞かせいただけますか?」
≪回答≫
「金融に関する知識を深めたいと思い3年前にファイナンシャルプランナー1級を取得しました。新卒の頃から段階的に挑戦してきたからこそたどり着けた資格だと感じています。保険だけでなく幅広い金融知識を学んでいるため、企業が抱えるさまざまな課題に寄り添った提案ができると考えています。」
ポイントや注意点:自身の経験の中で志望先の業務に貢献できそうなスキルについて伝えています。継続的に学び続けられる人材であることも併せてアピールできます。
≪質問≫
「将来の目標やキャリアプランはありますか?」
≪回答≫
「お客様の要望を汲み取り、新しい保険商品の企画や開発にも挑戦してみたいと考えています。営業として日常的にお客様と接しているからこそ聞くことができるリアルな声を反映した商品を作り、さらに多くの契約につなげたいと感じています。」
ポイントや注意点:あくまでも「志望先の企業に貢献するためにチャレンジしてみたい」という姿勢で答えることをおすすめします。熱意が先行しすぎると出過ぎた印象を与えてしまいやすいので、要点を押さえつつ「なぜやりたいのか」「その活動が志望先にとってどのようにプラスとなるのか」を伝えましょう。
逆質問については事前にいくつかパターンを用意しておき、調べればすぐにわかるような内容は聞かないように注意しましょう。
たとえば「夏季休暇や年末年始休暇はありますか?」「昇給はありますか?」といったような内容は求人情報をチェックすれば把握できる内容です。「入社後に〇〇のような業務に携わりたいと考えているのですが、新しいプロジェクトの発足は予定されていますか?」など、志望先の企業ならではの質問がおすすめです。
営業職への転職活動を行う際は、自分一人で準備を整えて転職活動に臨むよりも転職エージェントを活用することで、より理想に近い転職を実現することができます。
マイナビエージェントでは、営業職への転職を志す方の個性や希望に沿った豊富な求人をご用意しています。志望動機の作成や面接対策などもプロのエージェントが丁寧にサポートするため、十分に準備をしたうえで安心して面接に臨めます。転職をご検討の際はぜひマイナビエージェントをご利用ください。
ここでは、営業職の面接で気をつけたいポイントや転職の際によく聞かれる質問などについてお伝えしてきました。
入社後のミスマッチをできる限りなくすためにも面接は重要な意味を持っています。面接でよく聞かれる質問の内容はある程度決まっていますので、事前に十分に準備をし、スムーズに質問に答えられるようにしておきましょう。
また、単に質問に回答するだけでなく、自分ならではのアピールポイントを把握し、それを確実に面接官に伝えられるようにしておくことも大切です。今回ご紹介した回答例も参考にしながら、しっかりと準備を進めましょう。
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