更新日:2022/05/12
新聞社の営業は「広告営業」と「販売営業」の2種類に大別することができます。どちらも新聞社を支える大切な仕事であることに変わりはありませんが、一体どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、広告営業と販売営業それぞれの特徴や魅力のほか、どのような人材が求められているのかについてご紹介します。
目次
多くの企業には、営業に従事する社員がいます。自社が扱う商材をクライアントや小売店にアピールし、購入してもらうことが営業職の仕事です。
新聞社の場合、販売する商材は「新聞そのもの」と「新聞に掲載する広告」の2つに分けられます。どちらを販売するのも営業の仕事ですが、クライアントも商材の性質も異なるため、新聞社では「広告営業」と「販売営業」という別の仕事として扱われることが多くなっています。
広告営業と販売営業は、それぞれどのような役割を担っているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
新聞には、紙面全体を使った大きな広告や、紙面の下部に配置される小さな広告など、多くの広告が掲載されています。このような広告枠をクライアントに購入してもらったり、広告掲載のためのアドバイスを行ったりするのが広告営業の役割です。
企業や店舗、個人など、新聞の購買層は様々であり、それぞれの担当エリアで購読者を増やしていくのが販売営業の役割です。
とはいえ、販売営業が直接店舗や家を回って勧誘をするわけではありません。新聞はほとんどの場合「販売店」を通して配達したり、新規契約を結んだりすることになっています。販売営業は、このような販売店と連携して、購買層に働きかけを行うのです。
新聞広告を出すのは、企業や学校などの法人がメインです。広告営業は、紙面に適したクライアントに対して広告の提案を行い、広告枠の販売を行います。
なお、継続的に広告を出稿してもらうためには、広告を出したことによる成果をクライアントに感じてもらわなければなりません。そのため、過去の事例を基にして「どの紙面に」「いつ」「どのように」広告を出すか提案し、広告出稿後の反響を分析して、より効果の高い広告を出せるよう、クライアントをサポートしていきます。
また、企業に対して直接広告枠を売り込むのではなく、広告代理店に対して営業を行うこともあります。広告代理店は、広告を出したいクライアントを多数抱えていますから、その中から「新聞広告が適しているクライアント」に出稿してもらうというわけです。
近年では、多くの新聞社が自社のニュースサイトを運営しています。広告営業は、クライアントの性質に合わせて、印刷される新聞だけでなく、ニュースサイトへの広告出稿を提案することも増えてきています。
広告営業の仕事は、広告枠を売って終わりではありません。
クライアントに広告を出稿してもらった結果、どのような反響があったか分析を行い、クライアントにフィードバックするのも広告営業の仕事に含まれます。自身の提案や分析によって、高い広告効果が認められたときは、やりがいを感じることができるでしょう。
新聞社では、クライアントと提携し、紙面を使ってキャンペーン企画など行う場合があります。その指揮をとるのも広告営業の役割です。映画や新商品などのキャンペーンを新聞やニュースサイトで展開し、成功に導くことができたときは、大きな達成感を味わうことができるはずです。
単純に広告枠を売るだけではなく、効果分析を行い次の提案につなげたり、時勢を読んでムーブメントを仕掛けたりする点に、広告営業のおもしろさがあるといえるでしょう。
新聞は、販売店を通して消費者のもとに届けられ、新規の顧客獲得も、販売店の営業活動を通して行われる場合がほとんどです。そのため販売営業は、販売店とともに「どのように顧客獲得を目指していくべきか」という戦略を練っていくことになります。
販売店と協力して販促キャンペーンを行ったり、顧客獲得のためのイベントを開催したりする場合もあります。
担当エリアに住む人に対して新聞を売り込むのが、販売営業の仕事です。「購読者がどのくらい増えたか」が目に見えてわかるため、成果が上がればそれだけやりがいも大きくなるでしょう。
自社が発行している新聞にプライドを持っている社員にとっては、新聞を広く世の中に届けるという販売営業の仕事は、熱を入れて取り組める仕事といえます。
また、販売営業は、販売店と一緒に大々的なキャンペーンを企画したり、イベントを開催したりすることもあります。このような企画を一から考え、成功に導くための提案を行うことも、この仕事のおもしろさといえます。
販売店との関わりの中で、顧客獲得を目指すチームとしてのやりがいを感じることができるでしょう。
「新聞社の仕事」と聞くと、新聞記者を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、販売営業がいなければ購読者はなかなか増えませんし、広告の出稿が少なければ会社全体の利益に影響します。
販売営業と広告営業は、仕事の内容こそ違うものの、どちらも新聞社を支えるために欠かせない、やりがいのある仕事といえるでしょう。
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