更新日:2024/08/30
この記事のまとめ
履歴書の免許・資格欄を書くとき、自動車免許を書いてもよいか悩んだり、どのように記入すればよいのか迷ったりする方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、履歴書に自動車免許を正しく記入する方法や、記入時のポイントについて詳しく解説します。正しい記入方法を知り、アピールできる免許や資格を履歴書に漏れなく記入することで、転職活動を有利に進めましょう。
目次
自動車免許が必要な職種への転職であれば、履歴書の免許・資格欄に、自動車免許を忘れずに記入しましょう。複数の自動車免許を持っている場合は、複数の免許を記入できます。
一方、自動車免許が不要な職種への転職の場合は、必ずしも記入する必要はありません。履歴書の免許・資格欄はスペースが限られているため、希望する職種への転職に有利になる免許や資格を優先的に記入するのがおすすめです。ほかに記入できる免許や資格がなかったり、記入欄が余っていたりする場合には、自動車免許を記入するとよいでしょう。
保有している免許や資格は、取得年月とともに、正式名称で履歴書に記入します。しかし、運転免許証に記載されている情報には限りがあり、すべての情報を確認できません。ここでは、自動車免許の取得年月日の確認方法や、主な自動車免許の正式名称を紹介します。
自動車免許の取得年月日は、免許証の表面左下で確認できます。「二・小・原」「他」「二種」の項目があり、該当する種類の免許の取得年月日が記載されています。普通自動車免許のみ取得しているのであれば、「他」の欄に記載されている年月日が取得日です。
資格を複数持っているケースでは、一番古い取得日が記載される仕組みのため、すべて取得日を免許証で確認することはできません。取得年月日が分からない場合、最寄りの警察署や運転免許センターで「運転免許経歴証明書」を取得することで確認できます。また、最新の免許証にはICチップが埋め込まれているので、「ICカード読み取り装置」で読み取ることでも確認可能です。
取得している免許の種類は運転免許証で確認できますが、免許証には略称のみ記載されているため、正式名称は確認できません。履歴書には、略称ではなく正式名称で書く必要があるため、事前に正式名称を確認しておきましょう。以下の表に主な自動車免許の正式名称をまとめました。
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免許・資格欄の具体的な記入例は以下のとおりです。
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免許の取得日は、記入欄にしたがって「年」と「月」に分けて記入します。「年」の欄を和暦で記入する場合は、年号も忘れずに記入しましょう。西暦の場合は、「2020」など、数字のみの記入で問題ありません。「免許・資格」の欄には、免許の名前を正式名称で記入します。自動車免許以外の免許や資格がある場合は、ほかの資格も忘れずに記入しましょう。
ここからは、履歴書に自動車免許を正しく記載するためのポイントを6つ紹介します。自動車免許だけでなく、ほかの免許や資格を記入する際にも有効な内容です。作成前にポイントを確認し、採用担当者に好印象を与える履歴書を作成しましょう。
履歴書は、和暦・西暦どちらかに統一して記入しましょう。免許・資格欄だけでなく、学歴や職歴欄など、履歴書全体で表記を統一します。履歴書全体の統一感を保つためにも、和暦と西暦を混在させるのは避けましょう。和暦と西暦は、どちらを選んでも構いません。和暦で記入する場合は、「R」「H」などのアルファベットの省略表記ではなく、「令和」「平成」といった正式表記で記入します。
免許・資格欄は、まず免許をまとめて書き、次に資格を記入するのが基本です。自動車免許以外にも保有している免許があれば順番に書き、その後に資格を記入しましょう。これにより、履歴証の情報を分かりやすく整理できます。採用担当者が一目で確認できるよう、書き方に配慮することがよい印象につながるケースもあるため、押さえておくとよいでしょう。
複数の免許や資格を持っている場合、基本的には取得年月の古いものから順に記載します。年代を追って書くことで、成長の過程を採用担当者にアピールできるでしょう。
ただし、応募する職種に直結する免許がある場合は、多少順番が前後しても、関連性の高いものを先に書くのがポイントです。職種に合わせて免許の順番を入れ替える工夫は、仕事への意欲を示すことにもつながります。自身の経験とアピールしたい点を考慮しながら、免許の記載順を決めましょう。
自動車免許の正式名称を記載した後、最後に1文字分のスペースを空けて「取得」と書き添えましょう。「2020年4月 普通自動車第一種免許 取得」のように記入します。これは、自動車免許以外も同様です。免許の場合は「取得」、試験などを受けて合格証が交付される資格などには「合格」、研修などを終えている場合は「修了」と、免許や資格の種類によって使い分けましょう。
運転免許の厳密な区分が必要な職種に応募する際は、自身が運転できる範囲を正しく記入しておきましょう。AT限定や運転できる車の大きさに制限がある場合は、「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」のようにかっこ書きで記入するのがベストです。運転できる範囲を正しく記載しておくことで、入社後のミスマッチも防げます。
また、2007年6月2日から2017年3月11日までに取得した普通自動車免許は、車両総重量5トン未満に限定された準中型自動車免許として扱われる点にも注意が必要です。この場合は、「普通(現5t限定準中型)自動車第一種免許」と記入するとよいでしょう。
取得している免許や資格をすべて記入し終えたら、最後に「以上」の一言を添えましょう。一段下に右寄せで「以上」と書くのが、履歴書における一般的なマナーです。「以上」と記すことで、免許・資格欄の記入が終了したことを明確に示せるだけでなく、社会人としてのマナーをしっかり身につけていることをアピールできるでしょう。
履歴書の隅々にまで配慮が行き届いているか、細部までチェックしている採用担当者もいるため、書き漏れがないかきちんとチェックすることをおすすめします。
ここからは、自動車免許を履歴書に記載する際のよくある質問について解説します。ペーパードライバーの方や取得予定の免許がある方、取得している自動車免許が複数ある方は、ぜひ確認してみてください。履歴書の自動車免許欄の正しい書き方を押さえて、採用担当者に好印象を与えましょう。
ペーパードライバーでも、自動車免許を履歴書に記載することに問題はありません。免許を取得していれば、実際の運転経験の有無に関わらず、履歴書に記載できます。ただし、面接の際に運転経験について質問された場合には、ペーパードライバーであることを正直に答えましょう。
また、職種によっては、運転スキルが求められる場合もあります。運転スキルが必要な企業に応募する際は、事前に運転の練習を積んでおくとよいでしょう。
基本的に、取得予定の免許は履歴書に記載する必要はありません。ただし、応募する職種によっては、「採用後〇ヵ月以内に普通自動車免許を取得できること」などの条件が求められるケースもあります。そのような場合は、免許・資格欄の最後に「普通自動車第一種運転免許(取得予定:〇〇年〇月)」のように記載しておくとよいでしょう。
また、面接時に「現在、普通自動車免許の取得に向けて教習所に通っている最中です」といったアピールを添えることで、採用担当者に対して仕事に就くまでに免許を取得するという意欲を示せます。
取得している免許は、基本的にすべて履歴書に記載します。スペースが十分にある場合は、関連性の低いものも含めて網羅的に書くのがおすすめです。一方で、スペースが限られている場合は、応募職種に関連する免許を優先的に記載しましょう。
二種免許を取得している場合は、一種免許の記載を省略できます。免許の上位区分を記載することで、下位区分の免許保有も示せるためです。
履歴書や職務経歴書は、応募者がどのような人物かを確認する書類です。採用担当者は、書いてある情報を参考にしながら、選考を進めます。経歴だけでなく、人柄やビジネスマナーなどもチェックする重要な書類といえるでしょう。
マイナビエージェントでは、応募書類の作成をサポートいたします。これまでのキャリアや転職後に役立つスキルを、採用担当者にしっかりとアピールできる訴求力の高い履歴書の作成をお手伝いいたしますので、お気軽にご相談ください。
歴書に自動車免許を記載する際は、正式名称や取得年月日を正確に書くことが大切です。免許の種類や取得日の書き方、複数免許の記載順、AT限定の明記など、ポイントを押さえて、採用担当者に好印象を与える履歴書を作成しましょう。
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