更新日:2024/03/11
履歴書は、自身の経歴を知ってもらうための大切な書類です。丁寧に書くことはもちろん、ルールやマナーに則って、正確に書くことも重要なポイントです。履歴書には学歴や職歴を書く必要がありますが、入学・卒業、入社・退職の「年」の欄など、和暦と西暦どちらを使うべきなのか悩む方も多いのではないでしょうか。
ここでは、履歴書の年の正しい書き方やルールの他、入学・卒業年を調べる方法、和暦と西暦を変換する方法をご紹介します。
目次
まずは、履歴書の年を書く際の基本的なルールをご紹介します。一般的なビジネス文書を作成する際のマナーとなりますので覚えておきましょう。
企業の指定がない場合、履歴書の年は和暦、西暦どちらで書いてもOKです。
ただし、履歴書全体で和暦と西暦、いずれかに統一するのがルールとなりますので、生年月日は和暦で書いてあるのに学歴・職歴欄では西暦で書く、学歴は和暦で職歴は西暦で書くといった記載方法は避けてください。
履歴書の記入日や生年月日、学歴や職歴などの他、本人希望欄や志望動機欄など、フリースペースに年を書く場合も和暦か西暦いずれかで統一するようにしましょう。
なお、和暦で書く場合は、「平成」「昭和」などの年号を省略しないこともルールです。
履歴書の年を和暦で書く場合、「令和元年」と「令和1年」のどちらで書くべきか悩む方もいるのではないでしょうか。
通常、年号が変わった最初の年は、「1年」ではなく「元年」と表記されます。そのため、履歴書でも「令和元年」が正しい表記となります。平成も同様に、平成元年と表記しましょう。
なお、改元された年は、改元までの期間とそれ以降の期間で、年号を区別して書く必要があります。2019年は5月1日を境に平成31年と令和元年、1989年は1月8日を境に昭和64年と平成元年に区別して書くのがルールです。
・「平成31年」表記...2019年1月1日~2019年4月30日
・「令和元年」表記...2019年5月1日~2019年12月31日
・「昭和64年」表記...1989年1月1日~1989年1月7日
・「平成元年」表記...1989年1月8日~1989年12月31日
友人への手紙やメモなどにおいて、「昭和」を「S」、「平成」を「H」、「令和」は「R」というように、年号をアルファベットで略して記載する場合があるでしょう。
しかし、履歴書は正式な書類であるため、省略した表記は避けるべきです。
学歴や職歴は、複数行にわたって書くことになる項目ですので省略しがちですが、正式名称で書くよう心掛けてください。
履歴書に、省略を意味する記号を使用してはいけません。
日付などを書く際には、「20XX/X/XX」などのようにスラッシュ「/」を使用せず、20XX年X月XX日と正確に書きましょう。
年や社名などが繰り返しになる場合、繰り返しの記号「〃」を使ってはいけません。
省略して書くことはマナー違反であり、社会人としての常識がないと判断される可能性もあります。
履歴書をはじめ、正式な書類では、記号などで略さず正式名称で表記するのがビジネスマナーです。
学歴や職歴を書くときに、「卒業年は何年だったか」「昭和◯年は西暦何年だったか」などと迷ってしまうことがあるでしょう。
続いては、入学・卒業年を調べる方法や、和暦と西暦を変換する方法などをご紹介します。
入学・卒業年を調べるには、インターネットで公開されている早見表や自動で計算してくれるツールを使うのが便利です。いずれも、生年月日から中学校や高校、大学などの入学・卒業年を調べることができます。
利用するにはインターネットで「早見表」、または「学歴 計算」などと検索してください。
和暦と西暦の変換方法を覚えておけば、どちらの年を使う場合でも簡単に計算できます。
ここでは、和暦から西暦を算出する方法をご紹介します。なお、西暦(1926年~)から和暦を算出したい場合は、逆の計算を行います。
和暦に1925を足した数字が西暦になります。
【例】
昭和61年
61+1925=1986→西暦1986年
和暦に1988を足した数字が西暦になります。
【例】
平成31年
31+1988=2019→西暦2019年
年数に2018を足した数字が西暦になります。
【例】
令和元年
1+2018=2019→西暦2019年
ちなみに、西暦から和暦を算出する際の例は、下記のとおりです。
1989年以降の場合は、1988を引いた年数で平成◯◯年となり、1926~1989年までは1925年を引いた年数で昭和◯◯年となります。
【例】
西暦1979年
1979-1925=54→昭和54年
【例】
西暦2000年
2000-1988=12→平成12年
履歴書の年は、ルールに則して正しく書くようにしましょう。履歴書では内容はもちろんですが、基本的なビジネスマナーを守れる人物であるかという点も、併せてチェックされることを覚えておいてください。
履歴書の年で、伝統的な和暦を使うか、わかりやすい西暦を使うかは、応募する会社からの指定がない限り、個人の自由です。どちらかを選んで統一し、採用担当者の好印象となる履歴書に仕上げましょう。
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