更新日:2022/07/06
半導体メーカーから転職を考えている場合、どういった業種や職種を選べばよいか迷う方もいるでしょう。
経験を生かせる転職先であれば、採用選考が有利になるほか、収入や待遇アップも望めるかもしれません。
そこで今回は、半導体エンジニア経験者におすすめの転職先や、業界の採用状況を紹介します。
半導体メーカーからの転職を希望している方へ向けて、転職先選びの参考となる内容です。
目次
半導体メーカーのエンジニアから、転職を考える方は少なくありません。
その理由として挙げられるのは、国内の半導体メーカーが抱える納期のシビアさや、経営への不安などです。
ここでは、よくある半導体メーカーからの転職理由を紹介します。
職場にもよりますが、半導体メーカーはひとりに任される業務量が多く、残業を含めた労働時間が長い傾向にあります。
結果として、肉体的にも精神的にも疲労はたまりやすいでしょう。
また、納期に合わせて動く必要があるため、労働時間も不規則になりがちです。
プライベートな時間が作りづらいことから、結婚や育児など今後のライフステージを考え、転職を検討する方も少なくありません。
半導体メーカーのエンジニアは、納期を守りながら仕事に取り組みます。
エンジニアの仕事は、半導体を作成するうえでのスタート地点。
エンジニアの仕事が遅れれば、プロジェクト全体に遅れが出ることもあり、そのプレッシャーは大きなものでしょう。
納期に追われるあまり、よい仕事をするよりも、いかに間に合わせるかが最優先されることもあるかもしれません。
次第に、達成感ややりがいを感じられなくなることが、転職のきっかけになることも考えられます。
半導体メーカーは、好業績かつ安泰な職種として知られてきました。
細かな作業が必要となる半導体の製造は、日本人の気質に合い、他国よりも圧倒的な伸び率で成長したためです。
しかし、近年はアジア圏を中心にして世界的に半導体メーカーが発展しています。
競争が厳しくなったことで、国内企業の景気は低迷傾向です。
基盤の整っていない中小企業ほど、経営への不安から転職を考えるケースもあるでしょう。
半導体エンジニアが求められるのは、半導体メーカーに限りません。
ここでは、半導体業界全体の採用状況を確認しましょう。
採用ニーズを知ることで、半導体メーカーからの転職難易度が具体的に分かり、現状の客観視がしやすくなります。
昨今、コロナの影響による景気低迷から、採用率の減った業界は少なくありません。
製造業も例に漏れず、全体で見ると採用率が減少傾向にあります。
しかし、半導体業界は異例であり、ほぼ変わらない採用率を保っているのが特徴です。
コロナ禍の今、在宅勤務や巣ごもり需要から、動画やゲームなどによるインターネットの通信負荷が高まっています。
今の時代に合った環境を整えようと、多くの企業から半導体製造の受注が増えているのも一因でしょう。
海外の半導体市場が拡大傾向にあることで、国内市場を圧迫しているのが現状です。
日本国内では、企業の合併や買収が進み、市場は縮小傾向にあります。
これを受け、海外メーカーへと転職する方も少なくありません。
しかし、コロナ禍の影響で半導体製造の需要が高まった背景もあり、昨今の半導体業界は人手不足です。
実際、半導体業界の低迷が続いた時期に、リストラされた元半導体エンジニアが、ここ数年で出戻りしているケースも見られます。
市場は縮小していても、エンジニア需要は高まっているといえるでしょう。
半導体業界の採用ニーズのうち、特に高いといわれているのは「設計・開発エンジニア」「半導体製造のプロセスエンジニア」「製造装置のフィールドエンジニア」の3つです。
このように技術を求められる職種は、半導体業界において採用ニーズが高い傾向にあります。
エンジニア経験を生かした場合、転職難易度は決して高すぎるものではないでしょう。
多くの業種で、半導体エンジニアのニーズが高まっています。
そのため、転職先を半導体メーカーのみに絞らず、広い視野で検討するのがおすすめです。
採用ニーズの高い業種として、自動車部品メーカー・医療機器メーカー・AI業界などが挙げられます。
大々的に募集をかけている大手企業もあるでしょう。
そのほかにも、AI、loTなど半導体の用途が広がる今、半導体エンジニアの需要は今後さらに高まると考えられます。
半導体メーカーからエンジニアが転職をする場合、給与だけでなく、勤務時間などの待遇面も重要です。
仕事とプライベートのどちらも充実するように、転職先選びのポイントについて見てみましょう。
長い勤務時間を負担に感じて転職を考えているのなら、「勤務時間をどのくらい減らせるか」は、特に優先したいポイントでしょう。
一般的に勤務時間と収入は比例しやすいものですが、下請けの半導体メーカーなどは、収入が見合っていないケースもあります。
この場合、転職によって勤務時間を減らし、収入を増やせるかもしれません。
中でも外資系企業は成果主義な傾向にあり、実力派のエンジニアほど収入増につながりやすいでしょう。
勤務時間も含め、働き方の自由さに長けた職場も多く見られます。
給与や待遇面に不満があり、転職する方は少なくありません。
現在、日本国内の半導体エンジニア需要は高まっている傾向にあります。
なぜなら、多くの半導体エンジニアが海外や外資系企業に流れてしまい、国内企業は人手不足に陥っているためです。
近年では、外資系企業だけでなく国内企業でも、好待遇な求人が増えつつあります。
転職先を吟味すれば、今よりも好待遇を望めるかもしれません。
将来性を考えるのなら、スキルアップが可能であり、具体的なキャリアパスのある転職先がおすすめです。
たとえば、ただ同じ作業をくり返すだけの職場では、スキルや経験の成長は難しいでしょう。
そのうえ近年は、長年働き続けるだけではキャリアアップできない時代のため、成長の望めない職場はなるべく避けたほうがよいかもしれません。
求人票にて、明確なキャリアパスを示している企業を探すほか、転職エージェントを利用して、企業の内部事情までしっかりと調べておくのも大切です。
効率よく転職を進めるために、自身の経験やスキルが生かせる転職先を選ぶことは大切です。
半導体メーカーのエンジニア経験者には、どのような転職先があるのでしょうか。
ここでは、半導体メーカーからのおすすめの転職先とその理由について紹介します。
現職とは異なる業種であっても、半導体製造に関わる業種であれば技術を生かせるため、転職しやすいでしょう。
たとえば、医療機器メーカーから自動車メーカー、家電メーカーからAI機器メーカーなどです。
近年は、多くの製品やサービスにおいて半導体が使われているため、思わぬ業種から半導体エンジニアの求人募集が出ることもあります。
これまでの経験や、培ったスキルが生かせる転職先の選択肢は、想像以上に多いでしょう。
「日本のエンジニアは高い技術や知識を持っている」と、世界的に評価されています。
同じ半導体メーカーであっても、海外メーカーや外資系企業であれば、今よりも好待遇を受けられることもあるでしょう。
ただし、国内にある外資系企業であっても、職場によっては英語をはじめとした語学力や、コミュニケーションスキルを求められます。
なかには、「TOEIC〇点以上」など具体的に採用条件を挙げている企業もあるため、英語力を磨く必要があるかもしれません。
半導体エンジニアが設計したものをさらに効率化するのが、プロセスエンジニアです。
そのため、プロセスエンジニアは半導体エンジニアよりも、知識やスキルを求められます。
企業内や外部とのやりとりも増えることから、コミュニケーションスキルも必要でしょう。
しかしプロセスエンジニアは、半導体エンジニア以上に、需要に対して供給の少ない人材です。
半導体エンジニアとしての技術や知識を生かせる職種でもあるため、プロセスエンジニアへの転向もおすすめします。
半導体メーカーでの勤務経験を持つエンジニアは、さまざまな業種から需要があります。
しかし選択肢が多いからこそ、どのような職場が自分に適しているのかを自力で見つけるのは、苦労するでしょう。
今よりも待遇がよく、自分に合った転職先を見つけたいのなら、「マイナビエージェント」の利用をおすすめします。
多くの企業情報を収集しているマイナビエージェントでは、一般に公開していない業務内容の詳細や社風、求める人材の具体例なども知れるでしょう。
また、業界に精通したキャリアアドバイザーが、希望や経験に合った転職先探しをサポートします。
半導体メーカーのエンジニアは、職場によって待遇が異なるため、転職を検討する方もいるでしょう。
半導体の用途が広がる現在、半導体エンジニアの需要はさらに高まっていくと予想されます。
今の給与や待遇に不満がある方は、キャリアアップ・待遇アップのための転職を検討するのも、ひとつの方法です。
現在の職場が自分に合っていない、もっと自分の技術や実力を評価してもらえる職場に転職したいと考えているのなら、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。
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