更新日:2022/05/27
この記事のまとめ
社内SEを続ける中で、待遇や評価、業務内容に対する不満を募らせて転職を検討する方もいるでしょう。また、今よりやりがいを持てる業務に携わりたいと考える方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、社内SEにおすすめの転職先を紹介します。社内SEからステップアップを目指している方の参考となる情報をまとめました。
目次
社内SEは日々の業務が安定している反面、不満が溜まりやすい傾向にあります。待遇や業務へのやりがいなど、さまざまな要因から転職を検討するケースも少なくありません。ここでは、社内SEが転職したいと考える理由について解説します。
給与や待遇に不満を感じ、転職したいと考える方もいます。社内での実績が十分に評価されず、給与に反映されないケースは少なくありません。また、夜間や休日でも緊急対応に追われるような労働環境が厳しい現場もあります。
現在、自身がこなしている業務を把握し、どのような職場環境であれば生産性を最大化できるか考えましょう。ほかの職場と比較して明らかに不当な扱いを受けている場合、転職を検討するのがおすすめです。
現職で新しく学べることがなく、転職を検討する方がいます。社内のシステムやインフラを整備することが業務の中心になるため、新しい技術に触れる機会が少なくスキルアップを図れなくなるためです。
エンジニアはキャリア初期でスキルを伸ばしておきたいと考える方が多いでしょう。長期にわたって同じ技術ばかり扱うことを不安に感じ、新しい技術を習得できる環境を求めることが転職を考える理由のひとつです。
社内SEはバックオフィス部門であるため、高い評価が得にくく、不満を感じて転職したいと考えるケースがあります。
特に、社内SE以外にITの専門知識を持つ社員がない企業の場合、IT分野の業務を正確に評価できる人材も少ないのが実情です。質の高いシステム開発や運用記録を実績として残しても、社内で認めてもらえる機会に恵まれないことで転職を検討する方もいます。
多岐にわたる業務範囲の負担が大きく、転職を考えるケースがあります。社内SEはシステム開発やサーバー管理、ネットワークの整備とさまざまな業務に対応しなければなりません。
内容の異なるトラブルが複数発生すると、知識やスキルの不足により業務が進まないといった問題に直面します。業務の幅が広く、自分が知らない分野については対応できないためです。
社内SEは経営層や社内メンバーとの距離が近いため、クレーム対応に追われることがあります。些細な内容でも、日々のクレーム処理は精神的プレッシャーやストレスにつながるため、転職せざるを得ない状況に追い詰められる方もいるでしょう。
特にシステム障害が発生した際は、迅速な対応が求められます。復旧が遅れると、社内から復旧を催促されたり対処しきれない量のクレームが舞い込んだりするケースも少なくありません。
社内SEは幅広い知見やスキルを有していることが多いため、転職先の選択肢も豊富です。自身の適性やスキルと相談しつつ、転職したい理由を解決できる職場を探しましょう。ここでは、社内SEにおすすめの転職先を8つ紹介します。
労働環境や待遇に不満がある場合、社内SEを継続しつつ職場を変えることで、満足度の高い転職につながるでしょう。前職の職務経験をそのまま生かせるのもメリットです。
社内SEはシステム開発やインフラ構築、ネットワーク管理の業務に携わります。転職すると案件の種類は変わるものの、業務内容には大きな変化がありません。よりよい環境で仕事できれば、生産性も自然と向上するでしょう。
総合的なスキルを発揮して活躍できるのが、Webエンジニアです。サービスの設計から運用に至るまで、プロジェクト全体に携わるチャンスがあります。社内SEで幅広い業務に対応してきた経験が生かせるため、転職後もスムーズに業務へ取り掛かれるでしょう。
また、Webエンジニアは社内SE同様、エンドユーザーの視点に立って業務を遂行する意識が求められます。利便性が高く価値のあるサービスをリリースしてみたいと考えている方に適性のある職種です。
インフラ構築やネットワーク管理を専門に扱うのが、インフラエンジニアです。社内の開発環境を安定稼働させたり、障害が発生した際の復旧作業に従事したりします。社内SEでもインフラ関連の業務に携わった経験のある方が多いことから、親和性が高い職種といえるでしょう。
案件によっては、大規模インフラの整備に関わった人材を求めている場合があります。一度でも携わった経験があれば採用でも有利になるため、積極的にアピールしましょう。
要件定義や設計業務といった上流工程にチャレンジできるのが、SIerです。クライアントと折衝する回数が多く、プロジェクトの根幹を担う機会が多い傾向にあります。
転職先として検討するのであれば、大手の元請けSIerに絞るのがポイントです。中小SIerは下流工程を担当することが多く、スキルの向上につながらない恐れがあります。特に、キャリアアップを目指す方は企業についてしっかり調査しましょう。
経営的な視点を持ってプロジェクトに関われるのが、ITコンサルタントです。クライアントが抱えている要望を洗い出し、IT技術を活用した解決策を提示します。クライアントの業界に関する知見やITへの深い理解、コミュニケーションスキルと幅広いスキルが求められる職種です。
ITコンサルタントは、クライアントの事業を左右するほどの責任を求められます。一方、単調な作業では味わえないやりがいを見出せるのもメリットのひとつです。キャリアを大きく成長させたい方に適性があると転職先といえるでしょう。
社内SEで培ったスキルや知見を人に教える仕事が、IT講師です。Wordによる書類の作成方法やPCの便利な活用方法を身につけようと考えている初心者のサポートに携われます。
プログラミングやPCの基礎知識を教えるパソコン教室や不定期で開催される企業研修など、さまざまな働き方があるのも特徴です。自身のスキルを多くの人に伝えたい方に向いています。
Webサイト事業のプロジェクト管理に携われるのが、Webディレクターです。Webサイトの企画から運用まで幅広い業務を管理します。
クライアントとチームメンバーの間で調整する業務が多いため、コミュニケーションスキルが必要不可欠です。プロジェクトをスムーズに進行させるため、チームワークを重視して取り組める方に適性があります。
ITの知見を生かした営業に携われるのが、技術営業です。クライアントが抱える問題を解決に導くため、ニーズに応じた営業活動をします。業務効率化を狙えるツールの提供や工数削減に役立つ商材の提案が代表例です。
中には、ITの専門知識を有していないクライアントもあり、「目先の課題を考えている反面、ITを駆使した将来的なプランは何もない」といった事例も少なくありません。クライアントの力になりたいと強く感じている方に適性のある職種です。
転職市場全体で見ると、SEは需要の高い職種です。一方、社内SEは自社のシステムに特化したスキルに偏っている傾向があり、需要のあるベンダー企業やSI企業のSEと比較すると高評価につながりにくいといった難点があります。
ただし、社内SEとして実務経験はあるため、転職では未経験者より優遇されるでしょう。経験やスキルをうまくアピールできれば、チャンスは十分にあるといえます。
社内SEの経歴やスキルを生かして転職するのであれば、応募前の準備を徹底しましょう。自身の特徴を冷静に分析し、企業の情報を積極的に収集することで転職の成功率が高まるためです。ここでは、社内SEが転職する際に準備することを紹介します。
自己分析して自身の特徴を把握しましょう。強みや弱み、実績やスキルを洗い出して明確にすることで、転職先を選ぶ際の指針になります。
自己分析は、自身をどのように売り込むかというアピール方法を考えるうえでも欠かせません。セールスポイントを明確にし、しっかりとアピールすれば、採用の場でも高評価につながるでしょう。
自身がどのような職場に転職したいのかを改めて確認しましょう。給与や労働環境、業務内容といった条件に優先順位をつけることで、企業選びで迷うことが減ります。
条件を決めるポイントは、「何のために転職するのか」「転職先で何を達成したいのか」を考えることです。自身が将来どうなりたいというゴールから逆算して、条件を明確にしましょう。
転職の際は複数の企業に応募するケースがほとんどです。気になる企業があれば積極的に情報を集めておきましょう。
求人情報だけでなく、事業内容や企業理念のチェックも不可欠です。企業のホームページや紹介サイトから必要な情報を集め、自身が考えるキャリア設計との相性を見極めることで自分に合った転職先を選べるでしょう。
社内SEの中には、スキルアップが望めないことやクレーム対応によるストレスといった理由で転職を考える方もいます。対応する業務の範囲が広い社内SEは、転職先に恵まれている職種です。すでにエンジニアとして経験を積んでいるため、転職市場においては未経験者よりも高い評価をもらえるでしょう。
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