SIerの仕事内容とは?開発現場で活躍するためのスキルと将来性も紹介|求人・転職エージェント

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更新日:2023/08/29

IT業界

SIerの仕事内容とは?開発現場で活躍するためのスキルと将来性も紹介

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この記事のまとめ

  • SIerはSystem Integratorの略称で、システムの受託開発を手掛ける企業を指す。
  • DXの推進やAI・IoTの活用が進む中、ICTシステムの開発や運用などを請け負うSIerの将来性は高い。
  • SIerへの転職を成功させたいのであれば、ITエンジニアとしてのスキルを高めるとともに、より上流工程を担当できるスキルの習得が欠かせない。

ITエンジニアとして開発経験を積み、キャリアアップしたい方におすすめなのがSIerへの転職です。一方で、未経験からSIerへの転職を検討している方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、転職前に知っておきたいSIerに関する知識を詳しく紹介します。SIerの仕事内容やITエンジニアとして活躍するために必要なスキルを正しく理解することで、自分が望むキャリアプランを実現可能か判断しやすくなるでしょう。

目次

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SIerとはどのような企業?

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SIerは「System Integrator」の略称で、ICTシステムの受託開発を手掛ける企業を指します。何らかのICTシステムを必要とする企業から委託を受け、ニーズに沿ったオリジナルのシステムを開発して納品するのが主な仕事です。

多くの場合において、システムの設計・開発だけではなく完成後の運用・保守も担当します。比較的業務の幅が広いといえるでしょう。

SIerとは?主な仕事内容

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システムの受託開発がSIerの仕事であるといっても、その中に含まれる具体的な業務は多種多様です。ここでは、SIerで働くITエンジニアが担当する主な仕事を5つ紹介します。

これからSIerにITエンジニアとして転職しようと考えている方は、イメージを膨らませるためにもひととおりチェックしておくことをおすすめします。

クライアントとのヒアリングおよびコンサルティング

クライアントのニーズに沿ったシステムを開発するには、相手がどのようなシステムを何の目的で必要としているのかを正しく理解する必要があります。そのため、システム開発の相談を受けたときは、最初にヒアリングやコンサルティングを実施するのが通常です。

ヒアリングを通じて相手のニーズを聞き出し、どのようなシステムが最適かを提案します。企画・設計などの上流工程を担当するITエンジニアやコンサルタントがこの分野に携わることになるでしょう。

開発するシステムの企画・設計

企業へのヒアリングを通じて開発するシステムが確定したら、企画・設計へと移行します。この段階では、システムの要件や用意するハードウェアのスペック、システムの仕様などを細かく決定します。

決定した具体的な内容を要件定義書や仕様書に落とし込むのも、設計段階における重要な仕事です。実際に開発を担当するITエンジニアは、ここで作成された要件定義書や仕様書に基づいて作業を進めます。この段階でミスがあると開発に大きな影響が出るため、全体の方向性を決定づける重要な業務といえるでしょう。

必要なハードウェアおよびソフトウェアの調達

ICTシステムを動かすには、サーバーやデバイスなどのハードウェアやその中で動くOS、ミドルウェアを含めたソフトウェアが必要です。開発するシステムを動かすのに必要なスペックを見積もり、十分な性能を備えたハードウェアを調達します。

用意したハードウェアを外部のデータセンターに設置するときは、利用契約の締結や搬入、設置を担当することもあるでしょう。

システムごとに必要なソフトウェアを調達してインストールし、正常に動作する状態にすることも大切な仕事です。ICTシステムを動かすために必要な環境を整えるのも、SIerで働くITエンジニアの役割といえます。

ネットワークをはじめとしたインフラの整備

ハードウェア・ソフトウェアを準備しただけでICTシステムが動くわけではありません。正しく動かすには、外部と通信するためのネットワーク、安全性を確保するためのセキュリティーなどが必要です。

運用に必要なものを総称してITインフラと呼び、SIerで働くITエンジニアはITインフラの整備にも携わります。十分な性能を備えたネットワークを用意してサーバーをインターネットに接続し、通信できるようにします。システムによってはインターネットに接続せず、組織内のネットワークにのみ接続することもあるでしょう。

導入後の運用およびメンテナンス

システムが完成したら、発注したクライアントに納品します。納品したら仕事が完了するイメージを持たれがちですが、そうとは言い切れません。SIerがシステムの運用サポートや保守サービスを提供するケースも多いためです。ハードウェアの定期メンテナンスやソフトウェアのアップデート、追加機能の実装などに携わることもあります。

SIerでITエンジニアとして働く場合、運用やメンテナンスに関するスキルが求められることも多いでしょう。

SIerは大きく4種類に分類できる

SIerはシステムの受託開発を手掛ける企業の総称であり、その中にはさまざまなタイプが含まれます。具体的な種類は以下の4つです。

種類 特徴
メーカー系 ・ハードウェアを開発・製造するメーカーを親会社としているSIer
・親会社のハードウェアを使用してシステムを開発し、取引先にも親会社の関連企業が多い
ユーザー系 ・小売業・卸売業・金融業・製造業など、さまざまな業界の企業を親会社とするSIer
・親会社や関連企業のシステム開発を手掛けることが多い
独立系 ・親会社を持たないSIer
・業界を問わずに多くの企業と契約し、さまざまなシステム開発を担当できる傾向にある
外資系 ・国外の企業を親会社とするSIer
・グローバルに提供されているシステムの国内展開を手掛けるケースが多い

一口にSIerといっても、タイプによって業務内容は大きく異なります。ミスマッチを防ぐためにも転職前には企業研究を徹底し、自分が思い描く働き方やキャリアプランを実現できそうな企業を選ぶとよいでしょう。

SIerへの転職で求められる4つのスキル

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ITエンジニアとしてSIerで活躍するには、広範なスキルが求められます。どのようなスキルが必要なのかをあらかじめ把握しておくことで、学習に取り組みやすくなるでしょう。ここからは、SIerへの転職を検討している方が習得しておきたい4つのスキルを解説します。

1.IT技術に関する全般的な知識・スキル

システムの受託開発に関係する広範な業務を担当するため、IT技術に関する幅広い知識やスキルが求められます。スキルの具体例は以下のとおりです。

  • プログラミングスキル
  • ハードウェアに関する知識
  • ソフトウェアに関する知識
  • クラウドサービスを扱うスキル
  • AIやIoTに関連するスキル

ITエンジニア経験者として転職する場合は、よりレベルが高いスキルを習得してキャリアアップを目指すとよいでしょう。未経験者の転職では、必要なスキルをひとつずつ習得して転職先が求めるスキルレベルを満たす必要があります。

2.マネジメントスキル

上流工程を担当するITエンジニアを目指す場合は、マネジメントスキルが必要です。マネジメントスキルとは、企業が保有しているリソースを適切に運用して利益を追求するのに必要なスキルの総称です。

クライアントとのヒアリングや要件定義、設計などを担当したいと考えているのであれば、マネジメントスキルを培うことが大切です。将来的にプロジェクトマネージャーやコンサルタントを目指す場合にも役立ちます。

3.ロジカルシンキング

SIerに限らず、IT業界でITエンジニアとして働く際にはロジカルシンキングが重要です。ロジカルシンキングは関連する複数の要素について論理的に考え、それぞれの要素が矛盾しない結論を導き出す思考パターンを指します。

合理的な考えを導き出したり、因果関係を正しく把握したりするうえで必要なスキルです。ITエンジニアは問題の解決に取り組んだり生産性の向上に注力したりするケースが多く、ロジカルシンキングが欠かせません。

4.基本的なヒューマンスキル

日々の業務では、上流工程を担当するコンサルタントや開発を担当するプログラマーなど、さまざまな人と連携しながら開発を進めます。円滑に業務を進めるには正確で綿密なコミュニケーションが求められるため、基本的なヒューマンスキルが必要です。

ヒューマンスキルにはヒアリングスキルやコミュニケーションスキル、ネゴシエーションスキルなどが含まれます。短時間で習得できるスキルではないため、普段から意識して習得を心掛けるとよいでしょう。

SIerの将来性は?

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これからSIerを目指す方にとって、将来性は気になるポイントのひとつではないでしょうか。ここでは、SIerの将来性に影響する要素や求められている人材の特徴を解説します。

SIerは、将来性が高いといわれている企業のひとつです。SIerに転職して後悔しないか悩んでいる方や、将来性に不安を感じている方はこの機会に確認しておくとよいでしょう。

多種多様な業界でICT技術を採用している

多くの業界・企業でビジネスの高度化が進んでおり、それに伴ってさまざまなICT技術が活用されています。クラウドを活用してビジネスの効率化を図ったり、AIやIoTを活用して新たなビジネスを開発したりしているのが一例です。

今後もICT技術の活用が進むと考えられているため、システムの開発を手掛けるSIerの需要はますます高くなると考えられるでしょう。DX推進の流れは、SIerにとって追い風となっている状況です。将来的に需要が減少する可能性は低いと考えられます。

民間・官公庁を問わず大規模なシステム開発案件がある

業務の効率化やコスト削減を図るべく、さまざまな分野でシステム化が進んでいます。民間の金融機関や官公庁などが大規模なシステム開発の案件をSIerへ発注するケースも少なくありません。新たなシステムを開発するだけでなく、老朽化したシステムをリプレースする案件に携わることもあります。これらの需要がなくなることは考えにくく、SIerの将来性は高いといえるでしょう。

高いスキルレベルを有していれば重宝される

IT業界は新たな技術の開発や既存技術のアップデートが活発で、SIerが扱うスキルも例外ではありません。そのため、SIerでITエンジニアとして長く活躍したいのであれば、新たな技術や高度な技術を学んで扱えるようにすることが大切です。ITエンジニアが不足していることもあり、高度なスキルを有している人材ほど重宝される傾向にあります

将来的なキャリアアップを実現するためにも、普段から学習に励んでスキルレベルを高めましょう。

未経験者がSIerに転職するコツ

SIerで働くITエンジニアの数は慢性的に不足しているため、未経験者に戸口を開いている企業は少なくありません。ただし未経験での転職は経験者より不利になるため、以下のポイントを意識して転職活動を進めるとよいでしょう。

  • プログラミングスクールなどで必要なスキルを学ぶ
  • スキルレベルを証明できる資格を取得する
  • 経験した業種でのマネジメント経験をアピールする

十分なスキルを有している方だけでなく、マネジメント経験がある方も重宝されます。そのため、他業種でリーダーやマネージャーとして働いた経験がある方は積極的にアピールするとよいでしょう。

SIerへの転職成功のためにできること

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ここでは、SIerへの転職を成功させるために押さえておきたい2つのポイントを紹介します。理想の転職を実現するためにも、日頃からスキルの向上に努めましょう。自身の市場価値の向上にもつながるため、常に意識しておくことをおすすめします。

エンジニアとしてのスキルを高める

ITエンジニアは技術職であるため、開発現場で活躍するには十分なスキルが必要です。SIerへの転職を成功させるためにも、以下の学習に励んでスキルを高めましょう。

  • 新しいプログラミング言語を学ぶ
  • クラウドサービスについて学ぶ
  • AIやIoTに関する最新情報を学ぶ
  • 最新の開発トレンドを押さえる

最新技術に対応できるスキルを習得することで、開発現場の最前線で活躍し続けられます。日進月歩のIT技術についていくためにも、日々の学習を怠らないようにしましょう。

上流工程を担当するために必要なスキルを習得する

キャリアアップの方向性としてマネジメント職を検討しているのであれば、上流工程の担当に必要とされるスキルを培うことが大切です。具体的なスキル例は以下のとおりです。

  • コンサルティングスキル
  • プロジェクトマネジメントスキル
  • ヒアリングスキル

クライアントとのヒアリングを担当して企画・設計に携わるために必要とされるスキルや、開発チームを統括するスキルを習得できれば市場価値が高まり、SIerへの転職成功率を上げられます。

まとめ

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SIerへの転職を目指す際には、具体的な仕事内容を正しく理解したうえで求められるスキルを習得することでミスマッチを予防できます。

また、転職を成功させるには十分なスキルを習得するとともに、自分に合った企業を探すことが大切です。自分ひとりで転職活動を進めるのが難しい、自分に合った企業が見つからないと悩んでいる方は、IT業界に強い転職エージェントを活用するとよいでしょう。

マイナビITエージェントでは、IT業界に強いキャリアアドバイザーがキャリアに合った最適な転職先をご紹介します。応募書類や面接対策などのサービスも無料でご提供しているため、SIerへの転職を成功させたい方はぜひご相談ください。

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