組み込みエンジニアの年収は?必要なスキルや転職に役立つ資格を解説|求人・転職エージェント

メニュー

更新日:2022/08/09

IT業界

組み込みエンジニアの年収は?必要なスキルや転職に役立つ資格を解説

it_1203.jpg

この記事のまとめ

  • 組み込みエンジニアは、要件定義や設計、実装後の保守業務まで幅広い分野を担当する。
  • 年収を上げるためにはニーズの高い言語の習得や資格の取得が欠かせない。
  • 組み込みエンジニアを目指す場合は知識や経験を積むとともに、転職エージェントを活用することがおすすめ。

組み込みエンジニアは、機械に組み込む小型コンピューターを開発する職業です。専門性・将来性ともに高く、さまざまな業界でニーズがあります。中には「転職に向けて、年収事情を知っておきたい」と考えている方もいるでしょう。

そこでこの記事では、組み込みエンジニアの年収事情を解説します。年収アップの方法や転職に役立つ情報も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

IT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェントIT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェント

組み込みエンジニアの平均年収

it_1203_1.jpg

組み込みエンジニアの平均年収は、IT業界全体と比較して高い傾向にあります。マイナビエージェントの「職種別平均年収ランキング【2020年版】」によると、組み込みエンジニアの平均年収は455万円です。IT業界全体の平均年収は390万円のため、約60万円以上の差があります。

年代別では、20代で432万円、30代で480万円という高い数値が算出されています。特に30代に入ると500万円を超えることもあるほか、スキル次第ではさらなる高年収を狙うことも可能です。

組み込みエンジニアとは

組み込みエンジニアとは、特定の機械に内蔵する小型コンピューターを開発する仕事です。たとえば冷蔵庫やエアコンなどの家電製品、自動車に取りつけるカーナビなどが挙げられます。

組み込みシステムの開発には、効率的に動作するプログラムが求められます。一般的なアプリやシステムとは違い、読み込めるプログラムの容量に限度があるためです。それゆえ高い技術力や、プログラムに関する潤沢な知識が必要になるケースも少なくありません。

組み込みエンジニアの仕事内容

it_1203_2.jpg

組み込みエンジニアの業務は、制御プログラムの開発が中心です。しかし具体的にどのような業務が存在するのか、把握している方は少ないでしょう。特にこれから転職を検討している方の場合、まずは職種への理解を深めておくのが重要です。ここでは組み込みエンジニアの仕事内容を解説します。

要件定義・企画

要件定義・企画は、開発における最終目標を定めるフェーズです。クライアントの要望や課題の解決につながる開発を実現するため、プロジェクトの方針を固めます。開発する機能や予算、開発体制などを検討し、実現可能な範囲で計画を立てる点が特徴です。

そして要件定義・企画の段階では、要件定義書を作成します。プロジェクトのベースとなる書類のため、組み込みエンジニアに加え、プロジェクトマネージャーや営業担当者も作成に携わるケースが少なくありません。

システム設計

要件定義書が完成したら、システム設計のフェーズに入ります。要件定義・企画の段階で詰められなかった箇所を明確化し、実装をスムーズに進めることが目的です。

また設計は、外部設計と内部設計に分かれています。外部設計ではシステムの操作方法やデータの出力といったユーザーの利便性に関わる仕様を決定し、内部設計ではデータベース設計やバッチ処理計画といったシステム内部の仕様を詰めるのが特徴です。

開発・実装

設計書の準備ができたら、開発・実装へと移ります。開発は設計書に基づき、チームで取り組むのが一般的です。チーム内で適切なコミュニケーションを図りつつ、スケジュールに沿って必要な機能を実装します。

開発途中で、設計書の修正が必要になるケースもあります。設計書にしたがって開発を進めた際、想定していた仕様とは異なる動作をするケースも少なくないためです。修正箇所が多岐にわたる恐れもあるため、慎重に作業を進める意識が欠かせません。

テスト・保守

開発が終わると、システムテストのフェーズに入ります。実装した機能に不具合が生じていないかを確認する作業で、リリース前の品質担保に欠かせない重要な工程です。

リリース後は、運用や保守といった業務にも携わります。機能改善やセキュリティー対策、エラー修正など、運用後のさまざまな課題に対処するのも組み込みエンジニアの仕事のひとつです。

組み込みエンジニアの年収をアップする方法

it_1203_3.jpg

組み込みエンジニアの収入はIT業界全体の平均年収よりも高い傾向にありますが、さらに収入を上げるためにはスキルを磨いたり、資格を取得したりと常に自己研さんに励む意識が欠かせません。ここでは、組み込みエンジニアの年収をアップする方法を解説します。

ニーズの高い言語を習得する

収入を上げるためには、開発現場でニーズの高い言語の習得が必要です。ニーズの高い言語ほど案件数が豊富で、単価も高くなる傾向にあるためです。具体的には、JavaやCといったプログラミング言語が挙げられます。

各言語には「制御機能の実装に優れている」「汎用性が高く便利」といった特徴があります。組み込み系で使われる頻度が高いWindowsやLinuxなどのOSとの相性もよいため、まずはJavaやCなどの言語を身につけましょう。

最先端分野のスキルを磨く

年収アップを狙うのであれば、IoTやAI開発などの最先端分野にも精通しておくと効果的です。IoTは「モノのインターネット」を意味する言葉で、家電や自動車などさまざまな媒体とインターネットをつなぐ技術を指します。AI開発においては、音声認識や画像認識といった機能の組み込みをするのが特徴です。

コミュニケーションスキルを伸ばす

組み込みエンジニアには、チームメンバーやクライアントと適切なコミュニケーションを取るスキルが求められます。具体的には丁寧なヒアリングや、状況に応じたスムーズな連絡などです。

特に仕様には書かれていない非機能要件の実装でコミュニケーションスキルは役立ちます。システムの使いやすさやセキュリティーの確保といった非機能要件は顧客側から要求されることはあまりありません。そのため顧客の要望である機能要件に加えてどのような非機能要件を組み込むか、チームで話し合ったうえで概要を顧客に提示し、同意を得る必要があります。

資格を取得する

組み込みエンジニアとして働く中で知識とスキルを高めるには、資格の取得が効率的です。資格学習を進めれば、実務で利用するノウハウや知見が手に入ります。企業によっては資格の複数取得や上位資格への挑戦も評価対象になり得るため、年収を上げるためにも資格の積極的な取得をおすすめします。

組み込みエンジニアで役立つ資格

it_1203_4.jpg

組み込みエンジニアでスキルアップを図りたい場合は資格を取得しましょう。資格取得は社内評価の向上や年収アップの材料として役立ちます。しかしどのような資格を取得したらよいのかがよく分からない方もいるのではないでしょうか。そこでここでは、組み込みエンジニアの業務に役立つ資格を紹介します。

ETEC

ETECは一般社団法人組込みシステム技術協会が主催する資格試験で、組み込みソフトウエアに関する技術力を判定するものです。資格を取得すれば、システム運用や管理に関する専門的な知見が身につきます。

試験は「組込みソフトウェア技術者試験クラス2」と「組込みソフトウェア技術者試験クラス1」の2段階に分かれています。両者は習熟度による区分があり、クラス2の試験で500点を取得すればクラス1への挑戦が可能です。まずは組み込みの基礎となるクラス2の試験で高得点を目指しましょう。

LPIC

Linux Professional Instituteが実施しているLPICは、Linux運用に関する技術力を判定する資格試験です。Linuxの基礎から実務で役立つインフラの運用方法にいたるまで、幅広い知識やスキルを身につけられます。そのため組み込みエンジニアに転職した後でも、インフラ関連の学習コストを下げられるメリットもあるでしょう。

基本情報技術者試験

情報処理推進機構(lPA)が運営する基本情報技術者試験は、IT技術者に必要なスキルを網羅した資格試験を指します。IT全般の基礎的な内容が問われるため、組み込みエンジニアとして活躍したい方は積極的に受験するとよいでしょう。転職の場で評価されるのはもちろん、より上位の資格を取得する際にも身につけた知識が役立つ傾向にあります。

試験は午前と午後の2部に分かれており、ソフトウエアの技術やマネジメント、経営戦略に関する問題が出題されます。出題範囲が広いため、苦手分野を作らないように対策を進めることが重要です。

組み込みエンジニアが求められる業界

it_1203_5.jpg

組み込みエンジニアは、家電や自動車といった媒体で利用するシステムを開発します。そのためIT業界に限らず、あらゆる業界でニーズが高い職種です。しかし具体的にどのような業界で働くことが可能なのか、イメージしづらい方もいるでしょう。そこでここでは、組み込みエンジニアが求められる業界を紹介します。

自動車業界

組み込みシステムが必要な業界のひとつに、自動車業界があります。自動車にはブレーキ機能やスピード制御機能など、あらゆるシステムが複雑に組み込まれているためです。

特に近年注目を集めているのが、自動運転システムの組み込みです。現在の自動運転車はPCによる制御・構築を前提として作られていますが、将来的には省電力化やリアルタイム処理といった動作の自動化に踏み切る必要があります。性能・精度が高く、信頼性のある自動車開発に携わりたい方におすすめです。

家電業界

組み込みエンジニアの主戦場となっている業界に、家電業界があります。エアコンやスピーカーなどの家電にIoT・AI技術を搭載する「スマートホーム」の市場が拡大傾向にあるためです。

IoT・AI技術の進歩により、インターネットを駆使した生活水準の向上が加速しています。ただし利便性が高まる一方で、ネットワークやセキュリティーの強化も欠かせません。最先端の技術を使いつつ、家電の設計や開発に携わりたい方におすすめです。

金融業界

金融業界においても、組み込みエンジニアが活躍する機会はあります。銀行やコンビニエンスストアで利用できるATMシステムが代表例です。銀行のコンピューターとATM間の情報操作がスムーズに流れるよう、専用のマイクロコントローラーを整備します。

また銀行の機能を外部から呼び出すAPIの開発も、組み込みエンジニアの仕事です。強固なセキュリティー構築や新たなビジネスの創出などの一助を担います。

組み込みエンジニアになる方法

it_1203_6.jpg

将来性を見込んで組み込みエンジニアへの転職を目指している方もいるでしょう。しかし転職までの具体的なステップが分からず、困っている方もいるかもしれません。知識やスキルを身につけ、採用の場で高い評価を得られる人材を目指しましょう。ここでは組み込みエンジニアになる方法を解説します。

開発実績を積む

まずは転職の場でアピールできるように、開発実績を積みましょう。最も効率的なのは、組み込み開発のプロジェクトにテスターや運用担当として参画することです。継続的に成果を出し、開発や設計に携わるチャンスを狙いましょう。

実務経験がない場合は、ロボットや家電などの制御システムを開発してアピールするのがおすすめです。ハードウエアにプログラムを組み込む体験を通じて、どのように業務で活かせるかを説明しましょう。

ハードウエアやソフトウエアの知識を身につける

組み込みエンジニアになるうえで、ハードウエアに関する知識は欠かせません。特に回路図を理解しながら、プログラムを組むスキルが必要です。設計を組む際にも役立つスキルのため、積極的な学習をおすすめします。

またソフトウエアの基礎知識も押さえておきましょう。制御システムの構築手順やハードウエアとの関係を知っていれば、採用後もスムーズに実務へ移れます。

転職エージェントを利用する

ひとりで転職活動をするのが難しい場合は、転職エージェントを利用するのも選択肢のひとつです。転職活動では応募書類の整理や面接対策など、さまざまなタスクを並行してこなす必要があります。

転職エージェントと協力しながら選考を進められれば、効率的な対策が可能です。積極的に活用することで、転職活動の期間短縮にもつながるでしょう。

まとめ

it_1203_7.jpg

組み込みエンジニアの年収は平均よりも高く、将来性もあるため転職先として人気の職業です。年収アップのためには、ニーズの高い言語の習得や資格取得といった方法があります。しかし業界知識や実務経験がない状態で転職活動をすると採用までの期間が長期化してしまいかねません。早期転職を実現させるためには転職エージェントを利用するのもひとつの方法です。

マイナビITエージェントでは、専属のキャリアアドバイザーが組み込みエンジニア向けの求人をご紹介します。業界知識や転職成功のノウハウを共有するため、初めて転職する方にもおすすめです。

IT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェントIT専任のアドバイザーが揃うマイナビITエージェント



注目コンテンツ