更新日:2022/11/01
この記事のまとめ
フィンテック業界は将来性が高いことから人気の業界です。しかし「新たな分野に挑戦したい」「仕事がつらくて辞めたい」など、フィンテック業界からの転職を考えている人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、フィンテック業界出身者におすすめの転職先を紹介します。転職成功のポイントや注意点についても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
目次
転職はそう何度もできるものではないため、転職すべきか悩んでいる人もいるでしょう。しかしフィンテック業界はほかの業界と比べると人材の流動性が高く、数年後には別の企業へ転職しているといったケースも少なくありません。若手に限らず、40代以降のミドル・シニア世代で転職している人も一定数います。
金融機関からフィンテック業界へ転職したい人、フィンテック業界から別の企業へ転職したいと考えている人は多いのが現状です。転職を踏みとどまっている人も、前向きに転職を考えてみるとよいでしょう。
「フィンテック業界から転職したいが、どの業界、企業に転職したらよいかが分からない」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。前職の経験や保有しているスキルによって、転職しやすい業界・業種は異なるため、転職先選びは慎重に行いましょう。ここでは、主にフィンテック業界の金融エンジニアに向けたおすすめの転職先を5つピックアップして紹介します。
銀行の金融エンジニアは、インターネットやスマートフォンアプリに関するシステムの開発を行います。開発するシステムは大きく分けて以下の3つです。
近年はスマートフォンアプリで預貯金の確認、振り込みが簡単にできるようになりました。それらのシステムを開発するのが銀行の金融エンジニアの役割です。
証券会社の金融エンジニアは、顧客情報の管理や証券の取引、コンプライアンスシステムなどの開発を行います。開発するシステムを大きく分類すると以下の3つです。
証券会社は銀行とは異なり、業務に従事している人をサポートするシステムの開発がメインです。
保険会社の金融エンジニアは顧客や契約情報の管理、営業支援に関するシステムの開発を行います。開発するシステムは大きく分けて以下の2つです。
保険会社が扱う商品は生命保険や自動車保険など幅広いため、会社によって担当する業務は異なります。証券会社と同様、業務に従事する人に向けたシステムの開発がメインです。
監査法人の仕事は、企業の財務状況やクライアントのシステム環境を監査することです。システムを評価する業務を「アシュアランス」、クライアントに改善を提案する業務を「アドバイザリー」と呼びます。フィンテック業界で身につけた金融に関する知識・経験が活かせる仕事です。監査法人では、クライアントとの信頼関係を構築するコミュニケーションスキルや、課題発見スキルなどが求められます。
金融エンジニアではなく、コンサルタントとして働く道もあります。ITコンサルティング会社は、クライアントがIT面で抱えている課題やニーズを引き出し、改善の提案やシステム導入のサポートをする会社です。コンサルタントにはコミュニケーションスキルや課題発見スキルが求められますが、金融エンジニアとして培ったITの知識が活かせるため、転職先として前向きに検討してみるとよいでしょう。
転職活動の経験が少なく、何から始めればよいのかが分からない人も多いのではないでしょうか。転職の流れやポイントを知らないまま転職活動を始めると、思うように転職先が決まらなかったり、ミスマッチにつながったりしかねません。転職に失敗しないためにも、ここで紹介する6つのポイントを押さえておきましょう。
転職活動を始める前に、「なぜ転職したいのか」を明確にしましょう。新しい分野に挑戦したいのか、スキルアップをしたいのかなど、転職理由を明確にすると方向性が見えてきます。また、転職理由は志望動機の作成にも活かせるため、きちんと自分と向き合って考えましょう。
転職のタイミングをきっかけに、キャリアプランを練ることも重要です。将来の理想像から現在の自分の状況までを逆算することで、いま何をすべきかが明確になります。転職時の採用面接でも今後のキャリアを聞かれるケースがあるため、具体的に答えられるようにしておくとよいでしょう。
転職すると年収や勤務時間が変わる可能性があるため、転職前に家族に相談することが大切です。年収が下がれば家計の負担が増える恐れがあり、勤務時間が変わると生活リズムが変わる可能性があります。また、事前に相談することで家族の視点から転職に関するアドバイスがもらえることもあるため、転職を考えたらできる限り早めに相談しましょう。
転職では自分の強みやスキルをアピールすることが大切です。強み・スキルを明確にするために、これまでの経験や実績を紙に書き出してみるとよいでしょう。異業種へ転職する場合は、「交渉力・調整力・課題分析力」といった業界問わず活かせるポータブルスキルや、「職務遂行力・基礎学力」といったポテンシャルをアピールする点がポイントです。
転職では即戦力が求められる傾向にあるため、企業によっては経験者しか募集していないケースがあります。そのため異業種へ転職する際は、未経験者も募集しているかを確認しましょう。また、業種や条件は絞りすぎず、自分の経験やスキルが活かせる転職先を探すのがポイントです。
気になる企業があれば、入念に企業研究をしましょう。企業について深く知ることで、求められている人物像や自分が志望先企業に合っているのかなどが分かります。説得力のある志望動機作成にもつながるため、企業の公式サイトやSNSなど、さまざまな方法で調べることをおすすめします。
転職は必ずしも成功するわけではありません。転職で失敗しないためにも注意点を知っておく必要があります。また、円満に退職できるよう社会人としてのマナーにも気をつけましょう。ここではフィンテック業界から転職する際の注意点を4つ紹介します。
企業によって社風や仕事の進め方は異なります。これまでの価値観や常識が通じないこともあり、ギャップを感じてしまう可能性がある点に注意しましょう。とはいえ、転職することでこれまで以上に働きやすいと感じることも十分にあります。社風や仕事の進め方は、企業研究を行ったり、採用面接で質問したりして把握するとよいでしょう。
転職活動していることが社内で噂になると、会社に居づらくなります。信頼している人に転職の相談をするのであればよいですが、複数の社員に転職活動中であることを公言しないほうがよいでしょう。転職先が決まった後に、直属の上司から順に伝えることが大切です。
円満退社するためにも、退職時のマナーには十分に気をつけましょう。退職時のマナーで代表的なものは以下の4つです。
会社で借りていた荷物の返却
退職する旨を直属の上司から順に伝える
新たな職場で気持ちよく働くためにも、円満退社を心掛けましょう。
転職には基本的に年齢制限はありませんが、異業種へ転職する場合はできる限り早めに行動しましょう。転職では即戦力が求められる傾向にあるため、未経験者は不利になりがちです。しかし、年齢が若ければポテンシャル採用が見込めます。焦って転職活動をするのはおすすめできませんが、年齢が上がるほど異業種への転職が難しくなる点を押さえておきましょう。
フィンテック業界出身者におすすめの転職先には、銀行や証券会社、監査法人などがあります。異業種へ転職する際は、自分のスキルや経験が活かせる転職先を選び、できる限り早めに行動することが大切です。
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