ファイナンシャルプランナーに向いている人とは?適正と必要な能力|求人・転職エージェント

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更新日:2022/07/07

金融業界

ファイナンシャルプランナーに向いている人とは?適正と必要な能力

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この記事のまとめ

  • ファイナンシャルプランナーに向いているのは、数字に強い人やコミュニケーション能力が高い人。
  • ファイナンシャルプランナーの資格を取得することで、お金に関する幅広い知識を学べる。
  • ファイナンシャルプランナーの資格は金融業界の転職に役立つ。アピールするなら2級以上がおすすめ。

ファイナンシャルプランナーは人気の資格ですが「どのような人が向いているのか」「資格を取得することで得られるメリットは......?」と、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ファイナンシャルプランナーに向いている人の特徴を紹介します。ファイナンシャルプランナーの資格試験で学べることや、取得するメリットについてもまとめました。

目次

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ファイナンシャルプランナーとは

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ファイナンシャルプランナー(FP)とは、身近な家計管理から将来の資産形成まで、相談者の悩みや疑問を解決するお金の専門家です。家計の改善を図る者として「家計のホームドクター」とも呼ばれます。

ファイナンシャルプランナーを名乗るためには、FP技能検定に合格し、「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)」の資格を取得しなくてはいけません。

ファイナンシャルプランナーに向いている人の特徴3つ

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ファイナンシャルプランナーを目指すにあたって、まずはどのような人が向いているのか知っておくことが大切です

数字に強いことはもちろんですが、相談者との対話なくしては成り立たない仕事なので、コミュニケーションが苦手な人は苦しいかもしれません。また、税制や法制度の改正は頻繁に行われるため、情報収集が好きな人のほうが向いています。それぞれの適性について、以下で具体的に解説します。

数字に強い

ライフプランの作成や統計データの利用、税金の計算など、ファイナンシャルプランナーは数字と向き合う仕事です。計算を誤ってライフプランを作成すれば、顧客からの信用を失いかねません。暗算ができる必要はありませんが、数字に対して得意意識がある人が向いています。

コミュニケーション能力が高い

ファイナンシャルプランナーは人と接する機会の多い仕事なので、高いコミュニケーション能力が求められます。家計の悩みはセンシティブな内容を含みます。顧客からお金に関する悩みや問題をきちんと聞き出すためには、「この人なら安心して相談できそうだ」と信頼を得なくてはいけません

情報収集が苦じゃない

ファイナンシャルプランナーとして顧客に最適なアドバイスや提案をするためには、日々の情報をアップデートすることが大切です。

税制や法律などは頻繁に変更されます。新しい金融商品も続々と登場しているため、日々の情報収集は欠かせません。このような情報収集が苦にならない人は、ファイナンシャルプランナーに向いているといえます。

ファイナンシャルプランナーの資格について

ファイナンシャルプランナーの資格には、「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)」「AFP認定者」「CFP認定者」の3つの資格があります。

ファイナンシャル・プランニング技能士は、日本FP協会と一般社団法人金融財政事情研究会が主催している国家資格。CFP・AFPは、日本FP協会が主催している民間資格です。

ファイナンシャル・プランニング技能士になるためのFP技能検定は1〜3級まであり、学科試験と実技試験に合格しなければ取得できません。2021年9月に実施したFP技能検定3級の試験では合格率が80%超えとなっており、取得しやすい資格といえます。

しかし、FP技能検定1級とCFPは難易度が高いため、入念な試験対策を施したうえで臨む必要があるでしょう。また、AFPと CFPは2年ごとに更新することが義務づけられています。

ファイナンシャルプランナーの試験で学ぶ6科目

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ファイナンシャルプランナーの試験では、以下の6科目が出題されます。

  • ライフプランニングと資金計画
  • 金融資産運用
  • リスク管理
  • タックスプランニング
  • 不動産
  • 相続・事業継承

税金・年金・保険など幅広く出題されるため、勉強する範囲はかなり広くなります。その分お金回りに関する知識は体系的に身につけられるのがメリットです。ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指している方は、自分が興味のあるものから勉強するとよいでしょう。

ライフプランニングと資金計画

ライフプランニングと資金計画では、「ライフプラン」を作成する能力が身につきます。ライフプランの作成とは、顧客の個別具体的な状況を分析し、将来の目標やライフイベントに備えた資金計画を立てることです

たとえば、「10年後にマイホームを購入するために毎年いくら積み立てればよいのか」といったことを、計算して割り出す作業です。収入と支出のバランスはもちろん、物価上昇率や運用利回りなどのデータも考慮するなど、幅広い知識を総動員して臨まなければなりません

金融資産運用

金融資産運用では、預貯金・株式・債券・投資信託などの金融商品に関する特徴や仕組み、経済指標の読み方などを学べます。将来に備えた資産形成のためには、金融商品を運用して効率良く資産を増やすことが大切です。

実技試験では「A社の株価収益率はどのくらいか」「B社の配当利回りは〇〇より低いか」といった実践的な内容も出題されます。

リスク管理

リスク管理では、生命保険・損害保険・医療保険などの仕組みや種類など、保険についての知識が身につきます。病気や事故、火災などは誰でも起こりうる可能性があり、そのリスクに備えるためにも保険商品は重要です。

保険商品の仕組みや特徴を知ることで、どのような保険に加入すればよいかの選び方が分かるため、自身の生活にも生かせるでしょう。

タックスプランニング

タックスプランニングでは、税金に関する総合的な知識や計算方法などを学べます。会社員であれば、所得税や住民税といった税金の処理は会社が処理してくれるケースがほとんどです。しかし、フリーランスや個人事業主、経営者は確定申告するために税金の知識が必要になります。

税金は税理士の専門領域ではありますが、ファイナンシャルプランナーも一定の知識を身につけておくことが大切です。

不動産

不動産の売買や不動産に関わる法律、税金などが学べる科目です。住宅の購入は、人生で最も高い買い物といわれています。ライフプランを作成するうえで、住宅をいつ購入するのか、賃貸か購入かなど決めることはとても重要です

不動産取引においては宅地建物取引士という専門的な資格がありますが、ファイナンシャルプランナーも取引の流れや法律について知っておく必要があります

相続・事業継承

相続・事業継承では、相続に関わる知識や法律、税金などを幅広く学べます。基本的に、被相続人が亡くなれば、その配偶者や子に財産が引き継がれます。しかし、遺産の割合や相続人の数など、法律では相続に関してさまざまなルールを敷いており、非常に難解な分野のひとつです。

個別具体的な税務相談は税理士の領域ですが、ファイナンシャルプランナーが相続税対策について総合的なアドバイスを求められることはあります

なお試験では「相続遺産の割合」「相続人が何人いるのか」「相続税はいくらなのか」「相続人は誰なのか」といった問題が出題されます。

ファイナンシャルプランナーの資格を取るメリット

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ファイナンシャルプランナーは金融業界で人気のある資格ですが、仕事だけではなく日常生活でも役立つ場面が多くあります。ここでは、ファイナンシャルプランナーの資格を取るメリットについて、詳しく紹介します。

お金に関して幅広い知識が身につく

ファイナンシャルプランナーの資格を取得することで、お金に関する幅広い知識を習得できます。特に年金や保険などの知識は、自身の生活にも役立ちます。

資格の勉強で得た知識を生かして資産運用を始めたり、自身のライフプランを設計したりするのもよいでしょう。お金に関して悩んでいる親戚や友人の相談にも乗れるようになります。

就職や転職で生かせる

ファイナンシャルプランナーの資格取得は、就職や転職でアピールできる材料になるのがメリットです。お金に関する知識があることを証明できるため、銀行や保険会社、証券会社、不動産関連会社などの金融業界で重宝されます

ファイナンシャルプランナーには1〜3級の等級がありますが、就職や転職でアピールするためには2級以上の取得がおすすめです。

独立開業できる

ファイナンシャルプランナーの資格を取得すれば、独立開業も夢ではありません。資格を取得してすぐに開業する人もいますが、一般的には企業で経験や実績を積んでから独立します

主な収入は顧客からの相談料や顧問料、金融商品の販売手数料です。独立開業しても、継続的に仕事を獲得するのは簡単ではありません。個人の強みや営業力も必要になります。

まとめ

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ファイナンシャルプランナーは、顧客のお金に関する悩みに対してアドバイスや提案をする専門家です。数字に強い人やコミュニケーション能力が高い人、情報収集が苦ではない人に向いています。就職・転職で役立つ資格のため、金融業界を目指すのであれば取得しておいても損はないでしょう。

とはいえ、資格を持っているだけで転職が有利になるわけではありません。自分の能力や将来の目標にマッチする転職先を見つけ、そこに向けて対策する必要があります。

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