更新日:2022/04/12
この記事のまとめ
履歴書には、A4とB5の2種類のサイズが存在します。そのため、履歴書を作成するとき、どちらのサイズを使うべきか迷ってしまう方もいるでしょう。
そこでこの記事では、応募先企業に提出する履歴書のサイズの選び方や、履歴書を送付する際のポイントについてまとめました。採用担当者に好印象を持ってもらうためにも、履歴書の基礎的なマナーを確認しておきましょう。履歴書を作成するときの注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
履歴書のサイズは、A4サイズ(見開きでA3サイズ)と、B5サイズ(見開きでB4サイズ)の2種類があります。A4サイズは横210mm×縦297mmで、オフィスでよく使われる書類と同じサイズです。B5サイズは横182mm×縦257mmで、一般的な大学ノートと同じサイズです。
ちなみに、履歴書に記載する項目はA4サイズでもB5サイズでもほとんど変わりませんし、履歴書のサイズによって、応募先企業の評価が変わることもないでしょう。
なぜ履歴書にはサイズが2種類あるの?
ここまでの説明を読んで、「違いがないのなら、なぜ履歴書のサイズは2種類あるのだろう」と思った方もいるでしょう。履歴書のサイズが2種類あるのは、実は「B5」や「A4」といった、紙の規格の歴史と関係があります。
B5やB4などの「B判」は、江戸幕府の御用紙として用いられた美濃紙をルーツとする、日本国内独自の規格サイズです。一方でA4やA3などの「A判」は、19世紀末に提案された、現在の国際規格サイズです。
日本では、明治・大正・昭和と一貫して官公庁の書類はB判であり、多くのビジネスで使われる書類もB判でした。しかし、1990年代の行政文書のA判化により企業や学校など一般の書類に関してもA判化は進み、ビジネス文書もA判が主流となりました。
このような変化の中で、最初はB判しかなかった履歴書にもA判サイズが登場し、B判とA判が並行して使われるようになったのです。
履歴書のサイズは基本的にどちらを選んでも問題ありません。しかし、企業によってはルールがある場合もあります。また、「自分に合うサイズでうまくアピールできれば」と思う方もいるでしょう。ここでは、履歴書のサイズを選ぶ際のポイントをご紹介します。
応募する企業が提出する履歴書のサイズを指定している場合は、そのサイズを使いましょう。「A4」「A判」などと指定していた場合はA4サイズを、「B5」「B判」と指定していた場合はB5サイズを使用します。
応募する企業から履歴書のサイズに関する指定がない場合、履歴書に書きたい内容がどのくらいあるのかで選ぶという方法もあります。
A4サイズはB5サイズよりも少し大きいサイズになっているため、志望動機や自己PRの欄などが広めにとられています。企業に伝えたいことやアピールしたいポイントがたくさんある場合は、A4サイズの履歴書を選びましょう。
反対に、何を書けばいいか分からず、スペースを埋める自信がないという方は、B5サイズを選ぶと空白が多くなりにくいといえます。
履歴書と合わせて職務経歴書を提出する場合は、職務経歴書と履歴書を同じサイズに統一すると、採用担当者が応募書類を管理する際に便利です。サイズが違うからといって合否に直接影響することはありませんが、統一しておくと親切だといえます。
なお、職務経歴書は通常A4サイズで作成するため、サイズをそろえる場合は履歴書もA4で作るのが一般的です。
封筒は角形A4号がおすすめ
履歴書を郵送する場合、封筒を用意しますが、その際にも適切なサイズを選ぶのがおすすめです。封筒のサイズは、「角型◯号」という規格で呼ばれています。「角型A4号」というサイズであれば、A4サイズの書類を折らずに送ることが可能です。
履歴書がB5サイズであったとしても、A4サイズの職務経歴書やカバーレターなどとともに送るのであれば、A4サイズに対応した封筒の使用が好ましいでしょう。
なお、履歴書を3つ折りにして長封筒に入れて送る方法はあまりおすすめできません。折れ目がついていると、採用担当者が読みづらくなる場合がありますので、なるべく用紙を折らずに送れるサイズの封筒を使いましょう。
履歴書をパソコンで作成する際は、フォントの種類やサイズにも気をつけましょう。続いては、適切なフォントの種類とサイズをご紹介します。
パソコンには、さまざまなフォントがインストールされています。中でも、明朝体はビジネス文書で使われることも多く、印刷したときに読みやすい文字です。
なお、明朝体にもさまざまな書体がありますが、「MS明朝」などのパソコンに標準搭載されているものを使いましょう。応募先企業のパソコンに入っていないフォントを使うと、文字化けしてしまったり、レイアウトが崩れたりするリスクがあるためです。
WordやExcelの文字サイズは、「ポイント」で表されます。Wordの標準の文字サイズは「10.5ポイント」で、履歴書の文字サイズもこれに合わせるのがおすすめです。
標準よりも文字を小さくすれば、多くの内容を書けますが、読みづらくなってしまいます。採用担当者が読む気をなくしてしまうような細かい文字の履歴書は、あまりおすすめできません。
一方、文字を大きくしすぎると枠内に書ける文字数が少なくなり、内容が不足していると思われてしまうリスクがあります。多少、大きくする場合でも、11ポイント程度にとどめましょう。
パソコンで作成した履歴書は、応募する企業の「メール添付やフォームから送信する」という指定がない場合、印刷して郵送します。印刷する方法は、コンビニか自宅のプリンターのどちらかが一般的です。それぞれ、具体的な印刷方法についてご紹介します。
コンビニに設置されているマルチコピー機は、各種ファイルをプリントアウトできます。USBメモリやマイクロSDカード、SDカード、Wi-Fiなどを利用してデータをコピー機に読み込ませてプリントしましょう。料金は一般的に、B4でもA3でも1枚10円となっています。
また、コンビニのマルチコピー機では、ネットプリントという機能が使える機種も多くなっています。これは、自宅からあらかじめデータをインターネット上にアップロードし、コンビニで番号を入力することで該当のデータを印刷できるというサービスです。ネットプリントの場合、料金は1枚20円が一般的です。
USBメモリなどの記録媒体を持って行く場合も、ネットプリントを利用する場合も、履歴書データはWordやExcelではなく、PDFに変換しておくことをおすすめします。というのも、コンビニによっては、Wordファイルのコピーに対応していない場合があるからです。
なお証明写真はパソコン内でデータにして、履歴書に貼りつけて印刷することも可能ですが、コピー機の質によっては画質が粗く、きちんと本人確認がとれないことがあります。履歴書用の証明写真を用意し、印刷した履歴書に直接貼りましょう。
自宅のプリンターで印刷する場合、見開きのA3サイズや、見開きのB4サイズにプリンターが対応していないこともあるでしょう。その際は、A4やB5の用紙を2枚にして作成してみてください。
履歴書が2枚になったときは、証明写真を貼りつけた用紙を上にして重ね、左上をクリップでとめましょう。ステープラー(ホチキス)を使うと、応募する企業の担当者が、コピーをとりづらくなってしまいます。
なお、印刷ができないからといって、履歴書を縮小するのはおすすめできません。文字が小さすぎて読みづらくなってしまうからです。
履歴書を買うなら早めに!
履歴書は、コンビニや文房具店、書店などで購入できます。しかし、店頭スペースの都合上、自分が欲しい履歴書が売っていない場合があります。
希望する履歴書がない場合はインターネットから注文するのが便利ですが、到着までの時間と記載する時間を考えて、早めに注文しましょう。慌てず焦らず、書き損じがないよう丁寧に書くためにも、余裕を持って用意することをおすすめします。
履歴書を作成する際には、事前に注意点を押さえておくとよいでしょう。読みやすい履歴書は採用担当者に好印象を与えます。選考通過を目指すためには、細かい点までチェックすることが大切です。
ここでは、日付の書き方や資格の記載方法、写真サイズなどのルールについて解説します。履歴書を作成する前に、ぜひ参考にしてみてください。
履歴書の日付欄に書くのは、履歴書の「提出日」です。履歴書を手渡しする場合は持参する日にち、郵送する場合にはポストへの投函日を記入します。
履歴書は基本的に、和暦か西暦かを統一するのがマナーです。日付欄には「令和3年」と記載し、職歴欄には「2021年」と書くなど、和暦と西暦が混在しないように注意します。
資格は、略称ではなく正式名称で記入します。たとえば「TOEIC」であれば「TOEIC Listening&Reading Test」、「簿記」であれば「日商簿記検定」と書きます。民間資格に関しては、実施団体も記入しましょう。
なお、応募先企業の仕事内容と関連のない資格は、記載する必要はありません。また、難易度が低く誰でも取得できるような資格についても、評価につながりにくいため記入を避けたほうがよいでしょう。
履歴書に貼りつける顔写真のサイズは、一般的に「4cm×3cm」となっています。履歴書の顔写真を貼りつける部分にはサイズが記載されていることが多いため、写真を用意する前に確認しておきましょう。サイズをオーバーしすぎたり、あまりにも小さすぎたりといった写真は避けます。
何かの拍子に顔写真が剥がれてしまうケースに備え、裏面には名前(フルネーム)を記入しておきます。また、書き損じた場合には新しい用紙で書き直す必要があるため、写真は最後に貼りつけるのがおすすめです。
履歴書に空白が存在すると、採用担当者に「記入漏れではないか」と思われる恐れがあります。書ける内容が何もなくても、「特になし」と記入するのがベターです。
ただし、趣味や特技欄に関しては、可能な限り記載するほうがよいでしょう。面接時に趣味や特技がきっかけで会話が弾むこともあるため、ささいなものでも記入しておくことをおすすめします。
履歴書のサイズに迷った際は、記載したい内容のボリュームや、職務経歴書とのバランスを考えて決めるとよいでしょう。企業からの指定がない限りは、A4サイズでもB5サイズでも問題ありません。履歴書のサイズによって選考に影響が出ることはないため、自分に合ったサイズを選ぶことが大切です。
履歴書作成時にはサイズのほかにも、フォントや文字の大きさ、日付や資格の書き方など、押さえておきたいポイントが多く存在します。「うまく作成できるか不安」「作成がスムーズに進まない」という方は、転職エージェントの力を借りるのもひとつの方法です。
マイナビエージェントでは、転職のプロであるキャリアアドバイザーが一人ひとりの悩みや不安に寄り添って丁寧にアドバイスします。履歴書や職務経歴書の添削も行なっているため、お悩みの方はぜひマイナビエージェントへご相談ください。
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