更新日:2023/07/25
この記事のまとめ
転職を決断した場合、企業探しや選考の準備、スケジュールの調整などさまざまなことを行う必要があります。転職を検討しているものの、どのように進めればよいかが分からずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、転職活動の基本的な流れや転職を成功させるコツを紹介します。一連の流れを事前に理解しておくと、いつどのような準備を行えばよいのかが分かり、転職活動をスムーズに進められるようになるでしょう。
目次
一口に転職活動といっても、具体的な進め方には主に以下の2パターンがあります。
上記の方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。転職を検討している方は、特徴を理解して自分に合った転職方法を選ぶことが大切です。本記事では、ひとりで転職活動を進める方法と転職エージェントを活用して転職活動を行う方法の特徴、自分に合った転職を実現するコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、転職活動の基本的な流れについて紹介します。ひとりで転職活動した場合と転職エージェントを利用した場合について、それぞれ漫画で見ていきましょう。
転職活動を成功に導くためにも、ひとりで行う場合と転職エージェントを利用する場合のメリットとデメリットを把握し、自分に合った方法を選びましょう。転職活動における2つの方法の基本的な流れについて、さらに詳しく解説します。
転職活動を始める際、まずは自己分析をします。自己分析は、自分が転職によって実現したいことは何かを明確にするとともに、自分の強みや弱み、自分にはどのような仕事が向いているのかといったことを自己認識するためのものです。
この作業は、自分に合う仕事を発見したり、効果的な自己アピールを作り上げたりするためには欠かせないものです。
自己分析に基づいて興味のある業界や分野の求人情報を集め、業界の特徴や将来性、どの企業が自分に合っているかを比較・検討しつつ考慮します。インターネットや『会社四季報』などで情報を集めるほか、可能であれば実際にその業界で働く人の話を聞いてみるとよいでしょう。
転職したい企業を複数絞り込みます。第1希望、第2希望のように優先順位をつけることも大切です。このとき、報酬や待遇、福利厚生といった条件についても比べてみると、優先順位がつけやすくなるでしょう。
応募する企業に提出する応募書類を作ります。一般的に、作成する書類は「履歴書」と「職務経歴書」の2種類です。ITエンジニアやクリエイターなど、職種によってはポートフォリオも求められます。
応募書類はコピーを取っておくと書いた内容を振り返れるため、面接の準備をするときに有用な資料になるでしょう。応募書類の不足や宛先の間違い、違う企業に送るものを誤って送付するなどのトラブルも起こりがちです。送付前には念入りにチェックしましょう。
書類選考に通過したら、面接に進みます。まずはスケジュールを確認し、面接日程を調整しましょう。複数の企業の面接を受ける場合、在職中に転職活動をするケースではスケジュールの調整が難しいこともあります。現職の仕事に悪影響が生じないよう、スケジュールをきちんと管理することが大切です。
指定日時になったら、面接を受けます。企業によっては二次面接、三次面接といくつかの段階を設けている場合があるため、複数回の面接を受けるケースもあるでしょう。面接に合格するためには、事前に想定される質問を考えて準備を整えることが大切です。
面接に合格して内定が出たら、勤務開始日の調整や給与などの条件面を交渉します。複数社から内定が出た場合は、入社しない企業に内定を辞退することを伝えましょう。
入社を承諾したら、内定が確定します。在職中の場合、退職手続きを済ませて正式な退職日を決めます。その後、内定先の担当者と調整して入社日を決めます。
前職の勤務を続けている場合は、仕事の引き継ぎを進めながら転職後の業務に活かせる知識の習得などにも取り組むとよいでしょう。また、転職先での入社手続きに必要な書類・資料のうち、雇用保険被保険者証など、現在の勤務先から受け取る必要があるものについてリストアップし、受け取り忘れがないようにすることも大切です。
転職エージェントを利用して転職活動を進める場合の主な流れは以下のとおりです。
転職エージェントに登録すると、最初にプロのキャリアアドバイザーとの面談を実施します。キャリアアドバイザーとの対話をとおして頭の中を整理しつつ、客観的な意見を聞きましょう。ひとりでやるよりも早く、深い自己分析ができます。場合によっては、自分では気づかなかった強みが明らかになることもあるでしょう。
大手の転職エージェントには、IT業界・自動車業界・営業職など、各業界・分野に通じたキャリアアドバイザーがそろっています。そのため、自分では手に入れられないような詳しい業界情報を得られるでしょう。
また、未経験の職種を目指す場合は、仕事がイメージできるように詳しい情報を提供してくれたり、必要なスキルを教えてくれたりします。
面談が終わると、キャリアアドバイザーは応募者の転職目的や希望業界、職種などの諸条件に合った求人をピックアップして紹介します。
転職エージェント所属のキャリアアドバイザーや営業担当であるリクルーティングアドバイザーは、企業の人事担当者と太いパイプがある場合も多いのが特徴です。そのため、求人票には掲載されていない企業の雰囲気やオフィスの様子、業界の成長性、入社後のキャリアパスなどについても教えてくれるでしょう。
自分に合いそうな企業かどうかを見極めやすくなります。さらに、転職エージェント経由でなければ応募できない非公開求人を紹介してもらえるのもメリットです。
企業に提出する履歴書と職務経歴書を作成するときは、魅力が伝わる書き方を教えてもらえたり完成した書類を添削してくれたりと、さまざまなサポートを受けられます。
応募に関する手続きはすべて転職エージェントが行うため、応募者本人の手間を削減できるのもメリットです。キャリアアドバイザーの目線から企業に応募者を紹介する推薦状を一緒に出してくれるところもあります。
面接の日時調整についても、すべて転職エージェントが行います。応募先企業から応募者本人に電話がかかってくることもないため、仕事中の着信などで困ることはありません。現職の仕事や転職活動の準備に注力でき、負担を大きく軽減できます。
面接の前には、キャリアアドバイザーと一緒に面接対策を進められます。過去の応募者の傾向や企業の採用担当者の情報に基づき、応募した企業に合わせた効果的な自己PR方法などについてアドバイスが受けられます。
また、事前に模擬面接を通じて練習することも可能です。面接後には、どのような点が企業に評価されたのかなど、次の面接に役立つ情報をフィードバックしてくれます。
内定が出たら行わなければならない勤務開始日の調整や給与などの条件面の交渉、内定辞退の連絡は、転職エージェントが代行します。退職に関連する交渉や引き継ぎについてのアドバイスも受けられ、円満退職できるようにサポートしてくれます。
ひとりで転職活動をする場合には自分自身でしなければならないことが多く、入社までの準備も大変です。転職エージェントを活用した場合は交渉や連絡を代行してもらえるため、余裕を持って引き継ぎや転職準備を進められます。
ひとりで転職活動した場合と転職エージェントを利用した場合の特徴やメリット・デメリットを比較すると、以下の表のとおりです。
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どちらの転職方法がよい・悪いというものではありません。自分の性格や状況に合った方法を選びましょう。
転職活動をひとりで進める方法と転職エージェントを利用する方法には、異なるメリット・デメリットがあります。そのため、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。ここでは、ひとりでの転職活動が向いている人と転職エージェントを利用したほうがよい人の特徴を紹介します。
これから転職活動に取り組む人は、以下で紹介する情報を参考にしつつ、自分にとってどちらのスタイルが向いているかを考えるとよいでしょう。
さまざまな手間はかかっても、自分のペースで納得がいくような転職活動を進めたい方はひとりでの転職活動が向いています。
転職エージェントを利用するとキャリアアドバイザーの意見に引っ張られ、自分の判断や決心が揺らぐことを不安に感じる方もいるでしょう。上記の原因で結果的に自分の意に沿わない転職をしてしまって後悔するかもしれないと考える方も、ひとりで転職活動をするほうが向いているといえます。
「在職中に転職活動を進めるために、できるだけ手間を減らしたい」「転職活動をひとりで進めるのが不安」「初めての転職で何から始めたらよいのか分からない」方は、専任のキャリアアドバイザーがサポートしてくれる転職エージェントの利用をおすすめします。
転職エージェントを利用すると希望や条件に合った求人を紹介してもらえるだけでなく、応募書類の添削や面接対策、企業との交渉など転職活動全般をサポートしてくれます。無料で利用できるため、まずは登録してみるとよいでしょう。
一般的に、転職活動は3ヵ月から半年程度かかるといわれています。ただし、これはあくまでも平均値です。実際には求職者の転職活動に対する向き合い方や転職に対する切迫感、転職市場の状況が活動期間に大きく影響します。転職活動の一般的な流れとそれぞれの段階にかかる期間を見ていきましょう。
転職を決断したら、実現したい目的を整理して企業にアピールできるスキルや経験を棚卸しして、転職活動全体のスケジュールを決めます。このタイミングでしっかりと転職目的を整理してスキルや経験の棚卸しをしておくことで、明確な転職の軸ができて書類作成もスムーズになります。
転職を成功させるには、情報収集をきちんと行うことが重要です。求人票の情報だけでなく、その企業の公式サイトに掲載されている情報などもチェックしておきましょう。
転職エージェントの利用を検討しているのであれば、この段階で登録することをおすすめします。転職エージェントを利用すれば、非公開求人の情報や企業の内部情報などを得られるのがメリットです。
大手企業や優良企業の中には、転職エージェントにのみ求人を出しているところもあります。非公開求人は転職エージェントから紹介してもらわないと応募できないため、ぜひ転職エージェントの利用をご検討ください。
応募する企業が決まったら、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成します。採用担当者は、数多くの応募書類に目をとおさなければならないため、書類をじっくりと読む時間がありません。
そのため、志望動機や自己PRは簡潔で分かりやすくし、採用担当者にアピールできるように心掛けましょう。企業によって選考基準や重視するポイントは異なります。複数の企業に応募するときも、応募書類を使い回すのではなく、応募先の企業に合わせて作成することが大切です。
作成した応募書類を送付し、無事に書類選考を通過したら、面接に進みます。面接を突破するには、十分に準備しておく必要があります。面接では以下のような質問をされるのが一般的です。
上記の質問は高確率で聞かれるため、どのように答えるか準備しておきましょう。転職エージェントでは、模擬面接をはじめとした面接対策も受けられます。
模擬面接では話し方や表情、ウイークポイントなどを指摘してもらえるため、万全の態勢で面接本番に臨めるでしょう。
無事に内定を獲得したら入社意思を伝えるとともに、現在の勤務先での退職手続きと引き継ぎを進めます。入社意思は、内定後1週間以内に伝えるのが基本です。複数の企業から内定が出た場合は、入社しない企業に内定辞退の連絡をします。
転職に伴うさまざまな作業を効率的に進めるには、いくつかのコツを押さえておくことが大切です。ここでは、転職で意識したい3つのコツを紹介します。転職活動をスムーズに進めるだけでなく、転職後のミスマッチを防ぐためにも事前に確認しておきましょう。
転職後のミスマッチを防ぐには、自分がやりたいことに挑戦できて思い描いているキャリアプランを実現できそうな企業の選択が大切です。そのためにも、以下の順番で転職活動を進めることをおすすめします。
事前準備の段階で実現したいことを明確にしておくと、転職活動の軸がぶれることを防げるでしょう。
特定の企業に応募したら書類選考を受けることになるため、応募書類を準備します。応募書類として提出するのは職務経歴書と履歴書が一般的で、クリエイティブ職の場合はポートフォリオの提出を求められることもあります。
履歴書はあらかじめ定められたフォーマットにしたがって必要事項を埋め、書かなければならないことを漏れなく記入します。
職務経歴書は履歴書より重視される応募書類で、これまでに携わった業務内容や実績、アピールポイントを簡潔にまとめます。どのような業務に携わったのかを記しつつ、成果を数値化して盛り込むと説得力が高まります。必要事項を盛り込みながら、A4用紙1枚~2枚にまとめるのがポイントです。
書類選考通過後の面接には、きちんと準備して臨みましょう。面接で聞かれることが多い質問例は以下のとおりです。
基本的な質問に対する答えを事前に考えておくと、面接をスムーズに進められます。いずれの質問も応募先企業のビジョンや業務内容と絡めると効果的なため、企業研究を徹底することも大切です。
在職中に転職活動を始めるメリット・デメリットを詳しく紹介します。転職先が決まるか分からない不安から、在職中に転職活動に取り組もうと考えている方も多いでしょう。メリット・デメリットの両方を考え、在職中の転職活動が自分に向いているか、望んでいる転職を実現できそうか考えることをおすすめします。
いまの仕事を辞めることなく転職活動に取り組む主なメリットは以下のとおりです。下記に魅力を感じるのであれば、在職中の転職活動を検討しましょう。
働き続けていれば収入が継続するため、「資金がなくなったために慌てて転職先を決める」という状況に陥らずに済みます。
時間をかけて転職活動を進めても問題ないため、自分に合った企業を選べるでしょう。また、よい転職先が見つからなければ転職しないことも可能です。
在職中の転職活動には、スケジュール面で大きなデメリットがあります。特に以下のポイントには注意が必要です。
仕事をしながら転職活動を同時に進めるため、使える時間が制限されます。選考日程が現職の勤務時間に重なるケースも多いため、スケジュールの調整が難しくなることもあるでしょう。内定が出た後も、退職に伴う引き継ぎや事務手続きで入社までに時間がかかる可能性があります。
現職で働き続けるのが難しい場合や、時間を確保したい場合は退職してから転職活動に取り組むのがおすすめです。ただし、退職後の転職活動にもメリットとデメリットの両面があります。
ここでは、退職後に転職活動を行うメリット・デメリットを紹介します。メリットとデメリットをひとつずつ確認したうえで、退職後の転職活動が本当に適しているのかを考えましょう。
退職後の転職活動には、以下のメリットがあります。これらを魅力に感じるのであれば、退職を検討してもよいでしょう。
在職中の転職活動とは異なり、時間面に余裕を持てるのが大きなメリットです。隙間時間を見つけて求人をチェックしたり、選考日程に合わせて休暇を取得したりする必要もありません。
選考日程や入社日も応募先企業に合わせやすく、スケジュール調整がスムーズに進むでしょう。急募案件に対応できるのも大きなメリットです。
退職後の転職活動には時間面で大きなメリットがある一方で、金銭面でのリスクは避けられません。以下のポイントを致命的なデメリットだと感じるのであれば、在職中の転職活動を検討したほうがよいでしょう。
資金に余裕がなく生活費が不足すると、転職先選びで条件を妥協して決めなければならなくなることもあります。そのような状況に陥ると、転職後のミスマッチに悩むリスクも増えるでしょう。
転職市場においては、転職者の年代に応じて求められるスキルや条件が異なります。そのため、それぞれの年代に応じた転職活動を展開することが大切です。
ここでは、20代・30代・40代別に転職活動のコツを紹介します。目指す業界・業種・職種によって違いはあるものの、全体的な傾向として押さえておくとよいでしょう。
20代はまだ社会人としての経験が浅いのが特徴です。そのため、採用する企業も「即戦力として成果を上げてほしい」というよりも「今後自社を担う人材になってほしい」と考えている傾向にあります。したがって、選考では基礎的なビジネスマナーや職務遂行能力、仕事に対する考え方、価値観などが重視されます。
一方、「仕事が嫌になったらすぐに辞めてしまうのではないか」といった点が懸念されることがあります。そこを判断するために、面接ではよく「この転職によって、自分はどう変わりたいと思うか」といった質問がなされます。
そこで、転職するときは企業選びの軸を見直し、転職によって自分が本当にやりたいことやどういった働き方をしたいのかを改めて考えましょう。転職理由や入社後にやりたいことについては十分に掘り下げて準備するとともに、採用担当者が納得できる伝え方を心掛けることが重要です。
30代になると社会人として経験を積み、リーダーとしてチームをまとめた経験のある人も増えてきます。そのため、採用にあたっては業種や職種が変わっても活かせる「ポータブルスキル」が重視されるでしょう。さらに、これまでの経験を通じて培った専門性の高さも求められます。転職先の職種で求められる「テクニカルスキル」を高めるための努力も大切です。
採用する企業側は即戦力として活躍してくれることを期待しているため、「自分は即戦力としてどのように貢献できるか」を説得力のある仕方で伝えられるかがポイントです。具体的には、どのような職場でどのような経験を積み、その結果、何を得てきたのかを分かりやすく示したうえで、それらが応募先企業でどう活かせるのかにつなげていけるとよいでしょう。
なお、30代はライフステージが変化しやすい年代です。転職先選びにあたっては、その点も考慮して企業に求める条件などを整理しておきましょう。
40代は、チームだけではなく企業全体を引っ張っていくことが期待される年代です。採用する企業側の期待値も高く、即戦力としての活躍に加え、周りに影響を与えて人を動かすマネージャーとしての役割が求められます。
前職で部下やチームに影響をおよぼして結果を出した経験があるのであれば、具体的な数字や成果を交えて説得力がある仕方でアピールしましょう。採用判断にあたっては、最前線で十分に活躍できる「テクニカルスキル」を有しているかが評価における重要なポイントです。
転職に関して何らかの不安を抱えているのであれば、転職のプロである転職エージェントへ相談するのがおすすめです。マイナビエージェントでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが転職回数別・年代別・職種別に手厚いサポートを提供しています。
これから初めて転職する方には、キャリアアドバイザーとの面談を通じてさまざまな疑問を解消し、望む転職を実現できるようにサポートしています。応募書類の添削や面接対策なども提供しているため、転職活動をより効率的に進めたいと考える方はぜひお気軽にご相談ください。
転職活動を始めると、キャリアの棚卸しや企業探し、選考対策などさまざまなことを行う必要があります。自身が望むキャリアを実現するためとはいえ、手間がかかり難しく感じることもあるでしょう。
転職活動のやり方は、ひとりで進める方法と転職エージェントを活用する方法の大きく2つに分けられます。自分のスキルや経験を活かせる企業を探し、より有利に進めたいのであれば転職エージェントを活用するのがおすすめです。
マイナビエージェントには、経験豊富なキャリアアドバイザーが在籍しています。一人ひとりの希望をヒアリングし、望んでいるキャリアプランを実現できるように全力でサポートしています。転職を検討している方は、ぜひ一度マイナビエージェントにご相談ください。
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