奈良県はどんなところ?
世界遺産にも登録されている神社仏閣が多く、3件のスポットが世界遺産に登録されている(日本ユネスコ協会HP参照)のは、関西の中でもトップクラスである。緑豊かな自然と街が融合していて、中心地の近鉄奈良駅は、徒歩すぐの場所に広大な敷地を誇る奈良公園があり、鹿と人間が共存しているような環境にある。また、郊外型のショッピングセンターが多く、1家に1台は車がないと不便という車社会である。奈良県の県庁所在地である奈良市の中心部は、東大寺、春日大社、奈良公園とシーズン問わず観光客で賑わっており、行政としても観光に力を入れている。大阪・京都などへのアクセスも良いため、関西のベッドタウンとなっており、昼夜の人口には大きな差がある。また盆地であるため夏は暑く、冬は寒い自然環境である。また、平成23年5月に発表された国の整備計画のもと、リニア中央新幹線の主要な経過地点して奈良市附近が選定されるなど、今後の市場の拡大に期待されているエリアである。
奈良県での働き方
奈良県では、多くの自治体が大阪都市圏に含まれている。一方、大阪都市圏の各自治体のほか五條都市圏や吉野郡の一部も京阪神大都市圏に含まれる。県庁所在地である奈良市や生駒市は県の最北部に位置し、大阪や京都へのアクセスにおいては至便で大阪・京都のベッドタウンとなっている。例えば、奈良市内からだと、大阪・京都への通勤でも40~50分程度と比較的通いやすい。都会の喧騒がなく静かな環境が整っているため、生活拠点は奈良にして県外に働きに出ている人が多い。大阪・京都のベッドタウンということもあり、県内での就業者よりも、近隣の兵庫、大阪、京都で働いている人が多いのが特徴。県外就業者が非常に多い一方、県内での就業を希望する人も多く、求職者の希望がかないにくい市場となっている。現在は平成17年より工場・研究所の誘致に力を入れており、その求人ニーズは増加の傾向にある。
奈良県の転職ガイド
奈良県も関西圏での就労を希望している人同様、「転勤なし」を希望する方がどちらかと言うと多い。また近隣の大阪府、京都府、さらに広げて兵庫県まで就労場所としては考えている方がほとんどとなっている。業態別にみれば、製造業が事業所としては最も多く、大手メーカーの製造拠点が多く存在しているのも特徴(平成28年経済センサス参考)。奈良県内での就業はもちろん、この利便性を生かして大阪・京都・兵庫(三宮)などまで広げながら転職活動をすることが転職活動のコツといえる。
また、奈良県は観光産業が発達しており、各地の神社仏閣や遺跡、万葉の故地などが観光客を集めている。東大寺二月堂修二会(お水取り)や春日若宮おん祭などの伝統行事や若草山の山焼き、また正倉院展・なら燈花会などの新しいイベントなどが多くの観光客に親しまれている。奈良県への年間観光客数は約4000万人。奈良県ではホテル誘致を推進している。
和書・書道に欠かせない墨や筆(奈良市)、茶道に欠かせない茶筅(生駒市高山)、等の産地でもある。墨は全国シェアの95%が奈良県産品である。