京都府はどんなところ?
建都から1200年以上続く古都京都は古代より、日本文化の中心として栄えており、市内には多くの観光資源を保有している。そぞろ歩きをするだけで古都の雰囲気を味わうことが可能で、京都市内を中心とした文化財や日本三景の一つである天橋立など、歴史・文化・自然など幅広い魅力を持っている。また、歴史を持つ食文化も特徴で”京料理”は世界でも有名であり、世界の人気観光都市ランキングで1位となるなど世界的にも注目されているエリアとなっている。名神、新名神高速道路、JR東海道新幹線など東西を結ぶ交通路に加え、大阪空港から55分、関西国際空港から75分と基幹空港からの高いアクセス性もあり、国内、海外問わず観光客が増加し続けている。また、大学・研究機関が集積しているのも特徴で、府内に7つの国公立大学と27の私立大学があり、人口当たりの学生数・大学数ともに全国1位。理化学研究所が関西文化学術研究都市にiPS創薬拠点を設置するなど、産学連携にも積極的で企業と研究機関の協力態勢が整っている。市外では農業も盛んで、特産として京野菜や南部の宇治茶などが生産されている。また中部では黒豆、小豆の栽培や加工業が盛んである。
京都府での働き方
京都府の人口の約半数以上が密集している京都市エリアでは、大学や有名企業の本社なども多く、昼間には他エリアから京都へ通勤・通学する人が多くみられる。そのため他府県とつながる交通網が発達しており、鉄道網は京都市営地下鉄やJR西日本や阪急電鉄など、多くの関西主要鉄道会社が京都市に乗り入れている。また京都市内では路線バスが発達しており、市内の交通の基幹的な部分を担っている。滋賀、大阪、奈良など近隣県に住居を構え県外から通勤する人も多い。また京都府南部エリアでは閑静な住宅地が広がっており、発達した交通網を利用して京都市内や奈良、大阪エリアに通勤する人が増えている。古都京都のイメージが強く歴史を大切にする文化がある一方、観光名所として発達しているため外部からの転居者にも寛容。また古いものを大事にしながら、新しいものにも関心が高く、目新しいものを真先に取りいれるという先進性も持ち合わせている。
京都府の転職ガイド
京都府は長い歴史の中で脈々と継承されてきた伝統産業の”匠の技”と、そうした技から派生した先端技術が融合する有数のものづくり都市である。国内有数の観光地であるため、観光業などの第三次産業が中心に事業が成り立っていると考えられがちだが、実は優れた優良企業が多く存在する。特にものづくりを中心とした第二次産業が発達しており、関西の他の都道府県と比べ、京都府では輸送用機器、電子部品、生産用機械器具など、川中の産業が多いことが特徴に挙げられる。日本の都が千年以上京都市に置かれたことにより、ヒト・モノ・カネが京都市周辺に集積しており、蓄積された技術を時代に合わせた産業に転化して成長し続けている。また内陸地で狭小な土地が多いため、広い立地が必要な重工業ではなく、いわゆる"軽薄短小"といわれる産業が適しているため、産業が高付加価値化しており、他にない独自の技術を追求している企業が多く存在している。オンリーワンの技術で独自に開発した製品がグローバルでもNO1シェアをもつ企業も多く存在している。