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更新日:2025-09-04

【転職エージェントの仕事内容】役割・適性・やりがいを解説

この記事のまとめ

  • 転職エージェントは企業と求職者の間に立ち、両者の最適なマッチングを支援する存在である。
  • 転職エージェントには、信頼構築力や柔軟な対応力、提案力などの多様なスキルが求められる。
  • 転職エージェントは未経験からの挑戦も可能であり、やりがいと成長が両立する仕事といえる。

転職活動を進める際に、求人紹介や選考対策などの支援を受けられるサービスとして転職エージェントがあります。書類添削や面接練習など支援内容は多岐にわたりますが、その仕事内容や必要なスキルについては意外と知られていません。

そこでこの記事では、転職エージェントの仕事内容を特集します。役割や魅力、向いている人の特徴などを深掘りしました。理解を深めることで、転職やキャリアに対する視野を広げ、自分らしい選択を進めるきっかけにつなげましょう。

目次

転職エージェントの仕事内容とは|求職者支援と企業対応を丸ごと把握

転職エージェントの仕事は、求職者の希望と企業の人材ニーズをつなぎ、両者の橋渡しを行うことにあります。実務の現場では、求職者を支援するキャリアアドバイザー(CA)と、企業の採用活動を支えるリクルーティングアドバイザー(RA)が連携しながら対応するのが一般的です。ここでは、その具体的な業務内容について見ていきましょう。

転職エージェントは求職者と企業をつなぐ仕事

 

転職エージェントは、求職者と人材を求める企業の間に立ち、それぞれに対して以下のような役割を担っています。

求職者を支援するキャリアアドバイザー(CA)
キャリア相談に対応し、適性や希望を踏まえた求人の提案、応募書類の添削、面接対策などを行います。将来設計に寄り添いながら、納得感のある転職を支援するのが主な役割です。
企業の採用活動を支えるリクルーティングアドバイザー(RA)
企業の採用課題や求める人物像を丁寧にヒアリングし、それをもとに紹介方針を設計します。求人情報をキャリアアドバイザーと共有し、マッチ度の高い人材の推薦につなげるほか、企業に対して採用戦略の提案や市場動向のフィードバック(給与水準、求職者の動き、競合他社の採用動向など)を行うこともあります。

多くの転職エージェントでは、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーが分業体制をとっていますが、両面型として一人が双方を担当する場合もあります。求職者と企業の双方にとって最適なマッチングを実現するために、転職エージェントは中立的な立場から丁寧に関わっていきます

キャリアアドバイザー(CA)の求職者支援フロー

キャリアアドバイザー(CA)は、求職者の不安や希望に寄り添いながら、転職活動の各段階で支援を行います。人材紹介のプロとして、応募から入社後まで一貫して伴走するのが特徴です。以下に主な業務の流れを紹介します。

初回面談・キャリア棚卸し
過去の経験や保有スキル、志向性などを整理し、将来の方向性を一緒に言語化していきます。
求人の選定と紹介
面談の内容をもとに、希望条件とマッチする求人を複数選定して提案します。
応募書類・面接対策のサポート
履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接などを通じて選考通過率の向上を図ります。
内定後フォローと入社支援
リクルーティングアドバイザー(RA)と連携しながら条件交渉を行い、退職に関するアドバイスや入社後の不安への対応にも注力します。

リクルーティングアドバイザー(RA)の企業対応業務

リクルーティングアドバイザー(RA)は、企業側の採用支援を専門とし、採用成功に向けた戦略的な提案を担当します。キャリアアドバイザー(CA)と連携しながら、以下の手順で対応を進めます。

企業との面談・要件ヒアリング
採用の背景や期待される人物像、社風や組織課題などを丁寧に聞き取ります。
人材要件の整理と提案設計
面談内容をもとに、必要なスキルや経験を明確化し、紹介戦略を組み立てます。
キャリアアドバイザー(CA)への共有と候補者調整
求人情報をキャリアアドバイザーに共有し、マッチする求職者の推薦を依頼します。選考スケジュールの調整についてはキャリアアドバイザーが主体となって進めつつ、リクルーティングアドバイザーも企業側の調整役として補助的に関与する場合があります。
条件調整と入社支援
内定後の条件調整や入社時期のすり合わせでは、キャリアアドバイザーと連携しながら、企業側の視点から交渉に関わるケースもあります。

転職エージェントの魅力とは|やりがいを感じる瞬間

転職エージェントの仕事は、求職者と向き合いながら、その人らしい働き方を一緒に考えていく点に大きな魅力があります。キャリアに迷う人が新たな選択肢を見つけ、前向きな表情へと変わっていく瞬間に立ち会えることも少なくありません。

ここでは、日々の実務の中で感じられるやりがいや、転職という人生の転機に関わる仕事ならではの社会的な役割について紹介します。

求職者の人生に前向きな変化を与えられたとき

転職エージェントの仕事には、求人を紹介するだけではなく、将来への不安や迷いを抱える求職者に寄り添いながら、気持ちを整理する役割も含まれています。

面談を重ねる中で表情が明るくなり、発する言葉に前向きな変化が見えたときには、支援の手ごたえを実感できる瞬間です。一人ひとりのキャリア形成を後押しすることで、「雇用を支える」という社会的意義を感じながら働ける点も、この仕事ならではの魅力といえるでしょう。

成果と信頼が結びついたとき

転職エージェントとして仕事を進めるうえでは、信頼に応える姿勢と、日々の成果を丁寧に積み重ねることが欠かせません。ひとつひとつの支援に真摯に向き合い、成果として結実した瞬間には、強いやりがいを感じることができます。

たとえば、求職者の希望条件や将来像を丁寧に整理し、それに適した企業を紹介した結果、納得のいく転職が実現したときは、感謝の言葉とともに厚い信頼を寄せられることがあります。また、企業の採用課題を的確に把握し、期待に応える人材を紹介できたときも同様です。

こうした信頼関係が次の機会にもつながり、長期的な支援のサイクルが生まれていきます。数字だけでは測れない評価軸も重視したい方にとって、やりがいを感じやすい仕事といえるでしょう。

転職エージェントに向いている人の特徴|2つのタイプをチェック

転職エージェントとして活躍するには、求職者や企業と信頼関係を築くだけでなく、状況の変化に柔軟に対応する力も欠かせません。相手の立場やニーズをくみ取りながら丁寧に向き合うことで、支援の質も高められます。

ここでは、転職エージェントに向いている人の性格傾向や行動スタンスについて、代表的な2つのタイプに分けて紹介します。

1. 信頼を築ける人

転職エージェントに向いているのは、求職者や企業に対して丁寧に向き合い、信頼を築けるタイプです。誠実な態度で相手の話に耳を傾けることで、不安や本音を打ち明けやすい関係が育まれ、相談内容の質や紹介の精度も自然と高まっていきます。

背景や立場に配慮しながら共感的に対応できる人、安心感を与える接し方ができる人は、この仕事において確かな適性を発揮できるでしょう。人との関係構築を大切にしながら、着実に成果を積み重ねていけるスタンスが求められます。

2. 変化に柔軟に対応できる人

求職者の状況や企業の採用方針は日々変化しており、転職エージェントには柔軟に対応する力が求められます。状況に応じて考え方を切り替えながら、前向きに向き合える姿勢が大切です。

たとえば、同じ日に複数の案件を扱っていても、相談の内容や優先順位は異なるため、機転や切り替えの早さが求められます。刻々と変わるニーズを適切にくみ取り、その場に合った判断ができる人ほど、信頼される担当者として活躍できるでしょう。柔軟性と対応力を強みとする方におすすめの仕事です。

転職エージェントで求められるスキル

転職エージェントとして活躍するには、求職者と企業の双方に対して円滑なやり取りを行い、状況を的確に整理して提案へつなげる力が求められます。ここでは、現場で特に重要とされる「コミュニケーション力」と「提案力」に着目し、具体的なスキルの特徴と背景を解説します。

コミュニケーション力と情報整理力

転職エージェントに求められるのは、求職者と企業それぞれの意向や背景を的確にとらえ、誤解のない形で伝えるためのコミュニケーション力です。立場の異なる双方の情報を整理し、必要な内容を正確に伝えることが、ミスマッチの防止や信頼の獲得につながります。

具体的には、リクルーティングアドバイザー(RA)が企業の採用意図や求める人物像の傾向を把握し、その情報をキャリアアドバイザー(CA)に共有します。キャリアアドバイザーはそれをもとに、たとえば成長意欲を重視する企業には挑戦経験や学習意欲を、即戦力を求める企業には具体的な実績や業務理解を伝えられるよう、求職者へのアドバイスを組み立てる流れです。

相手の立場に配慮しながら情報を橋渡しできる力は、転職エージェント業務の根幹を支える重要な資質といえます。

提案力と数字への意識

転職エージェントには、状況を整理したうえで選択肢を示し、求職者や企業が判断しやすいよう支援する提案力が求められます。営業から人事へのキャリアチェンジを検討する方に対し、未経験でも採用されやすい企業や必要なスキルを比較提示するなど、判断材料を補う場面も少なくありません。

また、面談件数や内定決定率などの数値を定期的に確認することで、転職エージェントとしての支援スタイルを客観的に振り返る習慣も大切です。数字に基づく改善は、成果の再現性を高めるうえで欠かせない要素といえるでしょう。

転職エージェントの仕事|知っておきたい注意点

転職エージェントの現場では、面談の実施や求人票の作成、選考スケジュールの調整など、複数の業務を並行して進める場面が日常的に発生します。こうしたなかで記録や情報共有を怠ると、求職者や企業、つまり顧客の信頼を損ねる可能性があります。

たとえば、リクルーティングアドバイザー(RA)が「なぜ急募なのか」「前任者の退職理由」など、求人票に載らない背景をキャリアアドバイザー(CA)に共有しないまま紹介が進んだ場合、企業の意図が伝わらず、ミスマッチが起こりやすくなります。

キャリアアドバイザーも同様に、求職者の「在宅勤務を希望」「土曜出勤は避けたい」などの要望をRAと連携できていないと、企業との条件が合わず、求職者と企業双方の信頼を損ねる結果になりかねません。

日々の対応のなかで情報を正しく整理し、関係者間で確実に共有する姿勢が、一貫した支援と高品質なマッチングの実現につながります。こうした基本動作を丁寧に積み重ねることこそが、信頼される転職エージェントとしての基盤となるでしょう。

転職エージェントの年収と報酬体系・キャリアパス

転職エージェントの仕事内容のほかにも、報酬の仕組みや昇格の流れについても把握しておくと安心です。収入は毎月の基本給に加えて成果に応じた報酬が加わるのが一般的で、実績次第で年収が伸びやすい構造であることが特徴です。ここからは、転職エージェントの報酬体系の特徴に加え、平均年収の水準やその先のキャリアの広がりについて解説します。

固定給+成功報酬で構成される報酬体系

転職エージェントの給与体系には、安定した固定給と、採用決定に応じて企業から支払われる成功報酬(紹介手数料)を組み合わせる形式が多くみられます

一般的に成功報酬は、企業に支払われたのち個人やチームの実績に応じて配分されるため、目標達成や業績への貢献が収入に反映されやすいのが特徴です。営業的な視点が求められる一方で、求職者と企業に向き合う質の高い対応が、成果につながる好循環を生み出します。

転職エージェントの平均年収~公的統計を基にした目安

厚生労働省の「職業情報提供サイト(JobTag)」では、キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントのモデル年収が約458万円(2024年度)と示されています。求職者の支援を担うという点で、転職エージェントと実務内容に共通する部分が多く、参考指標として活用できます。

転職エージェントの場合は、固定給に加えて成功報酬が加算される構造のため、実績によってはこの水準を上回る年収が見込まれるでしょう。

参考:「職業情報提供サイト(JobTag)」キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント|厚生労働省

昇格基準とキャリアアップのルート

転職エージェントの評価では、入社承諾数に加え、面接通過率や顧客満足度、後輩育成への関与など、複数の観点が指標として用いられます。

キャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーとして経験を重ねた後、シニア、チームリーダー、マネージャー、事業部長などの段階を踏んで職位が上がっていく流れが一般的です。半期ごとの評価を通じて、役割や意思決定権が広がる構造といえるでしょう。

特定分野に特化し、第一線のコンサルタントとして活躍を続けたり、実績と顧客基盤をもとに独立を目指したりと、多様なキャリアの築き方が考えられます。

未経験から転職エージェントになる方法|応募ルート・選考対策ガイド

 異業種から転職エージェントを目指す方も少なくありません。対人経験や目標達成の経験を活かし、業界理解と選考対策をしっかり整えれば、未経験からのチャレンジは十分可能です。ここでは、求人の探し方や応募ルートに加え、実際の選考で評価されるポイントや面接準備の進め方について解説します。

ルート:転職エージェント企業の求人を探し公式サイトから応募する

「キャリアアドバイザー 未経験歓迎」などの条件で求人検索サイトを活用すると、転職エージェント企業の求人が見つかります。気になる企業があれば、公式サイトの採用情報を確認し、エントリーフォームから直接応募するのが一般的なルートです

企業サイトには、担当業務の内容や研修体制、評価制度などが詳細に記載されており、複数社を比較しながら志望先を検討しやすくなっています。

選考で評価されるポイントと面接準備

 転職エージェントの選考では、営業や販売などで培った対人スキルに加え、数値目標に対してどのように行動し成果を出してきたか、といった実績が重視される傾向です。以下に、選考時に意識しておきたい主なポイントを整理しました。

職務経歴書
「新規開拓〇件達成」「リピート率〇%向上」「月間売上〇万円を記録」など、数値を用いた具体的な実績の記載が効果的です。ただし数字だけで終わらせず、実現するために工夫した行動や考え方も簡潔に添えると、説得力のある自己PRにつながります。
志望動機
「前職で培ったヒアリング力を活かし、求職者の可能性を引き出すサポートがしたい」「対人業務で培った信頼構築力を、転職支援にも活かしたい」など、これまでの経験と職種との接点を明確に語ることが大切です。なぜ転職エージェントでなければならないのか、という視点を盛り込むと説得力が増します。
面接
「これまでで最も成果を出した取り組みは?」「転職エージェントとしてどのように貢献できると思うか?」などの質問が想定されます。自身の経験を「状況→行動→結果」の流れで整理し、課題への向き合い方や成果までの道筋を言語化できるようにしておきましょう。

また、転職エージェントの役割や意義について、自らの理解や考えを言語化する力も、適性や志望度を判断するうえで重視されるポイントです。たとえば、「人生の転機を支える存在」「雇用のミスマッチを減らす仕事」など、自分なりの理解に基づいた説明が求められます。

マイナビエージェントが選ばれる理由|プロの伴走で転職成功へ

転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが専任で担当し、希望条件の整理から書類添削、面接対策、条件交渉まで一貫して対応しています。希望条件や状況の変化にも丁寧に寄り添いながら、最適な進路をともに検討できる点が特徴です。

初めての転職に不安を感じる方も、安心して相談しやすい体制が整っています。実際に、丁寧なサポートや親身な対応に信頼をいただく声も多く、伴走型の支援スタイルが高く評価されています。

ひとりでは見えにくい課題や強みを明らかにし、転職成功への道を共に進むパートナーとして、マイナビエージェントをぜひご利用ください。

まとめ

転職エージェントの仕事は、求職者と企業に向き合いながら、最適なマッチングを支援する専門性の高い業務です。多様なニーズに応える柔軟な対応力や、丁寧な面談を通じて信頼関係を築く力が求められる一方で、成果が目に見えて実感できる、やりがいのある仕事でもあります。

また、人と企業の出会いを支えるという点で、社会全体の雇用環境にも貢献する役割を担っており、キャリア支援を通じた社会貢献性の高い仕事といえるでしょう。

マイナビエージェントでは、業界に詳しい専任のキャリアアドバイザーが、一人ひとりに合わせた丁寧な支援を行っています。まずはお気軽にご相談ください。マイナビエージェントと一緒に、あなたの最適なキャリアを見つけましょう。

執筆・編集

マイナビエージェント編集部

マイナビエージェント編集部では、IT業界・メーカー・営業職・金融業界など、様々な業界や職種の転職に役立つ情報を発信しています。マイナビエージェントとは、業界に精通したキャリアアドバイザーが専任チームで、あなたの転職活動をサポートします。多数の求人情報の中から最適な求人をご紹介します。

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